
ゲーミングPCのためのパソコンが欲しいけど、CPUってどのくらいの性能が必要なの?
という疑問に色々なゲームの推奨動作環境を参考に解説していきます。
結論を先に言うと、最低ボーダーラインは、ベンチマークサイト:PassMarkのスコア基準で1万程度, 予算に余裕があれば1万6000程度です。
これを踏まえて、ゲーミングPCの目安スペックやおすすめパソコンも紹介しています。
目次
ゲーミングPCにおけるCPUの役割
ゲーミングPCの場合、CPUの役割は、次の2つです。
- 映像関連以外の処理(グラフィックボードでは処理できない部分)
- グラフィックボードの性能を引き出す。
※ゲーミングPCなので、グラフィックボード搭載を前提にしています。
ゲームをするためにグラフィクボードの搭載している場合、メインの映像関連の処理はグラフィクボードで行われるので、
- 「CPUの性能はそれほど要らないんじゃないの?」
- 「低性能なCPUで問題ないよね?」
と思われるかもしれません。
性能が低いCPUとは、インテル Celeron, Pentiumあたりを指しています。
しかし、CPUは、グラフィクボードの性能を最大限に引き出すために必要なパーツです。
例え高性能なグラフィクボードを搭載していても、CPUの性能が低いグラフィクボードの性能を活かしきれず、FPS(フレームレート)が下がります。
要はバランスが大切ということですね。
極端な性能にしてしまうと悪いパーツが足手まといになり、全体のパフォーマンスを著しく下げる場合があるでの、その辺りを考慮して、CPU、メモリ、グラフィックボードの性能をバランスよくする必要があります。
CPU性能の検証方法について
では、ゲームをする上で、どのくらいのCPU性能が必要なのか?ということを調べていきます。
ゲームに必要なCPU性能と言っても、特定のゲームで調べてしまうと意味が無いかなと思っています。
ゲーミングPCを購入する前に、「このゲームをプレイするために買う!」というような場合は、そのゲームの動作環境を事前に見て、パソコンのスペックを決めることは必須です。
しかし、パソコンを購入した後も「このゲームやってみたいなー」と色々と手を出すことになると思います。
その時に、どのくらいのCPU性能があれば、どのくらいのゲームをカバーできるかという観点で見るのが大事だと思っています。
そのため、色々なゲームの推奨動作環境を調べて、
最低でも、どの程度のCPU性能があれば良いのか
CPU性能ごとに、どのくらいのゲームに対応できるか
というのを調査していきます。
また、CPUの性能を比較するために、ベンチマークサイト(PassMark)のスコアを利用します。
このスコアを参考にして、他のCPU性能を比較していきます。
CPUの型番だけでは、比較できませんからね。
次に、調査対象となるゲームについてです。
ゲームを性能面から見ると、次のような分類ができると考えています。
- 2Dゲーム
- 軽めの3Dゲーム
- 重めの3Dゲーム
今回は、3Dゲームを中心に調べていきます。
2Dのゲームは、おそらく3Dゲームができれば問題ありませんからね。
3Dゲームの中でも比較的誰でも名前を聞いたことあるんじゃないか?というメジャーどころ10タイトルを対象にしました。
CPU性能の検証結果について
実際にゲームの動作環境を調査したデータを元に、どのくらいのCPU性能があれば良いのか解説していきます。
どれも3Dゲームなので、ゲームの中でも高スペックが要求される部類のゲームとなります。
調べた結果は、次の通りです。
()内は、ベンチマークサイト:PassMarkのスコアを示しています。
ゲームの動作環境表
推奨動作環境 | 最低動作環境 | |
ゲームタイトル | CPU | CPU |
Call of Duty: Black Ops 4 | Intel Core i7-8700K(15,963) AMD Ryzen 1800X(15,418) | Intel Core i3-4340(5,242) AMD FX-6300(6,389) |
モンスターハンター ワールド | Intel Core i7 3770 3.4GHz(9,278) Intel Core i3 8350K 4GHz(9,220) AMD Ryzen 5 1500X(10,073) | Intel Core i5-4460 3.20GHz(6,720) AMD FX-6300(6,389) |
FF15 | Intel Core i7-3770(9,278) AMD FX-8350(8,952) | Intel Core i5 2500(6,345) AMD FX-6100(5,389) |
Battlefield V | AMD Ryzen 3 1300X(7,524) Intel Core i7 4790(9,987) | AMD FX-8350(8,952) Intel Core i5 6600K(8,061) |
