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ゲーミングPCは普段使いもOKか特徴の違い、データや経験も交えて解説

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  • ゲーミングPCを普段使いの用途で使って良いの?
  • ゲーミングPCと普段使いPCの違いって何なの?
  • そもそも普段使いって、どんな用途?

ゲーミングPCを普段使いで使えるのか、使っても良いのかをゲーミングPCと普段使いPCの違い、実機レビューしたデータやPC歴約20年の経験を含めて解説します。

 

私は、パソコンを使い始めて約20年で、ゲーミングPCも使ったことがありますし、普段使い用途でも使っています。

また、メーカーからPCをお借りして、ゲーミングPCを含む様々なタイプのPCに触れたので、その経験を交えながら解説していきます。

 

早速ですが、結論としては、

ゲーミングPCは性能が高いので、普段使いで使うのは余裕でOKです。

 

他にゲーミングPCでよくある疑問、目安スペック、ベンチ結果、おすすめのゲーミングPCなども解説しています。

≫ 関連記事:ゲーミングPCに必要な目安スペックを徹底解説!

 

 

この記事の著者

パソコンブロガー ケンさん

PC歴20年以上、40台以上の実機レビュー、様々な用途で使ってきた経験を元に、基礎知識や選び方、用途・価格別のおすすめPCなど、パソコン初心者の方向けに解説。
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普段使いPCと用途について

普段使いと言うと何となく分かると思いますが、少し抽象的な上、読者と考えが違っているといけないので、普段使いの用途とは何か共通・明確化しておきたいと思います。

また、普段使いPCについても、どのPCを普段使いと言っているのか先に解説しておきます。

 

普段使いの用途とは?

普段使いは、主に次のような用途です。

  • ネットサーフィン(Web検索)・通販
  • Youtube、Netflixなどの動画視聴
  • ビジネスツール(Office、メーラー、カレンダー等)
  • ブログ制作

このくらいの用途であれば、それほどパソコンの性能は必要としません。

ネットサーフィンであれば、Google Chromeなどのブラウザを立ち上げて、ウェブページを見るだけですし、YoutubeやNetflixも動画を見るだけなので、それほど高負荷な処理をしているわけではありません。

 

また、ビジネスツールも1つ1つはそれほど高い性能は必要としません。

一番、性能が必要となってくるのは、Officeツールの表計算ソフト「Excel」で、大量に数式・関数を使ったり、大量のデータを書き込むときはスペックが必要ですね。

 

大量と言っても、どのくらい?となると思いますが、スペックや1行あたりのデータ数、関数の数にもよりますが、普段使いPCで3万行以上になると、動作がカクついたり、関数の計算時間が長くなったりときつくなってきます。

普通にちょっとした情報をまとめる程度であれば、1000行もあれば十分だと思うので、本記事では、1000行程度を想定して解説していきます。

 

普段使いPCとは?

BTOメーカーなどのサイトを見てみると、メニューにカテゴリー分けされていますが、その中の“デスクトップPC”、”ノートPC”が普段使いPCとなります。

普段使いPC

(※引用:パソコン工房icon

また、普段使いPCだけでなく、“スタンダードPC”、”一般向け”と呼ばれることもあります。

性能的に言うと、基本的には、グラフィックボードを搭載しているのがゲーミングPC、搭載していないのが普段使いPCという感じですね。

 

また、スペック的には、ビジネス向けPCも大体似たような性能になるので、同じことが言えます。

※ビジネス向けPCは、指紋・顔認証などが付いていることが多いです。

 

全部、その通りかと言われるとそうでは無い場合もありますが、基本的にはこのような扱いとなっています。

 

 

ゲーミングPCと普段使いPCの違い

ゲーミングPCと普段使いの違いについて、性能、価格、消費電力、静音性など色々な観点から解説していきます。

 

簡単に違いをまとめておくと次のようになります。

ゲーミングPC普段使いPC
性能高い
(特にグラフィック性能)
普通
価格高い普通
デザインカッコいい系・LED系シンプル系
消費電力高い普通
静音性ノートPCだとうるさい場合がある普通

 

