パソコンに詳しくなりたい!
これから自作PCをしたい!
という方に向けて、パソコンがどういったパーツで構成されているのか分かるようにPCパーツを一覧にしました。
また、パーツ毎に必ず必要なパーツかどうかも解説しています。
ケンさん
目次
PCパーツの構成一覧
まずは、PCを構成するパーツをざっと紹介します。
搭載有無は、搭載が必須なパーツとPCの使用用途に合わせて搭載が任意なパーツであることを示しています。
PCパーツ一覧
No | 名称 | 搭載有無 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | CPU | 必須 | 中央処理装置(Central Processing Unit)と言い、PCで行われる全ての処理・演算を担当するパーツ。 |
2 | CPUクーラー | 必須 | 高温になるCPUを冷やすためのパーツ。 |
3 | メモリ | 必須 | CPUが実行、処理するためのプログラムの情報やデータを一時的に保存しておくパーツ。 主記憶装置。 |
4 | マザーボード | 必須 | CPU, メモリ, グラフィックボードなどを接続するためのパーツ。 |
5 | グラフィックボード | 任意 | グラフィック処理を担当するパーツ。 |
6 | ストレージ(HDD/SSD) | 必須 | データを長期保存するためのパーツ。 補助記憶装置。 |
7 | 電源ユニット | 必須 | 他のPCパーツに対して、電源を供給する。 |
8 | PCケース | 必須 | パソコンの外枠。 他のPCパーツを格納する。 |
9 | DVDドライブ | 任意 | DVDのメディアの読み書きをするためのパーツ。 |
10 | その他 | 任意 | サウンドカード、キャプチャボード、ファンコントローラー、インターフェースカードなど |
大体、10個ほどのパーツで構成されていることが分かります。
構成にもよりますが、最低限動作するパソコンを組み立てようとするならば、7つのパーツで組み立てることができます。
各PCパーツの解説
では、次に各パーツを簡単に解説していきます。
パーツを選定する際に、必要最低限、注意しなければいけない点があります。
注意点については、以下の各パーツ解説の「選ぶ際の注意点」に書いておきます。
ここを間違ってしまうと ”物理的にパーツがはまらない。”、”パーツははまったがPCが起動しない。”ということが起きるので、間違えないようにしましょう。
詳しいことは、PCパーツのチェックリストを作ったので、そちらの記事を参考にしてください。
CPU
CPUは、Central Processing Unitの略で、中央演算処理装置、中央処理装置という意味です。
プログラムによる様々な情報処理、数値の計算、機器の制御などを行います。
まさに「パソコンの頭脳」ともいえる重要なパーツになります。
このパーツの性能が高ければ高いほど、高速に処理することが可能です。
選ぶ際の注意点
CPUとマザーボードのソケット、チップセットを対応しているものを選ぶこと。
CPUクーラー
CPUクーラーは、高温になるCPUを冷やすためのパーツです。
CPUは、高負荷な状態だと70、80℃前後もの温度になります。
その温度を下げないとCPUの性能が一時的に低下するため、冷やすための仕組みが必要となってきます。
その役割を担当するのがCPUクーラーです。
CPUの上に乗せる形で取り付けます。
CPUから発生した熱を金属を通してCPUクーラーに移動させます。
CPUクーラーに搭載しているファンによって、温度の低い空気が流れ込むことで、温度を下げていきます。
このように空気を使って冷やす機構を「空冷」と言います。
一方で、水を使った「水冷」があります。
下の画像のように、ファンと手前にある水冷ヘッドが付いており、その2つをパイプで繋いだような構造となっています。
パイプの中には水が通っていて、水冷ヘッドからCPUの熱を吸収し、温まった水をパイプを通してファンの方に流していきます。
ファンには、水を冷やすためのラジエータが付いていて、冷やした後、再度CPUの方に送られるという仕組みです。
簡易空冷式CPUクーラー
選ぶ際の注意点
CPUクーラーとマザーボードのソケットの型が対応していること。
≫ 関連記事:CPUクーラーの対応・非対応の確認方法
メモリ
メモリは、CPUが実行、処理するためのプログラムの情報やデータを一時的に保存しておくパーツです。
主記憶装置とも言われます。
主があるのであれば、補助もあるのか?という感じになりますが、HDD/SSDなどのストレージが補助記憶装置となります。
メモリで一番に気にするスペックが容量です。
