- ファイナルファンタジーXVをしたいけどPCのスペックはどの程度必要?
- 公式で動作環境やベンチマークの評価があるけど、実際にどのくらいのFPSがでるの?
ファイナルファンタジーは、30年以上続くシリーズで大人から子供まで幅広く人気のあるゲームで、FF15はこのシリーズの第15作品目です。
綺麗なグラフィックが特徴な3Dゲームで、3Dゲームの部類の中では重めなゲームなので、ある程度グラフィック性能が要求されるゲームとなります。
実際に、快適に遊ぶためにどのくらいのグラフィック性能が必要か、公式の動作環境の解説やベンチマーク結果だけでなく、快適さの指標となるFPSも含めて解説していきます。
メーカーから借りたPCでベンチマークした結果も掲載するので参考になると思います。
結論から言うと、グラフィックボードの中でも性能が低めな「GeForce GTX 1650 SUPER」は最低でも欲しいところです。
ですが、このGPUを搭載したPCは最近少ないので、もう少し性能の高いGPUになってしまいます。
ケンさん
おすすめのPCは次の通りです。
モデル名 | おすすめな方 | CPU | メモリ | GPU | ストレージ | 画面サイズ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
高コスパのエントリー向けゲーミングデスクトップPC | Intel Core i5-13400F | 16GB | GeForce RTX 3050 | SSD 500GB NVMe | - | 15万円台~ | |
高FPSもOKなゲーマー向けゲーミングデスクトップPC | Intel Core i5-13400F | 16GB | GeForce RTX 3060 Ti | SSD 1TB NVMe | - | 16万円台~ | |
デザイン重視向けのゲーミングデスクトップPC | Intel Core i5-13400F | 16GB | GeForce RTX 4060 Ti | SSD 1TB NVMe | - | 21万円台~ | |
高コスパのエントリー向けノートPC | AMD Ryzen 7 5800H | 16GB | GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU | SSD 1TB NVMe | 15.6 | 17万円台~ |
他のゲームのベンチ結果やゲーミングPCの目安スペック・よくある質問なども解説しています。
目次
FINAL FANTASY XVのベンチマーク
FF15をプレイするための動作環境やグラフィック設定、ベンチマークスコアの評価などを解説します。
必要・推奨動作環境
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS | Windows 7 SP1 Windows 8.1 Windows 10 64-bit | |
CPU | Intel Core i5-2500(3.3GHz以上) AMD FX-6100 (3.3GHz以上) | Intel Core i7-3770(3.4GHz以上) AMD FX-8350(4.0 GHz以上) |
メモリ | 8GB | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 760 NVIDIA GeForce GTX 1050 AMD Radeon R9 280 | NVIDIA GeForce GTX 1060 6 GB VRAM Radeon RX 480 |
ストレージ | 100 GB 利用可能 | |
DirectX | DirectX 11 |
動作環境については、推奨動作環境を基準に考えると数年前のミドルレンジスペック程度で、3Dゲームとしては高いほうですが、最近のゲーミングPCのスペックとしてはそれほど高くない印象です。
最近のPCであれば、ミドルレンジの15万~20万円のゲーミングPCが相場になってくるかと思います。
標準画質のFHD(1,920×1,080)で、必要動作環境だと平均20FPS程度、推奨動作環境だと平均60FPS程度が目安となります。
古いGPUのため同じ構成で計測はできませんが、同程度のGPU性能のベンチマークと比較すると、FPSはこのくらいになります。
FPSゲームのような動きの激しいゲームでは無いので、平均60FPS以上でるスペックであれば十分快適に楽しめるでしょう。
最近のゲーミングPCであれば、標準的なスペックでメモリが16GB, ストレージはSSDで512GBはあるので、メモリとストレージに関しては余裕ですね。
ベンチマークのダウンロード
FF15は、公式サイトから無料でダウンロードすることができるので、このゲームが気になっている方は、今お使いのPCで動作するか試してみて下さい。
このベンチマークソフトでは、スコアや評価(とても快適、普通など)が分かります。
ただし、FPSがどの程度かは分からないので、私が今まで計測したデータを元に、どのスコアで大体どの程度のFPSがでるのか表にしておくので、そちらも参考にして下さい。
ベンチマーク画面から、グラフィック設定や解像度、表示方法を設定することができます。
グラフィック設定については後程詳しく解説します。
ベンチマークは約6,7分の長さで、ベンチマークのスコアと評価が表示されます。
ベンチマーク実行中の様子はこのような感じ。
グラフィック設定
ベンチマークのグラフィック設定には、次の4つが用意されています。
- 高品質
- 標準品質
- 軽量品質
- カスタム
具体的に、これらの設定でどの程度の画質が変わるのかまとめたので、プレイ時の目安にして下さい。
また、設定毎のスコアやFPSを後程掲載するので、自分のプレイしたい設定を参考にして下さい。