全体的にゲーミングPCの方が性能が高い【特にグラフィック性能】

普段使いPCと比べて、ゲーミングPCの方が全体的に性能が高いです。

もちろん、性能の高い普段使いPCと性能の低いゲーミングPCで、逆転する場合もありますが、基本的にゲーミングPCの方が性能は高いです。

 

また、最大の違いは、ゲーミングPCの方が圧倒的にグラフィック性能が高いです。

ゲーミングPCは、グラフィックボードが搭載されていることが基本ですが、普段使いPCは、CPUの内臓GPUが使われることがほとんどで、GPU自体は搭載されていないことが多いです。

 

CPUは主にPC全体の処理をするパーツですが、その一部でグラフィック処理も行うのがCPU内蔵GPUです。

CPU内で片手間にグラフィック処理をしているイメージなので、性能は最低限画面に映像を出力する程度しかありません。

 

一方で、グラフィックボードは、CPUとは独立して、グラフィック処理を専門としているので、グラフィック性能に関しては段違いに高いです。

ゲームをする場合は、基本的に、この段違いのグラフィック性能が必要になります。

 

このグラフィック性能に関しては、ゲーミングPCと普段使いPCで逆転することはないですね。

 

最近主流のグラフィックボード・CPU内蔵GPUの性能を一覧にすると次のようになります。

GPU3DMark
RTX 4090
36179
RTX 4080
28127
RTX 4070 Ti
22749
RTX 4070 SUPER
20858
RTX 3090
19940
RTX 3080 Ti
19583
RTX 4070
17868
RTX 3080
17676
RTX 3070
13392
RTX 4060 Ti
13371
Radeon RX 6700 XT
11788
RTX 3070 Ti
11081
RTX 3060 Ti
11046
RTX 4060
9767
RTX 4050
8584
RTX 3060
8253
GTX 1660 Ti
6360
RTX 3050
6124
GTX 1660 SUPER
5923
GTX 1660
5444
RTX 3050 Ti
5241
GTX 1650 SUPER
4519
Intel Arc A550M
4352
GTX 1650 Ti
3577
GTX 1650
3291
Intel Iris Xe グラフィックス
1511
MX250
1189
Radeon Vega 8 グラフィックス
601
Intel UHD グラフィックス
338
※パソログで計測した平均値と公式データ(未計測GPUのみ)を参考にしています。

下から見て、Intel UHD、Radeon Vega 8、Intel Iris Xeは、CPU内蔵GPUで性能は低めです。

一方で、それ以上のGTX, RTXなどのGeForce系はグラフィックボードなので性能は高めです。

 

基本的に、CPU内蔵GPUは、Intel UHD グラフィックスであることが多いです。

約300ポイントですが、グラフィックボードで一番性能が低くても3,000ポイントあるので、大体10倍も性能が違います。

 

ゲームが快適にできるかどうかの指標としてFPSがありますが、そのFPSがグラフィックボード毎にどの程度出るのか計測しています。

≫ 関連記事:ゲーミングPCのグラボ性能と目安のベンチマーク結果【12ゲーム】

≫ 関連記事:Intel UHD Graphics 620でゲームは可能か?15種類のゲームで検証!

 

ゲーミングPCの方が価格が高い

普段使いPCと比べて、ゲーミングPCの方が価格が高くなるのが一般的です。

PCの価格の大部分(5割前後)は、CPUとGPUのパーツが占めているのですが、ゲーミングPCの方がこれらのパーツの性能が高く、それに伴って価格も高くなります。

 

また、先ほど述べた通り、GPUに関しては、別途専用のパーツを使っているので、普段使いPCと比べると価格は高いです。

価格が高いとは言えど、ゲームをするには必要な性能なのでしかたないですね。

 

具体的に価格の相場感を言うと、普段使いPCの相場は7万~15万程度で、ゲーミングPCの相場は13万~30万円程度です。

 

ゲーミングPCの方がカッコいいデザイン・LEDライティングが多い

ゲーミングデスクトップPC GALLERIA XA7C-R36T

ゲーミングノートPC DELL Alienware m15 R3

ゲーミングPCの方は、割とカッコいい寄りのデザイン性が多く、また、LEDライティングによる装飾もあります。

LEDライティングは、ピッカピカに光るパターンとワンポイントで落ち着いた感じに光るパターンの2つがありますね。

 

