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raytrek MVの実機レビュー|画像・動画編集, 3D関連などの幅広い用途で使えるクリエイターPC

raytrek MVは、最新の13世代CPUのIntel Core i7とミドルハイGPUのRTX 3060を搭載したクリエイター向けPCです。

画像・動画編集も軽々できるので、YouTubeに挑戦したい方、動画編集や3DCG・3Dモデリングなどを勉強したい方、GPUも高く幅広いゲームで快適に遊べるので、ゲーム実況をやってみたい方などにおすすめです。

 

Intel Core i7 × RTX 3060の組み合わせは、人気・コスパが高く、趣味や勉強、セミプロレベルの方がクリエイティブやゲームの用途として使うには十分な性能を持っています。

購入後に、何か新しいことを始めたいとなっても性能不足を理由にできないことはほとんどないので安心できる性能ですね。

注目ポイント!
  • スマホや一眼レフの画像編集も快適
  • 動画編集もFHDは快適、4Kも少しOK
  • 12ゲームで60~370FPSの快適なグラフィック性能

 

では、ドスパラで販売している『raytrek MV』の魅力やスペックを実機で徹底的にレビューしていきます。

MEMO
本製品は、メーカー様より貸与して頂き作成しています。

 

この記事の著者

パソコンブロガー ケンさん

PC歴20年以上、40台以上の実機レビュー、様々な用途で使ってきた経験を元に、基礎知識や選び方、用途・価格別のおすすめPCなど、パソコン初心者の方向けに解説。
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raytrek MVの注目ポイント

raytrek MVの注目ポイント

raytrek MVの注目ポイントについて詳しく解説してきます。

 

スマホや一眼レフの画像編集も快適

スマホや一眼レフの画像は、約1,000~3,000万画素とかなり大きいサイズなので、画像全体にエフェクトなどをかけようとするとそこそこの性能が必要になってきますが、raytrek MVであれば十分な性能なので、快適に画像編集を楽しめます。

 

1,800万画素の画像で様々な処理の時間をベンチマークしましたが、重いエフェクト処理でも15秒前後なので、画像の一部やブログやYouTubeのサムネ、アイコンやバナーなど小さい画像であれば、ほぼ待ち時間なしに編集できますね。

 

Adobe Photoshopを使った画像編集のベンチマーク結果は後程解説します。

 

動画編集もFHDは快適、4Kも少しOK

実際にFHDの動画編集をしてみましたが、特にカクつきなどはなく快適でした。

エンコード時間も高いグラフィック性能のおかげで動画時間の1/5程度の時間で出力できたので、YouTube向けの動画、ホームビデオなどで動画編集を考えている方は満足のいく性能だと思います。

 

ただ、メモリが16GBなのでFHDの動画編集をする際には十分ですが、4K編集となると少し心もとない印象ですね。

たまに4K編集をするぐらいであれば良いですが、日常的に4K編集が中心という方は、32GBへのアップグレードがおすすめです。

 

Adobe Premiere Proを使った動画編集のベンチマーク結果は後程解説します。

 

12ゲームで60~370FPSの快適なグラフィック性能

12種類の3DゲームをFHD・最高グラフィック設定で平均FPSを計測したところ、軽い~普通の3Dゲームが平均95~370FPS、重めの3Dゲームでも平均60~170FPSでした。

FHD・最高グラフィック設定で平均60FPSの快適ラインを超えているので、幅広いゲームで快適に遊ぶことができます。

 

また、シューティングゲームなどで120, 165, 240などの高いFPSが欲しい場合は、ゲームによっては最高設定でもそのままでも出ますが、超えない場合でも画質設定を調整することで十分狙えるので、高FPSでより有利に戦うこともできます。

ゲーム別・グラフィック設定別の詳しい平均FPSについては、後程のベンチマークで解説します。

 

 

