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ゲーミングPCの初期設定【Windows 11版】

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ゲーミングPCを購入して早速ゲームをしたくなるのは分かりますが、その前に、ゲーミングPC用の設定を確認しておきましょう。

設定によっては、CPUやGPUの性能アップに繋がるので、ゲームのFPS(※)は向上しますし、普段の作業のパフォーマンスにも関わります。

 

ケンさん

上手く設定できてなくて、FPSガタ落ちに気づかずゲームしてたことあるからな!設定し直したらFPS爆上げになったから絶対確認してや!

FPSとは、1秒間の画面更新の回数を示し、ゲームの快適さを示す指標として使われています。数値が大きいほど良く、60FPSが快適かどうかの1つのライン。

 

MEMO

Window 10以下でも同様に設定できるものが多いですが、設定画面を開く手順などが若干異なります。

 

グラボ別・ゲーム別のベンチ結果ゲーミングPCの目安スペック・よくある質問なども解説しています。

 

この記事の著者

パソコンブロガー ケンさん

PC歴20年以上、40台以上の実機レビュー、様々な用途で使ってきた経験を元に、基礎知識や選び方、用途・価格別のおすすめPCなど、パソコン初心者の方向けに解説。
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【必須】性能向上に繋がる確認必須なゲーミングPCの設定

ゲームのパフォーマンスに直結する確認必須のゲーミングPCの設定について解説していきます。

FPSに直結する項目なので、間違った設定をすると本来のゲーミングPCの性能を引き出せないので、必ず確認しましょう。

 

グラボにモニターのケーブルを挿す

1_1.cable

映像出力のケーブルは、グラフィックボード側に挿しましょう。

映像出力のためにモニターと本体をケーブルで繋げますが、繋げる場所によってパフォーマンスが大きく異なります。

差込口は大きく分けるとグラフィックボード側マザーボード側の2つに分かれます。

画像の通り、基本的に下側の横一列に並んでいるところがグラフィックボード側になりますので、こちら側にケーブルを挿します。

 

ここに繋げることで、グラフィックボードの性能を使って映像出力を行うので、ゲーミングPC本来のパフォーマンスでゲームをすることができます。

一方で、マザーボード側に挿してしまうと、CPU内蔵GPUと言うCPUに内蔵されているグラフィックス機能で映像出力をします。

グラフィックボードに比べて性能は高くないので、ゲーム時はカクついてしまうことが多いです。

 

この設定はデスクトップPCのみで、ノートPCは関係ありません。

 

また、BTOメーカーによっては、初めから”使用不可”とシールを貼っている場合があるので、この場合は間違えることはないと思います。

1_2.cable.jpg

 

モニターのリフレッシュレート(Hz)設定

2_3.monitor_refresh_rate

高いFPSで遊ぶために、モニターのリフレッシュレートを適切に設定しないとFPSが下がります。
※ゲーミングモニターが必要です。

モニターには、リフレッシュレート(=1秒間に何回画像を描画できるか)の設定があります。

普通のモニターだと60Hzのみですが、ゲーミングモニターやゲーミングノートPCのモニターだと120Hz, 144Hz, 165Hz, 240Hzなど設定することができます。

 

リフレッシュレートを適切に設定しないと、ゲームで高いFPSが出ていたとしても、そのモニターのリフレッシュレート分しか描写が更新されないので意味がありません。

例えば、ゲームで120FPSが出ていたとしても、モニターのリフレッシュレートの設定が60Hzだと、1秒間に60回の更新となるため、60FPSと同じになってしまいます。

 

一般的に60Hzあれば快適にゲームをプレイできるので60Hzの普通のモニターでも大丈夫ですが、60FPSより高くして遊びたい方は、120Hzなどのゲーミングモニターを用意しましょう。

≫ 関連記事:ゲーミングPCで絶対必要なものや周辺機器で揃えるべきセット一式を解説

 

変更手順は次の通りです。

STEP.1
デスクトップ画面で右クリックして、[ディスプレイの設定]を開きます。
その後、[関連設定] -> [ディスプレイの詳細設定]と進みます。
2_1.monitor_refresh_rate
STEP.2
リフレッシュレートの変更
[ディスプレイ情報] -> [リフレッシュレートの選択]から、一番高いものを選びましょう。
2_2.monitor_refresh_rate

 

ゲームのFPS設定(例:Apex Legends)

3_1.game_fps_setting

最近は、ゲームにもFPSの上限を設定することができるので、こちらも設定しておきましょう。

例え、モニターをグラフィックボード側にケーブルを挿して、モニターのリフレッシュレートが適切だったとしても、この設定の上限が60FPSであれば、60FPSまでしかでません。

 

また、何も設定されていないゲームもありますが、ゲーム内部で60FPSや無制限などの初期値はあるはずなので、一応更新するためにも設定しておいた方が良いでしょう。

 

設定方法はゲームによって異なりますので「ゲーム名 FPS 設定」などで検索してください。

本記事では、例としてApex Legendsを使って解説します。

 

