- NVIDIAのGeForceがGTXからRTXになったけど何が変わったの?
- ゲームはどのくらい快適にできるの?
- 今買うならRTXとGTXどっちがいいの?
新たにRTXシリーズが登場してしばらく経ちますが、RTXとGTXで具体的に何が違うのか分からない方も多いと思います。
そこで、RTXとGTXの機能面・スペック面の違いや今買うならどっちがいいのか解説していきます。
ちなみに今主流のGPUが、GTX 16シリーズとRTX 30シリーズとなっています。
最近、RTX 40シリーズも発売されたので、今後2,3年ほどかけて、40シリーズに変わってくると思われます。
具体的にグラボ別・ゲーム別でどのくらいのFPSができるのか知りたい方はこちらを参考にして下さい。
≫ 関連記事:ゲーミングPCのグラボ性能と目安のベンチマーク結果
GeForceのRTXとGTXの違い
RTXとGTXの違いは、主に次の3つです。
- 【映像美】RTコアによるリアルタイムレイトレーシング
- 【ゲーム性能向上】Tensorコア(AI)・NVIDIA DLSSによるFPS向上
- 【配信性能向上】NVIDIA Broadcastによる最高画質での生配信
全てゲームに関する機能で、ゲームの映像をより美しくしたり、FPSを向上させたりと素晴らしい機能が揃っています。
また、ゲーム実況や配信をする方向けに、音声や画質のノイズ除去をすることで、より質の高い配信ができる機能も追加されました。
【映像美】RTコアによるリアルタイムレイトレーシング
RTXシリーズから、新たにRTコアが搭載され、このコアを使って映像をより美しく描写するリアルタイムレイトレーシング機能が追加されました。
まずは、言葉で説明するより、動画の方が一目瞭然なので見てみて下さい。
水面や車などの反射面に、炎がはっきりと映り込んでいるのが分かります。
全体的に美しい映像になっていますね。
レイトレーシングとは、演算処理の結果を元に画像を生成する工程(レンダリング)の手法の一つです。
より精彩な3D描画を行うため、光線(レイ)を出して追跡、物体の反射などを考慮して色彩を計算するアルゴリズムです。
例えば、ゲームをプレイしている際に鏡などの反射物があったとすると、視線は反射してその先の物が鏡に映し出されることになります。
また、ガラスや水溜まりなどの半透明な場合、視線は物体の中を通って屈折して進むので、ガラスにはその先の物体が屈折して映し出されます。
この反射や屈折先の物体を忠実に描画するために、プレイヤーの目線から光線を出して追跡、反射具合などを演算して、その結果を描写します。
これをゲーム中にリアルタイムで行うのが、リアルタイムレイトレーシングです。
これらの処理は負荷が高いため、今までのGPUでは、この辺りの描画は正確なものではなく、何となく違和感のないレベルでぼやっとそれっぽいものを表示していました。
そのぼやっとしたものを忠実に描写できるように、RTXシリーズには、リアルタイムで処理できるほどの高性能なレイトレーシング機能を発揮できる”RTコア”が搭載されています。
この技術によって、より実写に近いリアルな映像をユーザーに提供します。
RTXシリーズの一番大きな目玉機能とされているので、レイトレーシングの頭文字を取ってなのか、”GeForce GTX”から”GeForce RTX”という名称に変わりました。
【ゲーム性能向上】Tensorコア(AI)・NVIDIA DLSSによるFPS向上
新たにAIの処理に特化したTensorコアが搭載され、このコアを使ってゲームのFPSを向上させる機能「NVIDIA DLSS」が追加されました。
NVIDIA DLSSは、ゲームで描画されるフレームとフレームの間をAIで生成して間に挟み込むことで、フレーム数を増やしFPSを向上させるための技術です。
こちらも言葉で説明するより、動画の方が一目瞭然なので見てみて下さい。
DLSSを有効・無効で比較してみると、大体2倍以上もFPSが上がっていることが分かります。
公式によると、ゲームによっては2倍~5倍以上にもなるようです。
このNVIDIA DLSSを使うためには、ゲーム側で対応している必要があるので、全てのゲームで使えるわけではありません。
とは言え、ゲームが対応していなくてもRTXシリーズ、特に今主流なRTX 30シリーズであれば、一番性能が低いものでもFHDで重い3Dゲームも快適に遊べます。
そのため、60FPSを下回って快適ではない環境を快適に持っていく機能と言うより、より快適な環境を提供するための機能と言えるでしょう。
【配信性能向上】NVIDIA Broadcastによる最高画質での生配信
NVIDIA Broadcastは、AI技術を活用することにより、今まで以上に高画質・高音質で生配信するためのアプリケーションです。
このアプリケーションには次のような機能が含まれています。
