- 全体の割合で言うと、IntelとAMDのCPUどっちの方が多いの?
- ゲーミングPCが欲しいけど、IntelとAMDのCPUならどっちが良いの?
- ゲームだけでなく、普段使いの処理性能も考えるとどっちの方が良いの?
ネットでは、「ゲームであればIntelの方が良い」「シングルコアの性能が重要だからIntelだ!」と言った情報が見受けられますが、実際のところIntel CPUとAMD CPUのどちらが良いのか実機レビューのベンチマーク結果を参考にして解説していきます。
ベンチマークの比較は少し長くなるので、先に結論や分かったことをまとめておきます。
・ゲーミングPCは、Intelが約7割、AMDが約3割で。
・ハイエンドなデスクトップPCならIntel CPUの方が優勢。
・Intel CPUが優勢と言っても、どちらもFPS値は高いので体感的に違いが分かるかと言われれば微妙なライン。
・ハイエンドなデスクトップPCでも常時30~60FPS程度になる激重3Dゲームをプレイしたい場合は、Intel CPUで少しでもFPSを上げるべき。
・ハイエンド・ミドルレンジのノートPCは、ゲームは同等だが、CPU性能はAMDが高いので普段使いのアプリ使用時はAMD CPUの方が有利。
それぞれ同グレードのIntel CPU、AMD CPUを搭載しており、価格やそれ以外のスペックは同じです。
他にゲーミングPCでよくある疑問、目安スペック、ベンチ結果、おすすめのゲーミングPCなども解説しています。
≫ 関連記事:ゲーミングPCに必要な目安スペックを徹底解説!
目次
ゲーミングPCはIntelとAMDどっちが多いか
数年前のAMDのRyzenシリーズの登場以来、AMD CPUの性能の高さが人気となっていますが、ゲーミングPCではどちらを使っているユーザーが多いのか気になると思います。
PCケームを販売しているプラットフォーム『Steam』では、ゲームをプレイしているユーザーのハードウェア情報を取得しており、そのデータによるとCPUメーカーの割合は次のようになります。
Intel CPUが圧倒的に多く、全体の約70%となっており、かなりのシェアを占めていますね。
AMD CPUは近年急激に人気が出てきてはいますが、ゲーミングPCとしては、Intelが優勢という感じです。
念のため、ゲーミングPC関係なく全体のCPUメーカーのシェアも確認しておきましょう。
2005年あたりは、50%で半々だったのですが、それ以降Intelが優勢となって大きく引いた状態が続いています。
2016年には、AMDが一時的に20%以下まで落ち込みました。
しかし、2017年にAMD Ryzenシリーズの初代が発売され、弱点等を改善したRyzen 3000番台を発売した2019年以降、持ち直してきた形となっており、Intel CPU:60%, AMD CPU:40%まで戻りました。
ここ数年で言うと、平均でIntel CPU:70%, AMD CPU:30%ぐらいでSteamのデータと同じなので、特にゲーミングPCだからと言ってIntel CPUのユーザーが多いことはなく、シェアに沿った割合ということになります。
Intel CPUとAMD CPUのゲームベンチの性能比較
ネットでは、よく「ゲームをするならIntel CPUの方が有利」と言われていますが、実際のところどうなのかスペック別、デスクトップ・ノート別に検証していきます。
都合よく、CPU以外のスペックは同じで、CPUも同程度のグレードのデータが何組か揃っていたので、そのベンチマーク結果を元に解説していきます。
検証に使うPCは、筐体やファン数、ヒートパイプなどの設計による冷却性能などの違いもできるだけ無くなるように、ドスパラのゲーミングブランド『GALLERIA』シリーズで統一しています。
検証する組み合わせは次の3通りです。
- ハイエンドのゲーミングデスクトップPC
- ハイエンドのゲーミングノートPC
- ミドルレンジのゲーミングノートPC
ハイエンドのゲーミングデスクトップPCのCPU性能比較
ハイエンドのゲーミングデスクトップPCで検証に使うPCのスペックは次の通りです。
Intel | AMD | |
---|---|---|
型番 | GALLERIA XA7C-R37 | GALLERIA XA7R-R37 |
CPU | Intel Core i7-10700 (8コア/16スレッド, 2.9GHz Max 4.8GHz) | AMD Ryzen 7 3700X (8コア/16スレッド, 3.6GHz Max 4.4GHz) |
メモリ | 16GB | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3070 (8GB) | NVIDIA GeForce RTX 3070 (8GB) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD |
価格 | 約19万~ | 約20万~ |
CPUの他にストレージの容量が違いますが、容量の違いによるベンチマーク結果の違いはほとんどありません。
3DMARK
項目 | Intel CPUスコア | AMD CPU スコア |
