
パソコンのスペックを確認って何があるの?
パソコン買い替え時に、今持っているパソコンと購入予定のパソコンのスペックを比較したい!
という方向けに、パソコンのスペックの確認方法を解説していきます。
ここで調べるスペックは、OS, CPU, メモリ, ストレージ(SSD/HDD), GPUの5種類のパーツについてです。
これらのスペックを調べる方法は色々りますが、次の3点を中心に解説していきます。
- Windows 10の標準機能を使ってスペックを確認する方法【簡単】
- フリーソフトを使ってスペックを確認する方法【より詳細】
- ベンチマークサイトを使ったスペックを比較する方法【パソコン検討・買い替え時に】
では、1つ1つ解説していきます。
目次
Windows 10の標準機能を使ってパソコンスペックの確認する方法
Windows 10の標準機能を使ってスペックを確認する方法は、次の2つです。
- システムで確認する方法
- タスクマネージャーで確認する方法
「システム」と「タスクマネージャー」で確認できるスペックが違うので、この2つを使うことで、OS, CPU, メモリ, ストレージ(SSD/HDD), GPUの基本的なスペックを確認します。
それぞれ確認できる項目は次の通りです。
システム | タスクマネージャー | |
---|---|---|
OS | ○ | × |
CPU | ○ | ○ |
メモリ | ○ | ○ |
ストレージ | × | ○ |
GPU | × | ○ |
CPUやメモリは両方で確認することができますが、それ以外は片方でしか確認することができないので、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
では、それぞれの確認方法を解説します。
Windows 10の標準機能と述べていますが、Windows OSであれば、メニューの出し方の違いはあるものの「システム」や「タスクマネージャー」はあるので確認できます。
システムで確認する方法【OS/CPU/メモリ】
システムで確認する方法の手順は、次の通りです。
- タスクバー左下の「スタート(Windowsマーク)」を右クリック
- システムの項目をクリック
まずは、タスクバー左下のWindowsマークのスタートを”右クリック“してメニューを表示します。
その後、「システム」をクリックします。
システムを開くと、次の項目を確認することができます。
- プロセッサ(CPU名、クロック周波数)
- 実装RAM(メモリ容量)
- OS
タスクマネージャーで確認する方法【CPU/メモリ/SSD/HDD/グラボ】
タスクマネージャーで確認する方法の手順は、次の通りです。
- タスクバー右下の「時計」や「空き部分」を右クリック
- タスクマネージャーの項目をクリック
- 「パフォーマンス」タブを選択
- 確認したいパーツを選択
タスクバーの何もアイコンの無い部分や時計部分を右クリックして、メニューを表示します。
その後、「タスクマネージャー」をクリックします。
タスクマネージャーを開いた後、「パフォーマンス」タブをクリックします。
左側に、パーツ一覧が表示されるので、確認したパーツを選びます。
基本的に、タスクマネージャーで確認した方が詳しい情報が記載されています。
CPUであれば、CPU名、クロック周波数だけでなく、コア数、論理プロセッサ数(スレッド数)なども確認することができます。
加えて、現状のCPUの使用率やメモリの使用量などリアルタイムで確認することができます。
また、ストレージやグラフィックボードを複数搭載している場合は、左側の一覧に全て表示されます。
フリーソフトを使ってパソコンスペックの確認する方法
フリーソフトを使ってスペックを確認する方法は、次の2つです。
- Speccy(パーツ全般)
- CrystalDiskInfo(ストレージ)
他にも色々ありますが、私がよく使っているものを紹介します。
では、1つ1つ簡単に解説していきます。
Speecy【パーツ全般の確認】
Speccyは、色々なパーツの詳細な情報を確認できるフリーソフトで、Windowsの標準機能である「システム」や「タスクマネージャー」より多くの情報を見ることができます。
大まかに確認できる情報は次の通りです。
- OS
- CPU
- メモリ
- マザーボード
- グラフィックボード
- ストレージ(SSD/HDD)
- 光学ドライブ
- オーディオ
- 周辺機器
- ネットワーク
各項目をクリックすることで、より詳細を確認することができます。
例えば、CPUであれば、名前、コア数やクロック周波数はもちろんのこと、
- コードネーム(ex:Kaby Lake-U/Y)
- ソケット形状(ex:Socket 1356 FCBGA, FCLGA1200)
- 製造プロセス(ex:14nm)
- ハイパースレッディングのサポート有無
- リアルタイムのクロック周波数
- リアルタイムの温度
など色々な情報を見ることができます。
CrystalDiskInfo【ストレージの情報や健康状態】
CrystalDiskInfoは、SSD, HDD, USB, SDといったストレージの情報や健康状態を確認することができるフリーソフトです。
搭載しているSSDの型番、容量はもちろんのこと、
- インターフェース
- 総読込量、総書込量
- 電源投入回数
- 使用時間
なども確認することができます。
最大の特徴でもあるのが、ストレージの健康状態もわかるということです。
CrystalDiskInfoでは、次の4つでストレージの健康状態を表示します。
- 青色の「正常」
- 黄色の「注意」
- 赤色の「異常」
- 不明
注意や異常になっているのであれば、すぐにバックアップをして、万が一の時に備えることを強くおすすめします。