 

raytrek MVのスペック

raytrek MVのデザイン全体

raytrek MVのスペックは次の通りです。

製品名raytrek MV
CPUIntel Core i7-13700F
メモリ16GB
GPUNVIDIA GeForce RTX 3060 12GB
ストレージ512GB
サイズ(横)190 x (縦)360 x (奥行)420 mm
重量約7.8kg
インターフェース【前面】
USB 3.0 x2
【背面】
USB 2.0 ×4
USB 3.2 Gen2 Type-A ×2
HDMI ×1
DisplayPort ×3
価格約17万円~

※製品仕様や販売価格については、2023/04/010の執筆時点のもので、今後変更される可能性があります。

 

外観

raytrek MVのデザイン全体

raytrek MVのデザイン1

ブラックを基調としたシンプルなデザイン、ミニタワーケースで意外と小さい印象のサイズ感です。

最近流行りのLEDライティングや強化ガラスなどの装飾は一切なく、ゲーミングPCばかりレビューしてきた私としては正直少し物足りないがありますが、これはこれで無駄をそぎ落としたシンプルさがあっていいですね。

 

raytrek MVのデザイン2

サイドパネルには無数の穴が開いていて吸気口になっています。

ただ、フィルターがない上、穴も大きめなので、ホコリの溜まり具合が早く掃除するスパンが短くなりそうですね。

 

使用用途別の快適度

raytrek MVの使用用途別の快適度

使用用途別の動作の快適度は、次の通りです。

MEMO
快適度は、Intel Core i7-13700F / 16GB / NVIDIA GeForce RTX 3060 / 512GBの構成(raytrek MV)で確認しています。
使用用途快適度コメント
普段使い
(ウェブ, 動画視聴等)
とても快適
ビジネス用途
(Office, メーラー等)
とても快適
ブログ執筆とても快適
ゲーム軽量級・中量級の3Dゲームが95~370FPS、重量級の
ゲームでも60~170FPS程度出てとても快適なので、
幅広いゲームのプレイが可能。
画像編集とても快適
動画編集Youtube向けのFHD動画であれば快適に編集・エンコードができます。
※4K動画編集は未検証。
プログラミングとても快適
トレード
(株/FX/仮想通貨)
とても快適
データ分析・AI学習勉強・検証用レベルであれば十分快適
データやAIの規模にもよるが本番環境としても視野に入れていい
※使用用途毎の目安スペックやPCパーツの役割などについては、それぞれのリンク内で解説しています。

 

本体サイズ

raytrek MVの正面
raytrek MVの真横
raytrek MVの天板
raytrek MVの背面
実測値公称値
190 mm190 mm
357 mm360 mm
奥行420 mm420 mm

大きさはほぼ公称値通りで、同じスペックのパソコンと比べると比較的小さめなサイズ感ですね。

電源ケーブルや映像出力ケーブルを接続する分を考えると、もう少し奥行を確保できる場所が必要です。

 

インターフェース

インターフェース周りは次のようになっています。

 

フロント

raytrek MVのインターフェースの前側

USB 3.0 Type-A ×2
マイク/イヤホンジャック ×1

 

リア

raytrek MVのインターフェースの後側

USB 2.0 Type-A ×4
USB 3.2 Gen2 Type-A ×2
LANポート ×1
PS/2ポート ×1
HDMI ×1
DisplayPort ×3
マイク/イヤホンジャック ×1

“使用不可”になっている部分にはHDMIやDisplayPortの映像出力ポートがありますが、使えないようになっています。

グラフィックボードの性能を活かすためには、グラフィックボード側の映像出力ポート(下にある横並びになっている部分)に繋げないとパフォーマンスが発揮できないのですが、誤って上側のポートに繋げてしまわないようにするためのものですね。

 

これを間違えてしまうと、動画編集などでグラフィック処理やエンコードが遅かったり、ゲームでFPSがでなかったりするので、その配慮ですね。

 

内観・拡張性

将来的に、メモリやストレージの増設も考えている方は、どれだけ空きスロットがあるか確認しておきましょう。

raytrek MVの内観全体(パーツ側)
raytrek MVの内観全体(裏配線側)
(左:主要パーツ側、右:裏側)

