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【買い替え検討向け】Surface Pro 6とSurface Pro 3の比較

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Surface Pro 6に買い替えようかな…

と考えている方向けに、MicrosoftのSurface Pro 3 と Surface Pro 6を比較、解説します。

 

結論から先に言うと、処理性能がかなり向上しているので、買い替え時ですね。

Pro 3とPro 6では、CPU性能が2倍違います。

 

この記事の著者

パソコンブロガー ケンさん

PC歴20年以上、40台以上の実機レビュー、様々な用途で使ってきた経験を元に、基礎知識や選び方、用途・価格別のおすすめPCなど、パソコン初心者の方向けに解説。
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買い替えとその目安について

私は、2018年11月にSurface Pro 6 を購入して、3,4年使っていたSurface Pro 3 から乗り換えました。

実際に使ってみて、どういった人が買い替えるべきかを解説しようと思います。

 

性能面での買い替え

CPUの処理性能で言えば、Pro 3 と Pro 6 をベンチマークサイト:PassMarkのスコアで比較すると大体2倍以上上がっています。

詳しい数値については、下の「Surface Pro 6, Pro 3の性能比較」で紹介します。

 

私のSurface Proの使用用途としては、

  • プログラミング(Web, Windowsアプリケーション)
  • ブログの執筆
  • Youtubeなどの動画サイト閲覧
  • 動画編集
  • ネットサーフィン
  • Excelを使ってデータの分析
  • 株取引

です。

 

この使用用途であれば、Surface Pro 3 の処理性能で十分満足していました。

そのため、Pro 3の処理性能で満足している場合であれば、わざわざ買い替えなくてもいいと思います。

 

しかし、処理性能に不満が出始めているのであれば、買い替えてみる価値はあります。

 

バッテリーの劣化、SSDの寿命の目安的に買い替え

性能面に満足していても、バッテリーの劣化やSSDの寿命に関しては、時間経過とともに容赦なくやってきます。

 

バッテリーの劣化

バッテリーに関しては、大体3年ぐらい使っていれば、劣化したなと体感的に感じると思います。

具体的には、作業をしていると半日ぐらいしか持たない。

 

ちょっと高負荷な処理をするとみるみるうちにバッテリーが減っている。ということが起きます。

心当たりはないでしょうか?

 

バッテリーの劣化具合を確認する方法で紹介しているので、それを目安にするといいかもしれません。

この方法を使えば、設計上(購入時)どのくらいバッテリー容量があって、現在はどのくらいまでしか充電できないということが数値で分かります。

 

一応、Surface Pro 6, Pro 3 のバッテリー容量は下に書いていますが、ノートパソコンであれば使えるので覚えておくといいかもしれません。

 

 

SSDの寿命

SSDの寿命も3~5年と見ておいたほうが良いです。

私は先日、デスクトップパソコンで3年程度使っていたSSDが寿命を迎えました。

パソコンの使用時間にもよりますが、私の場合、1日6~8時間と長かったので、それを考慮して大体3~5年で寿命と考えておいたほうがいいと思います。

 

つまり、バッテリーの劣化やSSDの寿命の観点からみると、発売から3,4年経っているSurface Pro 3を使っている人は、そろそろ買い替えを検討してもいいと思います。

 

 

 

Surface Pro 6, Pro 3の性能比較

Surface Pro 6 , Pro 3 の性能面を比較していきます。

まずは、基本的な性能の違いを比較した上で、1つ1つ詳しく見ていこうと思います。

 

基本性能の比較

 

基本性能

項目Surface Pro 3Surface Pro 6
CPUIntel Core i3-4020Y
Intel Core i5-4300U
Intel Core i7-4600U
Intel Core i5-8250U
Intel Core i7-8650U
メモリ4GB
8GB
8GB
16GB
ストレージSSD 64GB
SSD 128GB
SSD 256GB
SSD 512GB
SSD 128GB
SSD 256GB
SSD 512GB
SSD 1TB
グラフィックIntel HD Graphics 4200 (i3)
Intel HD Graphics 4400 (i5, i7)
Intel UHD Graphics 620
ディスプレイ12.0 inch IPS液晶
解像度:2160 x 1440
縦横比:3:2
タッチ機能:10ポイントマルチタッチ
12.3 inch IPS液晶
解像度:2736 × 1824 (267 PPI)
縦横比:3:2
タッチ機能:10ポイントマルチタッチ
本体サイズ292 mm x 201.3 mm x 9.1 mm292 mm x 201 mm x 8.5 mm
重量800gCore i5の場合:770g
Core i7の場合:784g
バッテリーWeb閲覧で最大9時間
42157mWh
最大 13.5時間のローカルでの動画再生
45000mWh

