- 外出先でもネットに接続するにはどうすれば良いの?
- テザリングって何?それでネット接続できるの?
- テザリングの設定ってどうするの?
自宅であれば、Wi-Fiがあるのでネットに接続ができると思いますが、外出先だと必ずしもWi-Fiがあるとは限りません。
最近は、ホテル、カフェ、コワーキングスペース、公共施設など多くの場所でWi-Fiが提供されていますが、それでもネット環境の無いところはまだまだたくさんあります。
そんな時に、テザリング機能を使うことで、自分でネット環境を構築できるので、外出先のネット接続の自由度が格段に上がります。
どこでも持ち運べるノートPCですが、それに合わせて、どこでもネットに接続できる環境がないと意味がありません。
どこでもネットに接続するためのテザリング機能なので、ぜひ、使いこなせるようにしておきましょう!
この記事を読むことで、次のことが分かります。
- テザリングに必要なもの・条件
- テザリングの設定方法
- テザリングの注意点(セキュリティの観点から超重要)
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:ノートパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
目次
ノートパソコンのテザリングについて
デザリングとは、スマートフォンの機能の1つで、外付けモデム(≒無線LANルーター・Wi-Fi出力機)として使うことで、ノートPCなどがスマホの電波を間借りするような形で、インターネットに接続することができます。
ケンさん
通常は、自宅にあるLANルーターから、無線(Wi-Fi)やLANケーブルで有線接続することで、ノートPCをインターネットに接続しているはずです。
ケンさん
しかし、外出先ではLANルーターがあるわけでは無いので、基本手には、ネットに接続することはできません。
最近では、ホテル、カフェ、コワーキングスペース、公共施設など多くの場所でWi-Fiが提供されていますが、それでも場所は限定されてしまいます。
一方、テザリングは、スマホを使ってネットに接続するので、基本的には場所は限定されず、どこでも接続することができます。
※スマホの回線契約や電波の圏外によっては、テザリングが使えなかったり、接続できない場合がありますが、詳しくは後程解説します。
スマホのテザリングを予め設定し、必要な時にテザリング機能をONにすることで、ノートPC側から見ると自宅などのWi-Fiと同じように接続することができます。
ノートパソコンとテザリングの設定方法
テザリングを使うためには、初回だけちょっとした設定が必要となります。
その設定さえすれば、テザリング機能をON・OFFするだけで、ネット接続できるようになります。
では、その設定・接続方法を解説していきます。
設定は、次の2つで行う必要があります。
- スマホ側のテザリング設定
- ノートPC側のWi-Fi設定
ただ、この設定をする前に、スマホの機種や契約内容によっては、テザリングが使えなかったりするので、テザリングに必要なもの・条件も解説します。
テザリングに必要なもの・条件
テザリングはスマホの契約内容によって、できるかどうか分かれてくるので事前にしっかり確認しておきましょう。
テザリングに必要なものは、当然ですが、回線契約をしているスマホです。
AndroidスマホでもiPhoneスマホでもどちらでも構いません。
次にテザリングをするための条件ですが次の通りです。
- テザリングを使えるプランかどうか
- 4G, 5G回線の電波圏内かどうか
最近のスマホであれば、どれでもテザリング機能は付いていると思うのですが、キャリアから販売されているスマホの場合は制限されている場合もあります。
SIMフリースマホは基本的に無料ですが、キャリアの場合は、月額で有料だったり、最初の数カ月は無料だが、それ以降有料など会社やプランによって異なります。
そのため、まずはテザリングを無料で使えるのか、有料なのかを確認しましょう。
料金については、3大キャリア(ドコモ, au, ソフトバンク)をリンクしておくので参考にして下さい。
会社やプランによっては、月額500円程度かかるみたいですが、無料も場合もありますね。
格安SIMの場合だと、大体無料が多い印象ですね。
また、テザリングは、スマホの回線を間借りする形でネット接続するので、電波圏内であることが必須です。
山奥などはよくスマホが圏外になったりしますが、その場合はテザリング機能を使っても、ネットに接続することができません。
そういう意味で、本当にどこでもネットに接続できるわけではありません。
ですが、ホテルやカフェなど施設側が用意してくれている場所しかネットに接続できないことと比べると、テザリングは格段に使える場所が増えます。
スマホ側のテザリング設定
スマホ側の設定は、初回のみちょっとした設定が必要になります。
それ以降は、スマホのテザリング機能をON・OFFするだけで使えるようになります。
Androidスマホで解説しますが、機種によって設定項目の場所などが若干違うので、臨機応変に設定していきましょう。
設定画面
私のAndroidスマホの場合だとこのような感じです。
しかし、上でも述べたように、同じAndroidスマホでもメーカーや機種によって設定項目は様々なので、必ずこの項目とは限らないので注意しましょう。
多少は名前が違うかもしれませんが、このようなワードで似たような項目があると思います。
Wi-Fiアクセスポイントをセットアップ
テザリングの設定では、主に次の3つを設定します。
- ネットワーク名
- セキュリティ方式
- パスワード
ネットワーク名は、パソコン側からネットワーク設定をする際のWi-Fi一覧に表示される名前となるので、自分が分かるように名前を付けましょう。
とりあえず、今回は「MyNetwork」で進めていきます。
セキュリティ方式は、スマホによって色々設定があると思いますが、私の場合は「なし」「WPA2 PSK」の2択でした。
「なし」にするとパスワードの設定ができないので、誰でも接続できる状態でセキュリティ的にNGなので、絶対にやめて下さい。
そのため「WPA2 PSK」を選択して、パスワードを設定します。
パスワードは、パソコン側から接続する時に必要になります。
ここまでの設定は、最初の一回だけでOKです。
