- ノートパソコンとタブレットってどう違うの?
- ノートパソコンとタブレットはどっちの方が良いの?
- ノートパソコンとタブレットの2台持ちってありなの?
何となく形からして違うことは分かりますが、実際に使うとなると具体的にどう違うのか、どっちの方が良いのか疑問が出てくると思います。
結論から言うと、どっちが良いかは一概には言えず、それぞれの特徴やメリット・デメリットを知った上で、自分が使う用途や状況から、どちらが適しているかを判断する必要があります。
その判断材料として、PC約20年、タブレット約10年ほど使っている私が、実体験も交えつつ解説していきます。
先に結論だけ言っておくと次の通りです。
タブレット:ネット検索や動画視聴、電子書籍とかを移動中や自宅でサクッと使いたい方向け
ノートパソコン:ネット検索や動画視聴に加え、書類作成やゲーム、クリエイティブな用途で使いたい、効率的に作業したい方向け
ただ、一言でまとめることができるほど単純ではないので、違いやどっちがいいかのポイントを見た上で、一度自分がどういう用途で、どういう状況で使いたいのかを洗い出して決めるのがいいでしょう。
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:ノートパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
目次
ノートパソコンとタブレットの違い
ノートパソコンとタブレットの違いは、主に次の通りです。
- OS(Windows・Mac OS / Android・iOS)の違い
- 性能の違い
- できることの違い
- 作業効率の違い
- アプリケーションの同時実行の違い
OS(Windows・macOS / Android・iOS)の違い
OSとは、オペレーティングシステム(Operating System)と言い、コンピュータをユーザーが簡単に操作できるようするためのシステムソフトウェアです。
パソコンを使う時に、フォルダやファイルでデータを管理できたり、下にあるタスクバーで操作しやすくなっていたり、アプリを実行したりできるのはOSのおかげです。
その他に見えないところで、実行中アプリの管理(優先度の決定や実行)、メモリの管理など小難しいことをしたりしています。
ノートパソコンに搭載されるOSは、Windows, MacのmacOS, Chrome OSなどがあります。
圧倒的に多いのがWindowsで、その次にmacOS、Chrome OSは、ここ数年で登場し、少しだけシェアがある感じですね。
macOSはApple社のパソコン向けのOSなので、基本的にはMacパソコンのみで、WindowsやChrome OSのパソコンは色々なPCメーカーが出しています。
タブレットに搭載されるOSは、Android、iOSがほとんどで、Andoridスマホは色々なメーカーが出しており、iOSはmacOS同様にApple製品のみでiPad(タブレット)、iPhone(スマホ)に搭載されています。
種類が多いとこれ以降の解説も触れるところが多くなってしまうので、この記事では、ノートパソコンはWindows、タブレットはAndroidを前提に解説していきます。
性能の違い
ノートパソコンとタブレットでは性能が違い、一般的にはノートパソコンの方が性能は高いです。
性能が高いので同じ処理をした場合、ノートパソコンの方が早く処理することができます。
とは言え、ノートパソコンもタブレットもピンきりなので、性能の低いノートパソコンと性能の高いタブレットで比較した時は、タブレットの方が早くなるかもしれないです。
できることの違い
OSや性能の違いについて説明しましたが、この2つによってできることが違います。
また、同じことができたとしても、性能の高いノートパソコンの方が処理が早かったり、より高度なことができたりすることが多いです。
普段使っているブラウザやゲーム、動画編集ソフトなどのアプリケーションは、OS毎に作られるので開発者側がそのOS向けにリリースしていないと使うことができません。
最近は色々なOSに対応していることが多いので、例えば、動画編集系のアプリが欲しいとなった時、WindowsでもAndoridでも両方何かしらのアプリを探すことができます。
しかし、Windowsで有名な動画編集ソフトで、Adobe Premiere Proがありますが、Androidにはありません。(Adobe Premiere Rushという似たようなアプリは両方のOSであるみたいです。)
そのため、動画編集アプリなどのカテゴリーで探せば大抵両方ありますが、特定のアプリを使いたい場合は、しっかりと対応しているか事前に確認する必要があります。
