- ノートパソコンを自宅ではデスクトップのように使いたい
- ノートパソコンをデスクトップ化するメリットって何があるの?
- ノートパソコンをデスクトップ化するためには何が必要なの?
ノートパソコンは持ち運びができるように、コンパクト、かつ、軽量に作られていますが、自宅ではデスクトップのように、家のモニターや使い慣れたキーボードを使いたい方もいると思います。
そういう場合に、デスクトップ化がおすすめですが、具体的にどのようなメリットがあるのか、どういう設定・周辺機器が必要なのか解説します。
ケンさん
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:ノートパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
ノートパソコンのデスクトップ化とは
ノートパソコンのデスクトップ化とは、設定の変更や周辺機器を揃えることで、ノートパソコンをデスクトップのように使うことを言います。
デスクトップ化することで、画面サイズが大きくなって作業がしやすくなったり、操作性が向上したりするので作業効率が上がるメリットがあります。
ケンさん
外部モニターで作業領域の拡大
23インチなどノートパソコンより大きなモニターを接続することで、作業効率を上げることができます。
一般的には、ノートパソコンの画面サイズは、13.3~15.6インチと持ち運びやすさを考えられた小さめのサイズとなっています。
特に、毎日持ち運ぶような用途であれば、よりコンパクトで軽さ重視のノートパソコンのため、13.3インチ、14インチなどのモバイルノートPCで、さらに画面が小さいと思います。
そうなると、大きな画面と比べて、文字の表示が小さいので作業しづらいと感じることもあると思います。
文字が小さくなる分、表示を拡大しようとすると全体の情報量が少なくなりますし、2つのアプリを並べて表示するのも難しいですね。
短時間の作業であれば良いですが、小さい画面で長時間作業するのは、目もかなり疲れますし、作業効率が上がらないので良いことはありません。
持ち運びやすさと作業のしやすさはトレードオフなので仕方ない部分ではありますが、外部モニターを使ってデスクトップ化することで、作業効率や目の疲れを改善することができます。
外部モニターの一般的な画面サイズは、21, モニター 23インチが多く、大きくてもモニター 27インチぐらいまでですね。
普段使いやビジネス用途で使うのであれば、画面サイズと映像出力端子(HDMI, DisplayPortなど)が合っていれば安いもので大丈夫です。
外部マウス・キーボードで操作性向上
ノートパソコンは、デスクトップとは違い、タッチパッド、キーボード、モニターなどが全て含まれているので、別に周辺機器を揃えることなく使えます。
これは便利である一方で、タッチパッドではカーソル操作がやりにくい、ノートパソコンのキーボードでは、薄っぺらくてペタペタした押し心地で入力しづらいと感じる方もいると思います。
そこで、デスクトップ化することで、他のマウスやキーボードを使えるようになるので、自分の使い慣れた、好きなものを使って作業することができます。
入力しやすいものを使うことで操作性も上がりますよね。
マウスについては、デスクトップ化しなくても使えますが、キーボードについては元々付いているノートパソコンのキーボード部分が邪魔で、外部のキーボードを置くのがなかなか難しいです。
そのため、外部のキーボードを使いたい場合は、デスクトップ化は必要になってくるかなと思います。
外出時はノートパソコンとして持ち運べる
周辺機器を外して本体のノートパソコンとして使えば、外出時にも持ち運びができます。
自宅などの環境を整える場所ではデスクトップのように使えて、外出時はノートパソコンとして使えるので、色々な状況で柔軟に対応できるのがメリットとしては大きいですね。
当然ですが、デスクトップパソコンだと持ち運びはできませんから便利ですね。
元々、家でしか使わない予定だったけど、気分転換にカフェや図書館で作業したり、大学生でレポートを書くために持っていく必要があったりと色々な状況に対応することができます。
それでいて、環境を整えて自宅ではデスクトップ化で、より快適に使えるパソコンになります。