- 音声のノイズ除去
- ビデオのノイズ除去
- ゲーム性能が低下しないNVIDIAエンコーダーによる配信
- バーチャル背景
- オートフレーミング(自動クロップ・ズーム)
音声のノイズ除去
キーボードの入力音、マイクの雑音、環境音、PCのファンなどのノイズを高精度で除去することで、よりクリアな音声を届けることができます。
生配信だけでなく、リモート会議でも使うことができ、わざわざ静かな場所に移動したり、探したりする必要はありません。
ビデオのノイズ除去
ノイズ除去前は、文字やキャラクターの装飾などの細かい部分が、ノイズによってぐちゃっとなっていたり、ぼんやりしていたりしています。
一方で、ノイズ除去をした後は、文字がくっきり見えたり、プレイヤーの服の装飾などが完全ではないですが、見やすくなっています。
ケンさん
このように、配信などでさらに高画質をお届けしたい方には、見過ごせない機能ですね。
ゲーム性能が低下しないNVIDIAエンコーダーによる配信
ソフトウェアエンコードではなく、NVIDIAエンコーダー(NVENC)を使うことで、CPUの負荷を軽減し、配信によるFPS低下を防ぎます。
NVENCは、GPUとは独立した部分を使うので、ゲームに使うCPU・GPUのリソースを邪魔することなく配信することができます。
60FPSギリギリのゲームを配信すると、配信の負荷の影響で40, 50FPSと低下してしまいますが、NVENCを使えば、FPSが下がることなく配信を続けることができます。
バーチャル背景
ウェブカメラを使う際、背景に自分の部屋が映ってしまいますが、バーチャル背景は、人物は残したままで、背景を変更することができます。
この機能は、ZOOMやLINEのビデオ通話でもある機能で、最近はリモートワークやオンライン飲み会などが増えたことにより、知っている方は多いと思います。
部屋などの背景をみられることなく、ビデオ会議や配信ができるので、プライベートを守ることができます。
オートフレーミング(自動クロップ・ズーム)
ウェブカメラで自分を撮影している際に、体の動きをリアルタイムで読み取り追従し、自動的にクロップ(切り取り)・ズームを行います。
顔を動かしたり、ちょっと遠くのものを取ったりする際に画角がズレてしまうので、自分が戻るか、カメラの向きを調整する必要があります。
しかし、オートフレーミングを使うと追従してくれるので、そのような心配はいりません。
このように、NVIDIA Broadcastには生配信やオンライン会議をする際に便利な機能がたくさん入っているので、気になった方はアプリケーションをダウンロードして試してみて下さい。
GPU別スペック比較
GPU毎に仕様とベンチマーク結果を比較して、どの程度性能が違うのか確認しておきましょう。
GPU別仕様
GTX 10, 16シリーズ、RTX 20, 30の仕様は次の通りです。
製品名 | クロック周波数 | CUDAコア (個) | RTコア (個) | Tensorコア (個) | メモリ | テクスチャ レート (GTexel/s) | TDP (W) | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
定格 (MHz) | ブースト (MHz) | クロック (GT/s) | 容量 (GB) | バス幅 (bit) | ||||||
RTX 3090 Ti | 1560 | 1860 | 10752 | 84 | 336 | 21.0 | 24 | 384 | 524.1 | 450 |
RTX 3090 | 1395 | 1695 | 10496 | 82 | 328 | 19.5 | 24 | 384 | 457.6 | 350 |
RTX 3080 Ti | 1365 | 1665 | 10240 | 80 | 320 | 19.0 | 12 | 384 | 436.8 | 350 |
RTX 3080 | 1260 | 1710 | 8960 | 70 | 272 | 19.0 | 12 | 384 | 325.8 | 320 |
1440 | 1710 | 8704 | 68 | 272 | 10 | 320 | 391.7 | |||
RTX 3070 Ti | 1580 | 1770 | 6144 | 48 | 192 | 19.0 | 8 | 256 | 303.3 | 290 |
RTX 3070 | 1500 | 1725 | 5888 | 46 | 184 | 14.0 | 8 | 256 | 276.0 | 220 |
RTX 3060 Ti | 1410 | 1665 | 4864 | 38 | 152 | 14.0 | 8 | 256 | 214.3 | 200 |
RTX 3060 | 1320 | 1777 | 3584 | 28 | 112 | 15.0 | 12 | 192 | 147.8 | 150 |