余談ですが、WindowsとmacOSを比較すると、Windowsではゲームや株などのトレードツールはありますが、macOSでは少ないです。
macOSでも、ブラウザからの取引であればできますが、証券会社が提供する取引ツールは対応していないことが多く、Windowsが圧倒的に種類も多いです。
このように、OSによって対応しているアプリが違うので、できることも変わってきます。
タブレットが登場してから長く、性能も上がってきているので、それに伴って色々なアプリが開発されているので、全く同じアプリは難しくても、似たようなアプリは探せばありますね。
また、性能が基本的にノートパソコンの方が高いので、ノートパソコンの方が複雑な処理や高機能、多機能になっていることが多いです。
その他に同じアプリだったとしても、開発者側がどちらをターゲットにしたいのか、資金や人員などのリソース、タブレットの画面の小ささなどから、タブレット側の機能が少なくなっていたりもします。
ケンさん
このように、OSや性能から、使えるアプリが違ったり、性能差から機能が制限されていたりするので、お目当てアプリを使いたい方は、対応しているか事前に確認しておきましょう。
作業効率の違い
ノートパソコンとタブレットでは、上で解説した性能面での処理速度の違いもありますが、この他にも画面の大きさや操作性の観点からも作業効率が違います。
マウスやキーボードといった入力デバイスや画面の大きさ、マルチモニタなどの作業領域の拡張などの面からノートパソコンの方が作業効率が高いです。
パソコンとスマホの違いでできることの違いについてネットで議論されることがあり、次のような声があります。
パソコン派「スマホだと○○(動画編集など)できない!」
スマホ派「いや、スマホでもできるし!」
確かに、できるか、できないかで言うとスマホやタブレットでも色々なアプリがあるので大抵のことはできます。
Officeソフトもスマホやタブレット向けにリリースされているので、やろうと思えばできます。
しかし、そこには絶対的な作業効率の壁があります。
例えば、タブレットの小さい画面で表計算ソフトを編集しようとすると、表示できるセルが少ないので、多くのデータを入力しようとするとすぐ画面いっぱいになってスライドして移動する必要があります。
また、動画編集においても、最低でも素材一覧、プレビュー、タイムライン(動画編集していくエリア)の3つは表示させたいですが、タブレットではおそらく表示できないと思います。
これに対して、ノートパソコンであれば画面が比較的大きいですし、拡張もできるので、より多くの情報を表示することができます。
スライドしたり、画面を切り替えたりする操作がなくなるので効率的です。
上で説明した議論の中には、作業効率が考慮されておらず、ただ、できるかできないかの観点しかありません。
特に、仕事などで使う場合は、作業効率も必須になってくるので、この辺りを求めるのであればノートパソコンの方が有利ですね。
しかし、だからと言ってタブレットが全く要らないかと言われれば、そのようなことはありません。
タブレットの方は、移動中に使うこともできますし、簡単なことしかしないのであれば事足ります。
例えば、電車に乗っている時にメールを確認したくなった時は、ノートパソコンをカバンから出して、起動するのを待って……とするより、タブレットやスマホをスッと出して確認した方が早いです。
ノートパソコンの方が作業効率は高いですが、だからと言ってタブレットも利便性は高いので、一概にどちらが優れているとは言えません。
その上で、自分がどういう用途、状況でノートパソコンにするか、タブレットにするかを決める、あるいは、使い分けるのが大切です。
アプリケーションの同時実行の違い
ノートパソコンとタブレットでは、アプリを同時に実行できるかの違いがあります。
タブレットでは、1画面に1つのアプリしか表示することはできません。
最近のAndroidでは、上下に2つのアプリを表示させることもできますが、使い勝手等を考えると1画面に1アプリが基本です。
これに対しては、ノートパソコンであれば、左右に2画面表示して、効率的に作業することもできます。
また、外部モニタを接続してデュアルモニタにすれば、3つ、4つのアプリを同時に表示することもできます。
ノートパソコンとタブレットはどっちがいい?使い分けは?
タブレットとノートパソコンのそれぞれがどういう用途向けかを解説した上で、どっちがいいかいくつかのポイントに分けて解説していきます。
- タブレット:コンテンツ消費向け(ネット検索や動画視聴など)
- ノートPC:コンテンツ生産+コンテンツ消費向け
- 自分の用途に合ったものを選びぶべき
- ノートパソコンとタブレットの2台持ちで使い分けもあり
- できることの幅や将来を考えるとノートパソコンがおすすめ!