メモリ、ストレージについては、全体的にベースアップされていますね。

その他、ディスプレイ、本体サイズ、重量は、少しずつ改善されているという感じでしょうか。

 

では、1つ1つベンチマークのスコアなど具体的な数値を見つつ、Surface Pro 6, Pro 3の違いを比較していきます。

 

CPU性能:CPUスコアが2倍以上

ベンチマークサイト:PassMark のCPUスコアを参考にしています。

 

CPU性能比較表

Surface Pro 3Surface Pro 6性能比
Core i3-4020Y (1.5GHz)
スコア:2213
Core i5-4300U (1.9GHz)
スコア:3741
Core i5-8250U (1.6GHz)
スコア:7670

Core i5-8350U (1.7GHz)
スコア:8246

205%
Core i7-4600U (2.1GHz)
スコア:4106
Core i7-8650U (1.9GHz)
スコア:8856
215%

私が買い替えた時は、Pro 3でも性能面は満足していたので、それほどCPU性能については見なかったのですが、改めて確認してみるとかなり向上していることが分かります。

 

約2倍はすごい進化だと思います。

 

グラフィック性能:78%向上

ベンチマークサイト:PassMark のグラフィックスコアを参考にしています。

 

グラフィック性能比較表

Surface Pro 3Surface Pro 6性能比
HD Graphics 4200 スコア:該当なし
HD Graphics 4400 スコア:567
Intel UHD Graphics 620
スコア:1014
78%

 

グラフィック性能もかなり向上していますね。

 

ディスプレイ:画面サイズが少し大きく、より高精細に。

ディスプレイサイズや解像度も進化しています。

ディスプレイサイズ:12インチ ⇒ 12.3インチ

解像度      :2160 x 1440 ⇒ 2736 × 1824

ディスプレイが少しだけ広くなり、さらに解像度も高く、より高精細になりました。

 

ディスプレイが大きくなっても縦横の本体サイズはほぼ変わっていないので、内側のベゼル部分が狭くなっています。

 

感覚的にはあまり分かりませんが、並べて比較してみると少し大きくなったなという感じがします。

 

本体サイズ&重量:より薄く、より軽く

本体サイズは、縦横はほぼ変わらず、厚みが少し変わりました。

厚さ: 9.1mm ⇒ 8.5mm

重量:800g ⇒ 770g, 784g

 

0.6mm なので大したことないじゃないかと思われるかもしれませんが、割合にすると約7%になります。

個人的には、「もともと薄いのに、さらに7%も薄くしてくるか。」という印象です。

タイプカバー付きで手に持った感じも「若干薄くなったな」という感じがします。

 

本体サイズの厚み比較(左:Surface Pro 6, 右:Surface Pro 3)

IMG_1024

※赤線を引いても分かりにくいですが、若干薄くなっています。

 

また、重量についても 800g –> 770g, 784g と軽量化されています。

 

バッテリー:少しだけ容量アップ

バッテリーについては、公式には発表されていませんが、バッテリー容量を確認する方法を使用して、数値で比較してみます。

 

バッテリー性能比較表

Surface Pro 3Surface Pro 6性能比
42157mWh45000mWh106%

設計上のバッテリー容量(DESIGN CAPACITY)を参考にしています。

少しではありますが、バッテリー容量も増えているようです。

 

各パーツの性能比だけでなく、Surface Pro 6を実際に使用して感想が気になるという方は、Surface Pro 6を徹底レビュー【購入して使用済み】を参考にしてみて下さい。

 

 

Surface Pro 6, Pro 3の本体の比較

Surface Pro 6, Pro 3 では、上の基本性能とは別にいくつか変わった部分があるでの紹介していきます。

とても小さい項目もありますが、改善点や気づいた点を一通り解説します。

 

ファンレス:大きく静音化

Pro 3 は、CPUの冷却にファンが搭載されていました。

時折、CPUの発熱問題とそれに合わせてファンの騒音について、良くないよという評判が話が上がっていました。

 

実際、私もSurface Pro 3を使っていて高負荷時には、発熱と騒音は感じていました。

温度を測ったわけではありませんが、Surface Pro 3 の画面の右側中央あたりが、表面・裏面共に温度が高くなっていました。

おそらく、40℃前半ぐらいだと思います。

 

図書館などの静かな場所では、ファンが回転しだすと音が少し気になりますね。

Surfaceさん、もう少しだけ控えてもらえませんかね…」という感じです。(笑)

 

発熱とファンの音を抑えるために、CPUの最大クロック数を下げる設定をしたほどです。

 

一方で、Surface Pro 6 では、Core i5 はファンレス設計になっています。

(※問い合わせで確認したところ、Core i7 にはファンが搭載されているとのことでした。)

 

もちろんファンレスなので、ファンが回転してうるさいということはありません。

では、「発熱は大丈夫なのか?」と不安になるかと思いますが、今のところ、Pro 3より熱くなったことはありません。

非常に快適です。

 

