- パソコンってどういう種類があるの?
- 自分に合った種類ってどう決めれば良いの?
- 最近の主流ってどのタイプ?
初めてパソコンを購入、検討する場合、「どういう種類のパソコンがあって、自分にはどれが合っているんだろうか…」と気になると思います。
間違った種類のパソコンを買うと、思ってたことができなかったりするので、それぞれの特徴を理解した上で検討していく必要があります。
パソコン歴約20年、デスクトップPCやノートPCなど色々なパソコンを使ってきた私が、それぞれ種類を解説しつつ、どういう方に向いているのかも含めて解説してきます。
目次
パソコンの種類について
1つ1つパソコンの種類を解説する前に、どういう種類があるのか、現在の主流などを解説します。
パソコンの種類一覧
パソコンの種類は、大きく分けると次の4つです。
種類 | デスクトップPC | ノートPC | 一体型PC (オールインワンPC) | スティック型PC |
---|---|---|---|---|
特徴 | ・据え置きタイプ ・本体とモニターが別々 ・高負荷な用途もOK | ・持ち運びに最適 ・本体とモニターが一緒 ・高負荷な用途もOK | ・据え置きタイプ ・本体とモニターが一緒 ・普段使いなどの軽い用途向け | ・テレビ等のHDMIに接続して使う ・ネットや動画視聴向け |
大きく4つに分類しましたが、同じ種類の中でも色々分類することができます。
例えば、デスクトップPCであれば本体サイズ・形状によって分類されます。
また、ノートPCであれば、タブレットにもなる2in1パソコンであったり、モニター部分が360度回転するようなコンパーチブルパソコンなどがあります。
このあたりは後程、深堀して解説していきます。
主流はデスクトップPCとノートPC
パソコンの主流は、個人や企業どちらにおいても、次の2つの内どちらかです。
- デスクトップPC
- ノートPC
一体型PCとスティック型PCはほとんど見かけません。
一体型PCを買うのであれば、同じ据え置きであるデスクトップPCの方が性能が高くなるので、あまり選ぶ意味がありません。
スティック型PCは、ネットや動画視聴ができる程度のスペックしかなく、できることが限られているためビジネスや高負荷(3Dゲーム、動画編集等)をする向きではありません。
そのため、デスクトップPCとノートPCが圧倒的に多いです。
ケンさん
デスクトップPC
デスクトップPCは、本体、モニター、マウスとキーボードがそれぞれ独立しており、持ち運びを考えずに一定の場所に置いて使うタイプのパソコンです。
ネットや動画視聴などの普段使い、ビジネス用途、3Dゲームや動画編集など、幅広い用途で使われます。
高性能を求めるのであれば、デスクトップパソコンが一番良いです。
他の種類のパソコンと同じ価格帯で性能を比較するとデスクトップが一番性能が良いので、価格と性能面のコストパフォーマンスが一番高い種類ですね。
本体が物理的に大きいため拡張性が高く、複数のストレージや大容量のメモリを搭載することが可能で、BTOパソコンや自作PCの場合は、カスタマイズすることによって、さらにハイスペックにすることができます。
また、冷却性能が高く、高いパフォーマンスを維持し続けることができるので、特に持ち運びは考えていないという方は、デスクトップPCがおすすめですね。
ただ、ネットや動画視聴などの普段使い用途であれば、そのためだけに大きい本体を置いて、場所を取ってしまうのは少し気が引けます。
このように軽めの作業の場合は、ノートPCで自宅の中でもリビングや自室など色々な場所で使える方が良いですね。
また、購入時は、基本的に本体だけで、ディスプレイはオプションで付けないと付いてこないことが多いので注意しましょう。
デスクトップPCの中でも、サイズや形状によって色々種類があります。
PCケース | 画像 | サイズ |
---|---|---|
フルタワー | 縦・奥行:約55~65cm 横:25~30cm | |
ミドルタワー | 縦・奥行:約40~55cm 横:20cm前後 | |
ミニタワー | 縦・奥行:約30~40cm 横:15~20cm | |
スリム型 | 縦・奥行:約30~40cm 横:10cm前後 | |
小型 | 縦・奥行:約10~20cm 横:5cm | |
キューブ型 | 約25~50cm | |
横置き型 | 横・奥行:約30~40cm 縦:10cm前後 |
明確に決まっているわけでは無いですが、大体のサイズで分類されています。
グラフィックボードの必要のない、普段使いやビジネス用途であれば、スリム型が一般的です。
また、3Dゲームや3DCG、動画編集などの用途でグラフィックボードが必要になる場合は、ミニタワー、ミドルタワーが一般的です。
スリム型の場合は、物理的なサイズの制限により、グラフィックボードが搭載できないといった制限があります。
そのようなスペックの限界、どのサイズが向いているのかなどについては、こちらで解説します。
≫ 関連記事:ミドルタワ―などPCケースのサイズ・大きさを徹底解説!
