
- パソコンってどういうことに使えるの?
- ゲームや動画編集をしたいんだけど、どのくらいのスペックがあれば良いの?
- ハイスペックPCって何ができるの?
パソコンを検討する際は、必ず使用用途に対して、どの程度のスペックが必要かを確認しておく必要があります。
このスペックを見誤り、必要なスペックより低いものを購入してしまった場合、動作がカクついたり、動作しないということがあります。
やりたいことができないのはパソコンを買う意味が無いので、そういう事態は避けなければなりません。
私はPC歴18年で、小学生から使い始め、色々な用途でパソコンを使ってきました。
ネットや動画視聴といった普段使いはもちろんのこと、ビジネス用途、2D/3Dゲーム、2D/3Dゲーム制作、ブログ・サイト制作、画像・動画編集、3DCG/モデリング、プログラミング(Windows, Android, iOSアプリ, Web系, 人工知能)、データ分析など様々。
これらの経験を元に、どの用途でどの程度のスペックが必要なのか詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、次のことが分かります。
- 大まかな分類別のスペック、価格帯、使用用途
- 使用用途別に必要な目安スペック
パソコンは、5万~30万円と非常に高価な買い物になるので、「せっかく買ったのに、やりたいことができない…」と失敗しないようにしましょう。
目次
大まかなスペック別の使用用途
パソコンのスペックは大まかに次の3つに分類することができます。
- ハイエンドPC(高性能)
- ミドルレンジPC(中性能)
- ローエンドPC(低性能)
ケンさん
これらPCがどの程度のスペック・価格帯で、どんな使用用途で使えるのか解説していきます。
※ここで大まかに解説した後、使用用途別により詳細に解説していきます。
ハイエンドPC(高性能)の目安スペックと使用用途
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
ハイエンドPCは、幅広い用途で快適に使うことができ、趣味やセミプロ、プロの範囲で十分カバーできるスペックです。
価格帯は、17~30万円程度。
使用用途は次の通りです。
- 普段使い(ネット、通販、動画視聴など)
- ビジネス用途(Office、メール等)
- 2D/3Dゲーム
- 2D/3Dゲーム制作
- 3DCGモデリング
- ブログ・サイト制作
- 画像編集
- 動画編集
- プログラミング(Windows, Android, iOSアプリ, Web系, AI等)
- データ分析
- トレード(株/FX/仮想通貨など)
このように幅広い用途で快適に使うことができます。
この内、3Dゲーム、ゲーム制作、動画編集、データ分析などの高負荷になりがちな用途で使う場合には、ハイスペックなPCがあった方が安心ですね。
ミドルレンジPC(中性能)の目安スペックと使用用途
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
ミドルレンジPCは、幅広い用途である程度快適に使うことができ、趣味やセミプロの範囲で活用できるスペックです。
価格帯は、6~17万円程度。
ただ、使用用途と負荷具合によっては、ミドルレンジでは対応できなくなります。
例えば、動画編集で解像度の大きい4Kで編集したいなど、動画編集の中でもより高負荷になる4K編集の場合は、ミドルレンジPCではスペック不足です。
このように、幅広い使用用途で使うことができますが、元々高負荷になりがちなゲームや動画編集などの用途で、より高負荷なことをしたい場合は、ハイエンドPCがおすすめ。
- パソコン欲しいけど購入してから色々やりたくなるかも。
- これから動画編集やプログラミングなど色々な分野を勉強したい!