また、この健康状態に関わらず、突然ストレージが故障する可能性もあるので、あくまで目安と捉え、バックアップは日常的に行いましょう。
健康状態の判定基準については、公式を参考にして下さい
パソコンスペックの比較方法【パソコン買い替え時】
パソコンの買い替えを検討する際に、スペック、価格、デザインなど色々な観点から新しいパソコンを検討すると思います。
その中で、重要なポイントがあります。
それは、
今持っているパソコンより、新しく買うパソコンの方が性能が良い
ということです。
3Dゲームなどスペックが必要な用途で使っていたが、ゲームをやらなくなったので、ネットサーフィンや動画視聴用に低いスペックでも良い…ということで、性能を下げるケースは考えられますが、基本的には、同じ用途で使うということが多いと思います。
同じ使用用途で使うのであれば、最低でも同じ性能は欲しいところです。
もし、今のパソコンが3年ぐらい経っているのであれば、CPUやGPUの3年分の性能の向上も考えると、最低でも同じとは言わず、しっかり性能が上がったものがベストといえるでしょう。
また数年で、使用用途で要求されるスペックが上がっているという可能性もあります。
パソコンの中で大きくスペックを左右するパーツは、CPU・GPUですが、
- 製品仕様を見ただけで他とどっちの方がスペックが高いのか…
- 何倍ぐらい性能が高いのか…
ということを知るのはなかなか厳しいです。
CPUの場合、主に、コア数、スレッド数、クロック周波数が性能を決める指標となりますが、これを他のCPUと比べてもなかなか正確に性能差を測ることはできません。
そこで、新しいパソコンを検討する際に重要になってくるのが、ベンチマークスコアです。
ベンチマークスコアを使うことで、新旧様々なCPU・GPUのスペックをスコアとして比較することができるので、今のパソコンと検討中のパソコンのCPUが何倍の性能があるかということが簡単にわかります。
私がよく使っているのですが、ベンチマークサイトが『PassMark』です。
PassMarkでは、CPU, GPUのベンチマーク結果のスコアが一覧で確認することができます。
(左:CPU, 右:GPU)
今のパソコンのスペックについては、上で解説した方法で、何のCPUやGPUが搭載しているか分かります。
ここから、今のパソコンのCPU・GPUと検討中のCPU・GPUを比較することで、どの程度の性能差があるか確認することができます。
数年前のCPUやGPUのスコアもあるので、古いパソコンでも比較することができると思います。
例えば、私が今使っているパソコン(Surface Pro 6)のCPUは、Intel Core i5 8250Uです。
新しくパソコンを検討するとして、同じシリーズのCore i5の最新を搭載したもの『Intel Core i5 10210U』で検討するとします。
PassMarkでスコアを調べると次のようになります。
Intel Core i5 8250U:6070
Intel Core i5 10210U:6461
結果として性能は、1.064倍
ということで、少しだけパワーアップするということが分かります。
このように、CPUやGPUのスペックを比較することができます。
また、メモリとストレージについては、単純に容量で比較できるので簡単です。
メモリに関しては、容量の他に、データ転送速度など色々な性能がありますが、体感的に劇的に速くなったりはしないので容量だけ気にすれば良いですね。
メモリのデータ転送速度を気にする方は、相当こだわりを持った方しか気にしないと思います。
個人的にメモリに関しては、容量とデータ転送速度の重要度の割合としては、容量が98%, データ転送速度が2%ぐらいだと思っています(笑)
また、ストレージについても、基本的に容量ですが、メモリ同様、データ転送速度など他に色々な性能があります。
ストレージの場合は、容量が一番大切ですが、データ転送速度も少し重要になってきます。
個人的にストレージに関しては、容量とデータ転送速度の重要度の割合としては、容量が50%, データ転送速度が50%ぐらいですね。
ストレージのデータ転送速度は、規格によって次の3つに分かれます。
- NVMe SSD(毎秒1,500~3,000GB程度)
- SATA SSD(毎秒500GB程度)
- HDD(毎秒150GB程度)
データ転送速度によって、OS、ソフトウェアの起動時間やゲームのロード時間、動画編集時の素材の読み込みなど色々な部分で時間短縮に繋がります。
そのため、システムやソフトを入れるストレージは、少なくとも「SATA SSD」は欲しいところですね。
これで、パソコンのスペックを大きく左右するCPU・メモリ・GPU・ストレージ(SSD/HDD)を比較して検討することができると思います。
まとめ:状況に応じてスペックの確認方法を使い分ける
パソコンのスペックの確認方法について、色々な方法を解説しました。
再度簡単にまとめると、
Windows 10の標準機能を使ってスペックを確認する方法
- システムで確認する方法
- タスクマネージャーで確認する方法
フリーソフトを使ってスペックを確認する方法
- Speccy(パーツ全般)
- CrystalDiskInfo(ストレージ)
パソコンスペックの比較方法【パソコン買い替え時】
ベンチマークサイトが『PassMark』で、今のパソコンと検討しているパソコンのCPU, GPUのベンチマークスコアを比較します。
また、メモリに関しては「容量」、ストレージに関しては「容量」と「データ転送速度」を比較しましょう。
どうも、ケンさん(



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