---|---|---|
グラフィックスコア | 13434 | 13349 |
グラフィックテスト1 | 87.49 FPS | 88.44 FPS |
グラフィックテスト2 | 77.07 FPS | 75.45 FPS |
CPUスコア | 10538 | 8580 |
CPUテスト | 35.4 FPS | 28.83 FPS |
総合スコア | 12902 | 12321 |
ほぼ同等の結果ですね。
CPUスコアは違いますが、GPUで描画するのであまり関係ありません。
ゲーム | 設定 | Intel CPU FPS | AMD CPU FPS |
---|---|---|---|
Battlefield V | 1440p Ultra | 125+FPS | 125+FPS |
1080p Ultra | 150+FPS | 150+FPS | |
Apex Legends | 1440p Ultra | 140+FPS | 140+FPS |
1080p Ultra | 140+FPS | 140+FPS | |
GTA V | 1440p Ultra | 75+FPS | 75+FPS |
1080p Ultra | 115+FPS | 115+FPS | |
Fortnite | 1440p Ultra | 150+FPS | 135+FPS |
1080p Ultra | 230+FPS | 175+FPS | |
Red Dead Redemption 2 | 1440p Ultra | 50+FPS | 50+FPS |
1080p Ultra | 60+FPS | 60+FPS |
※FPSは3DMarkスコアとゲームテストに基づいた見積もり
※Ultraはゲームのグラフィック設定が最大
※レイトレーシングオプションはオフ
目に見えて違うのは、Fortniteですね。
1440pで15FPS、1080pで55FPS違うので、FHDでプレイする場合の数値的には大きく違います。
ですが、175FPSでもかなり滑らかな描画なので、体感的に違いが分かるかと言われれば微妙なところですね。
軽量な3Dゲーム:ドラゴンクエストX
グラフィック設定 | 項目 | Intel CPU | AMD CPU |
---|---|---|---|
最高品質 | スコア | 23545 | 21808 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 | |
標準品質 | スコア | 24244 | 21948 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 | |
低品質 | スコア | 23668 | 22592 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 |
最高品質、標準品質において、スコアが20,000ポイントほど上回っており、Intel CPUが優勢ですね。
普通の3Dゲーム:FF14
グラフィック設定 | 項目 | Intel CPU | AMD CPU |
---|---|---|---|
最高品質 | スコア | 19930 | 16972 |
平均FPS | 160.0 FPS | 144.7 FPS | |
最低FPS | 61 FPS | 46 FPS | |
ロード時間 (合計) | 10.7 秒 | 11.2 秒 | |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 | |
高品質 | スコア | 20463 | 17311 |
平均FPS | 170.0 FPS | 150.9 FPS | |
最低FPS | 61 FPS | 46 FPS | |
ロード時間 (合計) | 11.0 秒 | 10.8 秒 | |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 | |
標準品質 | スコア | 23984 | 19312 |
平均FPS | 215.6 FPS | 174.8 FPS | |
最低FPS | 64 FPS | 50 FPS | |
ロード時間 (合計) | 11.7 秒 | 10.5 秒 | |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 |
FF14においても、Intel CPUが優勢ですね。
スコアも20,000~30,000程度高くなっており、平均FPSも全体的に20~40程度高いです。
とは言え、AMD CPUでも150FPSと快適にプレイできるだけの値はでているので、体感的に違いが分かるかと言われれば微妙なところではあります。
ゲーム上で高負荷になるシーンだと最低FPSになるのですが、高品質設定でAMD CPU:46FPS、Intel CPU:61FPSと約1.3倍違います。
私としては特に気にならないのですが、体感的に若干違いが分かる方もいるかもしれませんね。
丁度、YouTubeに45FPSと60FPSのゲーム画面を比較している動画があったので、参考になるかと思います。
