- デスクトップパソコンの全体の構成ってどうなってるの?
- デスクトップパソコン本体に付いているポートやボタンって何があるの?
- パソコン内部は、どういう部品で動いているの?
デスクトップパソコンを検討する上で、最低限どういうものが必要なのか、ポートなどどういう種類があるのか、また、パソコン内部にはどういうPCパーツがあって性能にどう関わってくるのかを知っておいた方が良いです。
しかし、その前に、それぞれの名称や役割を知らないと検討しようにもできないので、最低限必要な部分をこの記事でまとめておきます。
ケンさん
初心者の方向けにデスクトップパソコンに関する知識(性能/用途/価格/デザイン性など)も幅広く解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:デスクトップパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
目次
デスクトップパソコン全体の名称
名称 | 役割 |
---|---|
デスクトップパソコン本体 | 様々な処理をしたり、周辺機器を繋げたりできるパソコンの本体部分 |
モニター | パソコン本体が処理した結果を表示するための映像出力デバイス |
マウス | パソコンのカーソルを動かしたり、クリックでファイルやデータを 操作したりするための入力デバイス |
キーボード | パソコンに文字を入力したり、操作したりするための入力デバイス |
パソコンで作業するためには、デスクトップパソコン本体だけでなく、それ以外にも、パソコンを操作するための入力デバイス(マウス/キーボード)や結果を表示するための出力デバイス(モニター)などの周辺機器が必要になってきます。
ノートパソコンの場合は、これらすべて一体になっているので、ノートパソコン自体を購入すればすぐに使い始めることができますが、デスクトップパソコンの場合は、本体だけでは使うことができません。
基本的に、ネットでデスクトップパソコンを購入しようとすると初期構成では周辺機器は付いてこないので、オプションで付けるか、別途Amazonで購入するか、以前使っていたものを流用する必要があります。
デスクトップパソコン本体
デスクトップパソコン本体は、パソコンの最も重要となる部分で、この中には、CPUやメモリ、GPU、ストレージなどの処理やデータの保存に必要なPCパーツが入っています。
この本体に、最低でもマウスやキーボード、モニターの周辺機器を接続して、パソコンとして使えるようになります。
デスクトップパソコン本体には、ミニタワー、ミドルタワー、フルタワー、スリム型、キューブ型、ミニPCなど様々な形状やサイズのものがあります。
一般的に人気があるのはミニタワー、ミドルタワーと呼ばれる形状で、上の写真はミニタワー、もう少し背が高くなるとミドルタワーとなります。
スリム型やミニPCは横幅が狭いので、基本的にはGPUは搭載できないので事務用途向き、ミニタワー、ミドルタワーなどは横幅もあり、GPUも搭載できるのでグラフィック性能が必要なゲーミングPCやクリエイティブPCに向いています。
パソコンに疎い方でたまに、目の前にあるモニターをパソコンの本体と思っている方がいらっしゃるのですが、実はモニターが本体ではなく、デスクの横や下に置いてある大きい箱がパソコン本体になります。
モニター
モニターは、文字や画像、映像、パソコンが処理した結果を表示するためのデバイスです。
モニターによって特徴や機能は様々です。
- モニターサイズ
- マルチディスプレイにするか
- 映像出力(HDMI, DisplayPortなど)ポートの数と種類
- リフレッシュレート(ゲーミングPCの場合)
- 色域(画像・動画編集などのクリエイティブな用途の場合)
- USBハブ機能
モニターサイズは、22, 23インチぐらいが一般的で、エントリーモデルの相場は15,000円前後ですね。
ケンさん
モニターを2枚並べるデュアルモニタ環境は作業効率が格段に上がるのでかなりおすすめです。
マウス
マウスは、パソコンのカーソルを動かしたり、クリックでファイルやデータを操作したりするための入力デバイスです。
マウスによって特徴や機能は様々です。
- マウスのサイズ(大/中/小/薄型など)
- サイドに進む・戻るボタンがある
- 有線か無線(Bluetooth, 無線レシーバー)
