色々なゲームを楽しめるだけの性能があるにも関わらず、約10万円という低価格を実現しています。
ケンさん
・幅広く色々なゲームを快適にプレイしたい!
・静かな環境で作業したい!
グラフィックボードがNVIDIA GeForce GTX 1660 SUPERを搭載しているということで、FHDであれば軽めから重めまでゲームを幅広くプレイできます。
では、ドスパラの『GALLERIA RM5R-G60S』の魅力やスペックを実機で徹底的にレビューしていきます。
また、ドスパラがどんなメーカーなのか知りたい方は、メーカーの解説記事も参考にしてみて下さい。
≫ 関連記事:ドスパラの特徴・評判を解説
ケンさん
GALLERIA RM5R-G60Sのスペックは次の通りです。
製品名 | GALLERIA RM5R-G60S |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 3500X (6コア/6スレッド, 3.6GHz Max 4.1GHz) |
メモリ | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER(6GB) |
ストレージ | 512GB(NVMe SSD) |
サイズ | (横)220 x (縦)425 x (奥行)440 mm |
重量 | 約14kg |
インターフェース | 【前面】 USB 3.2 Gen1 Type-A x4 【背面】 USB2.0 x4, USB 3.2 Gen1 Type-A x2, HDMI2.1×1, VGA×1, DP1.4×1 (+GPUの映像出力分) |
価格 | 約10万円~ |
※製品仕様や販売価格については、2020/10/30の執筆時点のもので、今後変更される可能性があります。
目次
GALLERIA RM5R-G60SのCPU・GPU・SSDのベンチマーク
GALLERIA RM5R-G60Sのベンチマークを計測していきます。計測内容は次の通りです。
- GPU性能(3DMARK)
- CPU性能(CINEBENCH R20)
- ストレージ性能(CrystalDiskMark)
- ゲーム性能(FF14、FF15)
- クリエイティブ性能(Filmoraによるエンコード時間)
- ファンの静音性
GPU性能(ゲーム含む)
GPUは『NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER(6GB)』を搭載しており、基本性能とベンチマーク結果は、次の通りです。
NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER(6GB)の基本性能 | |
---|---|
コア数 | 1408コア |
クロック周波数 | 1530GHz |
メモリ容量 | 6GB |
TDP | 125W |
項目 | スコア |
---|---|
グラフィックスコア | 6132 |
グラフィックテスト1 | 39.69 FPS |
グラフィックテスト2 | 35.38 FPS |
CPUスコア | 4657 |
CPUテスト | 15.65 FPS |
総合スコア | 5853 |
※ベンチマークソフト「3DMARK」にて、計測しています。
その他、ゲームのベンチマークでグラフィック性能を確認してみましょう。
中量級の3Dゲーム:FF14
設定 | スコア | 平均FPS | 最低FPS | ロード時間 (合計) | 評価 |
---|---|---|---|---|---|
最高品質 | 12197 | 91 FPS | 40 FPS | 15.5 秒 | 非常に快適 |
高品質 | 12560 | 97.8 FPS | 40 FPS | 15 秒 | 非常に快適 |
標準品質 | 15379 | 138.9 FPS | 42 FPS | 14.6 秒 | 非常に快適 |
グラフィック設定:高品質
表示方法 :ウィンドウ
普通ぐらいの重さのゲームであれば、画質設定に関わらず『非常に快適』という結果になりました。
平均FPSが100前後と高く、最低FPSも40と一時的であれば、あまりストレスにはならないレベルですね。
重量級な3Dゲーム:FF15
グラフィック設定 | スコア | 評価 |
---|---|---|
高品質 | 6328 | 快適 |
標準品質 | 8335 | 快適 |
軽量品質 | 10560 | とても快適 |
解像度 :1920 × 1080
表示方法:ウィンドウ