色々なシーンがあったのですが、一番違いを感じ取れたのは4分27あたりのシーンですね。
馬に乗って走り抜けているシーンですが、奥に映っている柵が60FPSの方が滑らかと感じました。
動きの速いシーンの方が違いが分かりますね。
このレベルを気にするかどうかという話になってきます。
ケンさん
ただ、FF14の場合は最低FPSの話で、一時的なものなので気にするほどでも無いかなと思います。
重めな3Dゲーム:FF15
グラフィック設定 | 項目 | Intel CPU | AMD CPU |
---|---|---|---|
高品質 | スコア | 11919 | 10632 |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 | |
標準品質 | スコア | 15868 | 13490 |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 | |
軽量品質 | スコア | 17894 | 14603 |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 |
FF15でも20,000~30,000ポイントほど、Intel CPUが優勢ですね。
CPU性能:CINEBENCH R20
項目 | Intel CPU スコア | AMD CPU スコア |
---|---|---|
CPU | 4801 | 4775 |
CPU(Single Core) | 497 | 498 |
ブラウザや動画視聴、資料作成などに使うアプリケーションの処理性能の目安になるスコアですが、どちらもほぼ変わりありませんね。
全体的に言うと、ゲーム性能に関しては、Intel CPUの方が優勢の場合が多いですが、AMD CPUでも十分快適にプレイできるだけのFPS値は出ています。
そのため、Intel CPUにして体感的に感じ取れるほどの違いがあるかと言われれば微妙なラインなので、IntelでもAMDでもどちらでも良いというのが正直なところです。
特に、プレイするゲームが決まっていて、そのゲームがAMD CPUでも十分なFPS値が出ているのであればなおさらです。
また、ものすごい重い3Dゲームで、常時30~60FPS程度になってしまうようなゲームであれば、Intelの方が快適と体感的に分かるかもしれません。
色々なゲームをプレイしてみたいな…という方であれば、Intelの方ができるだけ多くのゲームを快適にプレイできるのでIntelの方が良いです。
仮に、CPU性能がAMDの方が髙ければ迷いどころもあるのですが、CINEBENCHの結果もほぼ同等なので、Intel CPUを選んでおいた方が無難という結果ですね。
ハイエンドのゲーミングノートPCのCPU性能比較
ハイエンドのゲーミングノートPCで検証に使うPCのスペックは次の通りです。
Intel | AMD | |
---|---|---|
型番 | GALLERIA GCL2060RGF-T | GALLERIA GR2060RGF-T |
CPU | Intel Core i7-10750H (6コア/12スレッド, 2.6GHz Max 5.0GHz) | AMD Ryzen 7 4800H (8コア/16スレッド, 2.9GHz Max 4.2GHz) |
メモリ | 16GB | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2060 (6GB) | NVIDIA GeForce RTX 2060 (6GB) |
ストレージ | 500GB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD |
価格 | 約14万~ | 約14万~ |
3DMARK
項目 | Intel CPUスコア | AMD CPU スコア |
---|---|---|
グラフィックスコア | 5965 | 5904 |
グラフィックテスト1 | 37.98 FPS | 37.65 FPS |
グラフィックテスト2 | 34.93 FPS | 34.52 FPS |
CPUスコア | 6115 | 9232 |
CPUテスト | 23.98 FPS | 31.02 FPS |
総合スコア | 6115 | 6241 |
ほぼ同等の結果ですね。
CPUスコアはAMD CPUの方が優勢ですが、GPUで描画するのであまり関係ありません。
軽量な3Dゲーム:ドラゴンクエストX
グラフィック設定 | 項目 | Intel CPU | AMD CPU |
---|---|---|---|
最高品質 | スコア | 11892 | 11824 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 | |
標準品質 | スコア | 12055 | 11789 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 | |
低品質 | スコア | 12686 | 12744 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 |