このケースは裏配線できる構造にはなっていないので、パーツ側にケーブルが収められていますね。

強化ガラスなどで中が見えるパソコンであれば、ケーブルを裏側に隠してきれいにするのですが、raytrek MVは中が見えないので、あまり関係ないということからこういった構造になっているのだと思います。

 

一見、裏配線がなく乱雑になっているように思われますが、ケーブルがぶらついたりしないように長さを調整し、結束バンドでまとめられているので組み立ての丁寧さが伝わってきます。

 

メモリ

raytrek MVのメモリスロット

メモリはDDR4規格で、スロットは4スロット中2スロットを使われています。

 

スロットに空きがあるので、将来的にメモリを増やしたい場合でも、そのまま増設できますね。

空きがなく交換する形になると、使っているメモリが無駄になってしまうので、増設できるのはありがたいです。

 

また、メモリはCPUクーラーには干渉しないので、他のパーツを外したりといった面倒な作業になることはないですが、周りにパーツなどが多く、奥まで手を入れづらいので作業はしづらいですね。

 

ストレージ(SSD / HDD)スロット

ストレージのスロットは次の通りです。

・M.2 x2(内1つは標準搭載のSSD)

・3.5インチHDD x4

 

M.2 SSD スロット

raytrek MVのSSD・HDDスロット1

CPUクーラーで少し隠れていますが、1枚目のM.2 SSDスロットはヒートシンク付きで、標準構成のSSDが搭載されています。

マザーボードの規格としてはPCIe4.0(Gen4)対応ですが、標準構成で搭載されているSSDはGen3ですね。

 

raytrek MVのSSD・HDDスロット2

2つ目のスロットは、マザーボードの右下部分にあります。

ケースの底とグラフィックボードがあるので、そのままの状態で増設するのは難しく、一度、グラフィックボードを外してから作業することになります。

 

HDDスロット

raytrek MVのSSD・HDDスロット3

3.5インチベイが4つあるので、ここに最大4台のHDDを搭載することができます。

HDDを箱の中に入れて、両サイドからネジ留めする形で取り付けられます。

 

しかし、入り口側にはCPUクーラーが邪魔になるので、そのままでは増設できません。

下側の2つ入る部分は、両サイドでネジ留めされているだけなので、一度外して、HDDを入れて付け直せば簡単に増設できます。

 

また、SATA SSDはそのままでは取り付けできないですが、3.5インチに変換するマウンタなどを買えば、付けれると思います。

 

PCI Express

raytrek MVのPCI Express1
raytrek MVのPCI Express2

・PCI Express 4.0 x16 ×2

・PCI Express 4.0 x1 ×1

ミニタワーケースで小さめマザーボードなので、スロット数は少なめですが、普通に使う分には十分ですね。

PCI Express 4.0 x1があるので、Wi-FiBluetoothの拡張ボードを追加することもできます。(オプションでも追加可能)

 

光学ドライブ

raytrek MVの光学ドライブ

光学ドライブは標準の構成では搭載していないので、必要な方はオプションで追加するか、自前で用意して追加しましょう。

 

ドスパラのPCパーツで光学ドライブもあるので、本体を購入して貰えるポイントで別途購入するのも良いですね。

≫ 関連記事:【最大で購入額の約1割!!】ドスパラポイントの上手な使い方

 

CPUクーラー

raytrek MVのCPUファン

CPUクーラーは、PCCOOLER製の1つファンの空冷式が使われています。

 

重めの3DゲームのFF15(高品質・FHD)でCPUの温度が大体50度前後だったので十分冷えてますね。

ファンの静音性については、後程、計測器を用いて検証していきます。

 

マウス・キーボード

raytrek MVでは、マウスとキーボードが標準で付いてくるので、別途用意しなくてもすぐに使い始めることができます。

ケンさん

ゲームブランドのGALLERIAやとオプションやけど、raytrekは標準で付いてくるみたいやね!