RTX 3050 | 1552 | 1777 | 2560 | 20 | 80 | 14.0 | 8 | 128 | 124.1 | 130 |
RTX 2080 Ti | 1350 | 1545 | 4352 | 68 | 544 | 14.0 | 11 | 352 | 367.2 | 250 |
RTX 2080 SUPER | 1650 | 1815 | 3072 | 48 | 384 | 15.5 | 8 | 256 | 316.8 | 250 |
RTX 2080 | 1515 | 1710 | 2944 | 46 | 368 | 14.0 | 8 | 256 | 278.76 | 215 |
RTX 2070 SUPER | 1605 | 1770 | 2560 | 40 | 320 | 14.0 | 8 | 256 | 256.8 | 215 |
RTX 2070 | 1410 | 1620 | 2304 | 36 | 288 | 14.0 | 8 | 256 | 203.04 | 175 |
RTX 2060 SUPER | 1470 | 1650 | 2176 | 34 | 272 | 14.0 | 8 | 256 | 199.9 | 175 |
RTX 2060 | 1470 | 1650 | 2176 | 34 | 240 | 14.0 | 12 | 192 | 224 | 185 |
1365 | 1680 | 1920 | 30 | 240 | 14.0 | 6 | 192 | 163.8 | 160 | |
GTX 1660 Ti | 1500 | 1770 | 1536 | – | – | 12.0 | 6 | 192 | 144.0 | 120 |
GTX 1660 SUPER | 1530 | 1785 | 1408 | – | – | 14.0 | 6 | 192 | 134.6 | 125 |
GTX 1660 | 1530 | 1785 | 1408 | – | – | 8.0 | 6 | 192 | 134.6 | 120 |
GTX 1650 SUPER | 1530 | 1725 | 1280 | – | – | 12.0 | 4 | 128 | 122.4 | 100 |
GTX 1650 | 1410 1485 | 1590 1665 | 896 | – | – | 12.0 8.0 | 4 | 128 | 78.96 83.16 | 75 |
GTX 1080 Ti | 1480 | 1582 | 3584 | – | – | 11 | 11 | 352 | 332.0 | 250 |
GTX 1080 | 1607 | 1773 | 2560 | – | – | 11 | 8 | 256 | 257.1 | 180 |
10 | ||||||||||
GTX 1070 Ti | 1607 | 1683 | 2432 | – | – | 8 | 8 | 256 | 244.3 | 180 |
GTX 1070 | 1506 | 1683 | 1920 | – | – | 8 | 8 | 256 | 180.7 | 150 |
GTX 1060 | 1506 | 1708 | 1280 | – | – | 9 | 6 | 192 | 120.5 | 120 |
8 | ||||||||||
1152 | 3 | |||||||||
GTX 1050 Ti | 1290 | 1392 | 768 | – | – | 7 | 4 | 128 | 61.9 | 75 |
GTX 1050 | 1354 | 1455 | 640 | – | – | 7 | 2 | 128 | 54.2 | 75 |
GT 1030 | 1227 | 1468 | 384 | – | – | 6 | 2 | 64 | 29.45 | 30 |
クロック周波数は同じ世代の中ではグレードが上がるにつれて高くはなっていますが、世代が新しくなっても底上げされた感じはありませんね。
一方で、CUDAコアは世代が新しくなる度、どんどん増えている印象で、基本的にはこの物量でGPU性能が向上してきました。
RTコアとTensorコアは、RTXシリーズから追加されたものなので、GTXシリーズにはありません。
TensorコアはRTX 20から30になるとコア数が全体的に減っていますが、これはTensorコアの世代が第2世代から第3世代に変わり、1コア当たりの性能が向上したため、それほど多くのコアを搭載しなくても性能を向上させることができました。
GPUのベンチマーク結果比較
GPU性能は、グラフィック・ゲーム性能を計測するベンチマークソフト「3DMark」を使って計測しました。
既に購入できない古いGPUを載せても仕方ないので、最近主要なグラフィックボードを掲載します。