- 複数台のPCでBluetooth接続の切り替えができる
- 無線の場合、電池式かバッテリー式か
- ファンクションボタン(任意に割り当て可能)
キーボード
キーボードは、パソコンに文字を入力したり、操作したりするための入力デバイスです。
キーボードによって特徴や機能は様々です。
- テンキー付きかどうか
- キー配列
- 打鍵感
- 有線か無線(Bluetooth, 無線レシーバー)
- 複数台のPCでBluetooth接続の切り替えができる
テンキーが付いていないとキーボードの上から二段目の横並びのキーで入力することになるので、かなり入力しづらいですね。
特に、エクセルやお金の計算などで数字の入力を頻繁にするのであれば、絶対にテンキーはあった方が良いです。
デスクトップパソコン本体の各名称(外部/ポート類)
名称 | 役割 |
---|---|
電源ボタン | パソコンを起動するためのボタン |
リセットボタン | パソコンを再起動するためのボタン |
アクセスランプ | ストレージにアクセス中かどうかを判断するためのLED |
USBポート | USBメモリ、マウスなどのUSB機器を接続するポート |
マイク/イヤホンジャック | マイクやイヤホンを接続するためのジャック |
映像出力ポート (HDMI, DisplayPortなど) | モニターとケーブルを接続して映像を出力する |
LANポート | インターネットを有線接続するためのポート |
PS/2ポート | 古いマウスやキーボードを接続するためのポート |
SDカードリーダー | SDカードやmicroSDカードを接続するためのポート |
ポートの種類や搭載数はパソコンによってそれぞれですが、デスクトップパソコン場合は基本的にどの製品でも、色々な種類のポートが数多く付いているので「このパソコンには、このポートがいくつ付いていて…」みたいに気にする必要はあまりありません。
一方で、ノートパソコンはスペースに限りがあり、ポートの種類や数が少ないので、自分のパソコンの利用シーンを想定して、必要なポートが必要な数だけ付いているか気にする必要があります。
例えば、外部モニター2枚つけてトリプルモニターにしたい時は映像出力端子が2つ必要ですが、1つしか付いていないものも多いです。
また、安定・高速なネット環境のために有線LANにしたい場合は、LANポートの有無も確認する必要があります。
このように、ノートパソコンであれば少し気にする必要が出てきますが、デスクトップパソコンの場合だと、色々な種類のポートが十分な数揃っていることが多いので、そこまでパソコン選びを大きく左右することにはなりません。
電源ボタン
パソコンの電源ボタンは、パソコンを起動したり、シャットダウンしたりするために使われます。
一般的に、デスクトップパソコンの電源ボタンは、本体のフロント(前面)かトップ(上面)の手前側にあります。
リセットボタン
リセットボタンは、パソコンを再起動するためのボタンです。
パソコンが何か不具合を起こして、フリーズしたり、ユーザーが操作しても応答がなく、何も操作できなくなってしまった時に使います。
システムの更新中やデータの保存中などにリセットボタンを押すと、データが破損したり、保存されなかったりするので、気軽に押していいボタンではありません。
本当に、マウス、キーボードで何をしても動かない時など限定ですね。
システムの更新後やソフトウェアをインストールした後に、「反映にはPCの再起動が必要です」と言われることがありますが、その場合は、リセットボタンではなく、パソコン画面内のスタートメニューから再起動してください。
リセットボタンによる再起動は、動作中の処理などを強制的にストップさせるのに対して、通常の再起動は、そういった処理を安全に終了させてから再起動をします。
そのため、リセットボタンによる再起動は、データ破損やシステムの故障などにも繋がるので、最小限にしましょう。
ケンさん
最近では、リセットボタンが搭載されていないパソコンもありますが、その場合は、電源ボタンを長押しすることで強制的にシャットダウンし、もう一度電源ボタンを押すことで、パソコンを再起動できます。
アクセスランプ
アクセスランプは、パソコンがデータにアクセスしているときに点灯するランプで、電源ボタンの近くにあります。
データの読み込みや書き込みが正常に行われているか確認することができますが、普段から見ることはなく、何か不具合が起きた際にどこのパーツが原因か特定する際に役立ちます。