とは言え、マウスもキーボードも必要最低限といった印象なので、機能や使用感にこだわる方は、本体購入分のポイントで購入したり、Amazon等で購入するのが良いかなと思います。

 

マウスについて

raytrek MV付属のマウス
raytrek MV付属のマウス(サイド)

左右のクリックとホイールのみのシンプルで必要最低限なマウスです。

サイドに進む・戻るボタンがあった方が作業効率が上がるので、正直そのボタンは欲しかったですね。

 

キーボードについて

raytrek MV付属のキーボード

キーボードは、テンキーも付いたフルサイズで、サイズ感やキー配置はスタンダードで変な癖はなく、キー配置による入力ミスはなかったですね。

ただ、打ち心地はいたって普通で必要十分な印象です。

 

 

raytrek MVのベンチマーク

raytrek MVのベンチマーク

検証機のスペック

製品名raytrek MV
CPUIntel Core i7-13700F
(16コア/24スレッド, 1.5-2.1GHz Max 4.1-5.1GHz)
メモリ16GB
GPUNVIDIA GeForce RTX 3060
ストレージ512GB

電源モードは、一番パフォーマンスがでるように”最適なパフォーマンス“で検証していきます。

ネット環境は有線接続です。

MEMO
ベンチマーク結果は、パーツ構成、計測する環境・設定、個体差などによって大きく変わる場合があります。

 

画像編集性能(Adobe Photoshop)

Adobe Photoshopで18MP(1800万画素)の画像を使って、画像を開く、リサイズ、回転などの基本的な操作やフィルター処理の時間を計測し、最終的にカテゴリ別にスコア化しています。

項目スコア
総合スコア1080
GPU処理98.3
一般的な処理130.5
フィルター処理85.5

 

操作別の処理時間については次の通りです。

項目処理時間(秒)
ファイルを開く0.99
500MBにリサイズ*2.12
回転0.99
マジックワンド選択3.61
マスク リファインメント5.29
ペイントバケット1.43
グラデーション0.38
カメラフィルター8.45
レンズ補正24.11
コンテンツに応じた塗りつぶし19.36
ノイズ低減9.95
スマートシャープ*12.38
フィールドほかし*15.16
チルトシフトぼかし*15.81
虹彩絞りぼかし*16.03
広角補正フィルター53.68
ゆがみ4.19
PSDファイル保存88.77
PSDファイルを開く9.61
※ベンチマーク用のプラグイン「Adobe Photoshop Puget」にて計測しています。
※「*」はGPU処理

スマホ、フルサイズの一眼レフなどカメラによって画素数が違うので、大雑把にまとめておきます。

  • スマホ:約1,000~2,000万画素
  • フルサイズの一眼レフ:約2,000~3,000万画素
  • FHD(1,920×1,080):約200万画素

今回ベンチマークに使用した画像は、1,800万画素なので、性能高めなスマホで撮影した画像ぐらいになると思います。

縦横のピクセル数で言うと、大体5,200×3,500ぐらいのサイズ感となります。

そのため、一眼レフの写真を編集したい方は、上記の処理時間より少しだけ時間が長くなると考えて下さい。

 

一方で、FHD(1,920×1,080)は約200万画素なので、そのくらいのサイズ感の画像を扱うのであれば処理時間は1~3秒ぐらいになりますね。

ブログに使う図や画像、イラスト制作、アイコン・ロゴ・バナー制作などの小さい画像の編集は余裕ですね。

 

動画編集性能(Adobe Premiere Pro)

Adobe Premiere Proで、YouTube向けを想定した動画編集でハードウェアエンコードをした場合の時間を計測します。

raytrek MVのAdobe Premiere Proのエンコード結果

エンコード時間:00:02:06
※約10分のFHD/30p動画をH.264形式、[YouTube 1080p フル HD]プリセット、ハードウェアエンコードで書き出した時間
※動画は過去にYouTubeに公開したもので、カット、テロップ、BGMなど一般的な解説動画向けの編集をしています。