- 副業や仕事で使うが用途的にこの程度のスペックでOKと分かっている。
このように初心者の方からある程度分かっている方であれば、ミドルレンジPCはおすすめですね。
使用用途は次の通りです。
- 普段使い(ネット、通販、動画視聴など)
- ビジネス用途(Office、メール等)
- 2D/3Dゲーム
- 2D/3Dゲーム制作
- 3DCGモデリング
- ブログ・サイト制作
- 画像編集
- 動画編集
- プログラミング(Windows, Android, iOSアプリ, Web系, AI等)
- トレード(株/FX/仮想通貨など)
このように幅広い用途で快適に使うことができます。
しかし、3Dゲーム、ゲーム制作、動画編集などの高負荷な用途で使う場合、さらに負荷が高くなる4Kでのゲームプレイ、4K動画編集はちょっと厳しいです。
ローエンドPC(低性能)の目安スペックと使用用途
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
ローエンドPCは、負荷の軽い作業向けで限られた用途でのみ活用できるスペックです。
メモリも少なく、同時にいくつもソフトを立ち上げることができない(2,3個程度)ので、その辺りを理解した上で購入しないと失敗します。
価格帯は、3~6万円程度。
使用用途は次の通りです。
- 普段使い(ネット、通販、動画視聴など)
- ブログ・サイト制作
- ちょっとした画像編集
ミドルレンジと比較して、かなり限られていると思います。
主に普段使い向けで、ネット検索や動画視聴しかしないと割り切って使う分には安いので良いと思います。
しかし、次のような方にはおすすめできません。
- パソコンを使って色々やりたい方
- パソコン初心者の方
色々やりたい方は、もう数万円予算を増やして、ミドルレンジPCを検討した方が圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。
また、パソコン初心者の方こそ、ある程度余裕のあるスペックで作業すべきと考えているので、ミドルレンジPCにすべきですね。
本来ローエンドPCではスペック的にできないことをやろうとして、スペック不足であることに気づかず、カクつきながらも作業するという可能性があります。
さらに、何が原因か分からず色々設定を弄った上で、より悪化するというケースも考えられます。
そうなると作業効率は大変悪いので、ある程度スペックに余裕のあるミドルレンジPCが良いという訳です。
パソコンの使用用途別の目安スペック
使用用途別に必要な目安のスペックを解説していきますが、同じ用途でも、いくつか分かれる場合が多いです。
例えば、動画編集であれば、”FHD(1,920×1,080)向けの動画”と”4K(3,840×2,160)向け動画”で必要なスペックが異なってきます。
このように同じ用途でも、必要なスペックが変わってくることが多いので、自分がどの用途でどの程度のことまでやりたいのかはっきりさせておきましょう。
ゲーム
ゲーム用途の場合は、ブラウザゲーム、2Dゲーム、3Dゲームと様々ありますが、それぞれで必要なスペックが変わってきます。
また、高いグラフィック性能(GPU)を要求されるので、グラフィックボードは必須になってきます。
ブラウザゲームや2Dゲームに関しては、あまりスペックは必要ないのですが、3Dゲームの場合は、ある程度スペックが必要になってきます。
3Dゲームの中では、軽量級なゲーム、普通ぐらいのゲーム、重量級のゲームで大きく変わるので、これらを中心に解説していきます。
2D・ブラウザゲームをする際に最低限必要なスペックは、次の通りです。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 RTX 3050 | RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3080 | RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
ブラウザゲーム、2Dゲーム、軽めの3Dゲームを快適にプレイしたい場合に、必要な目安スペックです。
軽めの3Dゲームは、ドラゴンクエストX、Minecraftのようなゲームです。
CPUやGPU性能はそれほど必要ありませんし、それほど容量の多いゲームもないので、ストレージもそれほど必要ありませんね。
ただ、3Dゲームをメインに色々なタイトルを遊びたい方は、快適にプレイできるタイトルも少なくなってくるので、あまりおすすめできません。
軽め・中程度の3Dゲームをする際に最低限必要なスペックは、次の通りです。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 RTX 3050 | RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3080 | RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
普通ぐらいの3Dゲームから、ゲーミングPCらしい少し高めのスペックになってきます。
ゲームのエントリーモデルとして、3Dゲームを色々遊びたい方におすすめの構成ですね。
