
やりたいゲームがあるが、どの程度のスペックがあれば快適にプレイできるか確認しておきたいけど、どう確認したらいいの?
という方向けに、PCゲームに必要なスペックの調べ方や注意点を紹介します。
目次
PCゲームに必要なスペックの確認方法
PCゲームに必要なスペックを確認する方法として、主に次の3つがあります。
- ゲームの公式サイトの『推奨スペック』『システム要件』が基本
- グラフィックボードを決めるのに最適な『Youtube』
- 実際の動作結果を調べた『PCレビューサイト』
数万円お得になるセール情報やゲーム用途におけるスペックやおすすめのゲーミングPCも解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
では、1つ1つ詳しく解説していきます。
ゲームの公式サイトの『推奨スペック』『システム要件』が基本
基本的には、プレイしたいゲームの公式サイトの動作環境を調べましょう。
ブログなどで書かれていることがありますが、まずは、一番最新で正確な情報が掲載されている公式サイトを確認しましょう。
ここでは、PUBGを例にして一緒に確認していこうと思います。
Steamのサイトのシステム要件の欄を確認すると、PUBGに必要なスペックが以下のように記載されていますね。
システム要件
項目 | 最低 | 推奨 |
---|---|---|
OS | 64-bit Windows 7, Windows 8.1, Windows 10 | |
プロセッサー | Intel Core i5-4430 / AMD FX-6300 | Intel Core i5-6600K / AMD Ryzen 5 1600 |
メモリー | 8 GB RAM | 16 GB RAM |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 960 2GB / AMD Radeon R7 370 2GB | NVIDIA GeForce GTX 1060 3GB / AMD Radeon RX 580 4GB |
DirectX | Version 11 | |
ネットワーク | ブロードバンドインターネット接続 | |
ストレージ | 30 GB 利用可能 |
まず、“最低”と”推奨”の2項目があります。
最低は、このゲームを動作させるために最低限必要なスペックのこと。
あくまで、そのパソコンで動作に必要なPCスペックということなので、快適にプレイできるというわけではありません。
ゲームによってどういう基準で最低スペックを決めているかにもよりますが、ゲームが高負荷な状態だと、カクついたりする可能性もあります。
推奨は、このゲームを快適に動作させるために必要なスペックのこと。
快適にプレイをするのであれば、推奨のスペックかそれ以上のスペックが必要となります。
個人的には、新しくパソコンを購入するのであれば、最低でも『推奨』レベルは欲しいところですね。
より快適にプレイするために、グラフィックボードを性能が高いものを選択すると良いでしょう。
選択する中で、推奨スペックのグラフィックボードに対して、欲しいグラフィックボードがどのくらい性能が高くなるのかということと価格のバランスが重要になってくると思います。
しかし、グラフィックボードの型番だけでは、どっちが性能が高いのか良く分らないという方も多いと思うので、そういう方は、ベンチマークサイト『PassMark』で比較すると良いでしょう。
システム要件で、”最低”, “推奨”について解説しましたが、親切な公式サイトの場合、このように2つの項目を記載してくれています。
しかし、中には1つだけだったり、何も書いてくれていなかったりする公式サイトもあります。
※全く何も書いてない場合は、どのようにスペックを決めればいいか下に書いているので、参考にしてみて下さい。
では、システム要件について、各項目を確認していきましょう。
(推奨の方に合わせて解説していきます。)
OS:64-bit Windows 7, Windows 8.1, Windows 10
最近は、Windows 7の延長サポートも切れてしまい、ほとんどがWindows 10になっているので心配はないでしょう。
注意が必要なのは、64bit版が必要であるということ。
32bit版は、動作しないようなのでbit数には気を付けてください。
プロセッサー:Intel Core i5-6600K / AMD Ryzen 5 1600
プロセッサーとは、CPUのことですね。
パソコン向けのCPUは、大きく分けてIntel社とAMD社のものがありますが、このゲームでは両社のCPUが掲載されていて親切です。
では、このCPUと同等(※)、あるいは、これ以上のスペックにしたい場合、どのように決めれば良いのか?となるかと思います。
