
一体型PCは、性能面でデスクトップやノートと比べて、大きなデメリットがあります。
これを踏まえた上で、一体型PCの購入を検討しないと失敗する可能性があるので、デメリットだけでなく、色々な選択肢を含めた上で解説します。
結論としては、”性能面だけ“を見ると
・デスクトップパソコンの”デメリット”
・ノートパソコンの”デメリット”
を合わせたのが一体型PC
です。
こんなことを書くと怒られそうな気がしますが、性能面で見た時に、結構見過ごせないデメリットがあります。
一体型PCを検討するのであれば、このデメリットを理解した上で購入すべきと思っています。
その方が、買ってから「失敗したなー…」と思うことが少なくなりますからね。
個人的には、ライトユーザーでない方は、一体型PCより、デスクトップパソコンかノートパソコンのどちらかにした方が良いと思っています。
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このあたりも踏まえて解説していきます。
目次
一体型PCについて
一体型パソコンは、上の画像のように「パソコン本体」と「ディスプレイ」が一体となったパソコンのことです。
通常のデスクトップパソコンであれば、デカデカとしたパソコン本体と、別途モニターを設置する必要があり、かなり場所を取ることになります。
そこで、デカいパソコン本体を小型化してモニターと一緒にすればコンパクトで良いんじゃない?という発想から誕生したのが、一体型パソコンというわけです。
ところが、
個人的には一体型パソコンって結構デメリット大きくない?と考えています。
家電量販店で、一体型パソコンを見かけることが多いですが、どうもメリットしか述べてないんじゃないの?と思うことがあります。
一体型パソコンには、結構見逃せないデメリットがあるのですが、店員さんと話していても、あまりそこに触れずに勧めてくるということがありました。
もちろん、店員さんにもよりますし、デメリットを理解した上で購入するのであれば、全く問題ありません。
しかし、メリットだけ理解してパソコンを買っても、こんなはずではなかったのに!ということになりかねないので、デメリット部分を理解した上で、検討すべきと考えています。
一体型PCの2つのデメリット
では、本題の一体型PCのデメリット部分について解説していきます。
大きな理由としては、次の2つです。
- 性能がモバイルパソコン向け
- 持ち運びできない
理由①:性能がモバイルパソコン向け
1つ目に、性能がモバイルパソコン向けになっていて性能が低いということです。
パソコンの処理速度を決める大きなパーツは、CPUという部分です。
このCPUの性能が高ければ高いほど、そのパソコンの性能は良いといえるわけです。
しかし、CPUはざっくり分けるとデスクトップ向けCPU, モバイル向けCPUがあります。
モバイル向けCPUの特徴として、以下の2点からデスクトップ向けCPUと比較した際に、性能が低くなります。
・ノートパソコンのようなバッテリー駆動を想定しているため、低電圧で動作するよう設計されている。
(一体型パソコンの場合はバッテリー駆動ではないので違います。)
・デスクトップより、構造的に冷却性能が低くなるので発熱を抑えるため、低電圧で動作するよう設計されている。
CPUは、高性能であればあるほど電力が必要なパーツですが、「電力が少なし、そんなに性能だせないよ!」というわけです。
そして、一体型パソコンの場合、モバイル向けのCPUが搭載されています。
特にモバイルパソコン(ノートパソコン)のように持ち運びできるわけでもないのに、CPUはモバイル向けというわけです。
実際に、CPUの仕様からどの程度性能が違うか見てみましょう。
例:NEC PC-DA770GAB LAVIE Desk All-in-one
【性能表】
商品重量:13 Kg
画面サイズ:23.8 インチ
CPU:Core i7 7500U / 2.7GHz(最大3.5GHz) / 2コア4スレッド
RAM容量:8GB
HDD容量:3TB
OS:Windows 10, Home(64bit)
CPUを見ると「U」が付いていてモバイル向けCPUですね。
