
- ノートパソコンや外部ディスプレイを選ぶとき、グレア液晶とアンチグレア液晶どっちが良いの?
- グレア液晶とアンチグレア液晶の違いって何?
- パソコン詳しい人ならどっち選ぶの?
どっちが良いのか迷うと思いますが、グレア(光沢)液晶とアンチグレア(非光沢)液晶の特徴や違い、最近の主流やどっちが良いのかを写真付きで解説します。
ケンさん
先に結論から言うと、ノートパソコンや外部ディスプレイであれば、次の理由から”アンチグレア(非光沢)液晶“がおすすめです。
・グレア液晶の光の映り込みはかなり気が散るし、目が疲れる。
・グレア液晶は、照明や窓からの光を考慮してモニターを置こうとすると場所や方向がかなり限定される。
・映画やドラマを見ていて暗めの画面になった時に、グレア液晶だと自分の顔が映り込み、現実に引き戻される。
グレア液晶のデメリットをあげるような形ですが、私の結論としてはこれらの理由で圧倒的にアンチグレア液晶ですね。
目次
アンチグレア液晶とグレア液晶の違い
アンチグレア液晶とグレア液晶の違いについて、ざっと特徴を比較した後、映像の綺麗さ、モノや光の映り込み具合などについて深掘りしていきます。
アンチグレア(非光沢)液晶 | グレア(光沢)液晶 | |
---|---|---|
映像の綺麗さ | 普通 | 綺麗 |
モノや光の映り込み | 少ない | 激しい |
向いている用途 | 長時間の作業、仕事、 レポート作成などの作業 | 映画・ドラマやゲーム などの映像コンテンツ |
最近の主流 | ほとんどがアンチグレア液晶 |
映像の綺麗さ
映像の綺麗さでは、グレア液晶ですが、個人的にはそこまで劇的に綺麗になるかと言われれば、そのようなことは無いように感じます。
少なくとも、モノや光の映り込みのデメリットを上回るだけの映像の綺麗さとは思わないので、アンチグレアがおすすめです。
また、Apple製品のような高級なグレア液晶のモニターであれば、映像の綺麗さが目に見えて分かるかもしれません。
しかし、10万前後のノートPCや1,2万程度の外部モニターでは、アンチグレア液晶でもグレア液晶でも映像の綺麗さは、さほど変わらないように感じます。
モノの映り込みの違い
グレア液晶とアンチグレア液晶では、モノの映り込み具合が異なりますが、具体的にどの程度違うかモニターの前にクマのぬいぐるみを置いて検証してみます。
特に気になるのは、暗めの画面になった時の映り込みですね。
暗めの画面の時
アンチグレア液晶では全く気になりませんが、グレア液晶では、はっきりと映り込んでいます。
クマのぬいぐるみだけでなく、カメラや三脚、さらに後ろにある本棚まで映ります。
明るめの画面の時
アンチグレア液晶では映り込みはありませんが、グレア液晶では少しだけ映り込みますが、暗い画面に比べれば、気になるほどではありません。
クマのぬいぐるみは全く映り込みは無いですが、右側のカーテン部分が少し映り込んでいるのが分かります。
モノや角度によっても変わってくるということですね。
グレア液晶では、特に暗い画面で映り込みが激しくなるので、映画やドラマ、ホラーゲームのような暗い画面が良く出てくるシーンで使う場合はおすすめできませんね。
実際のPCを使う場面では、目の前にクマのぬいぐるみは置かないわけですが、代わりに自分の顔が映り込むことになります。
ケンさん
映画やドラマ、ホラーゲームなど世界観に入り込むことで楽しめるコンテンツなのに、自分の顔が映ったらテンション下がるので、この点でもアンチグレア液晶の方が良いですね。
光の映り込みの違い
グレア液晶とアンチグレア液晶では、光の映り込み具合が異なりますが、具体的にどの程度違うか部屋の照明を使って検証してみます。
暗めの画面の時
グレア液晶ははっきりと映り込んでいるのに対して、アンチグレア液晶ではモザイクをかけたように、ぼんやりと広がった感じになっています。
全く映り込まないわけでは無いですが、グレア液晶の方が目に優しいですね。
明るめの画面の時
明るめの画面においてもグレア液晶ははっきり映り込んでいるのに対して、アンチグレア液晶ではほぼ分かりません。
