- Far Cry 6をしたいけどPCのスペックはどの程度必要?
- 公式で動作環境やベンチマークの評価があるけど、実際にどのくらいのFPSがでるの?
Far Cry 6は、オープンワールドのFPSゲームで、熱帯の楽園『ヤーラ』を舞台に、独裁者であり大統領でもあるアントン・カスティロと強力な軍に対して、主人公率いるゲリラが革命を目指すゲームです。
リアリティのあるグラフィックで、独裁国家とそれに反抗する主人公たちをシビアに演出し、心理的にも没入できるゲームとなっています。
綺麗なグラフィックが特徴な3Dゲームで、3Dゲームの部類の中では重めなゲームなので、ある程度グラフィック性能が要求されるゲームとなります。
実際に、快適に遊ぶためにどのくらいのグラフィック性能が必要か、公式の動作環境の解説やベンチマーク結果だけでなく、いくつかのPCを使って計測したFPS(※)も含めて解説していきます。
※FPSとは、1秒当たりに描画されるフレーム数(frames per second=フレーム毎秒) を示し、ゲームをする上で快適さを示す指標としてよく使われます。
結論から言うと、グラフィックボードの中でも性能が低めな「GeForce GTX 1660 SUPER」は最低でも欲しいところです。
ケンさん
ベンチマーク結果を踏まえ、おすすめのゲーミングPCは次の通りです。
モデル名 | おすすめな方 | CPU | メモリ | GPU | ストレージ | 画面サイズ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
高コスパのエントリー向けゲーミングデスクトップPC | Intel Core i5-13400F | 16GB | GeForce RTX 3050 | SSD 500GB NVMe | - | 15万円台~ | |
高FPSもOKなゲーマー向けゲーミングデスクトップPC | Intel Core i5-13400F | 16GB | GeForce RTX 3060 Ti | SSD 1TB NVMe | - | 16万円台~ | |
デザイン重視向けのゲーミングデスクトップPC | Intel Core i5-13400F | 16GB | GeForce RTX 4060 Ti | SSD 1TB NVMe | - | 21万円台~ | |
高コスパのエントリー向けノートPC | AMD Ryzen 7 5800H | 16GB | GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU | SSD 1TB NVMe | 15.6 | 17万円台~ |
他のゲームのベンチ結果やゲーミングPCの目安スペック・よくある質問なども解説しています。
Far Cry 6のベンチマーク
Far Cry 6をプレイするための動作環境やグラフィック設定、ベンチマークスコアの評価などを解説します。
必要・推奨動作環境
必要動作環境(30FPS) | 推奨動作環境(60FPS) | |
---|---|---|
OS | Windows 10 (20 H1バージョン以降、64-bit) | |
CPU | AMD Ryzen 3 1200(3.0 GHz)以上 Intel Core i5-4460(3.1 GHz)以上 | AMD Ryzen 5 3600X(3.8 GHz)以上 Intel Core i7-7700(3.6 GHz)以上 |
メモリ | 8 GB (デュアルチャネルモード) | 16 GB (デュアルチャネルモード) |
GPU | AMD RX 460(4GB)以上 NVIDIA GeForce GTX 960(4GB)以上 | AMD RX Vega 64(8GB)以上 NVIDIA GeForce GTX 1080(8GB)以上 |
ストレージ | 60GB | |
DirectX | DirectX 12 |
Far Cry 6の公式の動作環境を確認すると2種類あり、必要動作環境は30FPSを目安、推奨動作環境は60FPSを目安にしたスペックとなっています。
必要動作環境の30FPSだと、ゲームに支障が出るほどカクカクとまではいかないですが、ヌルヌルでもありません。
また、敵が多いような重いシーンだと20FPSを下回る可能性もあるので、その場合はカクつきを感じるようになり、少し支障が出てきます。
そのため、これから新しいゲーミングPCを購入する方は、推奨動作環境を目指すと良いでしょう。
最近のゲーミングPCであれば、ミドルレンジの15万~20万円のゲーミングPCが相場になってくるかと思います。
メモリ、ストレージに関しては、標準的なゲーミングPCのスペックでメモリ:16GB, ストレージはSSD:512GBはあるので、特に気にしなくても大丈夫そう。
結論としては、最低でもGTX 1660 SUPERとしているのですが、推奨動作環境では、それ以上の性能であるGTX 1080が必要とされています。
ただ、GTX 1660 SUPERでも最高画質で60FPSを超えるので、この推奨動作環境は少し余裕を見たスペックと言えるでしょう。
ケンさん
ベンチマークのダウンロード
Far Cry 6は、Epic Gamesで販売されていますが、ベンチマークを無料で配布しているわけではありません。
有料のメインコンテンツの一機能としてベンチマークがあるので、ゲームの購入前にベンチマークをしてみて、今持ってるパソコンでも動作するのか確認してみたいということはできません。
ケンさん
ベンチマーク実行中の様子はこのような感じ。
ベンチマーク自体は、約1分程度で、海のシーン、街中を車で走るシーン、ちょっとした銃撃戦・爆発シーン、街の広範囲を描写したシーンが含まれています。