※今回は、Intelが6000番台、AMD Ryzenが1000番台で数年前のCPUということで、新しいパソコンには使われないCPUなので、最新CPUで同程度の性能のCPUを知る必要があります。
そんな時は、CPUのベンチマークサイト『PassMark』で確認すると良いです。
メモリー:16GB
メモリーは、3Dゲームをするのであれば、このくらいが妥当ですね。
事務用途であれば 8GB、ゲーム・クリエイティブ用途であれば最低16GBが主流かなと思います。
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 1060 3GB / AMD Radeon RX 580 4GB
3Dゲームにおいて一番重要なパーツ、グラフィックボード(GPU)ですね。
このパーツの性能で、どれだけ快適にゲームできるかが決まるといっても過言ではありません。
ゲームを快適にプレイできるかは、FPS(※)でよく示されますが、このFPS値に大きく関わってきます。
※FPSとは、Frames Per Secondの略。フレームレート表す単位で、1秒間に何回画面が切り替わるかを示します。
この値が高ければ高いほど、カクつくことなくぬるぬる動くと言えます。
快適というレベルであれば、最低でも60fpsは欲しいところですね。
このくらいあれば、ひとまずカクつくと感じることはあまり無いと思います。
パソコン向けのGPUは、大きく分けてNVIDIA社とAMD社のものがあります。
GPUもCPUと同様に、数年前の古いGPUとなるので、システム要件と同等のものを知っておく必要があります。
こちらもCPUと同じく、GPUの『PassMark』で調べておきましょう。
DirectX:Version 11
DirectXとは、Microsoft開発のAPI(Application Programming Interface)で、PCゲームの処理のために使用されています。
これが、最低でもversion 11必要ということです。
DirectXのバージョンの確認方法
・[スタート] ボタン をクリックします。
・[検索の開始] に dxdiag と入力し、 Enter キーを押します。
すると下のような画面が出てくるので、システムタブのDirectXバージョンの項目を確認すればOK
DirectX 診断ツール
こちらは、特に意識する必要はない項目ですね。
ネットワーク:ブロードバンドインターネット接続
ブロードバンドとは、高速かつ大容量のデータ通信ができる回線のこと。
現在一般的に使用されている光回線は、ブロードバンド回線の一種なので、特に意識する必要はないですね。
ストレージ:30 GB 利用可能
ゲームをダウンロード・インストールするために、30GBの容量が必要だから空けておいてくださいねと言う意味ですね。
容量が残り少ない場合は、不要なものを削除してからインストールしましょう。
ストレージには、HDDとSSDがありますが、データの転送速度の速いSSDにすることで、ロード時間が速くなったり、広大なマップでマップ情報を読み込み続けるようなゲームでは、FPSが若干上がったりします。
そのため、予算に余裕があればSSDの搭載をおすすめします。
最近であれば、システム用にSSDを搭載していることがほとんどなので、容量だけ気を付けておきましょう。
30GBと結構な容量を使うので、容量が足りなさそうであれば、購入時にカスタマイズして増やしておく方が良いですね。
SSD vs HDD Test in New 7 Games (FPSLoading)
SSDの場合、HDDと同じか、それ以上のFPSが出ていることが分かります。
SSDには、『SATAのSSD』と『NVMeのSSD』の2種類があり、NVMeの方がデータ転送速度が速いです。
しかし、この2つでゲームのロード時間などに大きく影響するかと言われれば、そんなことは無いですね。
変わっても20秒ぐらいのロード時間で1秒変わるかどうかのレベルです。
HDDからSSDにすることで、半分程度短縮できることを考えると、あまり影響はないと言えるでしょう。
一通り、システム要件について解説しましたが、その推奨スペックでFPSがいくら出るの?ということは分かりません。
そのため、もっと具体的にどの程度 FPSが出るのか知りたいという方は、次の確認方法が参考になると思います。
グラフィックボードを決めるのに最適な『Youtube』
公式サイトのシステム要件や動作環境の表だけでは、
快適にできるんだろうけど、実際どのくらいのFPS(※)がでるの?
という話がでてきます。
※FPS(Frames Per Secondの略)は、1秒間に何フレーム(画面の映像)を更新しているかを示す値です。
また、
予算に余裕があるからグラフィックボードの性能を上げたいけど、具体的にどのくらい快適になるの?