ノートPC
ノートPCは、本体、モニター、マウスパッド、キーボードが一緒になっており、持ち運びを前提に設計されているパソコンです。
デスクトップPCと同様に、ネットや動画視聴などの普段使い、ビジネス用途、3Dゲームや動画編集など、幅広い用途で使われます。
- 大学生で大学の図書館やカフェでレポートや資料作成をしたい。
- 基本家の中で使うが、リビングや自室を行き来したい。
- 出張や取引先のプレゼン時などでパソコンが必要だ。
このような場合は、パソコンを持ち運ぶ必要があるので、ノートPCを選んだ方が良いですね。
また、ノートPCの中でも、いくつか種類があります。
PCケース | 画像 | 特徴 |
---|---|---|
クラムシェル型 (一般的なノートPC) | 一般的なノートPCで、15.6インチサイズが主流 | |
モバイルノートPC | よりコンパクトで持ち運びに便利なサイズのノートPC 大体14インチ以下。 | |
2in1タブレットPC | キーボードとモニター部分が着脱式でタブレットとしても使えるPC | |
コンパーチブルPC | キーボードとモニター部分が360度回転するノートPC |
1つずつ詳しく解説していきます。
クラムシェル型PC(一般的なノートPC)
クラムシェル型は、一般的なノートPCです。
クラムシェルとは、「貝殻」という意味ですが、ノートPCのキーボード側とモニター側が貝殻のように開閉することから呼ばれています。
ノートPCのサイズには、画面サイズのインチを使って表されることが多く、10~17インチぐらいまで様々なサイズのものがあります。
画面のサイズが一緒であれば、ノートPCの本体サイズは大体似たり寄ったりになります。
大体15.6インチが一般的なサイズで、それ以下の場合はモバイルノートPC、それ以上の場合は17インチとかなり大きめなノートPCになってきます。
また、画面のサイズは作業のし易さに直結します。
インチが小さい場合は、持ち運びしやすい分、画面が小さくなるので作業性は落ちます。
一方で、インチが大きい場合は、持ち運びしにくくなる分、画面が大きいので作業しやすくなります。
この両方のバランスが取れているのが、15.6インチでこのサイズが使われることが多いですね。
モバイルノートPC
モバイルノートPCは、明確には決まっていませんが、大体14インチ以下のノートPCのことを指します。
画面が小さい分作業性は落ちますが、持ち運びしやすいサイズ感となっています。
ビジネスマンや大学生の方であれば、ノートPC以外にも書類や教科書なども一緒に持ち運ぶ場合が多いと思います。
その上、ノートPCもサイズが大きく重量のあるものだと持ち運びがつらくなるので、モバイルノートPCがおすすめです。
とは言え、
持ち運びもし易いのが良いし、作業性が落ちるのは嫌だな…
という方は、デュアルモニターで使うのが一番おすすめです。
自宅や外出先で外部モニターがある場合限定ですが、画面2枚にすることで作業性が格段に上がります。
自宅で作業する場合はデュアルモニターで使い、カフェなどではノートPCのモニター1枚で作業するという感じです。
デュアルモニターにすることで、生産性が上がるという研究結果もあるので、詳しく知りたい方はこちらを参考にして下さい。
≫ 関連記事:効率、生産性ってデュアルモニタで上がるのという話【論文・実体験】
2in1タブレットPC
2in1タブレットPCは、キーボードとモニターが着脱式で切り離すことができるPCです。
ノートPCでも使うことができますし、タブレットPCとしても使うことができます。
私は普段、2in1タブレットPCのSurface Pro 6を使っていますが、普段使い、ビジネス、動画編集用途であれば、正直あまりタブレットとしては使わないですね。
動画を見ながらご飯を食べるときに、キーボードを取り外して、手前側を開けて食器とか置けるという点は気に入っています(笑)
他に、ペンを使って何か絵を描くとかであれば、キーボードを外して使うかな…という感じです。
