これからプログラミングを勉強してみたいけど、どのくらいのスペックが必要なのか分からない…
プログラミングと言っても色々あるし、何をしたいのかで違うものなの?
プログラミングが快適にできるパソコンが欲しいけど、「どのくらいのスペックが必要なの?」と疑問に思う方は多いと思います。
スペックを間違えてしまうと、ビルド(※)に少し時間がかかったり、たくさん処理をするソフトであれば動作が重かったりするので、適切なスペックを選ぶ必要があります。
※ソースコードを元に、ソフトウェアを作成する処理や操作のこと。
この記事では、
プログラミング歴約10年で、
ソフトウェア会社にも努めていたことがあり、
Windowsアプリ、Android・iOSアプリ、Web制作、人工知能など
色々と経験してきた私が、目安のスペックやおすすめPC、プログラミングにおけるPCパーツの役割を解説します。
役割を知っておけば、予算に応じてどのパーツをアップグレードすべきかも見えてきます。
セール中 | モデル名 | おすすめな方 | CPU | メモリ | GPU | ストレージ | 画面サイズ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
価格重視のプログラミング用ノートPC | AMD Ryzen 5 7530U | 16GB | Radeon Ryzen 5 7530U (CPU内蔵GPU) | SSD 512GB NVMe | 14 | 7万円台~ | ||
★ | コンパクト・軽さ重視のプログラミング用ノートPC | Intel Core i5-1235U | 8GB | Intel Iris Xe (CPU内蔵GPU) | SSD 256GB | 13 | 15万円台~ (17,380円引き) | |
ゲーム制作向けプログラミング用デスクトップPC | Intel Core i5-13400F | 16GB | GeForce RTX 3060 Ti | SSD 1TB NVMe | - | 16万円台~ | ||
ゲーム制作向けプログラミング用ノートPC | Intel Core i7-13700H | 16GB | GeForce RTX 4060 Laptop GPU | SSD 500GB NVMe | 15.6 | 18万円台~ | ||
★ | データ分析や大規模なAI学習向けデスクトップPC | Intel Core i7-13700KF | 64GB | GeForce RTX 4080 | SSD 2TB NVMe | - | 47万円台~ (55,000円引き) |
プログラミングを学びたい方向けに、何から始めれば良いのか、よくあるQ&Aなどを解説しています。
≫ 関連記事:プログラミング独学は何から始めれば良いのか手順を解説【独学歴約10年】
目次
- 1 プログラミング向けのパソコンとは?
- 2 プログラミングに必要な目安スペック
- 3 プログラミングにおすすめなパソコン
- 3.1 【コスパ】Web制作、Windows向けツール、スマホアプリなどができるノートPC『Lenovo IdeaPad Flex 5 Gen 8』
- 3.2 【小型/軽量】Web制作、Windows向けツール、スマホアプリなどがOKな2in1タブレットPC『Surface Pro 9』
- 3.3 【ゲーム制作】高いGPU性能で3DゲームもOKなデスクトップPC『GALLERIA RM5C-R36T』
- 3.4 【ゲーム制作】高いGPU性能で3DゲームもOKなノートPC『GALLERIA XL7C-R46』
- 3.5 【データ分析/AI】高い処理能力で高負荷なプログラミングもできるデスクトップPC『ZEFT Z32EE』
- 4 プログラミングにおける各PCパーツについて
- 5 デスクトップパソコンとノートパソコンどっちが良い?
- 6 まとめ:最低でもミドルレンジ程度のパソコンは欲しいところ
プログラミング向けのパソコンとは?