約10分の動画が2分程度、1/5の時間でエンコードができるので十分快適ですね。

メモリも16GBと十分なので、FHD動画を編集するのであれば長時間の編集でもOKで、編集時も特にカクつくことはなかったです。

 

また、Pugetというプラグインを使って、4K編集向けのパフォーマンスもチェックしました。

Adobe Premiere Proで4Kの素材動画を使って、編集した動画の再生(1倍、2倍、4倍速、マルチカメラ)、エフェクト、動画のエンコードをベンチマークし、最終的にカテゴリ別にスコア化しています。

項目スコア
総合スコア717
出力処理69
ライブ再生89.8
エフェクト処理56.4
GPU処理69.8

 

操作別のパフォーマンスについては次の通りです。

カテゴリ項目FPS / スコア
4K H.264
150Mbps 8bit
マルチカメラのライブ再生12.48 FPS
ライブ再生58.14 FPS
2倍速のライブ再生102.99 FPS
4倍速のライブ再生31.62 FPS
エンコード(H.264 40Mbps UHD)106.58 FPS
エンコード(PRORES 422HQ UHD)45.7 FPS
ライブ再生スコア114.5
エンコードスコア77.4
4K ProRes 422マルチカメラのライブ再生27.15 FPS
ライブ再生59.64 FPS
2倍速のライブ再生109.39 FPS
4倍速のライブ再生109.79 FPS
エンコード(H.264 40Mbps UHD)125.42 FPS
エンコード(PRORES 422HQ UHD)33.17 FPS
ライブ再生スコア83.9
エンコードスコア70.9
4K REDマルチカメラのライブ再生12.44 FPS
ライブ再生59.29 FPS
2倍速のライブ再生66.37 FPS
4倍速のライブ再生20.85 FPS
エンコード(H.264 40Mbps UHD)66.17 FPS
エンコード(PRORES 422HQ UHD)23.98 FPS
ライブ再生スコア71.1
エンコードスコア58.7
4K Heavy
GPU Effects
アドバンスドエフェクト(Prores 422HQ UHD)21.7 FPS
エクストリームエフェクト(PRORES 422HQ UHD)9.23 FPS
エフェクトスコア38.1
4K Heavy
CPU Effects
アドバンスドエフェクト(Prores 422HQ UHD)51.01 FPS
エクストリームエフェクト(PRORES 422HQ UHD)12.46 FPS
エフェクトスコア74.7
※ベンチマーク用のプラグイン「Adobe Photoshop Puget」にて計測しています。
※「*」はGPU処理

4K編集なのでプロ向けにはなりますが、4K H.264だとライブ再生(プレビュー再生)は、2倍速までコマ落ちなしでスムーズに再生することができます。

しかし、4倍速となると若干コマ落ちするので、編集を倍速でチェックする場合、見落としやカクつきが気になると思います。

※エンコード後の動画でコマ落ち、カクつきがあるという意味ではなく、動画編集時のプレビュー時に4倍速するとカクつくという意味です。

 

エンコードは106FPSなので、10分の動画であれば5分半ぐらいで出力できます。

また、動画全体にエフェクトをかける場合、エフェクトによっては重くなりますが、一部分のモザイクとかであれば問題ないと思います。

 

4K編集でこのパフォーマンスなら解像度が1/4となるFHD編集であれば快適に編集できますね。

 

ただ、メモリが16GBが少し不安な面があるので、がっつり4K編集を中心にする方は32GBへのアップグレードがおすすめです。

タイムライン上でカットやモザイクのエフェクトなどをかける度メモリ使用量が多くなるので、編集ポイントが多い動画、長時間の動画になってくる少し心配ですね。

 

GPU性能(ゲーム含む)

12ゲームのFPSを計測したところ、最高グラフィック設定で軽量級・中量級の3Dゲームが95~370FPS程度、重量級のゲームでも60~170FPS程度はでるので、基本的に快適に遊ぶことができます。