ほぼ同等の結果な上、全て「すごく快適」なので特に言うことは無いですね。
普通の3Dゲーム:FF14
グラフィック設定 | 項目 | Intel CPU | AMD CPU |
---|---|---|---|
最高品質 | スコア | 12835 | 12328 |
平均FPS | 94.0 FPS | 91.1 FPS | |
最低FPS | 43 FPS | 43 FPS | |
ロード時間 (合計) | 15.5 秒 | 13.7 秒 | |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 | |
高品質 | スコア | 14188 | 13624 |
平均FPS | 113.6 FPS | 110.5 FPS | |
最低FPS | 47 FPS | 46 FPS | |
ロード時間 (合計) | 14.3 秒 | 12.8 秒 | |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 | |
標準品質 | スコア | 15007 | 14659 |
平均FPS | 124.0 FPS | 125.0 FPS | |
最低FPS | 50 FPS | 47 FPS | |
ロード時間 (合計) | 15.0 秒 | 12.7 秒 | |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 |
FF14もほとんど違いは無いですね。
重めな3Dゲーム:FF15
グラフィック設定 | 項目 | Intel CPU | AMD CPU |
---|---|---|---|
高品質 | スコア | 6439 | 6375 |
評価 | 快適 | 快適 | |
標準品質 | スコア | 8387 | 8429 |
評価 | 快適 | 快適 | |
軽量品質 | スコア | 10236 | 10785 |
評価 | とても快適 | とても快適 |
FF15もほとんど違いは無いですね。
CPU性能:CINEBENCH R20
項目 | Intel CPU スコア | AMD CPU スコア |
---|---|---|
CPU | 3087 | 4303 |
CPU(Single Core) | 494 | 448 |
ブラウザや動画視聴、資料作成などに使うアプリケーションの処理性能の目安になるスコアですが、AMD CPUの方が優勢ですね。
ゲーム性能はどちらもあまり変わらなかったので、それであれば普段アプリケーションを使う時の処理性能が高い方が使い勝手は良いので、AMD CPUにすべきかなと思います。
ミドルレンジのゲーミングノートPCのCPU性能比較
Intel | AMD | |
---|---|---|
型番 | GALLERIA GCL1650TGF | GALLERIA RL5R-G50T |
CPU | Intel Core i5-10300H (4コア/8スレッド, 2.5GHz Max 4.5GHz) | AMD Ryzen 5 4600H (6コア/12スレッド, 3.0GHz Max 4.0GHz) |
メモリ | 16GB | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti(4GB) | NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti(4GB) |
ストレージ | 500GB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD |
価格 | 約10万~ | 約11万~ |
CPUの他にストレージの容量が違いますが、容量の違いによるベンチマーク結果の違いはほとんどありません。
3DMARK
項目 | Intel CPUスコア | AMD CPU スコア |
---|---|---|
グラフィックスコア | 3695 | 3427 |
グラフィックテスト1 | 23.76 FPS | 22.34 FPS |
グラフィックテスト2 | 21.45 FPS | 19.64 FPS |
CPUスコア | 4872 | 6741 |
CPUテスト | 16.37 FPS | 22.65 FPS |
総合スコア | 3833 | 3699 |
ほぼ同等の結果ですね。
CPUスコアはAMD CPUの方が優勢ですが、GPUで描画するのであまり関係ありません。
軽量な3Dゲーム:ドラゴンクエストX
グラフィック設定 | 項目 | Intel CPU | AMD CPU |
---|---|---|---|
最高品質 | スコア | 12942 | 11283 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 | |
標準品質 | スコア | 13078 | 11481 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 | |