重めの3Dゲームで、評価が少しバラついてきますが、最低でも『快適』ということで、十分楽しむことができます。
今回は、軽量級は掲載していませんが、中量級で『非常に快適』という評価だったので、軽量級も問題なくプレイできますね。
軽めから重めまでの3Dゲームで快適に動作するので、かなり幅広いゲームを楽しむことができます。
これが約10万円というのは非常にコストパフォーマンスが良いですね。
CPU性能
CPUは『AMD Ryzen 5 3500X』を搭載しており、基本性能とベンチマーク結果は、次の通りです。
AMD Ryzen 5 3500Xの基本性能 | |
---|---|
コア・スレッド | 6コア / 6スレッド |
クロック周波数 | 3.6GHz(最大 4.1GHz) |
CPU内蔵グラフィックス | – |
TDP | 65W |
項目 | スコア |
---|---|
CPU | 2501 |
CPU(Single Core) | 461 |
※ベンチマークソフト「CINEBENCH R20」にて、計測しています。
約2,500ポイントということで、AMD Ryzen 5のミドルレンジCPUであれば、大体このくらいになりますね。
普段使いやビジネス用途では、十分すぎる性能です。
また、高負荷になりがちな3Dゲームやクリエイティブな用途でも快適に作業することができるレベルですね。
ストレージ性能
GALLERIA RM5R-G60Sでは、NVMeの512 SSDを搭載しています。読み込み速度 | 書き込み速度 | |
---|---|---|
シーケンシャル | 3451.5 MB/s | 2412 MB/s |
ランダム | 783.6 MB/s | 1443.2 MB/s |
※ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」にて、計測しています。
読み込み速度が毎秒3GB越えということで、かなり高速な部類です。
OSの起動時間やゲームのロード時間などで、この速さが活きてきますね。
動画編集のエンコード性能
動画編集のエンコード時間は、次の通りです。
エンコード設定 | エンコード時間 |
---|---|
CPUのみ | 00:06:06 |
GPGPU | 00:04:34 |
動画時間:10分23秒
解像度 :FHD(1,920×1,080)
フレームレート:30fps
Youtube向け動画を想定し、素材動画に加え、テロップ、BGMなどを追加しています。
※動画編集ソフト「Filmora」にて、計測しています。
CPUのみでも動画時間の約6割、GPUに至っては5割を切っているので、なかなか高速にエンコードができていると思います。
ケンさん
ファンの静音性
(左:高負荷時、右:アイドル時)
騒音レベル | |
---|---|
高負荷時 | 35.1 dBA |
アイドル時 | 35.6 dBA |
アイドル時でも高負荷時でも、あまり変わらないという結果になりました。
35dBAということで、実際に聞いてもかなり静かという印象でした。
画像では結構近い距離にマイクを置いていますが、実際はデスクの下に置いたりするので、遮蔽物があったり、距離が遠くなったりするので、さらに静かに聞こえます。
騒音レベルの目安
デシベル(dBA) | 目安① | 目安② | 具体例 |
---|---|---|---|
70 | うるさい | かなりうるさい、かなり大きな声を出さないと会話ができない | ・騒々しい事務所の中 ・騒々しい街頭 ・セミの鳴き声(2m) |
60 | 非常に大きく聞こえうるさい、声を大きくすれば会話ができる | ・普通の会話 ・洗濯機(1m) ・掃除機(1m) ・テレビ(1m) ・アイドリング(2m) | |
50 | 普通 | 大きく聞こえる、通常の会話は可能 | ・静かな事務所 ・家庭用クーラー(室外機) ・換気扇(1m) |
40 | 聞こえる会話には支障なし | ・市内の深夜 ・図書館 ・静かな住宅地の昼 | |
30 | 静か | 非常に小さく聞こえる | ・郊外の深夜 ・ささやき声 |
20 | ほとんど聞こえない | ・ささやき ・木の葉のふれあう音 |
GALLERIA RM5R-G60Sのスペック
外観
内部が見える小さめのアクリルウィンドウを搭載。
暗めの加工がされていますが、CPUクーラーやグラフィックボードなどメカニカルな部分を楽しむことができますね。
トップとサイド部分の通気口・排気口の形が特徴的ですね。
正方形の穴が大量に並べられていますが、角度を変えて斜めに配置することで、おしゃれな印象になっています。