プログラミングでは、主に、
- ソースコードを書く
- ソースコードを元にソフトを作成するビルド作業
- 作成したソフト・Webページなどを動かす
ということを開発環境ツール(※)を使って行います。
※Visual StudioやAndroid Studioなどソースコードを書いたり、ビルドしたりするためのソフトです。
そのため、これらが快適に動作するパソコンが必要となってきます。
とは言え、基本的に高いスペックが必要ということはありません。
ソースコードは、エディタに文字(コード)を書くことが主になってくるので、特に性能を気にする必要はない部分ですね。
ビルド作業時には、CPU性能が少し必要になってきますが、それほど高性能なものが必要なわけではありません。
また、性能が低くても少し時間がかかるだけなので、これについても特に気にする必要は無いですね。
※ビルド作業は、最終的にソフトが完成した時だけでなく、一旦テストして、修正して、再度テストするというような場合にも行うので、結構頻繁に行うものと考えて下さい。
作成したソフトを動かす場合も、一般的なソフトであれば、性能はそれほど気にすることはありません。
しかし、大量のデータを分析したり、計算し続けたりするようなソフトを作りたい場合は、計算速度にも大きく関わってくるので、ハイエンドクラスの高性能なものがあった方が良いですね。
とは言え、あまり一般的ではない用途なので、多くの方にとってはハイエンドなパソコンは不要です。
- これからプログラミングを勉強していきたい
- Web関係などで何か仕事を取れるようになりたい
と考えている方であれば、ミドルレンジ(中程度)の性能のパソコンで問題なしです。
※後程解説しますが、ローエンドの低い性能のパソコンでも動作はすると思いますが、あまりおすすめはしません。
プログラミングに必要な目安スペック
プログラミングの主な作業と作業毎のスペック感を大雑把に解説しましたが、具体的な目安となるスペックを解説していきます。
プログラミングと一口に言っても、Web関係、Windows、Android、iOSアプリからゲーム制作、データ分析、人工知能など色々な分野があります。
それぞれで必要な目安スペックが異なってくるので、次の3つに分けて解説していきます。
- Web、Windows、Androidアプリなどの軽めのプログラミングの目安スペック【一般的】
- ゲーム制作などのグラフィック性能が必要な目安スペック
- データ分析などの重い処理や計算などをゴリゴリしていくための目安スペック
では、1つ1つ解説していきます。
Web、Windows、Androidアプリなどの軽めのプログラミングの目安スペック【一般的】
Web、Windows、Androidアプリなどの軽めのプログラミングの目安スペックは次の通りです。CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 RTX 3050 | RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | RTX 4070 RTX 4080 RTX 4090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
多くの方が、ここに当てはまるのではないかなと思います。
CPUは、Core i3, i5, Ryzen 3, 5とミドルレンジのものを選択しています。
メモリも8GBと最近の標準となる容量ですね。
グラフィックボードに関しては、グラフィック性能を要求されるようなことは、ほとんどないと思うので、CPU内蔵グラフィックスで十分です。
後程紹介しますが、私が普段プログラミングしているノートPCもCPU内蔵グラフィックスで、その他の性能も目安スペック通りです。
正直、Celeron, PentiumなどのローエンドのCPUを搭載したパソコンでもプログラミングぐらいであれば、ギリギリできると思いますが、あまりおすすめはしないですね。
上でも言ったように、プログラミングと一口に言っても色々ありますし、ソフトに使うアイコンや画像を作るために画像編集ソフトなど、他にも色々なソフトを使ったりする場合もあります。
また、プログラミングを学んでいく上で、作りたいものを作っていく上で、プログラミング言語や開発ツールが変わるということは頻繁にあります。
そのため、ローエンドのパソコンにすると、スペックのせいで使える開発ツールなどの選択肢が確実に削られてくるので、やめておいた方が良いですね。
プログラミングを
- 役に立ちそうだから学んでおきたい
- 将来仕事に繋げたい
- 自分の作業を効率化したい
と考えている方であれば、パソコンのスペックによって選択肢を少なくしてしまうのは避けたいところなので、最低でもミドルレンジのスペックにすべきです。
ゲーム制作などのグラフィック性能が必要な目安スペック
ゲーム制作などのグラフィック性能が必要な目安スペックは、次の通りです。CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 RTX 3050 | RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | RTX 4070 RTX 4080 RTX 4090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