2in1ノートPC・コンバーチブルPCならそのモニターも使える
通常、デスクトップ化をするためには、外部キーボードを接続するので、普通のノートパソコンだとキーボードが邪魔で外部のキーボードを使うのが難しいです。
となると、デスクトップ化する際は、そのノートパソコンをデスクの横に置いて、スペースを開けてキーボードを置く必要があります。
しかし、せっかくなら、ノートパソコンのモニターもサブモニターぐらいな感覚で、デュアルモニターとして使った方が良いですよね。
そこで、2in1ノートPCやコンバーチブルPCです。
2in1ノートPCやコンバーチブルPCであれば、付属しているキーボードを取り外したり、キーボード側をスタンドのようにすることで、本来キーボードのあるスペースが空くので、その代わりに自分の好きなキーボードを置いて使うことができます。
通常のノートパソコンだとキーボードが画面のすぐ手前に来るので、それが邪魔になり外部のキーボードを使うのが難しいです。
パソコン全体をデスクの奥に移動させることで、外部キーボードを置くスペースができるので使えなくはないですが、今度はモニターが遠ざかるので、ただでさえ小さい画面が、さらに小さく見えるので作業がしづらくなります。
2in1ノートPCであれば、キーボードを外してタブレットとしても使える仕様なので、キーボードを外して、その空いたスペースに外部キーボードを置きつつも、ノートパソコンのモニターを使ってデュアルモニターを構築することもできます。
キーボードの打ち心地に不満がないのであれば、単純にノートパソコンのモニターと外部モニターを使って、デュアルモニター環境にしても良いですね。
ケンさん
ノートパソコンのデスクトップ化する設定
デスクトップ化する上で必要な設定があります。
- 閉じてもスリープしないように設定
- モニターの表示設定
- モニターの解像度の設定
基本的には、1, 2番目だけで大丈夫ですが、もしかすると3番目も必要ですね。
閉じてもスリープしないように設定
ノートパソコンのデスクトップ化する際は、ノートパソコンを閉じて、別途接続したマウス、キーボード、モニターを使います。
通常、ノートパソコンを閉じるとスリープモードになるので、この設定を変更する必要があります。
デスクトップ化の時、電源に接続するのであれば「電源に接続」の項目だけで良いですが、バッテリー駆動でも使うのであれば、両方「何もしない」に変更しておきましょう。
モニターの表示設定
実際に使うのは外部モニターのみですが、ノートパソコンのモニターもオンになっているので、表示設定を変える必要があります。
これで、外部モニターのみに映像出力されるようになります。
ノートパソコンとして使う際は、外部モニターを外せばノートパソコンのモニターで映像を出力するようになるので、面倒な設定も必要ありません。
モニターの解像度の設定
大抵の場合は、モニターの最大解像度で表示されるので大丈夫ですが、たまに解像度が適切ではない状態で映像出力される場合があります。
この場合は、モニター設定から適切な解像度を設定し直す必要があります。
下の方に進み「ディスプレイの解像度」を一番上、または、推奨を選びます。
ノートパソコンのデスクトップ化に必要なもの
次に、ノートパソコンのデスクトップ化に必要な周辺機器などを紹介します。
モニター:作業領域を大きくするため
ノートパソコンに接続して使う外部モニターが必要です。
外部モニターを選ぶポイントとしては次の通りです。
- 画面サイズが23インチ~27インチ程度
- ノートパソコンの映像出力ポート(HDMI, DisplayPortなど)がモニターにもあること
価格は、普段使いやビジネス用途であれば、安いものでOKです。
ケンさん
もし、ゲーム用途であればリフレッシュレート(Hz)を、クリエイティブ用途であれば色域を気にして選びましょう。
画面サイズは、23インチ前後がPCモニターとしては一般的ですね。
27インチ以上は、私の経験上ですが、画面の端から端までの視点移動が大きくなるので、目や首が少し疲れやすい気がします。
また、外部モニターを2枚接続して、デュアルモニターで使いたい場合は、ノートパソコンに接続できる映像出力端子が2ポート以上あるか見ておきましょう。