また、サイド部分はドスパラカラーの青色で良いアクセントになっています。
フロント部分には、『GALLERIA』の文字とロゴが刻まれています。
ケンさん
ファン・エアフロー
ケースファンとエアフローについて解説します。
GALLERIA RM5R-G60Sでは、静音性の高い大きめのファンを3つも搭載しているので、高負荷時でも静かに作業することができます。
騒音の原因となるファンの回転ですが、大きめのファンを搭載することで、回転数を下げても風量を確保できるということで、静音性を高めることができます。
フロントファン
両サイドの青い部分が吸気口になっていて、内部にはファンが1つ搭載されています。
トップファン
トップは、後方あたりにファンが搭載されており、CPUやGPUの熱を排出してくれます。
全体としては、フロントから吸気して、トップやリアから熱を排出するという流れですね。
リアファン
リアにもファンが、1つ搭載されています。
熱源となるCPU, GPU周りに排熱用ファンが2つあるので、十分ですね。
アイドル時、高負荷時のファンの静音性が気になるところですが、ベンチマークの静音性チェックのところで計測器を用いてチェックしていきます。
LEDライティング
フロントパネルの縁には、ブルーのLEDライトが埋め込まれています。
明るく光りまくるライティングとは異なり、控えめな光量、配置でケース全体を上品に仕上げていますね。
LEDのカラーや光り方、ON/OFFについては、専用のソフトをインストールする必要があります。
詳しい手順に関しては、GALLERIA RM5R-G60Sの『LEDライティング』の項目を参考にして下さい。
使用用途別の快適度
使用用途別の動作の快適度は、次の通りです。
使用用途 | 快適度 | コメント |
---|---|---|
普段使い (ウェブ, 動画視聴等) | ◎ | とても快適 |
ビジネス用途 (Office, メーラー等) | ◎ | とても快適 |
ブログ執筆 | ◎ | とても快適 |
ゲーム | ○ | 軽め~普通ぐらいの3Dゲームはとても快適に動作。 重めの3Dゲームはグラフィック設定によって快適~とても快適となる |
画像編集 | ◎ | とても快適 |
動画編集 | ◎ | Youtube向けのFHD動画で10分程度の編集であれば快適ですね。 ※4K動画編集は試していません。 |
プログラミング | ◎ | Visual Studioはとても快適に動作します。 |
トレード (株/FX/仮想通貨) | ◎ | とても快適 |
データ分析・AI学習 | ○ | 勉強・検証用レベルであれば十分快適 本番環境としても視野に入れていいが分析内容による |
※使用用途毎の目安スペックやPCパーツの役割などについては、それぞれのリンク内で解説しています。
- CPU:AMD Ryzen 5 3500X
(6コア/6スレッド, 3.6GHz Max 4.1GHz) - GPU:NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER(6GB)
- メモリ:16GB
というスペックのことだけはあり、色々な用途で快適に動作しますね。
本体サイズ
実測値 | 公称値 | |
縦 | 425 mm | 425 mm |
横 | 222 mm | 220mm |
厚み | 443 mm | 440 mm |
ケースはミドルタワーぐらいなので、サイズ感として普通サイズのデスクトップパソコンという感じです。
大きくもなく、小さくもなくといったところですね。
インターフェース
インターフェース周りは次のようになっています。
フロント
USB 3.2 Gen1 Type-A x4
ヘッドホン出力 x1
マイク入力 x1
フロント部分のインターフェースは、上部に斜めになって搭載されているので、デスクの下にパソコンを置くと考えた時に、手の届きやすい位置に電源ボタンやUSBポートが来るので、使い勝手が良いですね。
フロントだけで、USBが4ポートと充実しているので、足りなくなるということはなさそうですね。
ケンさん
リア
USB 3.2 Gen1 Type-A x2
【マザボ側映像出力】HDMI2.1×1, VGA×1, DP1.4×1
【グラボ側映像出力】HDMI×1, DVI×1, DP×1
PS/2コネクタ x1
ギガビットLANポート x1
各種オーディオ
USBポートは、6ポートと十分な数ですね。