型番がCore i7 7500Uですが、一番近いデスクトップ向けのCPU「Core i7 7700」と性能を比較してみます。
Core i7 7500U
コア:2コア / 4スレッド
クロック数:2.7GHz(最大3.5GHz)
ベンチマークスコア:5,155
Core i7 7700
コア:4コア / 8スレッド
クロック数:3.6GHz(最大4.2GHz)
ベンチマークスコア:10,731
※ベンチマークスコアは、PassMarkを参考
コア数、クロック数ともに全然違いますね。
それに伴ってCPUの性能の指標であるベンチマークスコアも約2倍ほど違っていますね。
※クロック数、コア数の用語がわからない方は、CPUとは?をチェック。
※グラフィックボードにもモバイル向けがあるので同様です。
つまり、一体型パソコンの処理性能は、デスクトップパソコンより劣ることになります。
性能:一体型パソコン < デスクトップパソコン
ちなみに処理性能が低い分、価格帯が安くなっているというわけでもありません。
というわけで、性能面で比較するならデスクトップパソコンの方に軍配が上がるわけです。
理由②:持ち運びできない
2つ目は、一体型パソコンは持ち運びできないということです。
先ほどは、据え置きタイプというグループでデスクトップパソコンと一体型パソコンを比較しましたが、
今度は、ノートパソコンと一体型パソコンを比較してみます。
一体型パソコンのCPUがモバイル向けであるのなら、同じくモバイル向けが搭載されているノートパソコンと比較しなければ、フェアではありません。
一体型パソコンは、据え置きを前提に設計されており持ち運びはできません。
つまり、ノートパソコンの最大のメリットである持ち運びが、一体型パソコンでは”できない”ということになります。
まず、形的に運ぼうという気はしないのですが、一応重量を比較すると、
ノートパソコン:800g ~ 2kg程度
一体型パソコン:13kg (上の例の場合)
でありまして、ノートパソコンと同様に持ち運ぼうとすれば、確実に腰痛コースですね。(笑)
というわけで、持ち運び面で比較するならノートパソコンの方が軍配が上がるわけです。
一体型PCのメリット・デメリットを整理してみる
ここで、上で比較したデスクトップパソコン・ノートパソコンを含めて、メリット・デメリットを整理してみます。
デスクトップパソコン
メリット :処理性能が高い。
デメリット:持ち運びできない。
ノートパソコン
メリット :持ち運びできる。
デメリット:処理性能が低い。
一体型パソコン
メリット : -
デメリット:処理性能が低い。持ち運びができない。
となります。
デザイン性など他の部分を含めると一体型パソコンにも良いところはあると思います。
しかし、パソコンの主な目的は、作業・生産なので、この観点から言えば、
- 作業を速くこなすための性能面
- どこでも場所を問わず作業ができる持ち運び面
の両方で良くないということになります。
処理性能と利便性は、パソコンを選ぶ上で重要な要素となるので、その2つが欠けているのは、おすすめできないというわけです。
まとめ:個人的には、一体型PCよりデスクトップパソコンの方がおすすめ。
一体型PCのデメリットを理解した上で検討すべきという解説をしました。
その上で、私が検討するのであれば、使用用途に合わせて、
- デスクトップパソコン
- ノートパソコン
にすべきだと考えています。
この2つで考えると同じ価格帯で探した時、デスクトップパソコンの方がCPU, GPUの性能が良くなります。
そのため、特に持ち運ぶ予定がなければ、デスクトップパソコンの方が良いです。
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一方で、自宅で作業して、時と場合によっては、カフェ、職場、大学とかでも作業したいという場合には、ノートパソコンがおすすめです。
しかし、一体型パソコンにも処理性能や利便性といった部分以外でメリットはあります。
その点について下の記事で解説しているので、良かったら合わせて読んでみてください。
≫ 関連記事:一体型パソコンのメリットって何?という話
どうも、ケンさん(



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