ケンさん
タブレット:コンテンツ消費向け(ネット検索や動画視聴など)
タブレットは、ネット検索や動画視聴などのコンテンツを見る、楽しむことに適しています。
ノートパソコンと比べて軽くてコンパクトですし、基本的に常に起動状態なのでコンテンツにアクセスするまでが早いです。
そのため、移動中や寝る前に寝室などで、サッと気軽に取り出して、動画を見たり、漫画やビジネス書など電子書籍を読んだりするのにはとても便利です。
これに対して、先ほど解説したように作業効率や処理速度の観点から、データ入力や資料作成、動画編集などの込み合ったことをするのは、できなくはないですが、あまり適しているとは言えません。
ノートPC:コンテンツ生産+コンテンツ消費向け
ノートパソコンは、ネット検索や動画視聴などのコンテンツを見る、楽しむことに加えて、何かを作ることに適しています。
何かを作るというのは、動画制作やプログラミングなどクリエイティブな用途以外にも、資料・レポート作成をしたり、データをまとめたりなどのビジネス的なことも含みます。
ノートパソコンとタブレットの違いで説明したように、処理能力や作業効率が良いのでできることが多く、利便性は別にしてタブレットでできることもOKです。
資料・レポート作成をしたり、データをまとめたりなどのビジネス的なことから、画像・動画編集やプログラミング、3DCGやゲーム制作などクリエイティブなこともパソコンの方が良いですね。
また、3Dゲームはタブレットでも軽いものはできますが、は性能によっては、高いグラフィック性能がが要求される3Dゲームも動作するので、がっつりゲームをしたいのであればパソコンの方が良いですね。
パソコンでゲームをするのであれば、デスクトップかノートかでまた話が変わってきますが、詳しくはこちらで解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:ゲーミングPCはデスクトップとノートどっちにすべきか徹底比較
自分の用途に合ったものを選びぶべき
ノートパソコンとタブレットは、一概にどちらが絶対的に良いとは言えないので、自分がどういった用途、状況で使うかで、どちらの方が良いか変わってきます。
基本手には、タブレットは気軽にコンテンツを楽しむ向け、ノートパソコンはコンテンツを楽しむこともできますし、作業効率の観点から何かを作ることにも向いています。
ただ、タブレットも性能が向上したり、色々なアプリが登場したり、同じ用途でも軽くやるのか、込み入ったことをするのかで変わってきます。
そのため、一度自分がどういう風に使いたいかをじっくり考えるようにしましょう。
ノートパソコンとタブレットの2台持ちで使い分けもあり
必ずしも、ノートパソコンとタブレットのどちらかを選ばないといけないわけではありません。
ノートパソコンとタブレットを1台ずつ持って、それぞれ適した用途で使うのも良いでしょう。
実際に私は、資料作成、プログラミング、ブログ制作などの作業をノートパソコンでして、移動中や就寝前に漫画を楽しむのはタブレット、みたいな感じで使い分けています。
特に電車で移動している時は、ノートパソコンのような重いものを持ちたくないし、大きいものを取り出してガサゴソするのも嫌なので、タブレットは非常に重宝しています。
このように、自分の用途に合わせて、使い分けることも検討してみましょう。
できることの幅や将来を考えるとノートパソコンがおすすめ!