ゲーム制作で有名な開発ツールでは、『Unity』があります。
3Dをメインに、2DやVR, ARなどのゲームやアプリケーションを作成することができるゲームエンジンです。
個人で作れる規模感の3Dゲームの製作を前提に解説しますが、それであれば、ミドルレンジのゲーミングPCぐらいのスペックで大丈夫ですね。
上の軽めのプログラミングの目安スペックに対して、グラフィックボードを追加したようなスペックです。
3Dモデル、3Dゲームを扱う観点から、グラフィック性能がある程度必要になってくるので、CPU内蔵グラフィックスでは性能不足ですね。
Unityの画面では、3Dのモデルをゲーム上に配置して、そのモデルなどに対して、主にC#言語でモデルの動作をプログラミングしていくという感じになります。
この用途であれば、プログラミングを書くのにスペックが必要と言うより、3Dモデル(※)の作成や実際にゲームをプレイするためにスペックが必要となってきます。
※3Dモデルは無料でダウンロードして使うことも可能です。
≫ 関連記事:ゲーミングPCに必要な目安スペックを徹底解説!他の用途でも使えるかも解説
データ分析などの重い処理や計算などをゴリゴリしていくための目安スペック
データ分析などの重い処理や計算などをゴリゴリしていくための目安スペックは、次の通りです。CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 RTX 3050 | RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | RTX 4070 RTX 4080 RTX 4090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
この用途でプログラミングをしようとする方は少ないと思いますが、ハイエンドなパソコンが必要になってくるかなと思います。
プログラムを書くときは、上でも述べたようにスペックは必要ありませんが、実際に作ったプログラムを動作させるときに、処理性能が必要になってきますね。
ミドルレンジのパソコンでも動作しますが、処理速度もできるだけ早くしたいのであれば、このくらいのスペックがある方が良いです。
とは言え、CPUやGPUなどのリソースを最大限活かして高速に処理させようとすると
- CPUのコアやスレッドを全て使うために並列処理をしたり
- GPGPUというグラフィックボードの高い性能を活用したり
するためのコードを書かないといけません。
また、どこからどこまでを並列処理できるのか、実際にするのかなども考えないといけないので、プログラミングの難易度としては高くなってきます。
ちなみに私は、大量のデータ分析をしたことがありますが、具体的な内容や規模感については、こちらで詳しく解説しています。
≫ 関連記事:ディープラーニング・機械学習に必要なPCスペックとおすすめBTOパソコンを解説!
私が使っているプログラミングPCのスペックと活用事例
ここで1つの具体例として、結構長いことプログラミングをしている私のパソコンのスペックを解説します。
私が主にプログラミング用として使っているのは、『Surface Pro 6』ですね。
それ以前は、Surface Pro 3を使っていました。
スペックとしては、次の通りですね
【Surface Pro 6】
CPU:Intel Core i5 8250U(4コア/8スレッド, 1.6GHz, Max 3.4GHz)
メモリ:8GB
GPU:Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵グラフィックス)
ストレージ:256GB
※Surface Pro 3も似たようなスペックでした。
上で解説した軽めのプログラミングの目安スペックに収まるスペックですね。
このパソコンで、次のようなプログラミングをしていました。
・Windows向けアプリケーション作成(Visual studio, C#)
・Webサイト(Atom, html, css, php, js)
・Android向けアプリケーション(Android Studio, Java)
※()内は、開発に使うツールや言語です。
どれも快適に動作しますね。
さらに、大量のデータ分析する用途の場合だと、次のようなスペックのデスクトップパソコンを使っています。
【自作のデスクトップPC】
CPU:Intel Core i7 7700K(4コア/8スレッド, 4.2GHz, Max 4.5GHz)
メモリ:32GB
GPU:NVIDIA GeForce GTX 1070
ストレージ:SSD 250GB, 500GB
大量のデータの分析、かつ、ある程度処理速度を意識したい場合は、このくらい必要になってきますね。
とは言え、CPUとGPUが結構前のモデルなので、現行モデルであれば、もっとスペックは高くなります。
プログラミングにおすすめなパソコン
では、プログラミングにおすすめなパソコンを紹介します。