GPU | 3DMark |
---|---|
RTX 4090 | |
RTX 4080 | |
RTX 4070 Ti | |
RTX4070 SUPER | |
RTX 3090 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 4070 | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 4060 Ti | |
RTX 4070 Laptop GPU | |
AMD Radeon RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 | |
RTX 4050 Laptop GPU | |
RTX 4060 Laptop GPU | |
RTX 3060 Laptop GPU | |
RTX 3070 Ti Laptop GPU | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1660 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1660 SUPER | |
GTX 1660 | |
GTX 1660 | |
RTX 3050 Ti Laptop GPU | |
GTX 1650 SUPER | |
Intel Arc A550M | |
GTX 1650 Ti | |
GTX 1650 | |
Intel Iris Xe (CPU内臓) | |
AMD Radeon (CPU内臓) | |
Radeon Vega 8 (CPU内臓) | |
Intel UHD (CPU内臓) |
3DMarkでは、総合スコア・CPUスコア・グラフィックスコアの3種類ありますが、総合スコアだとCPUも含まれた値になるので、純粋にGPUの性能を比較するため、グラフィックスコアを表示しています。
FHDで重い3Dゲームまで幅広く遊びたい!という方は、最低でもRTX 3050、GTX 1660 SUPERのスコアぐらいは欲しいです。
12種類のゲームでグラボ別に平均何FPSでるかなども計測しているので、より具体的に知りたい方は参考になると思います。
≫ 関連記事:ゲーミングPCのグラボ性能と目安のベンチマーク結果
一方で、下の方のCPU内蔵GPUの性能は、一番性能の低いGPUと比べても約1/10しかありません。
この性能だとブラウザ・2Dゲームはできますが、軽めの3Dゲームでギリギリで、それ以上はできません。
そのため、ゲームメインで考えている場合は、グラフィックボードは必須です。
≫ 関連記事:Intel UHD Graphics 620でゲームは可能か?15種類のゲームで検証!
今選ぶならRTXとGTXどっちがいい?
これからゲーミングPCを買うのであれば、RTXとGTXどっちがいいか気になると思います。
今まで、30台以上のPCをベンチマークしたデータを元に言うと、次のような結論になります。
- GTX 16シリーズならエントリーモデルとしてアリ
- GPU性能が必要ならRTX 30シリーズ
- GTX 1660 SUPERとRTX 3050は同じ性能なので機能と価格差で検討
GTX 16シリーズならエントリーモデルとしてアリ
GTX 16シリーズでは、GTX 1650、1660がありますが、その中でもGTX 1660 SUPERなら、性能的・価格的にもコスパが高くておすすめです。
性能としては、軽め・中程度の3DゲームであればFHD・最高画質で快適、重めの3Dゲームなら画質を中程度に落として快適になるレベルです。
そのため、できるだけ安く、幅広いゲームを楽しみたい方におすすめです。
GeForce GTXは、10シリーズ、16シリーズと続いてきましたが、10シリーズを搭載したPCはもう販売されていません。
GTX 16シリーズは、GTX 10シリーズの次に発売されたRTX 20シリーズとの性能差が大きく、その間を埋める形で、後から発売されたシリーズです。
ケンさん
性能が抑え目な分、PCの価格も抑えめになるので、お求めやすい価格帯のゲーミングPCです。
これからゲームを始めたい方、ライトにゲームを楽しみたい方などエントリー向けとして優秀です。
≫ 関連記事:GeForce GTX 1660(SUPER, Ti)の仕様・ゲーム性能やおすすめPCの紹介
≫ 関連記事:ゲーミングPCのグラボ性能と目安のベンチマーク結果
GPU性能が必要ならRTX 30シリーズ
現在主流のRTX 30シリーズは、ライトなユーザーからヘビーユーザーまで幅広くカバーしています。
性能によってターゲットは様々ですが、次のような場合はRTX 30シリーズですね。
- FHDで超重めの3Dゲームまで遊びたい!