見て分かる通り、光の映り込みによって、女の子の腕や帽子の一部が全く見えない状態です。
文字が書かれていても見えないので、自分が顔を移動して見る角度を変える必要があります。
これでは作業に集中できませんね。
私は昔、グレア液晶を使っていたのですが、この光の映り込みのせいで、画面に集中できなかったり、気が散ったり、目がすぐ疲れたりしました。
たぶん、目も悪くなっていると思います。
部屋の照明だけでなく、昼間であれば窓から差し込む光でも映り込みが発生します。
これが嫌で、照明や窓からの日光を考慮してモニターを置くように模様替えしたこともありますが、置き場所がかなり限定されますし、そもそもこんなことを考えたくないので、そんなことを考える必要のないアンチグレア液晶の方が圧倒的に良いですね。
構造の違いについて
アンチグレア液晶とグレア液晶とでは、表面の構造が違うのですが、その構造により光の映り込み具合が違います。
また、モニターのバックライトの光が、自分の目に入る光量が違ってくるので、光量が少なくなるアンチグレア液晶の方が目が疲れにくいという訳です。
グレア液晶では、つるつるとした表面になっており、バックライトの光量は軽減されず、映り込みの光もそのまま反射するため、目への負担は大きいです。
その代わり、光がぼやけることも無いので、発色が良く鮮やかで綺麗な映像になります。
一方で、アンチグレア液晶は、凸凹とした表面になっているので、バックライトや映り込みの光が各方面に分散され、目に届く光量が軽減されます。
その代わり、少しぼやけた映像になります。
最近の主流について
ノートパソコンやパソコン向けの外部モニターに関しては、最近の主流はアンチグレア液晶です。
当ブログではメーカー様からPCを借りて数十台ほど実機レビューをしてきましたが、ほぼ全てアンチグレア液晶です。
また、通販サイトなどで外部モニターをさがしても、アンチグレア液晶がほとんどです。
一部例外として、タッチパネル機能付きのノートPC、2in1タブレットPCに関してはグレア液晶でした。
タッチパネル機能がついていたら、アンチグレア液晶にできない理由があるのかは分かりませんが、今のところレビューしてきた中ではそうなっています。
ちなみに、10~15年ほど前はグレア液晶が主流でしたが、光の映り込みが原因かどうかは分かりませんが、いつの間にかアンチグレア液晶に置き換わっていましたね。
ちなみに、テレビやスマートフォンでは、グレア液晶が主流です。
映像の鮮やかさ、綺麗さで言うとグレア液晶の方が良いので、映像を楽しむ機会の多いデバイスでは、グレア液晶の方が合っているのでしょう。
パソコンでも映像は楽しむ機会はありますが、メインは作業することなので、その観点から言えば、目に優しく長時間の作業に向いているアンチグレア液晶の方が良いですね。
ケンさん
パソコンにおいては、アンチグレア(非光沢)の方がおすすめ!
アンチグレア液晶とグレア液晶の違いを解説しましたが、結論を言うと次の理由から”アンチグレア(非光沢)液晶“の方が圧倒的におすすめです。
・グレア液晶の光の映り込みはかなり気が散るし、目が疲れる。
・グレア液晶は、照明や窓からの光を考慮してモニターを置こうとすると場所や方向がかなり限定される。
・映画やドラマを見ていて暗めの画面になった時に、グレア液晶だと自分の顔が映り込み、現実に引き戻される。
最近の主流でもパソコンにおいては、アンチグレア液晶が主流なので、それに合わせる形で問題ないですね。
タッチパネル機能付きのノートパソコンは、グレア液晶のことがほとんどですが、どうしてもその機種が良い場合は、アンチグレアにできる保護フィルムを貼ることも検討した方が良いでしょう。
ケンさん
私は、Surface Pro 6のタッチパネル機能付き、グレア液晶のパソコンを使っていますが、アンチグレアにする保護フィルムを貼っています。
フィルムの製品によって違うと思いますが、多少光の映り込みはあるものの気が散ったり、目が疲れたりするほどではありません。
どうも、ケンさん(

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