【コスパ】Web制作、Windows向けツール、スマホアプリなどができるノートPC『Lenovo IdeaPad Flex 5 Gen 8』
モデル名 | Lenovo IdeaPad Flex 5 Gen 8 |
---|---|
メーカー | レノボ |
CPU | AMD Ryzen 5 7530U |
メモリ | 16GB |
GPU | Radeon Ryzen 5 7530U (CPU内蔵GPU) |
ストレージ | SSD 512GB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 対応 |
価格 | 7万円台~ (2023/09/01更新) |
この価格と用途の幅広さを考えるとコスパは良いですね。
グラフィックボードが非搭載で、CPU内臓GPUのため、3Dゲームは厳しめですが、ブラウザ、2Dゲーム程度であればOK。
【小型/軽量】Web制作、Windows向けツール、スマホアプリなどがOKな2in1タブレットPC『Surface Pro 9』
モデル名 | Surface Pro 9 |
---|---|
メーカー | Microsoft |
CPU | Intel Core i5-1235U |
メモリ | 8GB |
GPU | Intel Iris Xe (CPU内蔵GPU) |
ストレージ | SSD 256GB |
Office | Office Home & Business 2021 |
Wi-FiBluetooth | 対応 |
価格 | 17万円台~ (2023/09/01更新) セール中:15万円台~ (17,380円引き) |
ケンさん
性能はミドルレンジCPU、メモリ8GBで、プログラミングを始め、普段使い、Office、軽めの動画編集(FHD15分程度)などの幅広い用途で使うことができます。
他に荷物があっても場所を取らず、重さを感じさせないのでこの辺りでストレスを感じたくない方におすすめですね。
価格は少々お高めですが、その価値はあります。
デフォルトでOffice付きで、学生の方であれば学割で数万円お得にもなります。
【ゲーム制作】高いGPU性能で3DゲームもOKなデスクトップPC『GALLERIA RM5C-R36T』
モデル名 | GALLERIA RM5C-R36T |
---|---|
メーカー | ドスパラ |
CPU | Intel Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3060 Ti (8GB) |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 非対応 (オプション) |
価格 | 16万円台~ (2023/09/01更新) |
軽め~普通、大体の重めの3Dゲームまで快適にプレイできる性能で、14万円台の価格のわりには幅広いゲームができ、コスパが高いです。
ツール開発やWeb開発などの軽めのプログラミングはもちろんできますし、3Dゲームの製作もOKです。
【ゲーム制作】高いGPU性能で3DゲームもOKなノートPC『GALLERIA XL7C-R46』
モデル名 | GALLERIA XL7C-R46 |
---|---|
メーカー | ドスパラ |
CPU | Intel Core i7-13700H |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 4060 Laptop GPU (8GB) |
ストレージ | SSD 500GB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 対応 |
価格 | 18万円台~ (2023/09/01更新) |
外出先でもプログラミングやゲーム制作したい方向けですね。
【データ分析/AI】高い処理能力で高負荷なプログラミングもできるデスクトップPC『ZEFT Z32EE』
モデル名 | ZEFT Z32EE |
---|---|
メーカー | SEVEN |
CPU | Intel Core i7-13700KF |
メモリ | 64GB |
GPU | GeForce RTX 4080 (16GB) |
ストレージ | SSD 2TB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 対応 |
価格 | 52万円台~ (2023/09/01更新) セール中:47万円台~ (55,000円引き) |
データ分析やAI学習は、プログラムの作りにもよりますが性能をフル活用するので、性能が高い方が早く学習できます。
早く学習できるので、その分時間を掛けてでもデータ量やパラメータを増やして精度を出す選択もできます。
メモリも64GBと高く、データが相当多くても対応できます。
また、ちょっとしたパラメータやデータ量を変更するだけで学習時間が大幅に増えたりするので、性能を高めにしておくことをおすすめします。
プログラミングにおける各PCパーツについて
次に、快適にプログラミングができるかどうかを決める主要なPCパーツについて解説していきます。
主に、次の4つのパーツですね。
- CPU
- メモリ
- グラフィックボード
- ストレージ(SSD / HDD)