ただし、最近のデスクトップパソコンには、アクセスランプを搭載していないものもありますね。
USBポート
USBポートは、マウス、キーボード、USBメモリ、プリンター、外付けストレージなどの周辺機器を接続するためのポートです。
また、スマートフォン、タブレット、モバイルバッテリーへの電源供給もできます。
USBの形状には、USB Type-A, Type-B, Type-C, Micro-B, Mini-Bなどがありますが、デスクトップパソコンに搭載されることが多いのは、USB Type-Aです。
フロントには、2, 4個、リアには、6~10個ほど付いており、最近では、USB Type-Cも1,2個付いていることもありますね。
必ずではないですが、一般的には黒色がUSB 2.0、青色がUSB 3.0で、主にデータ転送速度に違いがあります。
マウスやキーボードなどは、入力に対して少しの信号を送るだけなのでUSB 2.0でも十分使えますが、大容量の外付けSSDなどにファイルを移動させたい時は、USB 3.0の方が移動時間が少なくなります。
USBには色々な形状・バージョンがあるので、その辺りを詳しく知りたい方は参考になると思います。
≫ 関連記事:USB規格(USB 2.0, 3.0, 3.1 Gen1/Gen2)や形状、色、見分け方を徹底解説【画像付き】
マイク/イヤホンジャック
マイク/イヤホンジャックは、パソコンに音を入力するためのマイク、音を出力するためのイヤホンを接続するためのポートです。
デスクトップパソコンでは、フロントとリアの両方に付いていることが多いですね。
ほとんどのノートパソコンでは、標準でマイクが搭載されていますが、デスクトップパソコンには、基本的にマイクは無いので、通話やビデオ会議、音声入力などをしたい時は、別途マイクが必須になります。
また、シューティングゲームで敵の足音などの小さい音を拾ったり、どの方向から近づいているのか聞き分けたりなどしたい場合は、スピーカーでは聞き取りづらいので、イヤホンやヘッドホンを使うのが良いですね。
また、USBで接続できるマイク、イヤホンもあるので、必ずしもこのポートを使わないといけないことはありません。
映像出力ポート(HDMI, DisplayPortなど)
映像出力ポートは、デスクトップパソコンからモニターに映像出力するためのポートです。
HDMI, DisplayPort, D-Sub, DVIなどがありますが、最近主に使われているのが、HDMIとDisplayPortですね。
D-Subは少し古いですが、会社などでは使われることも多いので、ビジネス向けのPCには付いていることもあります。
映像出力ポートの場所は次の2つがあります。
- マザーボードの映像出力ポート(画像では使用不可の赤いシールの部分)
- GPUの映像出力ポート(GPUを搭載している場合)
GPU側のポートを使わないとGPUの高いグラフィック性能を使った映像出力ができないので、基本的にはGPU側を優先的に使います。
もし、マザーボード側に挿してしまうとCPU内蔵GPUの性能しか出ないので、ゲームや3DCGなどではカクついたりします。
HDMIやDisplayPortは、映像だけでなく音声も遅れるのでケーブル一本で済みますが、D-Subは映像のみなので、音声も送りたい場合は音声用のケーブルが必要です。
また、HDMIやDisplayPortの方が、高解像度、高リフレッシュレートにも対応しているので、最近ではもっぱらこの2つが使われることが多いですね。
LANポート
LANポートは、有線でインターネットに接続するためのポートで、家のルーターとパソコンのポートをLANケーブルで接続することで、インターネットが使えるようになります。
ノートパソコンであれば、基本的に無線LAN(Wi-Fi)を使うので、LANケーブルなしにインターネットに接続できますが、デスクトップパソコンでは基本的に有線となります。
そのため、デスクトップパソコンを設置する際に、合わせてLANケーブルも設置する必要があります。
ルーターとパソコンが違う部屋、階になる場合、LANケーブルを壁などに沿わせてきれいに設置するのはかなり面倒なので、そういう方は、デスクトップパソコンでも無線LANで接続できるようにしておくことをおすすめします。