水面の反射や戦闘シーンのエフェクト、たくさんのオブジェクトを表示した時など、グラフィックの性能を計測するための要素をバランスよく含んでいるベンチマークですね。
グラフィック設定
ベンチマークのグラフィック設定には、次の5つが用意されています。
- Ultra
- High
- Medium
- Low
- カスタム
具体的に、これらの設定でどの程度の画質が変わるのかまとめたので、プレイ時の目安にして下さい。
また、設定毎のスコアやFPSを後程掲載するので、自分のプレイしたい設定を参考にして下さい。
主に大きく変わるのは、次の2つですね。
- オブジェクトの詳細・描写量
- 影のリアルさ
画質の違いはこんな感じです。
Ultra
High
Medium
Low
ケンさん
ちょっと分かりづらいので、特に、目立つ部分を拡大してみましょう。
Ultra | High | Medium | Low |
---|---|---|---|
アンチエイリアス(オブジェクトの縁の滑らかさ)は、Ultra~Lowまでは全て有効になっているので、その違いはありません。
カスタムでOFFにすることは可能です。
1枚目の家の画像では、Ultraとその他では1階の白い部分の錆び具合が異なっていたり、Lowとそれ以外では2階の影具合が違ったりします。
2枚目の岩の画像では、でかい岩の左側に小さい岩が連なっていますが、その影具合や描写量が異なっており、高画質になるにつれて増えていますね。
ケンさん
また、3枚目の自然の画像でも木や岩の影が若干違いますね。
Far Cry 6のグラフィック設定別の画質が大体わかったと思いますので、自分がどのグラフィック設定で遊びたいのかイメージしておきましょう。
後程、グラフィックボード別にそれぞれの設定でどの程度のFPSが出るのか解説するので、グラフィックボードを選ぶ際の目安になります。
ベンチマークスコアの評価
Far Cry 6のベンチマークは、スコアや大雑把に”すごく快適”というような結果ではなく、次の6のデータを結果として出してくれます。
- 平均FPS
- 最大FPS
- 最小FPS
- レンダリングされたフレーム数
- FPSの推移
- GPUのVRAMの使用量
この中で一番重要な指標が平均FPSで、ゲーム全体を通して、どの程度快適にプレイができるか分かります。
スコアや大雑把な指標だと、具体的に何FPSがでるか分からないので、Far Cry 6のように始めから平均FPSなどの具体的な数値で表示してくれるのはありがたいですね。
ケンさん
敵が多かったり、銃撃戦や爆破シーンであったり、負荷の高いシーンでは一時的にFPSが低くなってしまうので、そういうシーンでも快適にプレイしたい方は、最小FPSを基準に考えると良いでしょう。
Far Cry 6のGPU別ベンチマーク結果
ベンチマークは、GPU別にFHD(1,920×1,080)解像度、次のグラフィック設定で計測しています。
- Ultra
- High
- Medium
- Low
ベンチマークスコアは、実機をお借りして計測したものをGPU毎に平均した値となります。(PC毎の値は、後程掲載しています)
未検証のGPUに関しては、3DMarkのグラフィックスコアを掲載しておくので、大まかの比較はできると思います。
また、必要動作環境と推奨動作環境のGPU性能も比較できるようグラフに含めています。
各項目の左が平均FPS、右が最小FPSです。
高負荷なシーンでも最小FPSが60FPS以上が良いと考えている方は、最小FPSを参考にしましょう。
GPU | 3DMark | Ultra | High | Medium | Low |
---|---|---|---|---|---|
RTX 4090 | - | - | - | - | |
RTX 4080 | - | - | - | - | |
RTX 4070 Ti | - | - | - | - | |
RTX 4070 SUPER | 151 / 116 | 160 / 130 | 176 / 147 | 190 / 163 | |
RTX 3090 | - | - | - | - | |
RTX 3080 Ti | - | - | - | - | |
RTX 4070 | - | - | - | - | |
RTX 3080 | - | - | - | - | |
RTX 3070 | - | - | - | - | |
RTX 4060 Ti | 109 / 87 | 118 / 98 | 130 / 111 | 142 / 121 | |
Radeon RX 6700 XT | - | - | - | - | |
RTX 3070 Ti | 97 / 80 | 111 / 95 | 124 / 107 | 136 / 120 | |
RTX 3060 Ti | 114 / 103 | 125 / 105 | 140 / 128 | 156 / 140 | |
RTX 4060 | 109 / 92 | 109 / 94 | 119 / 102 | 132 / 114 | |
RTX 4050 | 95 / 84 | 108 / 96 | 122 / 110 | 135 / 106 | |
RTX 3060 | 93 / 81 | 104 / 93 | 118 / 108 | 133 / 119 | |
推奨動作環境相当 | - | - | - | - | |
GTX 1660 Ti | - | - | - | - | |
RTX 3050 | 72 / 64 | 83 / 75 | 96 / 88 | 110 / 100 | |
GTX 1660 SUPER | 69 / 63 | 80 / 73 | 91 / 83 | 106 / 93 | |
GTX 1660 | - | - | - | - | |
RTX 3050 Ti | - | - | - | - | |