シューティングゲームなどの動きの速いゲームをするためにもっと高FPSにしたい場合は、画質設定を少し落とせばOKですね。

raytrek MVの3DMarkのベンチマーク結果

項目スコア
グラフィックスコア8596
グラフィックテスト156.76 FPS
グラフィックテスト248.73 FPS
CPUスコア11900
CPUテスト39.98 FPS
総合スコア8969
※ベンチマークソフト「3DMARK」にて、計測しています。

 

また、3DMarkで算出される各種ゲームのFPSは次の通りです。

ゲーム設定FPS
Battlefield V1440p Ultra85+ FPS
1080p Ultra175+ FPS
Apex Legends1440p Ultra95+ FPS
1080p Ultra140+ FPS
GTA V1440p Ultra55+ FPS
1080p Ultra170+ FPS
Fortnite1440p Ultra70+ FPS
1080p Ultra245+ FPS
Red Dead Redemption 21440p Ultra35+ FPS
1080p Ultra95+ FPS
※FPSは平均値で、3DMarkスコアとゲームテストに基づいた推定値です。
※Ultraはゲームのグラフィック設定が最大を意味します。
※レイトレーシング機能はオフ。
GPU3DMark
RTX 4090
36179
RTX 4080
28127
RTX 4070 Ti
22749
RTX 3090
19940
RTX 3080 Ti
19583
RTX 4070
17868
RTX 3080
17676
RTX 3070 Ti
14524
RTX 4060 Ti
13453
RTX 3070
13392
AMD Radeon RX 6700 XT
11788
RTX 3060 Ti
11046
RTX 3060
8596
8639
GTX 1660 Ti
6360
RTX 3050
6124
GTX 1660 SUPER
5923
GTX 1660
5444
GTX 1650 SUPER
4519
※スコアは当サイトが計測した平均値
※デスクトップPC向けのみを表示

その他、ゲームのベンチマークでグラフィック性能を確認してみましょう。

 

Rainbow Six Siege(軽い3Dゲーム)

raytrek MVのRainbow Six Siegeのゲームベンチマーク結果

グラフィック設定平均FPS最低FPS最高FPS
最高375.5 FPS295.5 FPS466 FPS
とても高い377.8 FPS298.4 FPS468.1 FPS
380.3 FPS304.4 FPS467.4 FPS
427.7 FPS339.8 FPS532.9 FPS
439.4 FPS335.6 FPS580.8 FPS
【その他の設定】解像度:1920 × 1080, 表示方法:フルスクリーン

 

ドラゴンクエストX(軽い3Dゲーム)

raytrek MVのDQXのゲームベンチマーク結果

グラフィック設定スコア平均FPS評価
最高品質25414233.8 FPSすごく快適
標準品質25335232.4 FPSすごく快適
低品質25538342.7 FPSすごく快適
【その他の設定】解像度:1920 × 1080, 表示方法:ウィンドウ

 

FF14(中程度の3Dゲーム)

raytrek MVのFF14のゲームベンチマーク結果

設定スコア平均FPS最低FPSロード時間
(合計)
評価
最高品質21272145.6 FPS77 FPS9.1 秒非常に快適
高品質22500154.6 FPS81 FPS8.6 秒非常に快適
標準品質30919222.2 FPS90 FPS8.5 秒非常に快適
【その他の設定】解像度:1920 × 1080, 表示方法:ウィンドウ

 

PSO2(中程度の3Dゲーム)

raytrek MVのPSO2のゲームベンチマーク結果

グラフィック設定スコア平均FPS
ウルトラ2018296.5 FPS
43378161.2 FPS
最低48741174.3 FPS
【その他の設定】解像度:1920 × 1080, 表示方法:フルスクリーン

 

Far Cry 6(中程度の3Dゲーム)

raytrek MVのFar Cry 6のゲームベンチマーク結果

グラフィック設定平均FPS最低FPS最高FPS
最高96 FPS84 FPS107 FPS
109 FPS96 FPS121 FPS
126 FPS117 FPS140 FPS
143 FPS127 FPS163 FPS
【その他の設定】解像度:1920 × 1080, 表示方法:フルスクリーン