デスクトップパソコンでも購入前、購入後に関わらず、無線LAN化できる方法があるので参考になると思います。
≫ 関連記事:デスクトップパソコン・自作PCで無線LAN(Wi-Fi)をつける方法【3通り】
PS/2ポート
PS/2ポートは、マウスやキーボードを接続するためのもので、緑色・紫色の丸い形状をしています。
ただし、最近では、マウスとキーボードの接続はUSBに置き換えられているので、PS/2ポートはあまり使われません。
SDカードリーダー
SDカードリーダーは、SDカードやmicroSDカードをパソコンに接続して、データの読み込み、書き込みをするためのポートです。
必ずしも付いているわけではなく、ビジネス向けのPCに搭載されることが多い印象です。
また、デスクトップパソコン自体に付いていなくても、外付けのSDカードリーダーをUSB接続して使う方法もあるので、特に困ることはないですね。
ケンさん
デスクトップパソコン本体の各名称(内部/パーツ類)
名称 | 役割 |
---|---|
CPU | パソコンの中心となる演算処理装置で、パソコン全体の処理をする |
CPUクーラー | CPUを冷却するためのクーラー |
GPU | グラフィック処理を担当する演算処理装置 |
メモリ | 様々な処理の中で、一時的に使用するデータの保存を担う |
ストレージ(SSD/HDD) | データを永続的に保存するためのもので、大きく分けると SSDとHDDの2種類がある |
マザーボード | CPU, GPU, メモリなどの各PCパーツを接続し、データのやり取り、 電源供給などをするための基盤 |
電源ユニット | パソコンに必要な電力を供給するための部品 |
PCケース | 全てのPCパーツを入れるための収納箱で、様々なポートや冷却用の PCケースファンが付いている |
PCケースファン | 内部の空気を循環して、パソコン全体を冷却するためのファン |
光学ドライブ | CDやDVD, Blue-Rayなどの読み込み、書き込みをするための装置 |
パソコンの内部には、様々なPCパーツが入っており、パソコンを検討する上で絶対見逃してはいけないものがあります。
それが、パソコンの性能を大きく左右するCPU, GPU, メモリ, ストレージの4つです。
ケンさん
その他のPCパーツについては、自作PCでもしない限りすべて覚えておく必要はなく、軽く名前と役割を知っていれば十分かなと思います。
ケンさん
CPU, GPU, メモリ, ストレージの4つで性能が決まるので、自分のやりたいことに対して、これらの性能が足りていないと、動作がカクついてストレスが溜まったり、最悪動作しないこともあります。
パソコンは、5~30万と価格も性能もピンキリな上、かなり高額なものなので失敗しないように、ある程度は性能を見極めれるようになっておきましょう。
とは言え、自分のやりたいことに対して、パソコンの性能がどの程度必要か分からないと思うので、そこは使用用途別に必要な性能の目安を詳しく解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:使用用途別のPC目安スペック解説!ハイスペックPCでできること
CPU
CPU(Central Processing Unit)は、中央処理装置、中央演算処理装置と言い、プログラムの実行や計算処理などパソコン全体の処理を担当するパーツです。
ケンさん
パソコン全体の性能は他のパーツによっても左右されますが、このCPUの性能によってパソコンの処理性能が決まるのでかなり重要な部分です。
同じ作業でも、性能が低いCPUであれば時間が掛かりますし、性能の高いCPUであればそれだけ早く処理することができるので効率的です。
≫ 関連記事:CPUの性能の見方と選び方【初心者必見】
CPUクーラー
CPUクーラーは、CPUを冷却するためのクーラーで、CPUの上に乗っける形で直接取り付けられています。
CPUは、高い処理能力を持っており、高性能であればあるほど、高負荷時になればなるほど発熱量が大きくなるため適切な冷却が必要です。
CPUから発生する熱を効率的に放熱することで、CPUの温度を下げ、高い処理性能を維持するために必要なのがCPUクーラーです。
ケンさん
CPUクーラーには、主に空冷式と水冷式の2種類があります。
