Surface Pro 6でMinecraftってできるの?
グラフィックボードが無くてもMinecraftできるの?
と気になる方に向けて、実際にSurface Pro 6 のCPUのグラフィック性能(Intel UHD Graphics 620)だけでどこまでプレイできるのか検証します。
結論を先に言うと、
・プレイ中は30fps前後で当初想定していたより快適に楽しめた。
・敵が多い場合など高負荷な状況だとカクつく。
・大きめのレッドストーン回路やトラップタワーはできそうにない。
という感じで、ちょっと楽しむ分には大丈夫ですが、本格的にプレイしていくには物足りないですね。
そのため、ゲーム用途としてパソコンを検討しているのであれば、グラフィックボードの搭載をおすすめします。
これを踏まえて、ゲーミングPCの目安スペックやおすすめパソコンも紹介しています。
・30fpsでも全然大丈夫!
・初心者の方が軽く楽しみたい!
・資料作成やブログ作成などのメインの用途とは別に、サブ用途として軽めにMinecraftを楽しみたい。
トラップタワーなどの処理の重い建築や大規模な建築など、本格的なプレイをしたいという場合には不向きですね。
また、どころどころ怪しいかなと思う部分があるので、普通にプレイしていく中でも突発的(※)に高負な状況になるとちょっと不安かなという印象でした。
※クリーパーの爆発による地形の計算処理、マグマによる火災の処理など。
- 本格的なプレイをしたい!
- メインの用途がMinecraftで、がっつりプレイしていく予定
という場合には、グラフィックボードが搭載されていたデスクトップパソコンの方が良いですね。
目次
MinecraftをプレイするSurface Pro 6のスペック
今回使用するSurface Pro 6 のスペックは次の通りです。
スペック一覧
OS | Windows Home |
---|---|
CPU | Intel Core i5-8250U (1.6GHz / 4コア8スレッド) |
メモリ | 8GB |
グラフィック | Intel UHD Graphics 620 |
ストレージ | SSD 256GB |
一応参考程度に、他のグラフィックボードとどれほどの性能差があるのか確認しておきます。
参考:PassMark
グラフィック性能比較
GPU | スコア |
---|---|
GTX 1060 | 9033 |
GTX 1050 | 4628 |
UHD Graphics 620 | 1109 |
要するに、グラフィックボードが搭載されておらず、CPUのグラフィック機能だけでMinecraftがどこまでプレイできるのか?という検証ですね。
Minecraftの動作環境の確認
実際にプレイする前にMinecraftの動作環境も確認しておきます。
項目 | 必要スペック | 推奨スペック |
---|---|---|
CPU | Intel Core i3-3210(3.2 GHz) AMD APU A8-7600(3.1GHz) | Intel Core i5-4690 AMD APU A10-7800(3.5GHz) |
メモリ(RAM) | 2GB | 4GB |
GPU(オンボード) | Intel HD Graphics 4000シリーズ(Ivy Bridge) | – |
GPU(グラフィックボード) | GeForce 400シリーズ Radeon HD 7000シリーズ | GeForce 700シリーズ Radeon Rx 200シリーズ |
※2018/12/20 時点
GPUがオンボードの場合の必要スペックは、Intel HD Graphics 4000シリーズが必要なようです。
Intel HD Graphics 4000(必要スペック):456
GeForce GT 710 (推奨スペック):679
UHD Graphics 620(Surface Pro 6):1109
なので満たしていることは満たしていますね。
思ったより低いスコアのグラフィックボードでも推奨スペックを超えているので驚きです。
公式が出している動作環境を見る限り、結構低スペックでもMinecraftを楽しめそうですが、実際のところどうなんでしょうか。
Surface Pro 6でMinecraftを実際にプレイ
では、実際のプレイしていこうと思います。
プレイするにあたり、快適に動作しているかどうかは、FPS値で確認していこうと思います。
※FPSは、MinecraftでF3を押すとでてくるのでそれを参考にします。
動作環境のスペックは満たしていたものの、敵が多く出現したり、TNTをたくさん爆破させた時、テスクチャ変更時など比較的重い処理の場合、どのくらいのFPSになるのか気になるところですね。
FPSの目安について
では、どのくらいのFPS値があれば、快適と言えるのか知っておく必要がありそうですね。
個人差にもよりますが、30fpsであれば多くの人は十分満足できると思います。
参考として、TV放送は約30fps、アニメは約24fpsで作られているようです。
TV放送でカクついているな。とは思わないと思います。
20fpsを切るとカクカク感が現れて重いと感じ始めると思います。
