
ゲーミングPCのためのパソコンが欲しいけど、グラボってどのくらいの性能が必要なの?
という疑問に色々なゲームの推奨動作環境を参考に解説していきます。
結論を先に言うと、
色々なゲームをプレイしたい場合は、ベンチマークサイト:PassMarkのスコア基準で1万以上のミドルレンジのグラフィックボードを搭載したいところ。
最近は、グラフィックボードの性能も向上しており、ミドルレンジでもある程度遊べます。
ですが、4Kや画質設定を上げてプレイしたい場合は、ハイエンドなものが必要になってきますね。
これを踏まえて、ゲーミングPCの目安スペックやおすすめパソコンも紹介しています。
目次
ゲーミングPCにおけるグラボの役割
ゲーミングPCの場合、グラフィックボードの役割としては、映像出力関連の処理を担当します。
通常パソコンは、グラフィックボードが無くても、CPUにグラフィック機能(CPU内蔵グラフィックス)が搭載されていれば、その機能を使って映像出力をすることができます。
つまり、グラフィクボードを搭載するかは自由ということですね。
しかし、ゲーミングPCの場合は、高いグラフィック性能が必要なので、グラフィックボードの搭載は必須と考えてください。
CPU内蔵グラフィックスでは、ゲームを快適に動作させるだけのグラフィック性能がありません。
2Dゲームや超軽めの3Dゲームをたまにやるぐらいであれば、CPU内蔵グラフィックスで動作しますが、ガッツリ本格的にゲームをしたいという方には絶対におすすめできません。
3Dゲームの映像処理は、ブラウザの表示、動画の再生、Officeツールやメーラーの表示などの処理とは全く異なります。
例えば、ゲーム内の光源の光具合、光ることによるプレイヤーや建物、その他オブジェクトの影、草原などの草や木々の揺れ、水面やガラスの映り込みなど様々な処理を行う必要があります。
これをリアルタイムで新しく演算し続ける必要があるので、処理しなければいけないことがケタ違いに増えます。
そのため、ゲーミングPCでは、グラフィックボードの搭載は必須ですし、グラフィックボードの性能が最重要という訳です。
グラボ性能の検証方法について
では、ゲームをする上で、どのくらいのグラボ性能が必要なのか?ということを調べていきます。
ゲームに必要なグラボ性能と言っても、特定のゲームで調べてしまうと意味が無いかなと思っています。
ゲーミングPCを購入する前に、「このゲームをプレイするために買う!」というような場合は、そのゲームの動作環境を事前に見て、パソコンのスペックを決めることは必須です。
しかし、パソコンを購入した後も「このゲームやってみたいなー」と色々と手を出すことになると思います。
その時に、どのくらいのグラボ性能があれば、どのくらいのゲームをカバーできるかという観点で見るのが大事だと思っています。
そのため、色々なゲームの推奨動作環境を調べて、
最低でも、どの程度のグラボ性能があれば良いのか
グラボ性能ごとに、どのくらいのゲームに対応できるか
というのを調査していきます。
また、グラボの性能を比較するために、ベンチマークサイト(PassMark)のスコアを利用します。
このスコアを参考にして、他のグラボ性能を比較していきます。
グラボの型番だけでは、比較できませんからね。
次に、調査対象となるゲームについてです。
ゲームを性能面から見ると、次のような分類ができると考えています。
- 2Dゲーム
- 軽めの3Dゲーム
- 重めの3Dゲーム
今回は、3Dゲームを中心に調べていきます。
2Dのゲームは、おそらく3Dゲームができれば問題ありませんからね。
3Dゲームの中でも比較的誰でも名前を聞いたことあるんじゃないか?というメジャーどころ10タイトルを対象にしました。
グラボ性能の検証結果について
実際にゲームの動作環境を調査したデータを元に、どのくらいのグラボ性能があれば良いのか解説していきます。
どれも3Dゲームなので、ゲームの中でも高スペックが要求される部類のゲームとなります。
調べた結果は、次の通りです。
()内は、ベンチマークサイト:PassMarkのスコアを示しています。
ゲームの動作環境表
推奨動作環境 | 最低動作環境 | |
---|---|---|
ゲームタイトル | グラフィックボード | グラフィックボード |
Battlefield V | NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB(9,096) AMD Radeon RX 580 8GB(8,511) | NVIDIA GeForce GTX 1050(4,740) NVIDIA GeForce GTX 660 2GB(4,131) AMD Radeon RX 560(4,336) AMD Radeon HD 7850 2GB(3,847) |
FF15 | NVIDIA Geforce GTX1060 6GB(9,096) | NVIDIA Geforce GTX 1050(4,740) |
FF14 | NVIDIA GeForce GTX 970(8,639) AMD Radeon RX 480(8,142) | NVIDIA GeForce GTX 750(3,325) AMD Radeon R7 260X(3,176) |
モンスターハンター ワールド | NVIDIA GeForce GTX 1060 3GB(8,989) AMD Radeon RX 570 4GB(6,895) | NVIDIA GeForce GTX 760(4,939) AMD Radeon R7 260X(3,176) |
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | NVIDIA GeForce GTX 970(8,639) AMD Radeon RX 570(6,895) | NVIDIA GeForce GTX 760(4,939) AMD Radeon HD 7950(4,764) |