空冷式CPUクーラーは、ファンを使ってCPU周辺の空気を循環させることで放熱する方式で、水冷式CPUクーラーは、CPUに取り付けた冷却ブロックから伸びたチューブを使って水を循環させ、ラジエーター部分で放熱する方式です。
冷却ブロックと水が通るチューブ
CPUの熱であったまった水を冷却するためのラジエータ部分
空冷式CPUクーラーは、比較的安価で、ファンの回転数を調整することで冷却性能を調整することができます。
一方、水冷式CPUクーラーは、高い冷却性能を持ち、騒音が少ないことが特徴です。
水冷式CPUクーラーの方が冷却性能の上限が高く、高性能なCPUが搭載されていたり、ゲーミングPC、クリエイティブPCなど高性能なパソコンに搭載されることが多いですね。
GPU
GPU(Graphics Processing Unit)は、主にグラフィック処理を行うための専用の演算処理装置です。
パソコンを動作させる点において、必ず必要なパーツではなく、搭載されていない場合は、CPUに内蔵されているGPU(CPU内蔵GPU)がグラフィック処理を行います。
しかし、CPU内蔵GPUのグラフィック処理能力は、最低限、パソコンの画面をモニターに映すための結果(映像)を生成する程度しかなく、3Dゲームや3DCGなどの高いグラフィック性能が必要な用途では性能不足です。
そのため、高いグラフィック性能が必要な用途では、CPUに全部任せるのではなくグラフィックに特化したGPUを搭載する必要があります。
≫ 関連記事:グラフィックボードの性能の見方と選び方【初心者必見】
メモリ
メモリとは、様々な処理が実行される際に、データを一時的に保存するための記憶装置です。
メモリの他にも、メインメモリ、主記憶装置、RAMなどと呼ばれますが、一般的にパソコンで「メモリ」と言うと、一時保存するための記憶装置を指します。
パソコンでは、OSやアプリケーションなど様々なプログラムが動いていて、プログラムが利用するデータを一時的に記憶する必要があるのですが、その役割を担っているのがメモリですね。
パソコンの電源をOFFにすると基本的にメモリの内容は消えるので、一時的に保存しておくだけですね。
メモリ容量が多ければ多いほど、一度にできる作業が多くなります。
例えば、アプリケーションをたくさん立ち上げたり、何かとメモリを使用するクリエイティブなアプリを快適に使えたりします。
ケンさん
≫ 関連記事:メモリの性能の見方と選び方【初心者必見】
ストレージ(SSD/HDD)
ストレージは、パソコンのデータを長期的に保存しておくための記憶装置で、メモリと違い、電源をOFFにしても保存し続けることができます。
メモリが主記憶装置と呼ばれるのに対して、ストレージは補助記憶装置とも呼ばれます。
パソコンに搭載されるストレージには、大きく分けてSSDとHDDの2種類があり、さらに、SSDは、SATA SSD, NVMe SSDの2種類に分かれます。
NVMe SSD
SATA SSD
HDD
SATA SSD, NVMe SSD, HDDのそれぞれで、容量当たりの価格、データ転送速度が大体決まってきます。
HDDは大容量ですが、データ転送速度が遅いので、OSやアプリ、ゲームを保存するのにはあまり向いていません。
一方で、データ転送速度が速いSSDであれば、OSやアプリの起動時間、ゲームのロード時間などを短縮することができます。
SATA SSDとNVMe SSDであれば、NVMe SSDの方が速いですが、SATA SSDでも十分な速度なので、最低でもSSDが搭載されているかは確認しましょう。
最近では、SSDが標準搭載されていることがほとんどなので安心ですが、中古や少し古いPCには、HDDが搭載されていることがあるので注意が必要です。
ケンさん
≫ 関連記事:ストレージ(SSD/HDD)の性能の見方と選び方【初心者必見】
マザーボード
マザーボードは、CPU, GPU, メモリなどの各PCパーツを接続するための基盤で、各パーツのデータのやり取りや電源供給を行います。
電源ユニット
電源ユニットは、パソコンに必要な電力を供給するための部品で、PCを安定に動作させるために必要不可欠です。
電源ユニットの性能の指標として500W, 600Wなどの電源容量があり、高性能なCPU・GPUになるほど消費電力が高くなるので、容量の大きいものが必要になります。
もし、電力不足になってしまうと動作が不安定になったり、シャットダウン、そもそも立ち上がらないといった不具合になります。