また、デスクトップだと左側のサイドパネルがクリアパネルや強化ガラスになっていて、中身が見えているものも多いですね。

中のパーツもLEDで光っている場合もあるので、そういう部分も見えるのが良いですね。

 

LEDが光るのが嫌だという方は、設定で変更できる場合がほとんどなので、光らないように調整することもできます。

 

普段使いデスクトップPC Antecケース

普段使いノートPC ThinkPad E14 Gen 3

一方で、普段使いPCはシンプルなデザインが基本ですね。

普段使いPCは、スペック的にもビジネス用途として使うことができますが、打ち合わせなどのビジネスの場で使っても、TPOに合っているので問題ないですね。

ケースバイケースですが、さすがに、キーボードや天板のロゴなどがLEDで光っているゲーミングノートPCを使う訳にはいかないですからね…

 

≫ 関連記事:かっこいい見た目のゲーミングPCを探す方法【画像付き】

 

ゲーミングPCの方が消費電力が高い【ノートPCは要注意】

グラフィックボードは、色々なパーツの中でも一番消費電力の高いパーツなので、これを搭載しているゲーミングPCと搭載していない普段使いPCだと、ゲーミングPCの方がどうしても消費電力が高くなります。

普段使いPC(surface pro 6) 動画視聴時

(普段使い用ノートPC)

ゲーミングPC ゲーム時1

(ゲーミングデスクトップPC)

手持ちのPCで確認したところ、グラフィックボードを搭載していない普段使い用のノートPC(Surface Pro 6)だと、大体15~30W程度。

デスクトップのゲーミングPCだと、何もしていないときで50W前後、ゲーム時で160~240W程度でした。

 

もちろん、それぞれの性能やデスクトップとノートでも変わってきますが、全体を通してゲーミングPCの方が消費電力は高くなります。

 

また、特に注意したいのがノートPCですね。

ノートPCだと電源に接続せず、バッテリー駆動で使うことも多いと思いますが、その際に、ゲーミングノートPCだと消費電力が高いので、駆動時間が短くなりがちです。

 

例え、ゲーミングノートPCでゲームではなく、普段使い用途で使っていたとしても、GPUは少なからず動作しているので短くなりますね。

 

私は実機レビューでノートPCのバッテリー駆動時間も検証しているので、その結果を見つつ解説していきます。

ゲーミングノートPC普段使いノートPC
製品名Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro
ゲーミングエディション
ThinkPad E14 Gen 3 AMD
CPUAMD Ryzen 7 5800HAMD Ryzen 5 5500U
メモリ16GB8GB
GPUNVIDIA GeForce GTX 1650AMD Radeon グラフィックス
ストレージ512GB256GB
バッテリー容量75,000 mWh45,010 mWh
バッテリー駆動時間02:28:1803:39:05

LenovoのゲーミングPCと普段使いPCの2つで比較しました。

ゲーミングPCのCPUがハイエンドと高く、また、控えめな性能ではありますが、GTX 1650のグラフィックボードも搭載しているので、全体的にゲーミングノートPCの方が性能は高いです。

また、バッテリー容量もゲーミングノートPCの方が、約1.7倍多いです。

 

バッテリー容量が約1.7倍であるにもかかわらず、性能が高いのでバッテリー駆動時間としては、1時間ほどゲーミングPCの方が短くなりました。

駆動時間については、バッテリー20%毎に、CPU100% ⇒ ローカル動画再生 ⇒ 普段使いを想定したPCMark10ベンチマーク ⇒ アイドル状態 にして、残り20%になるまでの時間です。

 

このように、性能の高いCPU・GPUによって、例えバッテリー容量が多かったとしても、駆動時間はゲーミングPCの方が短くなります。

 

消費電力について、一応ゲーミングPCと普段使いPCの違いとして書きましたが、これら2つを選ぶときに消費電力が判断基準になることはほぼありません。

なぜなら、第一に自分がしたいことができる性能を持っているかが重要になるからです。

 