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | Intel Core i5-2500K(6,476) Ryzen 5 1400(8,369) | Intel Core i3-2100(3,691) AMD FX 6300(6,389) |
FF14 | Intel Core i7 3GHz(Core i7-975:6,121) | Intel Core i5 2.4GHz(Core i5 650:3,097) |
PUPG ※必要動作環境のみ | Intel Core i3-4340(5,242) AMD FX-6300(6,389) | – |
ドラゴンクエストX オンライン | Intel Core i5 2.4GHz(Core i5 650:3,097) AMD A10 3.4GHz(A10-5700 APU:4,213) | Intel Core i3 2.0GHz(Core i3-540:2,687) |
minecraft | Intel Pentium D(Pentium D1508:3,813) AMD K8ベース(-) | Intel Pentium 4(Pentium 4410Y:2,050) AMD K7(-) |
PSO2 ※基準動作環境のみ | Intel Core 2 Duo E6300(1,108) | – |
※推奨動作環境の大体のCPUのスコアの降順で並べています。
最近のパソコンでよく搭載されているCPUは、
Intelの場合:Core iシリーズの第8世代(8000番台)、第9世代(9000番台)あたり
AMDの場合:Ryzen 第2世代(2000番台)、第3世代(3000番台)あたり
これに該当するCPUの中から、最低のボーダーラインやどの程度のCPU性能があれば良いかというのを調べていきます。
CPUスコアが1万程度の場合
推奨動作環境で見てみると、大体1万程度のスコアを持つCPUを選べば、8/10タイトルのゲームがプレイできるということになります。
また、あまりお勧めしませんが、最低動作環境で見た時は、10/10タイトルで動作するようですね。
スコアが1万程度のCPUを探してみると
Intel Core i3-9300:10,018(Core i3シリーズは、大体1万前後のスコア)
Intel Core i5-8400:11,649(Core i5シリーズは、大体1万を超えるスコア)
AMD Ryzen 5 3400G:9,930
あたりになってきます。
CPUスコアが1万6000程度の場合
推奨動作環境で見てみると、大体1万6000程度のスコアがあれば、10/10タイトルのゲームでプレイできるということになります。
スコアが1万6000程度のCPUを探してみると
Intel Core i7-9700:16,233
AMD Ryzen 7 2700X:16,960
あたりになってきます。
結論としては、
スコア1万程度のCPU ⇒ 8割のゲームをプレイ可能
スコア1万6000程度のCPU ⇒ 全てのゲームをプレイ可能
ということになりますね。
スコアが1万を下回ってくると、できるゲームが減ってくるので、いざプレイしたいとなっても、CPU性能のせいで諦める割合が多くなってくると思います。
そのため、最低でもスコア1万程度のCPU性能は欲しいなという感じで、後はCPU性能と予算の兼ね合いですね。
大体(約8割)のゲームがプレイできれば良い、その分安く済ませたいという方であれば、CPUは、Core i3シリーズ、AMD Ryzen 3400Gあたりで良いでしょう。
やりたいと思ったゲームをメモリ容量なんかで諦めたくないなーと思う方は、Corei i7, i9シリーズ、AMD Ryzen 2700X以上が良いですね。
まとめ:最低でもスコア1万程度のCPU、余裕があるのならスコア1万6000程度がおすすめ。
ゲーミングPCにおけるCPUの役割とどの程度のCPU性能があれば良いのかを調査してみました。
メジャーなゲームを10タイトル分の動作環境を調べたところ、ゲーミングPCの場合は、スコア1万程度のCPUは欲しいという結論になりました。
スコア1万程度が最低ボーダーラインと言った感じですね。
【CPUスコアが1万程度の場合】
大体8割程度のゲームをプレイ可能
8割の範囲で遊べるならオッケーで、その分安く済ませたいという方向け。
【CPUスコアが1万6000程度の場合】
全部のゲームをプレイ可能
やりたいと思ったゲームを全てやりたい!CPUの性能なんかで諦めたくない!という方向け。
※スコアは、ベンチマークサイト:PassMarkの値を基準にしています。
ゲーミングPCについては、価格別・性能別おすすめのゲーミングPCでも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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どうも、ケンさん(



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