ここは使う方次第なので、着脱できることで何か便利に使えそうであれば、2in1タブレットPCが選択肢に入ってくるかなと思います。
コンバーチブルPC
コンパーチブルPCは、モニター側を360度回転して、多様な使い方ができるPCのことです。
通常であれば、モニター側は150度程度までしか開閉できませんが、コンパーチブルPCの場合は360度開くことができるので、モニター側を一周回してキーボードの裏面につくまで開くことができます。
この幅広い開閉によって様々な使い方ができます。
モード | 説明 | 用途 |
---|---|---|
ノートブックモード | 普段通りのノートPC | 普段の作業時 |
テントモード | キーボードを足として立てかけるようなスタイル | スペースがないところで動画視聴やビデオ通話をしたい場合 レシピを見ながら料理したい時など |
スタンドモード | キーボードの表面をデスクにつけるスタイル | 動画視聴やビデオ通話をしたい場合 |
タブレットモード | モニターを360度回転させるスタイル | 電車やバスの移動中など立って資料や電子書籍などを見たい時 |
フラットモード | モニターを180度開くスタイル | 向かい合う相手にも画面を見せたい時など |
コンパーチブルPCは、色々な用途、状況で柔軟に使うことができるのが特徴ですね。
一体型PC
一体型PCは、本体とモニターが1つになっており、マウスとキーボードが分かれているパソコンです。
デスクトップPCと同じく持ち運びをせず、一定の場所に置くタイプになります。
本体を置くスペースを必要としないため、省スペースでパソコン周りをきれいにできるので、スッキリさせておきたいリビングの家族用、共用パソコンとして向いているかなと思います。
ただ、総合的に言うとあまりおすすめではなく、一体型PCを買うなら、デスクトップPCかノートPCのどちらかにした方が良いと考えています。
理由は、一体型PCは、デスクトップPCとノートPCの悪い部分を合わせたようなパソコンなので、あまりお勧めはできないです。
デスクトップPCは性能が高く、ノートPCは性能は少し下がるものの持ち運びができるという特徴がそれぞれあります。
一方で、一体型PCは持ち運びができず、さらに、省スペースのためCPUがモバイル向け(※)のものがほとんどです。
※同型のCPUで比較した場合、モバイル向けCPUは、デスクトップ向けCPUより性能抑えめです。
そのため、一体型PCにするのであれば、持ち運びしないのであればデスクトップPC、持ち運びするならノートPCという感じで、どちらかにした方が良いと思います。
ただし、これらのデメリットを踏まえた上で検討するのであればOKです。
このあたりを深掘りした解説についてはこちらから。
≫ 関連記事:一体型PCのデメリットを理解した上で購入すべき
スティック型PC
スティック型PCは、テレビやモニターにあるHDMI端子に直接差し込んで使用するPCです。
最大の特徴はサイズで、USBメモリーを一回りほど大きくしたようなサイズ感で、ほとんど場所を取りません。
しかし、性能としては他のパソコンよりも低く、できることもかなり限られています。
主な用途としては、テレビに挿して、ネットやYouTubeやNetflixなどの動画視聴向けですね。
性能的にもこの程度が限界で、Officeやメールと言ったビジネス用途、3Dゲーム、動画編集などの用途では使えません。
リビングのテレビをテレビだけでは無く、ちょっと調べ物をしたり、動画サービスを楽しむという感じですね。
価格は1万~2万前後のものが多く、これでテレビの機能を増やせると思えばリーズナブルな気がします。
まとめ:基本的にデスクトップPC、ノートPCから選べばOK
デスクトップPC、ノートPC、一体型PC、スティック型PCと大きく分けて、4種類を解説しました。
4種類解説したものの、主流はデスクトップPC, ノートPCなので、基本的にはこの2つから選ぶと良いかなと思います。
デスクトップPCやノートPCの中にもさらに色々な種類があるので、自分の用途に合ったものを選びましょう。