その後は、使う時だけテザリングを有効にしましょう。
[ポータブルWi-Fiアクセスポイント]をONにします。使い終わったら必ずOFFにしましょう。
ONにしていると、自宅のWi-Fiの圏内に入っても接続が切り替わらず、気づかないまま4G通信をして、スマホの月々のギガを消費し続けることになります。
ケンさん
ノートパソコン側のWi-Fi設定
ノートPC側の設定は、Wi-Fi接続する時の設定と同じです。
こちらも、最初の1回だけでOKです。
今回は、Windows 10を使って解説していきます。
まずは、下のタスクバーの右側にある「Wi-Fi」マークからWi-Fi設定を行います。
Wi-Fi設定
先ほど、スマホで設定した「ネットワーク名」がWi-Fi一覧に表示されると思うので、それを選択し「接続」を押します。
スマホで設定したパスワードを聞かれるので、それを入力して接続完了です。
接続後は「接続済み、セキュリティ保護あり」と表示されるはずです。
これで、外出先でもネット接続することができます。
しかし、スマホを経由して通信しているので、通信量は、スマホの月々のギガから使うことになるので、動画の見すぎなどには注意しましょう。
セキュリティ的に絶対NGなテザリング設定
セキュリティ的にNGな設定とは、スマホ側のテザリング設定で、パスワード設定で「なし」を選ぶことです。
先ほども言ったように、この状態は、他の人のパソコンからも自分のスマホに接続できる状態です。
そのため、次のような懸念があります。
- ネットで通信した内容を盗み見られる可能性がある
- スマホの月々のデータ通信の使用量を使われる
同じネットワークに接続しているパケット情報を見ることができるツールもあるので、それを悪用すれば、同じネットワーク内に接続しているパソコンのネットのやり取りが見られる可能性があります。
つまり、自分がテザリングでノートPCを接続して、Amazonなどのアカウント制のページにログインしようとする時に、他人が自分のテザリングに接続していてツールを使うことで、そのアカウント情報を見られる可能性があります。
アカウント情報が合っているかどうかを確認するために、情報をネットを経由して、Amazonのサーバーにアップロードされます。
その際に、パケット通信としてツールの記録に残るので、ログイン名やパスワードがバレるというわけです。
テザリング設定でパスワードを設定することで、アカウント情報は暗号化されて分からない状態にされますし、そもそも他人はパスワードを知らないはずなので、自分のテザリングには接続できないので安全です。
パスワードがないと、基本的に平文というログイン名やパスワードをそのまま送信することになるので、セキュリティ的にかなりマズいので絶対にNGです。
フリーWi-Fiはセキュリティに難ありなのでテザリングがおすすめ!
外出先で、インターネットに接続する際に、
「フリーWi-Fiがあるからテザリングなんて要らないよ…」
と考える方もいらっしゃると思います。
フリーWi-Fiは、カフェ、空港や公共施設などで無料で使えるWi-Fiですね。
パスワード不要で使えるものもあれば、施設が公開しているパスワードを使って接続できるものもあります。
しかし、フリーWi-Fiは、セキュリティの観点から良くないので、おすすめできません。
上でも解説したように、同じネットワークに接続した通信を見られる可能性があります。
特に、ビジネス用として機密性の高い情報を扱っている方や銀行や通販などのアカウント制のサービスを利用する場合は注意です。
また、Wi-Fi一覧を見た時に、名前的に「これはお店のフリーWi-Fiっぽいから接続しよう!」と考えて接続するのもNGです。
悪意のある人間が、スマホのテザリングでなりすましている可能性もあります。
その場合も、通信内容が見られていると考えて良いでしょう。
そのため、フリーWi-Fiを使う時は、最低でも次のようなことに注意しましょう。
- httpsのサイトを見る
- アカウント情報のやり取りはしない
https通信は、Wi-Fiの通信暗号化とは別に、暗号化してくれるので、アカウント情報などが分かることはありません。
サイトに接続した時のURLの先頭がhttpsであれば、http”s”通信で暗号化されます。
しかし、httpの場合は、暗号化されていないので危険です。
最近のサイトは、基本的にhttpsになっているはずです。
当ブログもURLを見て頂ければ分かりますが、https通信に対応しています。
https通信して暗号化しているからと言っても、そもそも重要な情報のやりとりを避ける方が無難です。
私はITエンジニアだったこともあり、スマホアプリ開発の際に、どういう通信がされているのか確認するために通信内容を確認するツールを使ったことがあります。
とは言え、セキュリティの専門家ではないですし、ハッカーでもないので、そのような方々が何かしらの方法で、https通信であっても情報を盗んでくるかもしれません。
セキュリティについて全てを知らないのであれば、そもそもフリーWi-Fiで重要な情報をやり取りしないのが無難です。
まとめ:テザリングがあれば外出先でも作業ができるので最強
カフェや図書館、新幹線などの外出先でも、気軽にネット接続できる環境が欲しい方は、テザリングで接続できるようにしておきましょう。
フリーWi-Fiよりも安全ですし、設定も初回は少し面倒ですが、それ以降はテザリング機能をON・OFFするだけなので超簡単です。
使っているキャリア・プランによって、テザリングが無料で使えるのか、有料になってしまうのかは事前に確認しておきましょう。
また、ノートPCでした通信は、スマホの通信量に含まれるので、月々いくらギガを使えるのか把握しておきましょう。
例えば、月々3GBのプランなのに、YouTubeなどを見まくるとすぐに通信制限がかかってしまうので注意しましょう。
特に、外出先から自宅に戻ってきた際には、必ずテザリング機能をOFFにしておきましょう。
気づかずに、テザリングをしたままノートPCを使ってしまうとスマホの通信量が大変なことになります。
これらを守って、どこでもネットに接続できる環境を手に入れましょう!
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:ノートパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説