- マインクラフトを快適にプレイしたいけど、どういうスペックのPCが必要なの?
- 高解像度テクスチャ、トラップタワー、影Mod・工業化Modとか重めのことをしたいけど、スペックはどのくらい?
- ゲーム実況や配信もしたいから、動画編集とかもできるスペックが欲しい
一言でマインクラフトをしたいと言っても、そのままバニラ(=MODを入れてない状態)のままプレイしたい方もいれば、重いModや建築、グラフィック設定でプレイしたい方、ゲーム実況をしたい方など様々です。
バニラで普通の状態でプレイするだけであれば、10万円前後のパソコンで十分楽しめます。
ですが、それ以外の場合は、より高いスペックのパソコンが必要になってきます。
とは言え、どのくらいのスペックのものを買えばいいか分からないと思うので、必要・推奨スペックやおすすめのパソコンと共に、詳しく解説していきます。
ケンさん
目次
マインクラフトの公式発表の必要・推奨スペック
ゲーミングPCを選ぶ際は、まずは公式が発表している動作環境をチェックしましょう。
動作環境は、そのゲームをプレイするにあたり、どの程度のスペックのパソコンが必要が書かれています。
大体の場合は、必要スペックと推奨スペックが書かれており、次のように分けられます。
【必要スペック】
ゲームを動作させるために最低限必要なスペック。
最低限なので敵Mobが多い戦闘シーンなど高負荷な状況でカクつくおそれがある。
【推奨スペック】
マインクラフトを快適にプレイするために必要なスペック。
トラップタワーや高いグラフィック設定にもサクサクでストレスが無い。
ゲーミングPCを検討する際は、基本的には、推奨スペックと同様かそれ以上の余裕を持たせたスペックにしましょう。
必要スペックを選ぶのは予算的にどうしても難しいという場合ですが、マインクラフトの必要スペックは低いので、10万円前後のパソコンであれば十分推奨スペックのものを狙えます。
マインクラフトは様々なプラットフォームで遊べるゲームですが、PC版の『Minecraft Java Edition』の動作環境は次の通りです。
必要スペック
パーツ | 最低条件 |
---|---|
CPU | Intel Core i3-3210 3.2 GHz/ AMD A8-7600 APU 3.1 GHz もしくはこれと同等の CPU |
GPU(統合) | OpenGL 4.4* 対応 Intel HD Graphics(4000Ivy Bridge) または AMD Radeon R5 シリーズ(Kaveri line) |
GPU(単体) | OpenGL 4.4 対応 Nvidia GeForce 400 シリーズ または AMD Radeon HD 7000 シリーズ |
RAM | 4GB |
HDD | ゲームコア、マップ、その他ファイル用に最低 1GB |
OS | ・Windows: Windows 7 and up ・macOS: Any 64-bit OS X using 10.9 Maverick or newer ・Linux: Any modern 64-bit distributions from 2014 onwards |
CPU, GPUは8年ぐらい前の古いものなので、性能はかなり低いです。
これをPassMarkのベンチマークを使って、スコアで比較してみると次のようになります。
【CPU】
Intel Core i3-3210:2,069
AMD A8-7600 APU:3,203
Intel Celeron G5905:2,851(最新CPUで同等のもの)
※最新のAMDのRyzenシリーズの中には低すぎるため同等のものなし
最新の10万円前後のCPUで8,000以上
【GPU】
NVIDIA GeForce GTX 460:2,280
※AMD Radeon HD 7000 シリーズは幅が広すぎてどれを示しているか不明
最新の10万円前後のGPUで10,000以上
最新のミドルレンジ程度のCPUで8,000以上、GPUで10,000を超えるので、最低スペックがどれだけ低いかが分かると思います。
また、メモリに関しては4GBとなっていますが、最近のゲーミングPCでは16GBが標準なので余裕でクリアできます。
ここ数年でPCのスペックはかなり上がっているので、PCメーカーでゲーミングPCでパソコンを探すのであれば、どんだけ安いものを選んだとしてもこのスペックにはならないでしょう。
推奨スペック
パーツ | 最低条件 |
---|---|
CPU | Intel Core i5-4690 3.5GHz / AMD A10-7800 APU 3.5 GHz もしくはこれと同等の CPU |
GPU(統合) | – |
GPU(単体) | OpenGL 4.5 対応 GeForce 700 シリーズ または AMD Radeon Rx 200 シリーズ(統合チップセットを除く) |
RAM | 8GB |
HDD | ゲームコア、マップ、その他ファイル用に最低 1GB |
OS | ・Windows: Windows 10 ・macOS: macOS 10.12 Sierra ・Linux: Any modern distributions from 2014 onwards |
同じように推奨スペックで比較すると次のようになります。
【CPU】
Intel Core i5-4690:5,586
AMD A10-7800 APU:3,110
最新の10万円前後のCPUで8,000以上
【GPU】
NVIDIA GeForce GTX 750:3,403