ノートパソコンとタブレットの違いについて解説する中で、「じゃあ、こういう用途ならタブレット(ノートパソコン)の方が向いてそうだな…」ということを少しイメージできたかと思います。
それでも、どちらか悩んでいる方は、「どうしてもタブレットにした方が良さそうだな…」と”ならない“のであれば、できることが多く、効率的に作業できるノートパソコンがおすすめです。
結局、作業効率で言うとノートパソコンにはかなわないので、仕事ではパソコンが使われることがほどんどです。
また、学生の方であれば、将来的にノートパソコンを使うことになると思うので、プライベートでもノートパソコンに触れて使い慣れておくのは損ではありません。
また、当初、やる予定では無かったものの、何かをきっかけにプログラミングや動画編集をやる可能性もあります。
そうなった時に、やはりノートパソコンの方ができる幅が広いので柔軟に対応することができます。
ケンさん
タブレットにもなるノートパソコン
ノートパソコンとタブレットを分けて違いなどを解説してきましたが、タブレットにもなるノートパソコンもあります。
一般的には、2in1ノートPC、2in1タブレットPC、5in1ノートPC、コンバーチブルPCなどと呼ばれます。
2in1ノートPC
2in1ノートPCは、モニタ部分とキーボード部分が分離するタイプのノートパソコンで、2in1は、ノートパソコンとタブレットの2つの要素が合体して、1つの製品として使えることを言います。
普段通りタッチパッドやキーボードで操作してノートパソコンとしても使えますし、キーボードを取り外してタブレットとしても使えます。
ただ、ノートパソコンで画面サイズが13.3, 14インチとかあるので、タブレットのように片手で持って操作するには重いので、7~10インチぐらいの一般的なタブレットと比べて、使いどころは限られてきますね。
2in1ノートPCの有名どころのPCメーカー・ブランドで言うと次の通りです。
私は、Surface Proを使っていますが、電子書籍を見るようにタブレットもあるので、自分の用途的にタブレットとしてはあまり使っていません。
しかし、キーボードを分離できるので、食事や勉強などで手前(本来ノートパソコンのキーボードがある所)にスペースが欲しい時や自分のお気に入りのキーボードを繋げたい時に重宝していますね。
5in1ノートPC・コンバーチブルPC
5in1ノートPCやコンバーチブルPCは、モニタ部分を360度回転させることができ、モニタの裏側とキーボードの裏側がピッタリとくっつくような形状になります。
通常であれば130度ぐらいまでしか開きませんが、このノートPCは1回転させることでモニタのみにしてタブレットのように使うことができます。
手に持つとキーボードに指が当たりますが、Windowsがタブレットモードを検知して入力できないようにしてくれるので、誤入力などはありません。
また、キーボードとは分離できないため、2in1ノートPCより重くなるので、こちらも移動中などに気軽に使うのは難しいですね。
5in1ということで5つの役割がありますが、通常のノートパソコンとタブレットの他に、キーボードをスタンドのように立てるテントモード、キーボード面を下にして立てるスタンドモード、モニタを180度開くフラットモードがあります。
2in1ノートPCと同じように、テントモードやスタンドモードでは、キーボードのスペースが空くので、手前で何かしたい時にも便利ですね。
5in1ノートPC・コンバーチブルPCの有名どころのPCメーカー・ブランドで言うと次の通りです。
また、同じブランドでも全てが5in1ノートPCではないので詳しくは公式ページの仕様をご確認ください。
まとめ:どういう用途、状況で使うか洗い出して最適な方を選ぼう!
ノートパソコンとタブレットの違いについて解説しましたが、どっちか一方が絶対的に良いというわけではなく、自分が使う用途や状況からどちらが適しているかを選ぶ必要があります。
改めて、ノートパソコンとタブレットの違いをまとめると次の通りです。
- OS(Windows・Mac OS / Android・iOS)の違い
- できることの違い
- 作業効率の違い
- アプリケーションの同時実行の違い
また、タブレットとノートパソコンのそれぞれがどういう用途向けか、どっちがいいかのポイントは次の通りです。
- タブレット:コンテンツ消費向け(ネット検索や動画視聴など)
- ノートPC:コンテンツ生産+コンテンツ消費向け
- 自分の用途に合ったものを選びぶべき
- ノートパソコンとタブレットの2台持ちで使い分けもあり
- できることの幅や将来を考えるとノートパソコンがおすすめ!
結論としては次のようになります。
タブレット:ネット検索や動画視聴、電子書籍とかを移動中や自宅でサクッと使いたい方向け
ノートパソコン:ネット検索や動画視聴に加え、書類作成やゲーム、クリエイティブな用途で使いたい、効率的に作業したい方向け
ただ、一言でまとめることができるほど単純ではないので、一度自分がどういう用途で、どういう状況で使いたいのかを洗い出して決めましょう。
また、気軽にサクッと使う場面と効率的に使いたい場面の両方があるのであれば、最適なのは両方買って使い分けることですね。
金銭的にちょっと…という方は、気軽にサクッとできることはスマホに任せて、効率的に作業できるノートパソコンの方がおすすめです。
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:ノートパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説