- YouTubeの解説動画作ってて話してない部分をカットするのが大変なんだけど、何か効率化できないの?
- 高機能で高価な動画編集ソフトは買えないから、比較的リーズナブルに使いたい!
- 無音検出の精度や使い勝手が気になるから、お試し期間がある方が良い!
この機能を使うことで、動画編集のカット作業が大幅に効率化できます。
私は、Filmoraを使ってYoutube向けに動画編集をしていますが、今まで1時間半ぐらいかかっていたカット作業が、10~20分程度になりました。
カット作業が、90分から15分になるとすれば、8割以上の時間短縮となります。
動画のスタイルによって使えるかどうか、また、短縮できる時間が変わってきますが、動画編集を頻繁にする方、特にYouTubeなどで収益化されている方であれば、絶対に使っておきたい機能です。
ケンさん
他にも動画編集の目安スペックやおすすめPC、"無料"で5つの結婚式エフェクトが付いてくる超お得な『Filmora Wedding』についても解説しています。
ケンさん
目次
動画編集ソフト『Filmora』の無音検出と自動カット機能
この無音検出と自動カット機能は、指定したカットの音のある部分と無い部分を検出して、自動的にカット、不要な部分を削除することができます。
つまり、喋っている部分(=音のある部分)のみを抽出して、喋っていない部分(=音のない部分)を削除することで、カット作業を短時間で行うことができます。
動画のスタイルによって、使えるかどうか変わってくると思いますが、YouTubeなどで解説動画を上げている方は役立つ機能だと思います。
実際に私は、パソコン関係の解説動画を上げていますが、解説動画のようなスタイルとの相性は良いと思います。
自動カットすると言っても、確定する前に、自分で編集することができます。
- 喋っている部分が残るが、手動で不要な部分として削除することができる。
- 喋っていない無音部分はカットされるが、必要なものとして残すこともできる。
自動的に仕分けられた後に、1クリックで残すか残さないかを切り替えることができます。
無音の商品レビューの映像や作業風景などを必要なカットとして残したい場合、無音部分なので削除対象となりますが、後から自分でこの部分を有効に切り替えることで有効なカットとして残すことができます。
また、言い間違いなどで同じシーンを撮り直した場合も、自動検出で残ってしまいますが、後から不要なシーンを削除対象に切り替えることもできます。
後から手動で確認できるステップがあるので、かなり自由度の高いカット編集をすることができます。
≫ 関連記事:Filmoraのダウンロード・購入方法をたった3ステップで解説【画像付き】
無音検出と自動カット機能の使い方
使い方としては、とても簡単で次の5ステップです。
自動検出処理
無音検出アドオンは、選択しているカットを対象に実行することがでるので、まずは、下側のタイムライン上にあるカットを選択します。
その後、赤枠の[無音検出]マークをクリックします。
クリックすると、ひとまずデフォルトの設定のまま、無音部分の検出してくれます。
5分程度のカットを約7秒で処理してくれるので結構速いです。
設定については、後程画像付きで解説していきます。
カット状況の確認と調整
このように選択したカット部分のタイムラインが表示され、次のように分類されます。
明るい部分 ⇒ 音声ありで必要なカットとして残す部分
暗い部分 ⇒ 音声なしで不要なカットとして削除する部分
この時点ではまだ確定では無く、次のような調整ができます。
- カットを採用するか削除するかの変更
- カット範囲の調整(カット選択後に矢印で変更)
- 新たにカット(ハサミマーク)
赤枠の目玉マークで残す部分と削除する部分を切り替えることができます。
カットを選択すると、上に目玉マークが表示されるので、そこからでもOK。
ショートカットを使うことでさらに効率的に作業ができます。
残す場合:カット選択後に、Y
削除する場合:カット選択後に、N
再生ボタンを押すと、不要な部分を飛ばして再生してくれるので確認も簡単です。
無音検出前の元のカットの音量が小さい場合は、無音検出する前に調整しておいた方が良いです。
複数のカットをまとめて音量調整ができず、1つ1つ調整する必要があるので、カット前に調整した方が効率的です。
ケンさん