ゲームは例えば、ファイナルファンタジーXIV(FF14)、Battlefield V、Apex Legends、Fortniteあたりですね。
3Dゲームをするのであれば、
- ミドルレンジのCPU, GPU
- メモリ16GB
あたりが最近の主流となっていますね。
重めの3Dゲームをする際に最低限必要なスペックは次の通りです
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 RTX 3050 | RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3080 | RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
重めの3Dゲームの場合は、CPU, GPUがハイスペックな構成となっています。
新しいゲームをしたい時に、スペックのせいで諦めたくないという方におすすめの構成です。
ゲームは例えば、ファイナルファンタジーXV(FF15)、GTA V、Red Dead Redemption 2あたりですね。
ゲームにおける各性能の役割やおすすめのパソコンなどのより詳しい解説はこちら。
≫ 関連記事:ゲーミングPCに必要な目安スペックを徹底解説!他の用途でも使えるかも含めて解説
動画編集
動画編集は、次の2つで大きく必要なスペックが変わってきます。
- FHD(1,920×1,080)向けの動画
- 4K(3,840×2,160)向け動画
解像度が1920×1080のフルHD動画を編集する場合の目安スペックとなります。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
これから動画編集を勉強したい、Youtube向けにFHDの10~30分程度の動画を作りたい方におすすめなミドルレンジ構成です。
ただ動画編集のスタイルにもよりますが、カットやエフェクトが多い編集の場合は、経験上、メモリが8GBだとちょっと足りませんね。
編集時間が12~15分あたりで、メモリ不足による動画編集ソフトのカクつきを感じるので、そういう編集で長時間の動画を制作したい場合は、16GBにすべきです。
解像度が3840×2160の4K動画を編集する場合の目安スペックとなります。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
4K動画の編集をしたい、収益絡みでセミプロ、プロとして使っていきたい方におすすめなハイスペック構成です。
動画編集自体の快適さも十分ですし、エンコードの時間もGPU(※)によって短縮することができます。
※動画編集ソフトがGPUによるエンコードに対応している場合のみ。
動画編集における各性能の役割やおすすめのパソコンなどのより詳しい解説はこちら。
≫ 関連記事:動画編集パソコンに必要な目安スペックを徹底解説!
ビジネス向け
ビジネス用途としては、次の2つで必要なスペックが変わってきます。
- 帳簿のデータ入力、見積書、請求書等の一般事務向け
- 表計算やプレゼン等の資料作成向け
帳簿のデータ入力、見積書、請求書等の一般事務向けで、CPUやメモリ性能がほとんど必要のない用途ですね。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
帳簿のデータ入力や見積書、請求書作成など、あまり負荷のかからない作業を中心としています。
構成としては、ローエンドからミドルレンジぐらいのスペックですね。
ただ、CPUがIntel Celeron, Pentium, メモリ4GBの構成は、1,2個程度のソフトしか同時に起動できず、ちょっと負荷が高くなるとCPUが限界というようなスペックなので、それを理解した上で、割り切って使う分にはアリです。
しかし、どこまでの作業までにしか対応できないことがハッキリわかっていない場合は、CPU Core i3、メモリ8GBのミドルレンジのスペックにしておくべきです。
色々な参考資料やブラウザで調べつつプレゼン資料を作る、Excelなどの表計算ソフトで色々データを集計したり、計算したりする場合におすすめのミドルレンジ構成です。
一般的な事務作業、資料作成であれば、ハイスペックまでは必要ありませんね。
メモリも8GBあるので、10~20個程度のソフトを同時に立ち上げることもできるので、ネットや色々な資料を参考にしつつ、何か資料を作るという時にも十分耐えうるスペックです。
ビジネス用途における各性能の役割やおすすめのパソコンなどのより詳しい解説はこちら。
≫ 関連記事:ビジネス用途のパソコンに必要な目安スペックを徹底解説!個人事業主の私が解説
プログラミング
プログラミングは、次の3つで大きく必要なスペックが変わってきます。
- Web、Windows、Androidアプリなどの軽めのプログラミング【一般的】
- ゲーム制作などのグラフィック性能が必要なプログラミング
- データ分析などの重い処理や計算などをゴリゴリしていくためのプログラミング
Web、Windows、Androidアプリなどの軽めのプログラミングの目安スペックは次の通りです。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