自作PCであれば、PCパーツの消費電力を合計して、それに合った電源容量のユニットを選ぶ必要がありますが、家電量販店やネットなどの既製品のパソコンであれば、パーツ構成に合った容量の電源ユニットが使われているので、特に意識する必要はないです。
PCケース
PCケースは、CPUやメモリ、マザーボードなどのPCパーツを収納するための箱で、冷却のためのPCケースファンや周辺機器を使えるようにするためのポート類が搭載されています。
パソコンの性能には直接関係のないPCケースですが、ケースには様々なデザインがあるので、性能の他にもデザイン性にもこだわりたい方は、自分の良いと思うものを探してみるのも良いでしょう。
大手のPCメーカーだと汎用的なPCケースで選択肢も少ないのですが、自作PCで使われるPCケースをベースに組み立ててくれるメーカーであれば選択肢が多いので、きっと気に入るデザインもあると思います。
≫ 関連記事:【10~100種】PCケースを選べるBTOメーカー5選!【外見重視派必見】
PCケースファン
(フロントのPCケースファン)
(リアのPCケースファン / 左と上の2基)
PCケースファンは、PCケース内部の空気を循環させて冷却するためのファンです。
CPUやGPUにもファンは付いていますが、そのままだとパソコン内部に温かい空気が滞留するので、PCケースファンで吸気・排気することで循環させます。
通常、フロントとリアに1基ずつ、合計2基搭載されることが多いですが、パソコンによっては1個だったり、逆に3個以上と多かったりします。
光学ドライブ
光学ドライブは、CDやDVD, Blue-Rayなどの読み込み、書き込みするための部品です。
ただ、最近では高額ドライブの使いどころもそれほどないため、そもそもPCケース自体に光学ドライブを搭載するためのスペースがなかったり、搭載できたとしても標準搭載ではなくオプションで追加になっていたりします。
ケンさん
そのため、本体には光学ドライブは付けずに、必要になればUSBで接続できる外付けの光学ドライブを買うのが良いかなと思います。
外付けであれば、パソコンを複数台持っていたり、買い替えたりしても使えるので便利ですね。
デスクトップパソコンを検討する時に必要になるから覚えておこう!
デスクトップパソコンをスムーズに検討できるように、最低限知っておくべき箇所とその名称を解説しました。
もう一度大まかにおさらいすると、次の3つですね。
- 本体, マウス, キーボード, モニターのデスクトップパソコン全体の名称
- デスクトップパソコン本体の周りに付いているポート類の名称
- デスクトップパソコン本体の内部のPCパーツ類の名称
デスクトップパソコン単体では動かすことができず、最低でもマウス、キーボード、モニターの周辺機器も必要となります。
購入時は基本的に本体のみで周辺機器は付いていないので、オプションで付けたり、Amazonなどで購入したり、以前使っていたものを流用したりしましょう。
また、本体周りにあるポート類は、デスクトップパソコンの場合、数や種類が豊富にあるので「このパソコンには、このポートがいくつ付いていて…」みたいに気にする必要はあまりなく、そこまでパソコン選びを左右することにはなりませんね。
ケンさん
さらに、デスクトップパソコンの内部についても触れましたが、最低限、性能を大きく左右するCPU, GPU, メモリ, ストレージの4つのパーツとどういう役割なのかは知っておいて欲しいですね。
パソコンを検討する上で、絶対この4つの性能は出てくるので、自分のやりたいことに対してパソコンの性能が足りているか、足りていないのかを判断することができます。
とは言え、自分のやりたいことに対して、パソコンの性能がどの程度必要か分からないと思うので、そこは使用用途別に必要な性能の目安を詳しく解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:使用用途別のPC目安スペック解説!ハイスペックPCでできること
また、初心者の方向けにデスクトップパソコンに関する知識(性能/用途/価格/デザイン性など)も幅広く解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:デスクトップパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説