ということも今一つ分かりません。
例えば、60FPSの場合は、1秒間に60回画面が更新されるので、サクサクのヌルヌルで快適にゲームを楽しむことができます。
一方で、30FPSを下回る場合は、プレイできなくはないですが、あまりお勧めはできないレベルになってきます。
そのため、プレイしたいゲームで選んだGPUを使う場合、何FPSが出るのかは確認しておきたいところです。
そこで参考になるのが、Youtubeの動画です。
そういう場合は、Youtubeで、
「ゲーム名 + GPU名」
というような感じで検索すれば、FPSを調べることができると思います。
例えば、「PUBG geforce」と検索すると次のような動画が出てきます。
PUBG GTX 1050 Ti vs. GTX 1060 vs. GTX 1070 vs. GTX 1080
GeForce 1000シリーズということで古いですが、このようにグラフィックボード別にプレイしている様子やFPS値を比較的できるので、参考になると思います。
また、概要欄などに、検証に使ったパソコンのスペックも記載されていると思いますが、厳密に、CPUやメモリ容量などの構成まで合っている必要はありません。(と言うか無いと思います。)
FPSに一番影響を与えるのがGPUなので、最低限GPUが一致している動画を探しましょう。
動画であれば、FPSなどの情報が表示されているので、型番毎にどのくらいの性能がでているか一目瞭然です。
これで、どの程度のFPSが出るのか、どのくらいサクサク動いて快適なのかを確認することができますね。
60FPSを超えれば十分快適なので、ひとまず、60FPSを超えるかどうかを1つの判断基準にして良いかなと思います。
実際の動作結果を調べた『PCレビューサイト』
Youtubeだけでなく、ゲームに特化したPCレビューサイトでは、同じようにグラフィックボード別にどの程度のFPSが出るのか検証している方もいるので、そちらも参考になると思います。
PCレビューサイトでよく使われているのが、
- 軽量級『DQX』
- 中量級『FF14』
- 重量級『FF15』
の3つで、ゲームの重さ別にベンチマークを取っている場合が多いです。
PUBGであれば、中量級ぐらいのゲームになると思うので、FF14できちんとFPSが出ているか確認して、同じようなスペックのPCを探すというのも良いですね。
また、ゲーム系に特化したレビューサイトであれば、ゲーム毎にPFS値を調べているところもあるので、探してみて下さい。
当ブログでも、3つのベンチマークを使ってPCレビューをしているので、よければ参考にしてみてください。
≫ 関連記事:実機レビュー一覧
ギリギリでスペックを満たすPCはNG!
上のシステム要件で言うと、”最低”の項目でPCを探すのは、やめておいた方が良いです。
主に、次のような理由です。
- 今後のゲームの大型バージョンアップなどでシステム要件が厳しくなる可能性がある。
- ゲームによって戦闘シーンや爆発シーンなど、高負荷状態になる時に、FPSが下がってカクつく場合がある。
- MOD(追加要素)など入れるこのゲームであれば、MODにもよるが、余裕の持ったスペックが必要。
- ゲームをしているところをキャプチャして、ライブ配信や動画編集などをする場合、もう少しスペックが必要。
余程、予算がギリギリで…。ということが無いのであれば、推奨レベルかそれ以上で購入検討したいところです。
スペックに不安な場合は、プロに相談するのが吉!
パソコンは結構高額なものになってくるので、購入する際は慎重になると思います。
一応色々調べたけど、本当にこのスペックで良いのだろうか…
また、次のような場合もあると思います。
- 公式サイトにシステム要件や動作環境の項目が見つからない場合
- YoutubeやPCレビューサイトでも見つからない場合
そういう場合は、プロに聞くのが一番の近道なので、BTOパソコンメーカーの店員にアドバイスを貰いつつ、構成を考えるのが良いでしょう。
両方共、ゲーミングPCブランドを持っており、マウスコンピューターは信頼性が高く、ドスパラは性能に対してコストパフォーマンスが高いのが特徴です。
どういったメーカーなのか気になる方は下記にまとめているので参考にしてみて下さい。
≫ 関連記事:BTOメーカー【マウスコンピューター】を徹底解説!評価が高く初心者向き
≫ 関連記事:BTOメーカー【ドスパラ】を徹底解説!ドスパラの保証で安心の自作PCを!
まとめ:少し余裕のあるスペックを目指そう!
PCゲームに必要なスペックの確認方法を3つ紹介しました。
- ゲームの公式サイトの『推奨スペック』『システム要件』が基本
- グラフィックボードを決めるのに最適な『Youtube』
- 実際の動作結果を調べた『PCレビューサイト』
システム要件の推奨スペックか、予算に余裕がある場合はそれ以上のスペックにしておけば、まず失敗することは無いでしょう。
それでも、不安があるという場合には、プロに相談してみることをおすすめしますね。
使用用途と予算を伝えれば、親切に教えてもらえます。
また、数万円お得になるセール情報やゲーム用途におけるスペックやおすすめのゲーミングPCも解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
どうも、ケンさん(



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