特に、これと言って特別性能の高いものが必要と言うわけでもないのですが、強いて言うなら、CPU、メモリが重要になってきますね。
CPU
CPUは、パソコン全体の処理を担当するPCパーツですね。
プログラミングをする上では、
- ソースコードを元にソフトを作成するビルド作業
- 実際にソフトを動作させる
時に必要になってきて、CPUの性能によって、処理速度が変わってきます。
気を付けたいのは、2つ目の「実際にソフトを動作させる」という部分で、これは作っているソフトの処理によって大きく異なってきます。
色々な処理や計算をするようなソフトであれば、それだけ時間がかかります。
また、簡単な処理でもプログラムの書き方で時間がかかるということもあります。
と言っても、一般的なWindowsアプリケーションやWeb関係であれば、それほど意識する必要はありませんね。
また、プログラムを実行する場所も関係してきます。
例えば、Windowsアプリケーションの場合は、作成しているパソコンで処理することが多いです。
しかし、Android, iOSのアプリは実機を使うことになるので、スマホ側のCPU性能が関わってきます。
(エミュレータを使ってパソコン内で動かす場合はパソコン側)
また、Webの場合は、自分のパソコン内のローカル環境でテストする場合は、パソコンのCPU性能を使うことになります。
本番環境のようにレンタルサーバーを借りて、Webページを公開するような場合は、レンタルサーバー上のCPU性能を使うことになります。
このように、プログラムによっても実際に動作させる場所が、自分のパソコン以外ということもあり得るので、その場合は、動作先の性能が関わってきます。
とは言っても、上の目安スペック程度のCPU性能があれば、どういう場合でも問題ないですね。
メモリ
メモリは、一般的には、メモリが多ければ多いほど、多くのソフトを同時に立ち上げることができ、作業の効率性が上がったりします。
プログラミングの場合は、8GBか多くても16GBあれば十分ですね。
具体的に言うと、プログラミングでは、プログラム上で一時的に保持しているデータが多ければ多いほどメモリを使うことになります。
例えば、
- 数字や文字列を保持している時
- テキスト、画像、動画ファイルなどを読み込んでいる時
などにメモリが使用されることになります。
後は、開発環境ツール自体に使用するメモリですね。
数字や文字列に関しては、1つ1つが数バイトというレベルなので、8GBからすれば微々たるものなので無視できるレベルです。
とは言え、大量のデータを分析するような場合だと、一度に保持するデータ量が多くなるので、2~4GB必要というケースもあります。
また、テキストファイルであればあまり問題ないですが、画像や動画をプログラム上で読み込みたい場合は、注意する必要がありますね。
場合によっては、1枚の画像を処理したらその都度解放する(一時的に保持しているデータを捨てる)ような処理方法を考える必要が出てきます。
色々解説しましたが結論としては、8GBか多くても16GBあれば十分という感じですね。
グラフィックボード
グラフィックボードは、映像に関する処理を担当するPCパーツですね。
基本的に、プログラムはCPUによって処理されるので必要ありません。
しかし、次のような場合は必要になってきます。
- 3Dゲーム制作をする場合
- GPGPU技術を使う場合
ゲームをプレイするためのパソコンには、グラフィックボードが必要になってくるのですが、ゲーム制作でも同じですね。
ゲーム制作の場合はテストプレイするだけでなく、
- 3Dモデルの制作
- フィールドにたくさんの3Dモデルを配置する時
などグラフィック性能が必要になってくることが多々あります。
プログラミングのためのグラフィックボードと言うより、ゲームのグラフィック処理のためのグラフィックボードと言う感じですね。
また、GPGPUと言う技術を使いたい場合にも必要になってきます。
通常グラフィックボードは、映像関連の処理を担当するPCパーツです。
しかし、GPUは、CPUより高い演算能力を持っているので、その高い演算能力を映像関連以外の処理にも使うというのが、GPGPUですね。
主に、データ分析や人工知能の分野で使われることが多いですね。
そのため、Web制作やWindowsアプリケーションのような一般的なプログラミングでは、グラフィックボードは特に意識する必要はないですね。
ケンさん
ストレージ(SSD / HDD)
次にストレージ(SSD / HDD)ですね。
結論から言うと、何でも構いません(笑)
プログラミングで言うと、データ容量もそれほど必要ないですし、データ転送速度もそれほど意識する必要はありません。
私が作っているWindows向けのアプリケーションでは、次のような容量ですね。
小規模なテストプログラム:5MB(約60行)
大きめのプログラム :600MB(約3万行)
プログラムによって大きく異なるのであくまで目安ですが、結構大きめのプログラムでも600MB程度ということなので、容量の少ないSSDで十分ですね。
最近では、SSDが主流になっており、わざわざデータ転送速度の遅いHDDを選ばなくても良いかなと言う理由で、SSDにしておくべきかなと言う感じです。
デスクトップパソコンとノートパソコンどっちが良い?