主に大きく変わるのは、次の3つですね。
- アンチエイリアス(オブジェクトの縁の滑らかさ)
- オブジェクトの描写量
- 影のリアルさ
ケンさん
カスタムではこのようなグラフィック設定を個別に選ぶことができます。
高品質、標準品質、低品質ではプリセットとして、これらのグラフィック設定が固定されていますが、どの項目でどの設定になっているかは分かりません。
大きく変わる3つの設定で言うと、アンチエイリアスはそのまま”アンチエイリアス”の設定で、オブジェクトの描写量は”モデルディティールレベル”、影のリアルさは、”シャドウ品質”になると思います。
高品質
標準品質
軽量品質
特に、目立つ部分を拡大してみましょう。
高品質
標準品質
軽量品質
1枚目の車の細かい網の部分は、高品質・標準品質と軽量品質で滑らかさが全然違うことが分かります。
車の下にレッカー車の青いナンバープレートがありますが、軽量品質では明るく描画されており、影の描画が少ないことが分かります。
ケンさん
また、2枚目の木々の描写量も違い、軽量品質ではスカスカな感じになっています。
3枚目は、背景の山に生えている木々ですが、高品質と標準品質・軽量品質で大きく違い、高品質では結構生えていて細かいところまで描写されていますね。
ベンチマークスコアの評価
評価 | スコア | 解説 |
---|---|---|
非常に快適 | 12000~ | 非常に快適に動作します。高フレームでの動作が可能で、 よりリッチな表現のグラフィックス設定を行うことも可能です。 |
とても快適 | 9000~11999 | とても快適な動作が見込めます。高フレームでの動作が可能で、 より高品質のグラフィックス設定を行うことも可能です。 |
快適 | 6000~8999 | 快適な動作が見込めます。 グラフィック設定をより高品質にしても快適に動作すると思われます。 |
やや快適 | 4500~5999 | 標準的な動作が見込めます。 余裕があればグラフィック設定の調整をお勧めします。 |
普通 | 3000~4499 | 標準的な動作が見込めます。 |
やや重い | 2500~2999 | ゲームプレイは可能ですが、部分的に動作が重くなります。 グラフィック設定の調整をお勧めいたします。 |
重い | 2000~2499 | ゲームプレイは可能ですが、全体的に動作が重く感じられます。 グラフィック設定や解像度の調整で改善される可能性があります。 |
動作困難 | ~1999 | 動作に必要な性能を満たしていません。 |
公式が発表しているベンチマークスコアの評価表で、8項目に分けて結果を出してくれます。
私が実機で計測したデータを元にすると、評価別の大まかなFPS値は次のようになります。
評価 | FPS |
---|---|
非常に快適 | 110FPS以上 |
とても快適 | 80~110FPS |
快適 | 60~80FPS |
やや快適 | 45~60FPS |
普通 | 30~45FPS |
設定変更を推奨 | 15~30FPS |
設定変更が必要 | 5~15FPS |
動作困難 | 5FPS以下 |
最近のグラフィックボードの性能は高く、ゲーミングPCであれば、最低でも「とても快適」になることがほとんどですね。
また、グラフィックボードを搭載しておらず、CPU内蔵GPUを使うようなスタンダード向け、ビジネス向けPCの場合は、「設定変更を推奨」以下になります。
FINAL FANTASY XVのGPU別ベンチマーク結果
ベンチマークは、GPU別にFHD(1,920×1,080)解像度、次のグラフィック設定で計測しています。
- 高品質
- 標準品質
- 軽量品質
ベンチマークスコアは、実機をお借りして計測したものをGPU毎に平均した値となります。(PC毎の値は、後程掲載しています)
未検証のGPUに関しては、3DMarkのグラフィックスコアを掲載しておくので、大まかの比較はできると思います。
また、必要動作環境と推奨動作環境のGPU性能も比較できるようグラフに含めています。
各項目の左がスコア、右が平均FPSです。
GPU | 3DMark | 高品質 | 標準品質 | 軽量品質 |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | - | - | - | |
RTX 4080 | - | - | - | |
RTX 4070 Ti | - | - | - | |
RTX 4070 SUPER | 18001 / 183 | 21877 / 225 | 22733 / 234 | |
RTX 3090 | - | - | - | |
RTX 3080 Ti | - | - | - | |
RTX 4070 | - | - | - | |
RTX 3080 | - | - | - | |
RTX 3070 | 11276 / 111 | 14679 / 138 | 16249 / 151 | |
RTX 4060 Ti | 11874 / 122 | 16596 / 169 | 19189 / 196 | |
Radeon RX 6700 XT | 10942 / - | 14871 / - | 16529 / - | |
RTX 3070 Ti | 10016 / 104 | 13507 / 139 | 16106 / 164 | |
RTX 3060 Ti | 10280 / 107 | 14053 / 144 | 17214 / 175 | |
RTX 4060 | 9678 / 100 | 13521 / 139 | 16711 / 171 | |
RTX 4050 | 8463 / 89 | 12096 / 124 | 14878 / 153 | |
RTX 3060 | 8290 / 88 | 11069 / 116 | 13515 / 147 | |