メモリが多ければ、一度に多くのソフトを立ち上げることができたり、大きなデータを扱うことができます。
最近では、8GBが一般的で、4GBでは少ないという感じ。
3Dゲームをする方や高性能な処理が要求される使用用途の場合には、16GBぐらいあった方が良いでしょう。
選ぶ際の注意点
メモリの規格とマザーボードの対応しているメモリ規格のものを選ぶこと。
メモリについてより詳しく知りたい方はこちら。
≫ 関連記事:メモリの性能の見方と選び方【初心者必見】
≫ 関連記事:メモリのECC機能を解説。内部データ破損の検出と修正
マザーボード
マザーボードは、CPU, CPUクーラー, メモリ, グラフィックボードなどを接続するためのパーツです。
マザーボードで一番に気にするスペックが拡張性です。
マザーボードによって、メモリを搭載できるスロット数、グラフィックボードやその他インターフェースカードを挿せるスロット数が決まってきます。
また、ストレージ(HDD/SSD)のコネクタ数やバックパネルのUSBの数や映像の出力端子なども同様です。
自作PCを組み立てる時のパーツ構成で満たせれば十分なのか、それとも、今後パーツの追加や変更する予定があって、スロット数などに余裕のある拡張性の大きいマザーボードを選ぶのか、などを考慮して決める必要があります。
選ぶ際の注意点
マザーボードの構造規格がPCケースに対応しているか。
PCケースでATX, MicroATX等に対応しているか。
マザーボードについてより詳しく知りたい方はこちら。
マザーボードとは?
グラフィックボード
グラフィックボードは、描画処理などのグラフィックに関連する処理を担当するパーツです。
GPU、グラフィックカード、ビデオカードと呼ばれたりもします。
描画処理をするなら搭載は必須じゃないの?と思われるかもしれません。
IntelのCPUの場合は、CPU内部にグラフィック関連を処理する部分が搭載されているため、グラフィックボードが無くても映像出力することが可能です。
(AMDのCPUの場合は、昔は搭載されていなかったのですが、最新のものでは、搭載されているものもあります。)
グラフィックボードで一番に気にするスペックがグラフィック性能です。
使用用途がゲーム、画像・動画編集、3DGC、3Dモデリングなどのグラフィック性能が必要な使用用途であれば、グラフィックボードの性能で全体のパフォーマンスが大きく異なってきます。
その他にコアな使用用途ですが、仮想通貨のマイニング、ディープラーニング、HPC(高性能計算)などのデータ演算にもグラフィックボードを利用することができます。
グラフィックボードに関するスペックの見方や調べ方については、下の記事を参考にしてみてください。
ゲーム用途の場合はこちら
選ぶ際の注意点
PCケースに物理的に干渉しないか。
GTX 10 シリーズ や RTX 20 シリーズは、大きいものが多いのでケース内に納まるか確認する必要がある。
グラフィックボードについてより詳しく知りたい方はこちら。
ストレージ(HDD/SSD)
ストレージ(HDD/SSD)は、データを長期保存するためのパーツです。
補助記憶装置とも言います。
メモリの場合は、電気的にデータを保持しているので、PCの電源が落ちた時点でデータは消えてしまいますが、ストレージの場合は消えることはありません。
ストレージで気にすべき点は、容量と転送速度です。
データを保存するパーツなので、どれだけのデータを保存できるかを示す容量は重要です。
しかし、データの転送速度も重要で、この速度が速ければ、PCやソフトウェアを起動する速度が速くなったり、ゲームのロード時間が短縮されます。
HDDは、パーツ価格に対して、容量が多く、転送速度が遅いです。
SSDは、パーツ価格に対して、容量が小さく、転送速度が速いです。
そのため、SSD1台、HDD1台の計2台というストレージ構成にした上で、OSやゲームなどのソフトは SSD に入れて、その他の写真・音楽や作成したデータなどは、HDDに保存しておくという使い分けも重要です。
選ぶ際の注意点
HDDを搭載する場合、PCケースの3.5inchベイの搭載可能数と搭載予定のHDD数の確認
SSDを搭載する場合、PCケースの2.5inchベイの搭載可能数と搭載予定のSSD数の確認
ストレージ(HDD/SSD)についてより詳しく知りたい方はこちら。
電源ユニット
電源ユニットは、CPU、マザーボード、GPUなどの他のPCパーツに対して電源を供給するパーツです。
電源ユニットで一番に気にするスペックは電力です。
電力が不足しているとPCの動作が不安定になったり、PCが落ちたりするので、各パーツの必要な電力を把握して十分な電力を供給できる電源ユニットを選ぶ必要があります。