※AMD Radeon HD 7000 シリーズは幅が広すぎてどれを示しているか不明
最新の10万円前後のGPUで10,000以上
メモリに関しても基本的にゲーミングPCは16GBなので、余裕でクリアできます。
推奨スペックで検討したとしても、最近の10万円前後のミドルレンジのゲーミングPCで十分超えることができる値です。
ただし、グラフィック設定やテクスチャの解像度を高くする、レッドストーン回路などの負荷のかかるブロックを大量に使う、重めのModの導入、ゲーム実況などをしたりする方は注意が必要です。
推奨スペックより余裕のあるスペックにすることは前提ですが、場合によってはハイエンドPCのような高いスペックが必要となってきます。
特に、映像にこだわったゲーム実況をしたくて、影Modを導入した状態で、グラフィック設定やテクスチャの解像度を高くして、収録するというような重いことを何個もやるような場合は、ハイエンドPCが必須ですね。
マインクラフトを快適にプレイするゲーミングPCの選び方
マインクラフトを快適にプレイするためのゲーミングPCの選ぶポイントを解説していきます。
快適に楽しむためには60FPSが1つの目安
ゲーム全般に言えることですが、快適にプレイできる1つの目安が60FPSです。
FPS(frames per second)は、1秒間にフレームがどれだけ更新されるかを示します。
例えば、60FPSであれば、1秒間に60回画面が更新されるので、サクサクとした動きになります。
一方で、20FPSだと、1秒間に20回しか更新されないので、少しカクついた画面になります。
ケンさん
この値は、グラフィック性能に大きく影響するので、GPUの性能がどれだけ高いかで大きく変わります。
FPS別の体感的な目安は次のようになります。
60FPS:快適にプレイできるレベル。
30FPS:ストレスにはならないけどギリギリ。高負荷なシーンだとカクカク。
20FPS:カクカクしてストレスになる。
レーシングゲームやシューティングゲームなどの動きの速いゲームであれば、60FPSでも十分ですが、120FPSでよりサクサクして臨場感のあるプレイができます。
しかし、マインクラフトの場合は、動きの激しいゲームでは無いので、60FPSもあれば十分ですね。
とは言え、通常のグラフィック設定で遊ぶのであれば、10万円前後のゲーミングPCで60FPS以上は出るので心配いりませんね。
高グラフィック設定、高解像度のテスクチャで遊びたい場合
高いグラフィック設定にしたり、高解像度のテクスチャで遊びたい場合は、性能が高めのGPUがあった方が良いです。
例えば、グラフィック設定であれば、次のような設定ですね。
- グラフィックスのFancy設定で、葉の透過、プレイヤーやMobの影、雲、水などの描画のクオリティを上げる
- 描画距離で遠くまで表示するようにする。
- スムースライティングで、ブロック間の明かりの滑らかさを上げて、グラデーションのように表示する。
また、テクスチャは通常16×16ですが、他にも32×32, 64×64, 128×128, 256×256などがあります。
ケンさん
実際に検証したことがありますが、128×128までは大してFPSに影響はないのですが、256×256ぐらいになってくると少しFPSが下がります。
そのため、この辺りの設定やテクスチャを変えて楽しみたい方は、少し高めのGPUがあった方が良いですね。
トラップタワーなどの規模の大きい、動作する系の建築をする場合
マインクラフト内では、敵と戦って冒険したり、建築したり、レッドストーンで回路を組んだりと様々なことができます。
その中でも、次のような場合は負荷が大きくなりがちなので、少し高めのスペックにして余裕のもったスペックにしておくべきです。
- トラップタワーなどのレッドストーン回路、水などの負荷の原因になるものを多く使う建築
- レッドストーンやホッパー、ピストンなどで素材を自動収集するような施設
ホッパーやピストン、水やマグマなどの動きのあるブロックは大量に使うと重くなりがちなので、そういうブロックをたくさん番う建築をする場合は注意が必要です。
影Modや工業Modなど重めのModを追加する場合
Modは、マインクラフトに機能や要素を追加してより幅広いことをするために拡張するためのものです。
ユーザーの有志で作られているので、動作環境はModを考慮したスペックにはなっていません。
Modの規模感やユーザーの作り方によって、パソコンへの負荷が変わってくるので、公式もこれらを考慮してスペックを決めることはできないでしょう。
その中で特に重くて人気のあるModが次の2つですね。
- 影Mod
- 工業Mod
工業Modは色々な種類に分かれていますが、基本的には動きのあるブロックになるので重くなります。
こういう重めのModを入れて遊びたいという方は高めのスペックの方がおすすめです。
マインクラフトのゲーム実況や生配信をする場合
マインクラフトのゲーム実況や生配信をしたい場合は、収録や生配信のためのソフトを実行しつつも、ゲームを快適にプレイできることが必要になってきます。
自分でプレイする場合であれば、多少FPSが低かったり、敵Mobがたくさんでて一時的にカクつく分には問題ありません。
しかし、視聴者からすると全体的にFPSが低かったり、カクつく場面が多くなるとストレスになってしまうこともあります。
そのため、できるだけ高いFPSを維持しつつも、収録や生配信のソフトも実行する必要があるので、できればハイエンドなPCを用意しておくのが良いですね。
グラボなしPCでプレイできるのか?