Apex Legendsでは、SteamからFPSの上限を設定することができます。

STEP.1
Apex LegendsのFPS設定を開く
Steamのライブラリから[エーペックスレジェンズ]を右クリックして、[プロパティ]を選択します。
STEP.2
FPSの上限設定
[一般]タブの[起動オプション]に以下を追記しましょう。
+fps_max unlimited(または +fps_max 190)

 

電源モードの設定

4_1.power_mode

パフォーマンス重視の設定にする。

電源モードは、パフォーマンスと消費電力のバランスを簡易的に設定できる設定です。

“トップクラスの電力効率”、”バランス”、”最適なパフォーマンス”の3つがあり、一番パフォーマンスを引き出せる”最適なパフォーマンス”に設定しましょう。

 

設定によって、CPUやGPUのクロック周波数の上限が異なります。

“トップクラスの電力効率”の省電力向けの設定だとクロック周波数が伸びなくなるので、パフォーマンスは下がります。

 

変更手順は次の通りです。

STEP.1
左メニューの[システム] -> [電源 & バッテリー]と開きます。
STEP.2
電源モードの変更
[電源]項目の[電源モード]から”最適なパフォーマンス”に変更しましょう。

 

グラフィックボードのソフトウェアバージョンの確認【GPUの性能アップ】

PC購入時点では、グラフィックボードのソフトウェア(ドライバ)のバージョンが古い可能性があるので、最新バージョンに更新します。

 

最新バージョンに更新することで、グラフィックボードのパフォーマンスが向上することがあります。

また、パフォーマンス以外にも、セキュリティの向上や不具合の修正など様々なことが改善されます。

ケンさん

ソフトウェアを更新するだけで性能が上がるかもしれんのなら、これほど得なことないで!

 

更新手順は次の通りです。

今回は、ゲーミングPCによく搭載されているGeForceを例に解説します。

STEP.1
GeForce Experienceを開く
タスクバーの虫眼鏡マークをクリックし、検索ボックスに”GeForce Experience”と入力し、クリックします。
STEP.2
GeForceのアカウント作成
[ログイン]からアカウントを作成します。
Googleアカウントと連携できるので、アカウントを持っている人は楽です。
5_1.gpu_driver_update
STEP.3
ドライバのダウンロード
メニューの[ドライバー]タブから一番上にある最新のドライバをダウンロードします。
5_2.gpu_driver_update
STEP.4
ドライバのインストール
ダウンロード完了後、[エクスプレス インストール]をクリックします。
5_3.gpu_driver_update

私の環境では、バージョンを511.79から516.94にアップデートしましたが、3DMarkによるグラフィック性能は変化なしでした。

この程度のバージョンの違いだとあまり変化はないようで、1,2桁目が分かるほど大きく変わるようだったら、性能も変わるかもしれません。

 

【任意】多少性能アップに繋がるかもしれないゲーミングPCの設定

次に、必須の設定項目よりは優先度は低いですが、細かくパフォーマンスをアップさせたいのであれば、設定しておくべき項目を解説します。

 

セキュリティソフトの削除【Windows Defenderのみ】

PCによっては、30日間など一定期間だけ無料で使えるセキュリティソフトが付属している場合があります。

ケンさん

最近は、McAfeeとかが多いな!

セキュリティソフトは、バックグラウンドでウィルスがないかファイルチェックなどをしているので、一時的にCPUに負荷がかかったりします。

 

このファイルチェックがゲーム中に起これば、ゲームのパフォーマンスの低下に繋がりかねないので、最初から無効化、アンインストールしておきましょう。

それってセキュリティ的に大丈夫なの?

ここに関しては、元々Windowsには、Windows Defenderというウィルス対策ソフトが入っているので、個人で使う分であれば、これ1つで十分です。

会社とかだと、セキュリティを気にして別途ウィルス対策ソフトを入れることは良くありますが、私は今のところWindows Defenderだけで困ったことはありません。

ただし、無効化やアンインストールは自己責任でお願いします。

 

私は約20年ほどPCを使っており、最初10年程度はウィルスバスター、ここ10年はWindows Defenderのみです。

しかし、実際にウィルスがPCに入ったのは最初の10年で2回ほどで、ここ10年は全くありません。

 

しかも、その2回は海外のどこが運営しているかも分からないサイトでフリーソフトをダウンロードしたのが原因でした。

最近は、運営元がハッキリしていたり、きちんとした会社のソフトも充実してきたので、そもそもそのようなサイトに行きません。

 

ウィルスにかかる回数や原因などを考えると、私自身はウィルス対策ソフトは、Windows Defenderだけで十分かなと考えています。

ケンさん

無料の30日間だけで有料に移行する気が無いんなら、結局一緒やしな

ウィルス対策ソフトをアンインストールする手順は次の通りです。

STEP.1
コントロールパネルを開く
タスクバーの虫眼鏡マークをクリックし、検索ボックスに”コントロールパネル”と入力し、クリックします。
STEP.2
プログラムのアンインストール
コントロールパネルを開いたら、[プログラムのアンインストール]を選択します。
STEP.3
ウィルス対策ソフトをアンインストール
McAfeeなどのウィルス対策ソフトの名前をクリックして、アンインストールを実行します。

