
NVIDIAのGeforceがGTXからRTXに変わったけど違いって何?
RTXとGTXの細かいGPUチップ仕様や機能の違いは?
RTX2000シリーズは、GTXと比べてベンチマークスコアはどうなったの?
と思っている方向けて、RTXとGTXの違いやスペックの比較などについて解説していきます。
ちなみに、RTX 2000シリーズのグラフィックボードを搭載したパソコンは、15万円以下でもあります。
20万円以下のパソコンであれば、ほぼ搭載可能で、詳しくは下記ページの”価格別で選ぶ”を参考にして下さい。
・GPUの性能比較表(仕様/スコア/価格/コスパ)【定期更新】
コスパ(スコア対価格)の高いGPU、高性能なGPUを約50件のGPUデータと共に解説
・CPUの性能比較表やコスパ・信頼性などの観点からおすすめPCパーツも紹介しています。
目次
Geforce RTX 2000シリーズの特徴
2018年9月にNVIDIAからRTX 2000シリーズのグラフィックボードが発売されました。
9月にRTX 2080 Ti、RTX 2080が発売され、その後、10月にRTX 2070、12月にTITAN RTX、翌年1月にRTX 2060
と順番に発売されました。
今までのNVIDIAのグラフィックボードはGTXシリーズだったのですが、今回の製品はRTXシリーズとなっており、今まで製品とは大きく異なったものとなっています。
GTXとRTXの大きな違いについて
RTX 2000シリーズは、リアルタイムレイトレーシングに対応していることが大きな違いです。
その大きな機能追加に伴い、”GeForce GTX”ではなく、”GeForce RTX”という呼び方に変更となりました。
では、リアルタイムレイトレーシングとは何ぞや?と疑問に思う方もいると思うので、詳しく解説していきます。
まずは、レイトレーシングについてです。
レイトレーシングとは、演算処理の結果を元に画像を生成する工程(レンダリング)の最も一般的な手法の1つです。
例えば、ゲームをプレイしている際に、視線(レイ)の先に、鏡などの反射物があったとします。そうすると視線は反射するので、反射先の物が鏡に映し出されることになります。
また、ガラスなどの半透明な物の場合、視線は、物体の中を通って屈折して進みます。その結果、ガラスにはその先の物体が屈折して映し出されます。
物体が反射するのか、屈折するのかなどの表面素材(マテリアル)情報を取得してGPUが演算し、その演算結果をゲーム画面としてリアルタイムに表示してくれるのが、今回のシリーズから追加されたリアルタイムレイトレーシングです。
RTXシリーズには、リアルタイムで処理できるほどの高性能なレイトレーシング機能を発揮できる”RTコア”を搭載されています。
この技術によって、より実写に近いリアルな映像をユーザーに提供します。
NVIDIAが発表した動画を見れば、その違いは一目瞭然です。
水面や車などの反射面に、炎がはっきりと映り込んでいるのが分かります。
・Battlefield V: Official GeForce RTX Real-Time Ray Tracing Demo
・Project Sol: A Real-Time Ray-Tracing Cinematic Scene Powered by NVIDIA RTX
※Youtubeより引用
RTX2000シリーズとGTX1000シリーズのスペック比較
では次に、RTX2000シリーズとGTX1000シリーズの基本的なスペックを比較してみます。
型番 | コアクロック (MHz) | ブーストクロック (MHz) | CUDAコア数 (個) | メモリサイズ (MB) | メモリクロック (MHz) | テクスチャレート (GTexel/s) | TDP (W) |
RTX 2080 Ti | 1350 | 1545 | 4352 | 11264 | 14000 | 420.2 | 250 |
RTX 2080 | 1515 | 1710 | 2944 | 8192 | 14000 | 314.6 | 215 |
RTX 2070 | 1410 | 1620 | 2304 | 8192 | 14000 | 233.3 | 175 |
RTX 2060 | 1365 | 1680 | 1920 | 6144 | 14000 | 201.6 | 160 |
GTX 1080 Ti | 1480 | 1582 | 3584 | 11264 | 11000 | 332.0 | 250 |
GTX 1080 | 1607 | 1773 | 2560 | 8192 | 11000 / 10000 | 257.1 | 180 |
GTX 1070 | 1506 | 1683 | 1920 | 8192 | 8000 | 180.7 | 150 |
GTX 1060 | 1506 | 1708 | 1280 / 1152 | 6144 / 3072 | 9000 / 8000 | 120.5 | 120 |
コアクロック数は、GTX1000シリーズより下がっているもののCUDAコア数が大幅に増えていることが分かります。
RTX2000シリーズとGTX1000シリーズのベンチマーク結果
ベンチマークサイトよりRTX2000シリーズとGTX1000シリーズのベンチマーク結果を比較してみます。
ここでは、型番の下2桁が同じものを並べて比較しています。
RTX 2000 シリーズ | GTX 1000 シリーズ | スコア比 | |
80 Ti | 16728 (2080 Ti) | 14074 (1080 Ti) | 18.9%UP |
80 | 15044 (2080) | 12316 (1080) | 22.2%UP |
70 | 14375 (2070) | 11198 (1070) | 28.4%UP |
60 | 13060 (2060) | 9063 (1060) | 44.1%UP |
参考ベンチマークサイト:PASSMARK
全体的に2割~5割程度性能が向上しているようです。
Geforce RTX 2060のスコア比が44.1%となっており、とんでもない性能アップを遂げています。
価格帯としても手を出せる範囲で、2000シリーズの中でコストパフォーマンスも高いと思うので狙い目かもしれません。
まとめ:RTXのリアルタイムレイトレーシング機能とRTX2060の性能アップに驚いた
RTX2000シリーズの大きな特徴をまとめると次の2点になります。
- リアルタイムレイトレーシング機能でゲームの映像のリアリティが上がった。
- 性能が結構上がった。特にRTX 2060。
RTXシリーズでコストパフォーマンスを求めるのであれば、RTX 2060がおすすめ。
とは言え、パフォーマンスが低いということも無く、大抵のゲームが動作します。


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予算に余裕のある方で、パフォーマンスを追求したいという方は、RTX 2070, 2080, 2080 Ti。






どうも、ケンさん(



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