GTX 1660 Ti | - | - | - | |
RTX 3050 | 6382 / 68 | 8716 / 91 | 11411 / 117 | |
GTX 1660 SUPER | 6121 / 60 | 8320 / 84 | 10798 / 110 | |
GTX 1660 | - | - | - | |
RTX 3050 Ti | 5508 / 58 | 7639 / 79 | 9662 / 99 | |
GTX 1650 SUPER | 4779 / 51 | 6714 / 70 | 8770 / 90 | |
Intel Arc A550M | 2866 / 33 | 4446 / 47 | 5710 / 61 | |
推奨動作環境相当 | - | - | - | |
GTX 1650 Ti | 3970 / 37 | 5383 / 50 | 6913 / 63 | |
GTX 1650 | 3504 / 37 | 4890 / 51 | 6353 / 67 | |
必要動作環境相当 | - | - | - | |
Intel Iris Xe グラフィックス | 1541 / 17 | 2170 / 24 | 2738 / 30 | |
MX250 | 1311 / - | 1733 / - | 2310 / - | |
Radeon Vega 8 グラフィックス | 518 / - | 886 / - | 1179 / - | |
Intel UHD グラフィックス | 380 / 4 | 530 / 5 | 678 / 6 |
※"-"は未計測です。
※ベンチマーク環境下のみの数値であり、ゲーム全編で保証するものではありません。
最近のGPUは性能が高いので、グラフィックボードの中でも性能が低めな「GTX 1650 SUPER」でも推奨動作環境を超えて、平均70FPSです。
1つの快適な目安である60FPSを超えるので、ストレスなく遊ぶことができます。
平均で70FPSなので、敵が多く出現するシーンなどの負荷の重いところでは、60FPSを下回るかもしれません。
そこが気になる方は、「GTX 1660 SUPER」「RTX 3060」あたりのミドルレンジ、ミドルハイあたりのグラフィックボードが良いでしょう。
RTX 3060であれば、よほど重い3Dゲームで無ければ、ほぼ全て快適に遊べるので、他にも色々とゲームをしたい方にはおすすめですね。
ケンさん
FINAL FANTASY XVにおすすめなPC
FF15を快適にプレイするための、おすすめのゲーミングPCを紹介します。
3Dゲームを中心に解説していますが、2Dゲームやブラウザゲームも問題なく楽しめるので安心して下さい。
では、1つ1つ簡単に解説していきます。
【高コスパ】エントリー向けのゲーミングデスクトップPC『GALLERIA RM5C-R35』
モデル名 | GALLERIA RM5C-R35 |
---|---|
メーカー | ドスパラ |
CPU | Intel Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3050 (8GB) |
ストレージ | SSD 500GB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 非対応 (オプション) |
価格 | 15万円台~ (2023/09/01更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
本ゲームはもちろん、他の軽い~普通の3Dゲームが高画質で快適で、重めの3Dゲームも画質設定を普通程度にすれば快適なグラフィック性能。
価格のわりには幅広いゲームができ、コスパが高いです。
また、ゲーム以外にも幅広い用途でそこそこ使えるスペックとなっています。
【性能高め】ゲーマー向けのゲーミングデスクトップPC『GALLERIA RM5C-R36T』
モデル名 | GALLERIA RM5C-R36T |
---|---|
メーカー | ドスパラ |
CPU | Intel Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3060 Ti (8GB) |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 非対応 (オプション) |
価格 | 16万円台~ (2023/09/01更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
本ゲームはもちろん、重めの3ゲームまで高画質で快適なので、ほぼ全てのゲームで問題なく遊べるでしょう。
また、ゲームによっては画質設定を落として高FPSで有利にプレイすることもできます。
ゲーム以外にも動画編集などの高負荷用途でも使える性能となっています。
【デザイン重視】オシャレなPCケースで作業やゲームをしたい方向けのPC『ZEFT Z41DA』
モデル名 | ZEFT Z41DA |
---|---|
メーカー | SEVEN |
CPU | Intel Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 4060 Ti (8GB) |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 対応 |
価格 | 21万円台~ (2023/09/12更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
そこで、おすすめしたいメーカーがSEVENで約20種類のPCケースから選ぶことができます。
PCは頻繁に買い替えないものなので、性能だけでなくデザイン面も後悔しないようにしましょう!