Call of Duty: Black Ops 4 | NVIDIA GeForce GTX 970(8,639) NVIDIA GeForce GTX 1060(9,096) AMD Radeon R9 390X(8,505) AMD Radeon RX 580 8GB(8,511) | NVIDIA GeForce GTX 660(4,131) NVIDIA GeForce GTX 1050(4,740) AMD Radeon HD 7950(4,764) |
PUPG ※必要動作環境のみ | NVIDIA GeForce GTX 660 2GB(4,131) AMD Radeon HD 7850 2GB(3,847) | – |
ドラゴンクエストX オンライン | NVIDIA Geforce GTX 650(1,836) ATI Radeon HD 5800 Series(HD 5870:1,250) | NVIDIA Geforce GT 220(350) ATI Radeon HD 5550(548) Intel HD Graphics 4000(457) |
PSO2 ※基準動作環境のみ | NVIDIA GeForce 7800 GT(196) AMD RADEON HD 2900 XT(660) | – |
minecraft | NVIDIA GeForce 4(-) AMD Radeon 9600(-) | NVIDIA GeForce 256(-) ATI(現AMD) Rage XL(-) |
※推奨動作環境の大体のグラボのスコアの降順で並べています。
最近のパソコンでよく搭載されているグラボは、
NVIDIAの場合:Geforce 2000番台、1600番台、1000番台あたり
AMDの場合 :Radeon RX Vega 64あたり
※全体としては、Geforceの方が多いですね。
これに該当するグラボの中から、最低のボーダーラインやどの程度のグラボ性能があれば良いかというのを調べていきます。
推奨動作環境で言うと、Call of DutyからPUBGにかけて、必要なスコアが8000台から4000台と大幅に開きがあります。
それより上のゲームは、大体8000~9000と似たり寄ったりなので、
- 境目がはっきりしているスコア:6000あたり
- 全てをカバーできるスコア:1万あたり
で区切って解説しようと思います。
グラボのスコアが6000程度の場合
推奨動作環境で見てみると、大体スコアが6000程度のグラボを選べば、4/10タイトルのゲームがプレイできるということになります。
4割程度となるので、ちょっと少ないかなという印象です。
Minecraft、PSO2、ドラクエXあたりは、3Dゲームの中でも比較的軽めなので、それほどグラフィック性能は必要ありません。
そのため、軽めの3Dゲームができれば良いというライトゲーマー方には、スコア6000程度は良いラインとなりますが、色々なゲームを楽しみたいという方には、ちょっと厳しめのスコアですね。
4割しかカバーできないので、「このゲームをやりたい!」となってもグラフィックボードの性能の問題で諦める場面が多くなると思います。
また、あまりお勧めしませんが、最低動作環境で見た時は、10/10タイトルで動作するようですね。
とは言え、重めの3Dゲームをする場合は、グラフィック設定を低画質・低品質にする必要が出てくるかもしれないので注意が必要です。
スコアが6000程度のグラボを探してみると
NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti:6,038
NVIDIA GeForce GTX 1060:9,096
あたりになってきます。
しかし、現在は、2000番台、1600番台が主流で、1000番台は少し古い型なので、わざわざ1000番台が搭載されているグラフィックボードを選ぶ必要は無いかなと思っています。
グラボのスコアが1万程度の場合
推奨動作環境で見てみると、スコアが1万程度あれば、10/10タイトルのゲームでプレイできるということになります。
スコアが1万程度のグラボを探してみると
NVIDIA GeForce GTX 1660:10,750
NVIDIA GeForce RTX 2060:12,921
あたりになってきます。
このあたりは、価格的にも手が出しやすいグラボなので、コスパが良くおすすめです。
これ以上の、2070, 2080は、性能が上がる分、価格も跳ね上がってきます。
結論としては、
スコア6000程度のグラボ ⇒ 4割のゲームをプレイ可能
スコア1万程度のグラボ ⇒ 全てのゲームをプレイ可能
ということになりますね。
スコアが6000を下回ってくると、かなりプレイできるゲームが減ってくるので、いざプレイしたいとなっても、グラボ性能のせいで諦める割合が多くなってくると思います。
最近は、スコア1万程度のグラボであれば、コスパが良い価格帯となっているので、このあたりを狙うのが良いと思います。
まとめ:スコア1万程度のグラボがコスパも良くておすすめ!
ゲーミングPCにおけるグラボの役割とどの程度のグラボ性能があれば良いのかを調査してみました。
メジャーなゲームを10タイトル分の動作環境を調べたところ、ゲーミングPCの場合は、スコア1万程度のグラボは欲しいという結論になりました。
【グラボのスコアが6000程度の場合】
大体4割程度のゲームをプレイ可能
4割の範囲で遊べるならオッケーですが、重めの3Dゲーム、本格的にゲームをやりたいヘビーユーザーには厳しいですね。
【グラボのスコアが1万程度の場合】
全部のゲームをプレイ可能
やりたいと思ったゲームを全てやりたい!グラボの性能なんかで諦めたくない!という方向け。
※スコアは、ベンチマークサイト:PassMarkの値を基準にしています。
ゲーミングPCについては、価格別・性能別おすすめのゲーミングPCでも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
BTOメーカーでは各社セールを行っているので、上手く活用すればゲーミングPCを安く手に入れることができると思います。最新のセール情報もまとめているので、ぜひチェックを!!
どうも、ケンさん(



コメントを残す