- 120、240FPSと高いFPSで遊びたい!
- WQHDや4Kで遊びたい!
- リアルタイムレイトレーシングなどのRTXの機能を使いたい!
エントリー向けのGPUだと重めの3Dゲームはできますが、その中でも一部の超重いゲーム(※)は難しかったりします。
※Red Dead Redemption 2、Microsoft Flight Simulatorなど
また、軽めの3Dゲームであれば高FPSは出せますが、中程度・重めの3Dゲームで高FPSを出したいとなると性能を上げる必要があります。
さすがに、エントリー向けGPUでは限界が見えてくるので、RTX 30シリーズは、解像度・FPS・RTXの機能などで、ゲームをより快適に楽しみたいユーザーにおすすめです。
≫ 関連記事:GeForce RTX 3070(Ti, Laptop GPU)の仕様・ゲーム性能やおすすめPCの紹介
≫ 関連記事:GeForce RTX 3060(Ti, Laptop GPU)の仕様・ゲーム性能やおすすめPCの紹介
≫ 関連記事:GeForce RTX 3050(Ti, Laptop GPU)の仕様・ゲーム性能やおすすめPCの紹介
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GTX 1660 SUPERとRTX 3050は同じ性能なので機能と価格差で検討
GTX 1660 SUPERはエントリー向けとしておすすめしましたが、性能としてはベンチマークの結果でも分かる通り、RTX 3050と同程度の性能です。
主な違いとしては、RTXの機能と価格の2つなので、どちらを重要視するかで判断しましょう。
RTXの機能は上で解説した通りで、レイトレーシング機能、NVIDIA DLSSによるFPS向上、配信機能です。
これらの機能が欲しい方は、RTXシリーズしか対応していないので、必然的にRTX 3050になります。
しかし、RTX 3050の方が新しく機能も充実しているので、GTX 1660 SUPERを搭載しているPCと比べても、大体1,2万程度高くなってしまいます。
機能や新しさを取るか価格を取るかになってくるので、そんな機能より、できるだけ安く幅広いゲームを楽しみたい方はGTX 1660 SUPERが良いでね。
一方で、新しい機能とか試してみたいという方は、RTX 3050がおすすめ。
ただ、GTX 1660 SUPERも取り扱うメーカーが少なくなっているので、その内RTX 3050シリーズに飲みになってくると思います。
まとめ:ゲーミングPCを買うなら性能面・機能面ともにRTXがおすすめ。
NVIDIA GeForceシリーズのRTXとGTXの違いを解説しました。
もう一度まとめると、RTXシリーズになって機能面では次のような違いがあります。
- 【映像美】RTコアによるリアルタイムレイトレーシング
- 【ゲーム性能向上】Tensorコア(AI)・NVIDIA DLSSによるFPS向上
- 【配信性能向上】NVIDIA Broadcastによる最高画質での生配信
どれもゲームに関連した機能追加で、映像美・ゲームの快適さの両方を追求した機能となっています。
また、近年多くなったゲーム配信をしているストリーマー向けに、配信の音や映像のノイズ除去をして、より高品質なものをお届けできる機能も追加されました。
現在主流となっているGPUは、GTX 16シリーズとRTX 30シリーズですが、それでも数は多いので、どのGPUがいいか迷ってしまうと思います。
私が、12のゲームを30台違いPCでベンチマークを取ってきた経験で言うと、次のようになります。
エントリー向け:RTX 3050 or GTX 1660 SUPER
エントリー向けは、重い3Dゲームだと画質調整は必要なもののFHDであれば、ほとんどのゲームが快適に動作するGPUです。
それでいて、ゲーミングPCの価格としてはお求めやすい価格になっているので、遊べるゲームの幅を考えるとかなりコストパフォーマンスは高いです。
また、ゲーマー向けは、FHDでも超重い3Dゲームであったり、WQHD・4Kなどの高解像度、高FPSで、ゲームをより快適に、より有利にしたい方におすすめです。
ベンチマーク結果を踏まえて、おすすめのPCであったり、グラボ別にゲームの性能やおすすめのPCも紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。
≫ 関連記事:ゲーミングPCに必要な目安スペックやおすすめPCを徹底解説!
≫ 関連記事:ゲーミングPCのグラボ性能と目安のベンチマーク結果