Web制作やパソコン、スマホで動作するアプリケーションを作成したい方向けのスペックになります。
プログラミングの場合、コードを書くこと自体にあまりスペックは必要ありませんし、相当変なコードを書かない限り、作ったソフトも動作しますね。
私は、Intel Core i5のSurface Pro 3, 6で計6年ぐらい、Web制作、Windowsアプリ、Androidアプリのプログラミングをしていますが、スペック不足を感じたことはほとんど(※)ありません。
※処理対象のデータが多すぎて終わるまでに時間がかかったぐらいで、プログラミングができないということは無かったですね。
ゲーム制作などのグラフィック性能が必要な目安スペックは、次の通りです。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
Unity, UnrealEngineなどの3Dゲームエンジンを使ってゲーム制作をしたい場合に必要なミドルレンジ構成です。
ゲーム制作ということで、マップやキャラクター、建造物などの3Dオブジェクトを処理するために、高いグラフィック性能が要求されるため、ミドルレンジ構成+GPUという感じです。
また、キャラクターや建造物を自前で作りたい場合は、3Dモデリングソフトも使うことになるので、そちらでもグラフィック性能が必要になってきます。
基本的に、ゲーミングPCと同程度のスペックですね。
データ分析などの重い処理や計算などをゴリゴリしていくための目安スペックは、次の通りです。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
データ分析などの重い処理や計算を高速に行いたい場合のハイスペック構成です。
他の用途の場合は、これ以上スペックを高くしても、性能を活かしきれず無駄になるというパターンが多いのです。
しかし、データ分析用途では、コードの実装方法にもよりますが、基本的にスペックが高ければ高いほど高速に処理できる用途になります。
そのため、速度も意識する場合は、予算が許す限りハイスペックな構成が良いですね。
プログラミングにおける各性能の役割やおすすめのパソコンなどのより詳しい解説はこちら。
≫ 関連記事:プログラミングに必要な目安スペックを徹底解説!プログラミング歴約10年の私が解説
大学生向け
大学生向けというのは使用用途とは少し違いますが、これから大学生でパソコンが欲しいけど、どういうものが必要か分からない方も多いと思うので追加しました。
大学生向けのパソコンは、次の2つで大きく必要なスペックが変わってきます。
- 大学のレポートや資料作り向けの目安スペック
- レポートや資料作りの他に色々と使いたい方向けの目安スペック
大学のレポートや資料作り向けの目安スペックは、次の通りです。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
レポートや資料作りだけの用途で考えている場合は、ローエンドからミドルレンジのノートパソコンがおすすめの構成ですね。
主に、WordやPowerPoint, ExcelといったOfficeソフトが中心になると思うので、それほど高い性能は必要無いと考えています。
レポートや資料作りの他に色々と使いたい方向けの目安スペックは、次の通りです。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
レポートや資料作成以外にも色々な用途で使いたい場合は、ミドルレンジのノートパソコンがおすすめですね。
大学入学時点ではレポートや資料作成以外にどういった用途で使うのか分からないと思います。
課題によっても色々ソフトを使ったり、負荷のかかる作業があったりするかもしれないので、そういうものに耐えうるパソコンがあった方が良いので、おすすめとしてはミドルレンジクラスです。
また、大学向けの用途以外にも、将来のために何かブログやプログラミング、動画編集など何かスキルを別で身に付けたいと考えている方もこのくらいのスペックは欲しいですね。
大学ということで持ち運びを前提に考えるとやはりノートパソコンが良いのですが、グラフィックボードを付けると本体サイズや重量が大きくなってくるので、GPUが必要無い用途であれば、グラボなしのCPU内蔵GPUがおすすめ。
パソコンの選び方やおすすめのパソコン、OSやノートかデスクトップかなど良くある疑問などのより詳しい解説はこちら。
≫ 関連記事:大学生おすすめパソコンを徹底解説!選び方、OS、用途など
トレード(株/FX)
株、FX、仮想通貨などのトレード用途では、次の2つで大きく必要なスペックが変わってきます。
- スイングトレード、中長期トレード向けパソコンの目安スペック
- デイトレード向けパソコンの目安スペック
スイングトレード、中長期トレード向けパソコンの目安スペックは、次の通りです。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GT 1030 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
数日単位のスイングトレードや数週間、数カ月単位の中長期トレードの場合は、普通のミドルレンジクラスのスペックがあれば十分です。