※FPS系のゲームなど動きの激しい、ミリ秒単位の動きが必要なゲームの場合は、60fps以上あった方が良いかもしれませんね。
Minecraftの設定
基本的にデフォルトで行っていますが、一応設定を貼っておきます。
画面サイズは、最大で行っているので、解像度:2736 × 1824です。
確認する場面
- アイドル時
- 一般的なプレイ時
- 新規マップの生成時
- 敵が多い場合
- TNT爆破した場合
- テクスチャ変更時
Minecraft:アイドル時
プレイヤーが何もしておらず、周りにも処理が重くなるようなことが起きていない場面です。
FPS:25~35 fps
CPU使用率:30~50%
CPU温度:50~55℃
CPUの温度が50~55℃になっていましたが、Surface Pro 6 の本体自体は、触っても少し温かいな。と感じる程度で、おそらく40℃あるか無いかぐらいだと思います。
Minecraft:一般的なプレイ時
移動、ブロックの設置、破壊などの一般的な動作です。
FPS:25~35 fps
CPU使用率:30~50%
CPU温度:50~55℃
Minecraft:新規マップの生成時
ゲーム内で新たな場所に行く際は、マップの生成と読み込み処理が行われます。
この生成処理が意外にカクついた覚えがあるので、確認してみます。
FPS:30~35 fps
CPU使用率:50~80%
CPU温度:50~60℃
Minecraft:敵が多い場合
敵モブが多く出現した場合は動作が重くなりがちです。
試しに、敵モブを適当に20体ほど出現させて確認してみます。
FPS:18~20 fps
CPU使用率:40~70%
CPU温度:50~60℃
Minecraft:TNT爆破した場合
TNTを爆破する時も重くなりがちです。特に複数のTNTを爆破させたときは止まることもあります。
周囲へのブロックへのダメージ計算、爆破後の地形データの更新、爆発による別のTNTの飛ぶ軌道など、詳しくは知りませんが様々な演算が行われていることでしょう。
FPS:0~30 fps
CPU使用率:50~70%
CPU温度:50~55℃
TNT設置時、点火時のFPSは、20~30前後ですが、爆破時は1秒ぐらいFPSが0になります。
TNTは、10個、20個、30個の場合を試し、平均した結果を書いています。
個数に関係なく同じようなFPS値となりますが、爆破時の0FPSは、TNTの個数が多くなるにつれて長くなりました。
TNT好きな人でも30個程度に留めておくのが良いでしょう。(笑)
個数にもよりますが、TNTの計算処理は結構重いようなので、グラフィックボード搭載のパソコンでもFPSが遅くなります。
Minecraft:テクスチャ変更時
デフォルトのテクスチャでは味気ない。もっと高解像度でおしゃれな見た目のテクスチャでプレイしたいという方もいると思います。
デフォルトのテクスチャは、16×16ですが、32×32, 64×64, 128×128, 256×256 で試していきます。
256×256のプレイ画像
32×32 | 64×64 | 128×128 | 256×256 | |
---|---|---|---|---|
FPS | 25~30 | 25~30 | 25~30 | 14~16 |
CPU使用率 | 40~50% | 40~50% | 30~60% | 40~50% |
CPU温度 | 50~55℃ | 50~55℃ | 50~55℃ | 50~55℃ |
32×32, 64×64, 128×128については、FPSは特に変わらない結果となりました。
256×256は、FPSが10ほど下がり、14~16となりました。
少しカクつく感じはあるが、全くプレイできないというわけではありませんでした。
しかし、敵がたくさん出てきた時など少し負荷が掛かる状況になれば、満足にプレイできないと思います。
まとめ:Surface Pro 6でもプレイできることはできる!
結果として、思っていたより楽しめたというのが正直な印象です。
モバイル端末なので、もっとカクカクになると思っていたので驚きです。
一般的な動作については、FPS:25~35 fpsに収まっているので普通にプレイする分には問題ないようです。
テクスチャは128×128までであれば、FPSは維持できるので、高画質で楽しみたいという方でも大丈夫そうですね。
ただ敵が多い時という割とよくあるシーンで、18~20 fpsになるので戦闘時は、少しつらいかもしれません。
また、TNTなどの負荷が重い時になるとさすがに厳しく、一瞬止まるというな動作となります。
これについては、グラフィックボードを搭載していても発生しますが…
結論としては、モバイル端末の割に楽しめることができたが、高負荷な状況を含めると、少し厳しいかなという印象です。
ちょっとだけ軽く楽しむというようなライトユーザーであれば問題ないかもしれませんが、本格的に楽しむ分には難しいと思います。
余裕があるかと言われればそうでもないという感じでして、
- グラフィック設定でより遠くを見渡せるように変更
- トラップタワー、レッドストーン回路、大規模な建築
- 影Modなど処理の重いMODを使う
といった本格的にプレイしたいという場合は、グラフィックボードが搭載されているパソコンの方が良いでしょう。