1ポートであれば、ほとんどのノートパソコンでありますが、2ポートはパソコンによります。
2ポートの場合だと、HDMI×1、USB Type-C(DisplayPort出力)×1の組み合わせが多いですね。
モニター側にUSB Type-Cがついているモニターは少ないので、Type-CからHDMIやDisplayPortに接続できるケーブルも必要ですね。
USB Type-Cの全てが映像出力に対応しているわけでは無いので、詳しくはパソコンの仕様を確認してください。
何も書かれていなかったら映像出力ができず、DisplayPort出力などが書かれていればOKです。
デュアルモニタは私も使っていますが作業効率が上がってかなりおすすめで、論文によると作業内容によっては最大50%効率的になるとのことです。
≫ 関連記事:効率、生産性ってデュアルモニタで上がるのという話【論文・実体験】
マウス:操作性向上
ノートパソコンでは、基本的にはタッチパッドの操作で、人によってはマウスを使っていると思いますが、デスクトップ化の場合は、ノートパソコンは閉じているので、マウス必須となります。
タッチパッドには色々便利なジェスチャーなどもありますが、個人的にはマウスの方が素早く操作できると思うので、操作性も向上しますね。
キーボード:操作性向上
キーボードもマウスと同様で、ノートパソコンが閉じているので、別途キーボードが必要になります。
ノートパソコンのキーボードも製品によっては打ちやすいもののキーストロークが浅くなるので、どうしてもペタペタした感じの打鍵感になります。
また、モバイルノートPCのようなサイズだとテンキーが付いていないことがほとんどなので、数字を入力したい時にも苦労します。
打ちやすさや数字の入力などの点から見ると、デスクトップ向けのキーボードの方が良いですね。
縦置きPCスタンド:デスク上をスッキリに
縦置きPCスタンドを使うことで、デスク上をスッキリ、幅広く使うことができます。
通常、ノートパソコンは自分の目の前に置いて使いますが、デスクトップ化している時は、外部キーボードなどの邪魔になります。
そのため、閉じたままデスクの端っこに置くことになりますが、そのまま置くとデスクのスペースをかなり使ってしまうので、立て掛けておいた方がスマートです。
2台以上立て掛けられるものが一般的なので、ノートパソコンだけではなく、スマホやタブレットとしての充電スタンドとしても使えそうですね。
まとめ:外出時に持ち運べて、自宅では操作性UPで最高!
ノートパソコンのデスクトップ化について、デスクトップ化とはどういうものなのか、デスクトップ化するために必要な設定や周辺機器を解説しました。
再度まとめると、デスクトップ化することで次の様なメリットがあります。
- 外部モニターで作業領域の拡大
- 外部マウス・キーボードで操作性向上
- 外出時はノートパソコンとして持ち運べる
- 2in1ノートPC・コンバーチブルPCならそのモニターも使える
必要な設定は次の通りです。
- 閉じてもスリープしないように設定
- モニターの表示設定
- モニターの解像度の設定
必要な周辺機器は次の通りです。
- モニター:作業領域を大きくするため
- マウス:操作性向上
- キーボード:操作性向上
- 縦置きPCスタンド:デスク上をスッキリに
デスクトップ化することで、自宅や作業場では、より快適に、効率的に作業できるようになりますし、外出先で仕事をするのであれば、そのままノートパソコンとしても使えるので、色々な状況に対応できるのが最大の魅力ですね。
持ち運ぶ予定があるからノートパソコンを選んだものの、画面が小さくで目が疲れてしまうとか、ノートパソコンのタッチパッドやキーボードだと意外と操作しづらかったという方は、やってみる価値はあると思います。
自宅など環境が整える場所限定なので、外出時に使う際は変わらないのですが、少しでも良い環境で作業できるようになれば、こういったストレスも減るんじゃないかなと思います。
また、ノートパソコンの選び方やデュアルモニタの有用性について解説しているので、ぜひ参考にして下さい。
≫ 関連記事:ノートパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
≫ 関連記事:効率、生産性ってデュアルモニタで上がるのという話【論文・実体験】