また、基本的に電源ユニットの本体とケーブルは取り外しができませんが、プラグイン対応の電源ユニットであれば、ケーブルを1本1本取り外しできます。
自作PCの構成によっては不要なケーブルも多いので、必要な分だけケーブルを繋げることでPCケース内がスッキリして、作業のしやすさが格段に上がります。
電源ユニットの規格には主に次のものがあります。
- ATX 12V
- EPS 12V
- SFX
- FlexATX
この中でもっともよく使われるのがATX電源で、ほとんどのPCケースに対応しています。
EPS電源は、主にサーバー・ワークステーション向けでパワーが高く、SFXは、キューブ型などの省スペースなPCに搭載されることが多いです。
電源ユニットの目安と計算方法を紹介していますので、電源選びの参考にしてみて下さい。
≫ 関連記事:電源ユニットの計算方法と目安を解説
選ぶ際の注意点
電源ユニットの構造規格がPCケースに対応しているか。
PCケースでATX, MicroATX等に対応しているか。
電源の出力電力(W)が足りているか。
PCケース
PCケースは、他のPCパーツを格納するためのパーツです。
ケースによって、ストレージの搭載台数、簡易水冷式のCPUクーラーの搭載可否、PCケースファンの搭載数などが決まっています。
また、PCケースファンには、回転数を制御することができるPWM対応のケースファンもあります。
スペック面も気にする必要がありますが、PCケースの場合は、かっこよさやおしゃれさも重要です。
よくある黒色プラスチックのケースではなく、アルミやガラスなどの素材や色もこだわることができます。
自分好みのかっこいいPCケースを置いてゲームや作業する環境は良いものです。
DVDドライブ
DVDドライブは、DVDのメディアの読み書きをするためのパーツです。
DVDの利用を考えている人は、搭載する必要があります。
自作PCをする場合、OSをインストールするために必要でしたが、最近では、USBにインストールすることもできるようなので、あまり使う機会は少ないかもしれません。
その他
その他のPCパーツとして、サウンドカード、キャプチャボード、ファンコントローラー、インターフェースカードなどがあります。
それぞれ機能が大きく異なっているので、ここで1つ1つ詳しく説明することは控えますが、気になる方は調べてみて下さい。
ファンコントローラー
PCケースに搭載しているファンの回転数などをコントロールするためのパーツです。
サウンドカード
パソコンに音源機能を持たせるための拡張パーツです。
選ぶ際の注意点の詳細やその他のチェック項目はこちら
自作PCの組み立て初心者におすすめなパーツ購入方法
自作PCを初めてするという方は、「組み立てる時、PCパーツを壊してしまったらどうしよう?」と不安になるかと思います。
そのような不安があるのであれば、ドスパラ パソコン保証 がおすすめです。
自作パソコンは、パーツ1つ1つがとても高価なため破損させてしまうとかなり損失です。
ドスパラのパソコン保証では、PCパーツ毎に保証をかけることができるサービスがあるのでそちらを利用すると良いでしょう。
ドスパラのパソコン保証について
商品価格に数%上乗せする形で、組み立て作業中のPCパーツの破損を含む保証をかけることができます。
保証期間は、上乗せするパーセンテージで変わってきます。
5%で1年、10%で2年、15%で3年となっています。
保証内容に「修理、清掃、組み立てなどの作業中における作業上の過失または誤用、電気的または機械的事故及び物理的事故」とあり、組み立て時の事故も保証してくれるので自作パソコン初心者の方は、ドスパラ(PCパーツ/周辺機器) からPCパーツを購入することをおすすめします。
私も初めて組み立てたときは、全てのPCパーツに5%上乗せで、1年間保証するようにしました。
幸い破損せずに組み立てることができましたが、保証の安心感は非常に大きかったです。(笑)
保証の価格、内容、期間について最新の情報を確認。
PCパーツを確認。
まとめ
・PCがどういったパーツで構成されているか確認するための「PCパーツの構成一覧」
・各パーツの解説
・初めて組み立てる方向けにPCパーツ保証の紹介
また、自作PCのメリットやデメリット、自作PCをするために必要な道具なども紹介しています。
≫ 関連記事:自作前に自作パソコンのメリット・デメリットを把握しよう
≫ 関連記事:自作PCの組み立てに必要な道具(工具、静電気対策グッズなど)
≫ 関連記事:自作PCの寿命について経験から解説
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