プログラミングをする上で、デスクトップパソコンとノートパソコンってどっちが良いの?
と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、ライフスタイルを基準に考えてOKです。
基本的に、同じ価格帯のパソコンで考えた際に、デスクトップパソコンの方が、スペックが高くなります。
一方で、ノートパソコンは性能と価格で見た時に、デスクトップより割高にはなりますが、その分持ち運びができるというメリットがあります。
ですが、プログラミングの場合は、スペックはそれほど高いものは必要無いので、ノートPCでも十分です。
ケンさん
スペックよりも、自分のパソコンを使うライフスタイルに合わせて決めるべきでしょう。
例えば、
- 大学生でプログラミング以外にも大学でレポートを書いたりする
- 家じゃ集中できないから、カフェやコワーキングスペースで作業したい
という場合には、ノートPCが良いです。
逆に、
- 家じゃないと集中できないし、特に外でプログラミングをしようとは思わない
という方であれば、デスクトップパソコンが良いですね。
という感じで、スペックを重視するというより、ライフスタイルに合わせて選択して大丈夫です。
しかし、
- 大量のデータを分析するというような用途で、スペックによって処理速度が変わってくるような場合
- 数時間~数日間というような長時間プログラムを実行する必要のある場合
は、スペック面と長時間パソコンをつけっぱなしにしておくことから、デスクトップパソコンにすべきです。
まとめ:最低でもミドルレンジ程度のパソコンは欲しいところ
プログラミングをする上で、必要な目安スペックを3つのパターンに分けて解説しました。
再度目安スペックをおさらいすると
Web、Windows、Androidアプリなどの軽めのプログラミングの目安スペック【一般的】
Web、Windows、Androidアプリなどの軽めのプログラミングの目安スペックは次の通りです。CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 RTX 3050 | RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | RTX 4070 RTX 4080 RTX 4090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
ゲーム制作などのグラフィック性能が必要な目安スペック
ゲーム制作などのグラフィック性能が必要な目安スペックは、次の通りです。CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 RTX 3050 | RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | RTX 4070 RTX 4080 RTX 4090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
データ分析などの重い処理や計算などをゴリゴリしていくための目安スペック
データ分析などの重い処理や計算などをゴリゴリしていくための目安スペックは、次の通りです。CPU | Intel | Celeron | Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 | Core i9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD | - | - | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen 7 | Ryzen 9 | |
メモリ | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | - | |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 GTX 1660 RTX 3050 | RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3080 RTX 3090 | RTX 4070 RTX 4080 RTX 4090 | |
ストレージ | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB | - |
※オレンジ色より低性能は、動作のカクつきや動作しない場合があります。
※オレンジ色より高性能は、より快適に動作させたい、将来より高負荷なことをやる方向けです。
また、デスクトップパソコンかノートパソコンかについては、プログラミングの場合は、さほどスペックは必要無いので、自分のライフスタイルに合わせて、好きな方で問題ありません。
プログラミングを学びたい方向けに、何から始めれば良いのか、よくあるQ&Aなどを解説しています。
≫ 関連記事:プログラミング独学は何から始めれば良いのか手順を解説【独学歴約10年】
ケンさん