 

ゲーミングPCのインターネット設定(無線/有線)

ゲームをするには、ほとんどの場合でインターネット接続が必要となります。

接続方法には、無線(Wi-Fi)と有線がありますが、おすすめとしては有線です。

 

ルーターからLANケーブルを引っ張ってくるのは少し面倒ですが、通信速度と安定性が段違いで良いです。

 

無線の場合は、状況によっては通信が不安定になったりするので、Apex Legends, フォートナイトなどの対戦型でインターネットを介して情報共有しているゲームでは、タイムラグが発生し、キャラクターなどの動きが変になったり、瞬間移動したりというような現状が起きたりします。

 

対戦相手にも迷惑がかかる場合もあるので、できれば有線の方が良いですね。

 

Windows Update

6_3.windows update

Windows Updateとは、Windows OSのシステムやセキュリティなどを最新の状態に更新する機能です。

ゲームには関係ないことが多いですが、新しい機能の追加、バグ修正、セキュリティ向上など様々な面で改善されます。

ケンさん

システム内部のことやから、目に見えて分かることは少ないけどな!

 

Windows Updateの手順は次の通りです。

STEP.1
Windows Update画面を開く
タスクバーの虫眼鏡マークをクリックし、検索ボックスに”Windows Update”と入力し、クリックします。
6_1.windows update
STEP.2
最新の状態か確認
最新の状態かを確認して、最新でなければ、各項目をダウンロード&インストールします。
再起動する必要があれば、指示通り再起動を行います。
6_2.windows update
既にバックグラウンドでインストールされていれば、[今すぐ再起動する]になっています。
それ以外は、[更新プログラムのチェック]になっているはずです。
STEP.3
再度最新の状態か確認
再起動後にもう一度、STEP.1,2をして、Windows Updateが最新の状態かを確認し、必要であれば再度ダウンロード&インストールします。

ケンさん

何回もやるの面倒やけど、セキュリティの改善とか大切やからな!

大体、長くても2,3回で終わると思うので、ちょっと時間が掛かりますがやっておきましょう。

購入したてのPCなのに最新じゃないの?

と思われるかもしれませんが、これはよくあることなので心配しなくて大丈夫です。

 

スタートアップの無効化

スタートアップとは、Windowsを移動した時に、同時に立ち上がるソフトのことです。

バックグラウンドで動作するものが多いので、使わないソフトはCPUなどの負荷軽減のため削除しておきましょう。

 

スタートアップ無効化の手順は次の通りです。

STEP.1
スタートアップを開く
タスクバーのWindowsマークを右クリックして、[システム]をクリックします。
その後、[スタートアップ]をクリック。
7_1.start_up_disable
STEP.2
不要なスタートアップを無効
7_2.start_up_disable
どれをオフにして良いか判断が付かない場合は、そのままでOKです。
私の環境では、Microsoft OneDriveが不要なのでオフにしました。

OneDriveはオンラインストレージで、PC内とオンライン上のファイルを同期するためのものなので、OneDriveを使う方はオンにしておきましょう。

それ以外は、Steamはゲームする方には必要ですし、Realtek HD AudioはPCの音関係で必要です。

Windows Securityは何だか良く分かりませんが、セキュリティ関係で不用意にオフにするべきではないでしょう。

 

まとめ:設定ミスでFPSガタ落ちの経験があるから【必須】は絶対確認して!!!!

全部で7項目ほど解説しましたが、必須の項目に関しては必ず確認しておきましょう。

ゲームのFPSに直結するような項目なので、間違えると本来120FPSのヌルヌル環境でゲームができるところを30FPSとかになる可能性もあります。

 

実際に私もPCにあまり詳しくない時に、モニターとのケーブルをマザーボード側(CPU内蔵GPU)に接続していたことがあり、本来60FPSでプレイできるところを30FPSとかで遊んでいた経験があります。

 

重い3Dゲームとかなら、10FPSとかで明らかにカクカクしてまともにゲームできないのですが、軽めの3Dゲームとかなら30FPS程度でたりするので、意外と気づかなかったりもします。

なので、事前に解説した項目をしっかりとチェックして、快適なゲームライフを送りましょう!

 

他のグラボやゲームのベンチ結果はこちらを参考にしてください。

≫ 関連記事:ゲーミングPCのグラボ性能と目安のベンチマーク結果【12ゲーム/PC30台以上】

 

ゲーミングPCの目安スペックやよくある疑問、検討する上でおさせておきたい知識も解説しています。

≫ 関連記事:ゲーミングPCに必要な目安スペックやおすすめPCを徹底解説!




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