GTX 1650 SUPER | - | - | - | - | |
Intel Arc A550M | 51 / 44 | 60 / 50 | 69 / 58 | 80 / 68 | |
GTX 1650 Ti | 39 / 34 | 43 / 25 | 49 / 28 | 55 / 31 | |
GTX 1650 | - | - | - | - | |
必要動作環境相当 | - | - | - | - | |
Intel Iris Xe グラフィックス | - | - | - | - | |
MX250 | - | - | - | - | |
Radeon Vega 8 グラフィックス | - | - | - | - | |
Intel UHD グラフィックス | - | - | - | - |
※"-"は未計測です。
※ベンチマーク環境下のみの数値であり、ゲーム全編で保証するものではありません。
最近のGPUは性能が高いので、グラフィックボードの中でも性能が低めな「GTX 1660 SUPER」であれば、最高画質設定のUltraでも最低60FPSを超えます。
GTX 1660 SUPERは、公式の推奨動作環境をスペックのグラフィック性能を下回るのですが、ベンチマーク環境では60FPSを超えるようです。
1つの快適な目安である60FPSを超えるので、ストレスなく遊ぶことができると思います。
また、120FPS越えでゲームをしたい方は、RTX 3060以上は欲しいところですね。
画質設定がMidiumで良いのであれば、RTX 3060で120FPSを超えます。
また、最高画質や4Kでプレイしたい方は、それより高いものが必要になってきます。
おすすめとしては、次のような感じですね。
ライトゲーマーは、GTX 1660 SUPER
ヘビーゲーマーは、RTX 3060 以上
デスクトップPCであれば、GTX 1660 SUPERであれば15万前後が相場ですし、RTX 3060であれば20万前後が相場といったところです。
GTX 1660 SUPERなら、一部の重めな3Dゲームを除いて大体のゲームが快適なので、これからゲームを始めようと思っている方におすすめですね。
ゲーミングPCの中では比較的、価格は抑えめなので、遊べるゲームの幅が広い割に安いです。
一方で、高いFPS・ヌルヌルでプレイしたり、画質設定を高めたりしたい方は、最低でもRTX 3060は欲しいですね。
Far Cry 6におすすめなPC
Far Cry 6を快適にプレイするための、おすすめのゲーミングPCを紹介します。
3Dゲームを中心に解説していますが、2Dゲームやブラウザゲームも問題なく楽しめるので安心して下さい。
では、1つ1つ簡単に解説していきます。
【高コスパ】エントリー向けのゲーミングデスクトップPC『GALLERIA RM5C-R35』
モデル名 | GALLERIA RM5C-R35 |
---|---|
メーカー | ドスパラ |
CPU | Intel Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3050 (8GB) |
ストレージ | SSD 500GB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 非対応 (オプション) |
価格 | 15万円台~ (2023/09/01更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
本ゲームはもちろん、他の軽い~普通の3Dゲームが高画質で快適で、重めの3Dゲームも画質設定を普通程度にすれば快適なグラフィック性能。
価格のわりには幅広いゲームができ、コスパが高いです。
また、ゲーム以外にも幅広い用途でそこそこ使えるスペックとなっています。
【性能高め】ゲーマー向けのゲーミングデスクトップPC『GALLERIA RM5C-R36T』
モデル名 | GALLERIA RM5C-R36T |
---|---|
メーカー | ドスパラ |
CPU | Intel Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3060 Ti (8GB) |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 非対応 (オプション) |
価格 | 16万円台~ (2023/09/01更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
本ゲームはもちろん、重めの3ゲームまで高画質で快適なので、ほぼ全てのゲームで問題なく遊べるでしょう。
また、ゲームによっては画質設定を落として高FPSで有利にプレイすることもできます。
ゲーム以外にも動画編集などの高負荷用途でも使える性能となっています。
【デザイン重視】オシャレなPCケースで作業やゲームをしたい方向けのPC『ZEFT Z41DA』
モデル名 | ZEFT Z41DA |
---|---|
メーカー | SEVEN |
CPU | Intel Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 4060 Ti (8GB) |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 対応 |
価格 | 21万円台~ (2023/09/12更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
そこで、おすすめしたいメーカーがSEVENで約20種類のPCケースから選ぶことができます。
PCは頻繁に買い替えないものなので、性能だけでなくデザイン面も後悔しないようにしましょう!