例えば、グラフィック性能がゴリゴリ必要な3Dゲームをしたいのに、ゲーミングPCの方が消費電力が高いからと言って、普段使いPCを選ぶことはありません。

普段使いPCのグラフィック性能は大したことないので、ゲーム自体が起動しなかったり、カクついて満足にプレイできなくなってしまいます。

 

ゲーミングPCの方が静音性が低い可能性がある【ノートPC】

ゲーミングノートPCは、発熱量の多いGPUを搭載しているので、普段使いPCと比べてファンの回転数が上がり、うるさくなりがちです。

また、普段使いPCはCPUを冷却するためのファン1つが多いですが、ゲーミングノートPCは、CPUとGPU分で2つファンがあるので、その分音が大きくなりますね。

 

デスクトップPCの方は、どちらも冷却に余裕があるので、あまり変わらない印象ですね。

ただ、メーカーによっては、ゲーミングデスクトップPCの冷却性能が悪く、CPU・GPUの使用率が100%近くの高負荷状態になると、めちゃくちゃうるさくなるPCもありますね。

 

デスクトップのゲーミングPCで静音性を求めるのであれば、ドスパラのGALLERIAシリーズがおすすめです。

今まで20台以上実機レビューしましたが、どの機種も静音性が高く、実際に聞いてみても気にならないレベルですね。

 

≫ 関連記事:ゲーミングPCの騒音・静音性を検証【実測値あり】

 

ゲーミングPCを普段使いにも使う時の注意点

普段使い用途も含めてゲーミングPCを検討する場合、こういう場合ならOK、こういう場合ならやめておいた方がいいというのがあるので紹介しておきます。

 

ゲーミングPCをゲームと普段使いの両方の用途で使うならOK

ゲームと普段使いの両方の用途のために、ゲーミングPCを購入するのであればOKです。

ゲーミングPCはスペックが高いので、普段使い用途としても十分使うことができます。

 

ゲームをしないのに普段使い目的で買うのは損!

ゲーミングPCは、普段使い用途で使うには十分な性能ですが、だからと言って、ゲームもしないのに普段使いの用途のためにゲーミングPCを買うのはよくありません。

 

先ほど解説した通り、価格や消費電力が高く、また、ノートPCの場合だとバッテリー駆動時間が短くなったり、騒音性も低かったりするので、デメリットが大きいです。

一番気になるのは価格ですが、オーバーしている性能分にもお金を払っているにも関わらず、性能を十分に活かしきれていないことになるので、余計にお金がかかった分損と捉えることもできます。

 

しかし、今後、普段使いだけでなく、ゲームや動画編集、プログラミングなどのクリエイティブなことをするかもしれない方は、GPUを搭載している方が色々と融通が利くので、そういう意味ではゲーミングPCもありですね。

 

ゲーミングPCでも動画編集やプログラミングもOK

ゲーミングPCで普段使いもできるのかについて焦点を当てて解説しましたが、他にも「ゲーミングPCで動画編集やプログラミングもできるの?」と気になる方向けに解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

結論だけ簡単に言っておくと、動画編集もプログラミングもゲーミングPCでできます。

≫ 関連記事:ゲーミングPCは動画編集にも使えるのか解説

≫ 関連記事:ゲーミングPCはプログラミングにも使えるのか解説

 

 

まとめ:ゲーミングPCのスペックの高さなら普段使いは余裕でOK!

結論としては、ゲーミングPCは性能が高いので、普段使いで使うのは余裕でOKです。

普段使いはそれほど性能は必要ないのに対して、ゲームは要求される性能が高いので、基本的にゲーミングPCの方が性能が高いです。

 

そのため、ゲーミングPCであれば、ネットサーフィン、通販、動画視聴、ビジネスツールは余裕ですね。

また、普段使いだけでなく、動画編集やプログラミングでも使えます。

 

他にゲーミングPCでよくある疑問、目安スペック、ベンチ結果、おすすめのゲーミングPCなども解説しています。

≫ 関連記事:ゲーミングPCに必要な目安スペックを徹底解説!

 




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