映像出力端子に関しては、グラフィックボードを搭載しているので、マザーボード側の映像出力は基本的には使わないですね。
必ず、グラフィックボード側の映像出力(※)にディスプレイを繋げましょう。
※画像で言うと、下部分に3つの端子が横並びになっている所
マザーボード側の映像出力でディスプレイに接続するとグラフィックボードの性能を活かせません。
内観・拡張性
PCケース内部と拡張性について解説します。
将来的に、メモリやストレージの増設も考えている方は、どれだけ空きスロットがあるか確認しておきましょう。
(左:主要パーツ側、右:裏配線側)
基本的にサイズの小さめなパーツで、配線も綺麗に収まっているので、全体的にスッキリしていますね。
では、各パーツを細かく見ていきます。
メモリ
マザーボードは、MicroATX規格で小さめのものなので、メモリスロットは、2スロットしかありません。
そのため、増設したい場合はメモリの”追加”ではなく”交換”という形になってきますね。
対応容量は、最大64GBまで。
HDD・SSDスロット
NVMeスロットは、初期構成で512GBのSSDが1つ搭載されています。
マザーボードの仕様上、M.2スロットが2つあるので、もう1つNVMe SSDを増設することができます。
しかし、ざっと見渡しましたがスロットらしきものは見えなかったので、グラフィックボードの下やマザーボードの裏に隠れていると思います。
その場合は、一度パーツを外す必要が出てくるので、増設するには難易度は高めですね。
(※HDD・SSDは自前で用意したもので、初期構成には含まれていません。)
PCケースの下側には、2つのシャドウベイがあります。
2.5インチSSDだけでなく、3.5インチのHDDも搭載することができますね。
左側に、3.5インチHDDを搭載しようとすると、作業スペースが狭かったり、ケーブルが邪魔だったりと作業がしづらい上に、色々パーツ・ケーブル類を取り外したり、整理したりする必要があるので少々面倒です。
(※SSDは自前で用意したもので、初期構成には含まれていません。)
裏配線側には、2.5インチSSDを2つ搭載することができます。
最大で4つSSDやHDDを搭載することができるので、ストレージに関しては十分な拡張性がありますね。
また、オプションで、1つまでHDDやSSDを追加することができますね。
PCI Express
PCI Expressは、次の2つですね。
- PCI-Express x16 x1
- PCI-Express x1 x1
空きは、PCI-Express x1だけなので、無線LAN、Bluetooth、USBポート、LANポートあたりの増設になってくると思います。
ケンさん
オプションで、無線LAN(Wi-Fi 6) + Bluetooth 5.0を追加可能
光学ドライブ
5.25インチベイが1つあります。
初期の構成では、光学ドライブは搭載されていないので空いています。
オプションで追加することもできますし、自分で好きなものを追加することもできますね。
CPUクーラー
CPUクーラーは、AMD Ryzen CPUに付属している純正のものですね。
小型のCPUクーラーですが、良く冷えるので、ミドルレンジのCPUでも十分な冷却性能です。
マウス・キーボード
GALLERIA RM5R-G60Sでは、初期の構成では付属しておらず、オプション(各2000円程度)でマウスとキーボードを付けることができます。
マウスについて
マウスは、進む・戻るのサイドボタンが付いているので、普段の作業も快適ですね。
通常、マウスのサイドボタンは左に付いていますが、このマウスには右側にも付いています。
左右対称なので、左利きの方でも使える仕様となっていますね。
キーボードについて
キーボードは、一般的なフルサイズのキーボードとなっています。
サイズ感やキーの配置も癖が無く、スタンダードなので打ちやすかったです。
GALLERIA RM5R-G60Sの実機レビューまとめ
約10万円のミドルレンジCPU, GPU搭載のドスパラ『GALLERIA RM5R-G60S』を実機レビューしました。
・幅広く色々なゲームを快適にプレイしたい!
・静かな環境で作業したい!
重い3Dゲームも快適に動作することから、かなり幅広いゲームを楽しむことができます。
色々なゲームを楽しめる性能を持っている割に、約10万円ということで性能と価格のコストパフォーマンスはかなり高いですね。
また、静音の電源ユニットが搭載されていたり、大きいファンを3基搭載して回転数を下げたりと騒音対策がバッチリなので、静かに作業したいという方にもおすすめですね。