 

FF15(重い3Dゲーム)

raytrek MVのFF15のゲームベンチマーク結果

グラフィック設定スコア平均FPS評価
高品質886693.1 FPS快適
標準品質12136124.4 FPS非常に快適
軽量品質15780160.7 FPS非常に快適
【その他の設定】解像度:1920 × 1080, 表示方法:ウィンドウ

 

Watch Dogs: Legion(重い3Dゲーム)

raytrek MVのWatch Dogs: Legionのゲームベンチマーク結果

グラフィック設定平均FPS最低FPS最高FPS
最高62 FPS19 FPS106 FPS
とても高い83 FPS41 FPS115 FPS
96 FPS43 FPS139 FPS
107 FPS39 FPS156 FPS
111 FPS46 FPS158 FPS
【その他の設定】解像度:1920 × 1080, 表示方法:フルスクリーン

 

VR:VRMark

VRゲームのパフォーマンスを計測する『VRMark』のベンチマーク結果です。

PCの映像をVR機器に出力した際のFPS値が分かるので、VRでゲームをプレイしたい方は参考になると思います。

raytrek MVのVRMarkのベンチマーク結果

VRMark Orange Room
スコア12469
平均FPS271.8 FPS
推奨構成FPS109 FPS
最低構成FPS81 FPS

 

CPU性能

CPUは『Intel Core i7-13700F』を搭載しており、16コア/24スレッド、クロック周波数が1.5-2.1GHz(最大 4.1-5.1GHz)と仕様としては、ハイエンドCPUとなります。

 

ゲーミングPCであればグラフィック性能が重要なので、ミドルレンジCPUのCore i5とRTX 3060でも十分ですが、クリエイティブ用途となると比較的CPU性能も重要になってきます。

Core i5でもいけますが、より快適に動画編集などをしたい方にはおすすめですね。

raytrek MVのCINEBENCH R23のベンチマーク結果
raytrek MVのCINEBENCH R20のベンチマーク結果
項目Cinebench R23Cinebench R20
CPU173237633
CPU(Single Core)1989765
※ベンチマークソフト「CINEBENCH R23」「CINEBENCH R20」にて、計測しています。

ミドルレンジのIntel Core i5-13400FだとCINEBENCH R23で、13,000ポイントほどなので約30%も性能が高くなっていますね。

クリエイター気質がある方だと色々なことをやってみたくなると思いますが、パソコン購入した後でも、何か新しいことを始めようと思った時に性能不足で断念するということはまずないでしょう。

CPUCINEBENCH R20
Core i7-12700K
8671
Core i7-13700F
7633
Core i7-12700
6623
Core i5-13400F
5552
Ryzen 7 3700X
4778
Core i5-12400
4653
Core i7-10700
4256
Core i5-11400
3874
Ryzen 5 3600
3655
Core i7-10700F
3604
Ryzen 5 3500X
2501
※スコアは当サイトが計測した平均値
※デスクトップPC向けのみを表示

 

アプリ実行の総合的パフォーマンス

アプリケーションの実行における総合的なパフォーマンスを計測する『PCMark10』のベンチマーク結果です。

 

カテゴリ別の総合スコアにおいて、どの項目も公式の推奨スコアの2倍以上の性能があります。

クリエイティブ系アプリに関しては、約3.6倍とかなりいい結果ですね。

 

実際に、色々なアプリケーションで軽く作業してみましたが、快適でカクツキや処理速度が遅いなどのストレスはありませんでした。

raytrek MVのPCMark10のベンチマーク結果

カテゴリ項目スコア
一般的なアプリアプリの起動15198
ビデオ会議8047
ウェブブラウジング11094
総合スコア
(推奨スコア:4100以上)
11070
ビジネス系アプリスプレッドシート作業12586
文書作成8436
総合スコア
(推奨スコア:4500以上)
10304
クリエイティブ系アプリ写真編集14280
動画編集8298
レンダリング17234
総合スコア
(推奨スコア:3450以上)
12687
総合スコア8109