タイムラインにエクスポート
手動による調整と確認を終えたら、[タイムラインにエクスポート]を押します。
[ローカルに保存]をすると、MP4形式で1つの動画にまとめることができます。
タイムラインにエクスポートすると動画全体のタイムライン上に、複数のカットに分割された状態で出力されます。
これで無音検出と自動カットは完了です。
今までカット作業で1,2時間ぐらいかかっていたのですが、このアドオンのおかげで、大体10~20分程度に短縮することができました。
自分でカット作業するとなると、細かく場所を見極めて、カットして削除…みたいなことを繰り返していました。
しかし、この機能を使うと、良い感じにカットされた状態から、基本的に確認のみ、必要であれば調整するという流れになるので、カット作業がかなり楽になりました。
ケンさん
無音検出と自動カット機能の設定
無音検出アドオンにはいくつかの設定があります。
この機能を実行すると、最初はデフォルト設定でカットが行われますが、そのカットがイマイチな場合は、この辺りの設定を変更することで上手くいきます。
設定できる項目は、次の3つです。
【しきい値】
音があるか無いかを区別するための境目となる値
【最小期間】
無音カットとして許容される最低時間
【バッファ領域】
有効なカットの前後に指定した時間、有効範囲を広げる
これだけではイメージが付きにくいと思うので、1つ1つどのように変化するのか画像付きで解説していきます。
設定①:しきい値
しきい値は、音があるか無いかを区別するための境目となる値で、数値が高いほど大きい音しか捉えず、数値が低いほど小さい音しか捉えません。
しきい値を25%のデフォルト値と15%で試してみると、小さい音まで捉えているので有効になっているカットが多くなっていることが分かります。
値を大きくし過ぎると、喋っている音も不要な部分となる場合がありますし、値を小さくし過ぎると、雑音・ノイズなどの小さい音を有効な部分として残ってしまいます。
そのため、丁度良い値をプレビューしながら調整することで、喋っている部分のみを有効なカットにします。
基本的に、普通に喋っている分には、デフォルト値で丁度良い感じに、有効な部分と不要な部分を切り分けてくれます。
声が小さかったり、マイクの性能的に声が小さい場合は、デフォルト値では全然喋っているところと区別してくれません。
そういう場合は、しきい値を調整する前にカット全体の音量調整をした後、この機能を使うことで、動画の音量バランスも整いますし、丁度良い感じに無音検出してくれるようになります。
設定②:最小期間
最小期間は、無音カットとして許容される最低時間を設定することができます。
無音が短すぎる場合は無効なカットとせず、有効なカットとして認識されますが、この短さを最小期間で設定することができます。
デフォルトでは、0.5秒ですが、1秒に変えることで、短い無音部分が無くなります。
画像の冒頭部分を比較すると、デフォルト設定では細かくカットが分かれていますが、1秒にすることで、ある程度繋がったカットになっていることが分かると思います。
このようにブツブツと細切れのカット割りにしたくない場合は、この時間を長くすることである程度繋がったカットにすることができます。
設定③:バッファ領域
バッファ領域は、有効なカットの前後に指定した時間、有効範囲を広げるための設定です。
喋る際に、語尾や文の最後が弱くなるような場合、無音部分と認識されて削除対象となる場合があります。
その際に、バッファ領域を入れることで、本来無音部分として認識される部分を有効なカットにすることができます。
デフォルト設定では、0.1秒ですが、0.3秒に変えることで、それぞれの有効なカットの範囲が広がっていることが分かると思います。
このようにバッファ(=余裕、時間的なゆとり)を持たせることができます。
ただ、カットの前後にバッファが入るので、語尾や文の最後が弱くなるような場合、後ろ側はバッファがあることで最後まで有効なカットとして認識してくれるので良いですが、前側は無駄に範囲を広げることになるので、ちょっと使いどころが難しいような気もします。
ケンさん
≫ 関連記事:Filmoraのダウンロード・購入方法をたった3ステップで解説【画像付き】
無音検出と自動カット機能の精度
自動で喋ってる部分をカットって、そんなすごい機能、どうせ精度がイマイチなんでしょ?