FPSは、グラフィック性能に大きく影響するので、GPUの性能がどれだけ高いかで大きく変わると解説しましたが、一応GPUが無くてもプレイはできます。
GPUが無いパソコンは、CPUに内蔵されているグラフィックス機能(=CPU内蔵GPU)を使って、グラフィックを処理することになります。
これは、最近のGPUの中で性能が低いものと比較しても、1/10程度の性能しかないので、ゲーム向きではなく普段のアプリなどの画面を表示するための最低限の性能です。
以前、CPU内蔵GPUでマインクラフトを検証したことがありますが、30FPS前後なのでギリギリと言った感じなので、ゲームをガッツリやるユーザー向けでは無いです。
マインクラフトにおすすめのゲーミングPCを紹介!
今まで解説した動作環境やゲーミングPCを選ぶポイントなどを踏まえた上で、おすすめのゲーミングPCを紹介していきます。
【価格重視】Minecraftを含む幅広いゲームが快適なエントリー向けゲーミングPC『GALLERIA RM5C-R35』
モデル名 | GALLERIA RM5C-R35 |
---|---|
メーカー | ドスパラ |
CPU | Intel Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3050 (8GB) |
ストレージ | SSD 500GB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 非対応 (オプション) |
価格 | 15万円台~ (2023/09/01更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
CPUとGPUのバランスがよく、ミドルレンジクラスのパーツは性能と価格のコスパが高いので、パソコン本体の価格もお得になっています。
軽め~普通、一部の重めの3Dゲームまで快適にプレイできる性能で、ゲームだけでなく、その他の幅広い用途でそこそこ使えるスペックとなっています。
【高画質/高負荷Mod】高画質設定や高精細テクスチャも快適なゲーミングPC『GALLERIA RM5C-R36T』
モデル名 | GALLERIA RM5C-R36T |
---|---|
メーカー | ドスパラ |
CPU | Intel Core i5-13400F |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3060 Ti (8GB) |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 非対応 (オプション) |
価格 | 16万円台~ (2023/09/01更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
さらに、高FPS、4Kや高画質設定でも快適に楽しめます。
ゲーム以外にも普段使い、動画編集、プログラミングなど幅広い用途で高いパフォーマンスを発揮してくれる一台ですね。
この性能が20万円以内はコスパが高いです。
【ゲーム実況/配信】配信・録画や動画編集も快適なゲーミングPC『ZEFT Z35DZ』
モデル名 | ZEFT Z35DZ |
---|---|
メーカー | SEVEN |
CPU | Intel Core i5-13400 |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3060 |
ストレージ | SSD 500GB NVMe |
Office | なし (オプション) |
Wi-FiBluetooth | 対応 |
価格 | 21万円台~ (2023/09/01更新) セール中:19万円台~ (18,700円引き) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
配信だと配信ソフトなどを同時にゲームをプレイする必要がある上、視聴者に快適に見てもらえるように高いFPSを出せるスペックが必要です。
また、マイクラだけでなく、重めの3Dゲームも快適なので、かなり幅広いゲームを遊べるので、色々なゲームで実況したい方にもおすすめ。
メモリは32GBと多いので、ゲームをしながら録音などのソフトを実行できる余裕がありますし、長時間や重いエフェクトを使う動画編集でもOKです。
【持ち運びOK】部屋移動や外出先でもOKなゲーミングノートPC『ASUS Vivobook Pro 15 OLED M6500QE』
モデル名 | ASUS Vivobook Pro 15 OLED M6500QE |
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メーカー | ASUS |
CPU | AMD Ryzen 7 5800H |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU (4GB) |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
Office | WPS Office 2 |
Wi-FiBluetooth | - |
価格 | 16万円台~ (2023/09/01更新) |
CPUスコア | |
GPUスコア |
遊べるゲームの幅に対して、この価格はかなりおすすめ。
また、このCPU, GPUクラスであれば、幅広い用途でそこそこの性能を発揮するので、軽い動画編集やプログラミング、ブログなど快適です。
色々なことに挑戦していきたい方にも良いですね。
まとめ:ただ遊ぶだけならそれほど高いPC・スペックは必要ない!
グラフィック設定やModがなく、マインクラフトを遊ぶ分には、それほど高いスペックのPCは必要ありません。
10万円前後のゲーミングPCであれば、動作環境の推奨スペックを超えることができ、快適にプレイできる目安となる60FPSも超えることができます。
最近のゲーミングPCは性能が高いので、リースナブルな値段でマインクラフト以外にも幅広いゲームを楽しむことができます。
ただ、次のような場合には高いスペックが必要になってきます。
- 高グラフィック設定、高解像度のテスクチャで遊びたい
- トラップタワーなどの規模の大きい、動作する系の建築をしたい
- 影Modや工業Modなど重めのModを追加したい
- マインクラフトのゲーム実況や生配信をしたい
おすすめのゲーミングPCの中から選べば、快適にプレイできるので、是非楽しいマインクラフトライフを過ごしてください!