 

カテゴリ別に推奨されるスコアは以下の通りです。

カテゴリ推奨スコア解説
一般的なアプリ4100以上一般的な用途で様々な簡単なタスクをする場合
ビジネス系アプリ4500以上事務作業と軽いメディアコンテンツ作業をする場合
クリエイティブ系アプリ3450以上写真/動画/その他コンテンツの編集をする場合

 

ストレージ性能

ストレージは、SSDの中でも高速なNVMe SSD(Gen3)が使われていて、読み込み速度が毎秒3GBほどで十分な速度です。

OSやアプリの起動時間、ゲームのロード時間も早くなりますが、クリエイティブな用途であれば、ファイルの読み込みが早くなるのがありがたいですね。

 

動画編集だと、プロジェクトにファイルを入れた際のサムネの表示、プレビュー時の動画再生の滑らかさなどに影響するので、データ転送速度は重要です。

raytrek MVのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果

読み込み速度書き込み速度
シーケンシャル2947 MB/s1224.9 MB/s
ランダム467.7 MB/s112.6 MB/s
※ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」にて、計測しています。

 

ファンの静音性

raytrek MVのファン静音性のベンチマーク結果(アイドル時)

アイドル時

raytrek MVのファン静音性のベンチマーク結果(普段使い時)

普段使い時

raytrek MVのファン静音性のベンチマーク結果(ゲーム時)

ゲーム時

raytrek MVのファン静音性のベンチマーク結果(CPU高負荷時)

CPU高負荷時

騒音レベル
アイドル時37.8 dBA
普段使い時 (PCMark10)38 dBA
ゲーム時 (FF15 / FHD / 標準品質)45.4 dBA
CPU高負荷時 (Cinebench / CPU100%)37.8 dBA

静音性は、全体的に静かで集中して作業ができるレベルです。

ゲーム時は他と比べて少し高くて、40台を超えていますが、うるさいということはないので安心して使えますね。

 

ゲーム時の騒音が高くなったのは、グラフィックボードに小さいファンが1基だけというのが原因だと思います。

同じドスパラのゲーミングPC「GALLERIA」であれば、2基搭載されていることが多く、同じRTX 3060でゲーム時を計測した際は、35.4dBAでした。

10dBAほど高くはなっているものの、全然許容できないというレベルではないので「音に敏感で少しでも音が小さい方がいい!」という方でなければ、全然OKですね。

 

騒音レベルの目安

デシベル(dBA)目安①目安②具体例
70うるさいかなりうるさい、かなり大きな声を
出さないと会話ができない
・騒々しい街頭
・セミの鳴き声 (2m)
60非常に大きく聞こえうるさい、
声を大きくすれば会話ができる
・普通の会話
・洗濯機、掃除機、テレビ
50普通大きく聞こえる、通常の会話は可能・家庭用クーラー (室外機)
・換気扇 (1m)
40聞こえる会話には支障なし・静かな住宅地
・図書館
30静か非常に小さく聞こえる・郊外の深夜
・ささやき声
20ほとんど聞こえない・ささやき
・木の葉のふれあう音

 

 

raytrek MVの実機レビューまとめ

ドスパラの『raytrek MV』を実機レビューしました。

注目ポイント!
  • スマホや一眼レフの画像編集も快適
  • 動画編集もFHDは快適、4Kも少しOK
  • 12ゲームで60~370FPSの快適なグラフィック性能

 

クリエイティブな用途として、画像・動画編集を中心にベンチマークや解説をしましたが、両方の用途で快適に使えますね。

なかなか性能の高いCPU、GPUを搭載しているので、3DCGや3Dモデリング、3DCADでもそこそこ使えると思います。

 

また、ゲーム性能も高いので、ゲーム+動画編集でゲーム実況をしたい方にもおすすめです。

動画編集や3Dゲームなど高負荷な用途をそつなくこなすことができるので、パソコンを買ってから他の用途で使いたいとなった場合でも、性能不足で全く動作しないということはないですね。

 



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