他にも、PCケースの選択肢が多いメーカーや選び方を解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:【約10~30種】PCケースを選べるBTOメーカー3選!【外見重視派必見】
性能は、CPU、メモリ、GPU、ストレージが同じであれば問題ないです。
【持ち運びOK】部屋移動や外出先でもOKなノートPC『ASUS Vivobook Pro 15 OLED M6500QE』
モデル名 | ASUS Vivobook Pro 15 OLED M6500QE |
---|---|
メーカー | ASUS |
CPU | AMD Ryzen 7 5800H |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU (4GB) |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
Office | WPS Office 2 |
Wi-FiBluetooth | 対応 |
価格 | 17万円台~ (2023/09/01更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
1つ目と同様にコスパを重視したモデルで、持ち運びをしたい方向けにノートPCを選びました。
グラフィック性能も同様で、画質設定では重めの3DゲームまでOKです。
Far Cry 6の実機ベンチマーク結果
今まで実機レビューしてきたPCの中で、画質設定:Ultraで、平均60FPS以上出るものを紹介します。
まだ、Far Cry 6を計測し始めたばかりなので台数は少ないのですが、3DMarkのスコアから60FPS以上でると思われるPCも含めています。
3DMarkのグラフィックスコアの高い順に並べており、一番下のPCでUltra 60FPS程度でているので、それ以上のスコアがあるPCであれば快適に遊べると思います。
各項目の左が平均FPS、右が最小FPSです。
画像 | モデル名・スペック・3DMark | Ultra | High | Medium | Low |
---|---|---|---|---|---|
GALLERIA ZA7C-R37T Core i7-12700K RTX 3070 Ti | 124 / 104 | 135 / 115 | 148 / 130 | 162 / 141 | |
GALLERIA XA7R-67XT 3700X Ryzen 7 3700X Radeon RX 6700 XT | - | - | - | - | |
GALLERIA RM5C-R36T Core i5-11400 RTX 3060 Ti | - | - | - | - | |
G-Tune EN-Z Core i7-12700K RTX 3060 | 101 / 89 | 116 / 108 | 132 / 123 | 151 / 138 | |
GALLERIA RM5R-R36 Ryzen 5 3600 RTX 3060 | - | - | - | - | |
GALLERIA UL7C-R36 Core i7-11800H RTX 3060 | - | - | - | - | |
G-Tune E5-165 Core i7-11800H RTX 3060 | - | - | - | - | |
GALLERIA XL7C-R36 Core i7-10875H RTX 3060 | - | - | - | - | |
GALLERIA RM5C-R35 Core i5-12400 RTX 3050 | 72 / 64 | 83 / 75 | 96 / 88 | 110 / 100 | |
GALLERIA RM5C-G60S Core i5-12400 GTX 1660 SUPER | 69 / 63 | 80 / 73 | 91 / 83 | 106 / 93 |
※"-"は未計測です。
※ベンチマーク環境下のみの数値であり、ゲーム全編で保証するものではありません。
他のゲームやグラボ別のベンチ結果はこちらを参考にしてください。
≫ 関連記事:ゲーミングPCのグラボ性能と目安のベンチマーク結果【12ゲーム/PC30台以上】
ゲーミングPCの目安スペックやよくある疑問、検討する上でおさせておきたい知識も解説しています。
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