低品質 | スコア | 14382 | 12503 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 |
2,000ポイントほどIntel CPUの方が優勢ですが、全て「すごく快適」なので、体感はほとんど変わらないと思います。
普通の3Dゲーム:FF14
グラフィック設定 | 項目 | Intel CPU | AMD CPU |
---|---|---|---|
最高品質 | スコア | 10356 | 10011 |
平均FPS | 70.6 FPS | 68.3 FPS | |
最低FPS | 26 FPS | 25 FPS | |
ロード時間 (合計) | 18.1 秒 | 14.2 秒 | |
評価 | すごく快適 | すごく快適 | |
高品質 | スコア | 11380 | 12006 |
平均FPS | 79.1 FPS | 88.4 FPS | |
最低FPS | 27 FPS | 29 FPS | |
ロード時間 (合計) | 16.6 秒 | 13.9 秒 | |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 | |
標準品質 | スコア | 14106 | 13355 |
平均FPS | 114.3 FPS | 108.2 FPS | |
最低FPS | 33 FPS | 29 FPS | |
ロード時間 (合計) | 16.3 秒 | 13.5 秒 | |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 |
最高品質と標準品質はIntel CPUの方が優勢ですが、高品質に関しては、AMD CPUの方が優勢ですね。
とは言え、わずかな違いで誤差の範囲と言えるので、どちらでも良いでしょう。
重めな3Dゲーム:FF15
グラフィック設定 | 項目 | Intel CPU | AMD CPU |
---|---|---|---|
高品質 | スコア | 4323 | 4005 |
評価 | 普通 | 普通 | |
標準品質 | スコア | 5673 | 5600 |
評価 | やや快適 | やや快適 | |
軽量品質 | スコア | 7479 | 7350 |
評価 | 快適 | 快適 |
FF15もほぼ同等ですね。
CPU性能:CINEBENCH R20
項目 | Intel CPU スコア | AMD CPU スコア |
---|---|---|
CPU | 1721 | 3314 |
CPU(Single Core) | 440 | 449 |
ブラウザや動画視聴、資料作成などに使うアプリケーションの処理性能の目安になるスコアですが、AMD CPUの方が優勢ですね。
約1.9倍の性能差があるので結構な違いです。
普通に使う分には違いは分からないと思いますが、表計算ソフトなどで大量に関数を使って計算するような場合は、速度差を感じると思います。
ゲーム性能はどちらもあまり変わらなかったので、普段アプリケーションを使う時の処理性能が高い方が使い勝手は良いので、AMD CPUにすべきかなと思います。
結論:ハイエンドなデスクトップPCならIntel CPUの方が有利だが、それ以外はAMDの方が良い
ドスパラのゲーミングブランド『GALLERIA』の実機レビューしたベンチマーク結果を元に、Intel CPUとAMD CPUの性能差を比較しました。
再度、結論をまとめると次のようになります。
・ゲーミングPCは、Intelが約7割、AMDが約3割で。
・ハイエンドなデスクトップPCならIntel CPUの方が優勢。
・Intel CPUが優勢と言っても、どちらもFPS値は高いので体感的に違いが分かるかと言われれば微妙なライン。
・ハイエンドなデスクトップPCでも常時30~60FPS程度になる激重3Dゲームをプレイしたい場合は、Intel CPUで少しでもFPSを上げるべき。
・ハイエンド・ミドルレンジのノートPCは、ゲームは同等だが、CPU性能はAMDが高いので普段使いのアプリ使用時はAMD CPUの方が有利。
ゲームの描画はGPU性能で大きく左右されますが、そのGPU性能を最大限引き出すには、CPU性能も重要になってきます。
特にハイエンドなGPUの方が、CPUも影響してくるようです。
ハイエンドなデスクトップPCの場合は、CPUの性能自体は同程度ですが、グラフィック性能はIntel CPUの方が高くなっています。
おそらく、Intel CPUの方が、GPU性能を上手く引き出してくれているようですね。
ハイエンドノートPCの場合は、CPUはハイエンドですが、GPUはRTX 2060とミドルハイぐらいです。
デスクトップほど性能は高くないので、どちらのCPUも最大限GPUの性能を引き出してくれているため、大差がなかった感じですね。
しかし、ゲーム以外の作業をする時は、AMDの方が優勢なので、ゲームと関係ないところではありますが、どちらかと言うとAMDの方が良いかなという結果ですね。
他にゲーミングPCでよくある疑問、目安スペック、ベンチ結果、おすすめのゲーミングPCなども解説しています。
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