他にも、PCケースの選択肢が多いメーカーや選び方を解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:【約10~30種】PCケースを選べるBTOメーカー3選!【外見重視派必見】
性能は、CPU、メモリ、GPU、ストレージが同じであれば問題ないです。
【持ち運びOK】部屋移動や外出先でもOKなノートPC『ASUS Vivobook Pro 15 OLED M6500QE』
モデル名 | ASUS Vivobook Pro 15 OLED M6500QE |
---|---|
メーカー | ASUS |
CPU | AMD Ryzen 7 5800H |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU (4GB) |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
Office | WPS Office 2 |
Wi-FiBluetooth | 対応 |
価格 | 17万円台~ (2023/09/01更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
1つ目と同様にコスパを重視したモデルで、持ち運びをしたい方向けにノートPCを選びました。
グラフィック性能も同様で、画質設定では重めの3DゲームまでOKです。
FINAL FANTASY XVの実機ベンチマーク結果
今まで実機レビューしてきたPCの中で、画質設定:高品質で快適にプレイできるものを紹介します。
3DMarkのグラフィックスコアの高い順に並べており、一番下のPCで高品質 60FPS程度でているので、それ以上のスコアがあるPCであれば快適に遊べると思います。
画像 | モデル名・スペック・3DMark | 高品質 | 標準品質 | 軽量品質 |
---|---|---|---|---|
GALLERIA ZA7C-R37T Core i7-12700K RTX 3070 Ti | 13017 / 134 | 18202 / 186 | 21649 / 219 | |
GALLERIA XA7R-67XT 3700X Ryzen 7 3700X Radeon RX 6700 XT | 10942 / - | 14871 / - | 16529 / - | |
GALLERIA RM5C-R36T Core i5-11400 RTX 3060 Ti | 9994 / 104 | 13503 / 138 | 15613 / 160 | |
G-Tune EN-Z Core i7-12700K RTX 3060 | 8716 / 90 | 11926 / 123 | 15729 / 160 | |
GALLERIA RM5R-R36 Ryzen 5 3600 RTX 3060 | 8174 / 86 | 11083 / 114 | 13158 / 136 | |
GALLERIA UL7C-R36 Core i7-11800H RTX 3060 | 8537 / 90 | 11136 / 115 | 13494 / 139 | |
G-Tune E5-165 Core i7-11800H RTX 3060 | 7462 / - | 9872 / - | 10245 / - | |
GALLERIA XL7C-R36 Core i7-10875H RTX 3060 | 7781 / 82 | 10054 / 104 | 11544 / - | |
GALLERIA RM5C-R35 Core i5-12400 RTX 3050 | 6382 / 68 | 8716 / 91 | 11411 / 117 | |
GALLERIA RM5C-G60S Core i5-12400 GTX 1660 SUPER | 5833 / 60 | 8113 / 84 | 10597 / 110 | |
GALLERIA RL5C-R35T Core i5-11400H RTX 3050 Ti | 5508 / 58 | 7639 / 79 | 9662 / 99 |
※"-"は未計測です。
※ベンチマーク環境下のみの数値であり、ゲーム全編で保証するものではありません。
他のゲームやグラボ別のベンチ結果はこちらを参考にしてください。
≫ 関連記事:ゲーミングPCのグラボ性能と目安のベンチマーク結果【12ゲーム/PC30台以上】
ゲーミングPCの目安スペックやよくある疑問、検討する上でおさせておきたい知識も解説しています。
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