と思われるかもしれません。
しかし、実際に使ってみたところ、精度はかなり高かったです。
試した動画では、大体3つの大きなカットがあって、それぞれ無音検出アドオンにかけて、合計124個の有効なカットとして出力しました。
無音部分のカットも含めると倍程度のカット数をこの機能によって分割したことになります。
この内手動でカット範囲を修正したのは、3,4箇所ぐらいでした。
この数か所は、私が喋る際に文章の最後が弱くなっており、無音と区別するしきい値の関係ではじかれてしまっていました。
その部分は、最後が少し切れていたので手動でカットの範囲を調整した感じです。
これは喋っている私に問題があったので、仕方ないところですね。
ですが、これだけの精度であれば、ストレスなく、十分な作業効率アップを図ることができると感じました。
後は、
- 何テイクか撮った部分があって不要なテイクを削除したり
- 無音でも必要なカットがあったので有効なカットとして調整したり
などの調整をして、10~20分程度でカット編集は完了しました。
この部分は精度とは関係ないですが、これらを含めてこれだけ時間に短縮できるのであれば、使ってみる価値はあると思います。
≫ 関連記事:Filmoraのダウンロード・購入方法をたった3ステップで解説【画像付き】
無音検出と自動カット機能の料金【7日間の無料版あり】
無音検出と自動カット機能は、「無音検出アドオン」として、動画編集ソフト『Filmora
つまり、Filmoraを購入した上で、さらにこの機能を使いたい方は、無音検出アドオンを追加購入する必要があります。
無料版について
結構良さそうな機能で使い勝手とか精度とかを試してみたいのに、動画編集ソフトとアドオン両方購入しないといけないのか…
と思われる方も多いはずです。
ですが、そんな方向けにFilmoraと無音検出アドオンの両方に、無料お試し版があります。
【Filmora】
機能、期間制限なしの無料版(エンコード後の動画にロゴ等が表示される)
【無音検出アドオン】
7日間の無料版
とりあえず、7日間は試すことができるので、使い勝手や精度を試す分には十分だと思います。
ここで試して自分の動画編集に役立ちそうだと感じたら、実際に購入しましょう。
≫ 関連記事:Filmoraのダウンロード・購入方法をたった3ステップで解説【画像付き】
ケンさん
Filmoraと無音検出アドオンの料金について
Filmoraと無音検出アドオンの料金は次のようになります。
【無料検出アドオン】
月額プラン:999円/月(※ 699円/月)
月額ということで若干ハードルがあると思いますが、動画編集を頻繁にする方、特に、YouTubeなどで収益化していたり、収益化を目指して頑張って動画投稿しているような方であれば、絶対に使うべきですね。
一度、無料版を試して、
- 普通にカット作業した場合の時間
- 無料検出アドオンを使ってのカット作業の時間
を測ってみて、それを時給等に換算すれば、どっちがお得か分かると思います。
そして、1000円程度であれば、余裕で元が取れると思います。
私の場合、1時間半ぐらいのカット作業が10~20分程度になったので、1本当たり1時間は短縮できる計算になります。
バイトで時給1000円だったとして、1時間短縮できれば元を取れるわけなので、月に何本も動画編集すれば、すごいお得です。
ケンさん
【Filmora】
1年間プラン:6980円/年(※ 6480円/年)
永続ライセンス:9980円(※ 8980円)
Filmora+Filmostock:17780円(※ 11780円)
複数PC用永続ライセンス:39900円(※ 37900円)
最新情報は公式サイト
Filmoraには、用途などに合わせて色々なプランがあるので、自分に合わせたものを選びましょう。
プランについて細かく解説もしているので、ぜひ参考にして下さい。
≫ 関連記事:Filmoraの価格・プランを徹底解説【無料お試しアリ】
≫ 関連記事:Filmoraのダウンロード・購入方法をたった3ステップで解説【画像付き】
まとめ:動画編集の作業効率を高めたい方必見の機能!
Filmora
動画編集において、カット編集、テロップ、BGM、エフェクト追加など色々な作業があります。
動画スタイルにもよりますが、その中でもカット編集は、多くの時間を割くことになります。
しかし、この機能を使うことで、大幅に作業時間を減らすことができます。
私の場合は、1時間半ぐらいカット作業をしますが、それを10~20分程度に短縮することができました。
子供のイベントなどのホームビデオであれば、たまにしか動画編集をしないと思うので正直おすすめできません。
しかし、カット編集に結構時間が掛かっている方、動画編集を頻繁にする方、特に、YouTubeなどで収益化していたり、収益化を目指して頑張って動画投稿しているような方であれば、絶対に入れておくべきなおすすめの機能ですね。
無料版もあるので、気になった方はぜひ試してみて下さい。
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