また、グラフィック性能も必要無いので、グラフィックボードもなし(CPU内蔵)で十分です。
デイトレード向けパソコンの目安スペックは、次の通りです。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GT 1030 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
デイトレードを行う場合、4画面、6画面といった多画面構成が必要になってきます。
スペックの構成としては1つ目のミドルレンジとほぼ同等ですが、GPUだけ異なります。
グラフィック性能自体はあまり必要ないのですが、多画面にするために映像出力端子がたくさん必要になってきます。
映像出力端子を増やして、多画面にするためにグラフィックボードを搭載する必要があります。
GT 1030はグラフィック性能が低く(=安く)、映像出力端子が多くついているので、コスパが良いという意味で選択していますが、他のグラフィックボードでも構いません。
株・FX・仮想通貨などのトレードにおける各性能の役割やおすすめのパソコンなどのより詳しい解説はこちら。
≫ 関連記事:トレード(株/FX/仮想通貨)に必要な目安スペックや選び方を徹底解説!【デイトレ中心】
AI/ディープラーニング
人工知能(ディープラーニング・機械学習など)の場合、次の2つで大きく必要なスペックが変わってきます。
- 勉強用・検証用に必要な目安スペック
- 本格運用・大規模学習に必要な目安スペック
- これからAIについて勉強して、プログラミングしてみたい!
- 色々分かってきて、ちょっと規模感を大きくして学習したい!
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
これから人工知能のプログラミングを勉強してみたい、大量のデータを使ってAIを学習させたいけど、その前にどういうAIを使えば良いのか小規模で検証したいという方におすすめの構成ですね。
こちらの場合は、ノートPCでもデスクトップPCでも良いかなと考えています。
私がAIの勉強や検証する際は、このクラスのスペックであるSurface Pro 6(Core i5, 8GB, 256GB)で行っていました。
とは言え、AIの構成であったり、データ量、処理の方法などによって、処理が完了する時間が大きく変わるので、それによってはできないケースもあるということは頭に入れておきましょう。
本格運用・大規模学習とは、上の事例で紹介したような規模感の学習をしたいという方向けの目安スペックです。
CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
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AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 | RTX 2060 | RTX 2070 RTX 3060 | RTX 2080 RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
勉強や検証をし終えて、大量のデータを使ってAIを学習させて、実際何かの問題解決に役立てたいという場合は、かなりのスペックが必要になってきます。
他の用途の場合は、これ以上スペックを高くしても、性能を活かしきれず無駄になるというパターンが多いのです。
しかし、AIの用途では、基本的にスペックが高ければ高いほど高速に処理できる用途になります。
そのため、予算が許す限りスペックを高くしておいた方が良いですね。
また、学習には長時間かかることを想定しているので、デスクトップPCが前提です。
エアフローがしっかり確保されて熱がこもりにくくなっているので、長時間、高負荷な状況に耐えることができます。
人工知能(ディープラーニング・機械学習など)における各性能の役割やおすすめのパソコン、私の実例を含めたより詳しい解説はこちら。
≫ 関連記事:ディープラーニング・機械学習に必要なPCスペックとおすすめBTOパソコンを解説!【実例含む】
まとめ:使用用途に合ったスペックを選ばないと失敗するので要注意!
パソコンを選ぶ上で重要なことは、次の2点です。
- 自分がどういう用途でパソコンを使うのか
- その用途で必要なスペックはどの程度か
自分が何をしたいか決まっていないにも関わらずパソコンを買ってしまうと、そもそも適切なスペックが分からないので、安さ重視で低スペックのパソコンを買ってしまうの可能性があります。
そうなると、ほとんど何もできないので、いざやりたいことがでてきでも、スペック不足で動作がカクついたり、動作しないといったことになります。
そうならないためにも、まずは”パソコンで何をしたいのか(使用用途)“をしっかりと決めましょう。
その上で、使用用途別に解説した目安スペックを参考にパソコンを選びましょう。
また、パソコンを購入する上で知っておくべき選び方や性能を決める重要なパーツなどの基礎知識も解説しています。
≫ 関連記事:購入前に知っておくべきパソコン基礎知識【初心者向け】
どうも、ケンさん(

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