この違いはかなり大きいと思います。

このために買い替える価値はありますね。

 

その内、実際に温度を計測して比較してみたいと思います。

 

Windowsボタンの廃止:前から使っていないから不便は無い

Surface Pro 3には、画面右側のベゼル部分にWindowsボタンが付いていました。

ボタンを押すとスタートメニューが表示されるのですが、Pro 6 ではボタンが廃止されました。

 

Windowsボタン(左:Surface Pro 6, 右:Surface Pro 3)

無題

 

使用する人が少なかったのか、画面のサイズ変更で狭くなったので廃止になったのかは分かりませんが、無くなっています。

 

トラックパッドが広くなった:操作性向上

トラックパッドが少し広くなりました。

 

トラックパッド比較(下:Surface Pro 3, 上:Surface Pro 6)

IMG_1021

Surface Pro 3 のタイプカバーが汚くて申し訳ないですが。(笑)

画像の通り、横幅が大きくなって、中央に配置されています。

 

キックスタンド:さらに自由度アップ

キックスタンドの最大展開角度と展開時の滑らかさが改善されました。

Surface Pro 3:0~150度の無段階調整

Surface Pro 6:0~165度の無段階調整

 

調整できる範囲が15度増えました。

ペンを使って絵を描く人であれば、より使いやすいのではないでしょうか。

 

キックスタンドの角度(左:Surface Pro 3, 右:Surface Pro 6)

IMG_1022

 

また、キックスタンドを展開する時に関してですが、より滑らかさで、軽やかになっています。

 

microSDのプッシュ機構:細かいがより使いやすく

Surface Pro 6 では、microSDの取り外しの際には、少し押し込むことで手前側にプッシュされる機構になっています。

地味ですが、実際使ってみると助かります。(笑)

 

Pro 3 の場合は、そういった機構がないため、microSDの手前にある出っ張りに指を引っかけて引き抜くという感じだったので、結構取りにくいと感じていました。

 

 

 

Surface Pro 6, Pro 3のタイプカバーの比較

Surface Pro のタイプカバーも変更点があるので紹介します。

 

キーの間隔:アイソレーションタイプ

Surface Pro 3 のタイプカバーは、キーに隙間がないタイプでしたが、Pro 6 のタイプカバーは、キーに隙間のあるアイソレーションタイプです。

キーとキーの間に間隔があるのでミスタッチが少なくなるのが特徴ですが、間隔がある分キーボード全体が広くなるので、指の移動が多くなります。

 

どっちが良い悪いというわけではなく、好みの問題になってくるかと思います。

 

私は、Pro 3 の間隔の無いキーボードが好みですが、アイソレーションタイプでも慣れてしまえば、なかなか良いものです。

ちなみに、タイプカバーは互換性があるようで、Pro 6 に Pro 3のタイプカバーを付けても動作したので、どうしてもアイソレーションタイプは馴染めないという方は、前のバージョンを使うのもいいと思います。

 

タイプカバー(上:Surface Pro 3, 下:Surface Pro 6)

IMG_1023

 

Fnキーの位置の変更

Fnキーの場所が変更されています。

 

Surface Pro 3:右側のAltキーの1つ右

Surface Pro 6:左下のCtrl の1つ右

 

個人的には、一番左下にCtrlで、Fnキーが左下でなければ何でも良い派です。

普段良くショートカットキーを使うので、Ctrlキーが左下の方がやりやすいですね。

Fnキーが左下というのは、買うのをためらってしまうほどです。

 

ショートカットキーをよく使う人であれば、共感していただけるのではないでしょうか(笑)

 

 

Surface Pro 4から使える顔認証機能

Surface Pro 4 より顔認証用のカメラが搭載されたことにより、Windows Hello による顔認証でのログインが可能となりました。

ログイン時の煩わしいパスワード入力が顔認証に変わることで、スピーディに認証を行うことができます。

 

実際にSurface Pro 6 で顔認証を使っていた感想などを紹介しているので、チェックしてみてください。

≫ 関連記事:Surface Pro 6の顔認証は使えるのか実際に使ってみた。

 

 

まとめ:性能に不満があるなら変え変え時です

買い替えの目安とSurface Pro 6, Pro 3 の違いを紹介しました。

 

個人的には、CPU性能の向上(2倍以上)とファンレス化、発熱問題が改善されているのは大きいポイントだと思います。

これに加えて、Pro 3 が発売されてから3,4年経って劣化したバッテリーやSSDの寿命のことを合わせて検討すると良いかもしれません。

 

現状、Surface Pro 3を使っていて、バッテリーの持ちや処理性能に不満が無いのであれば、そのままで良いと思っています。

しかし、

最近、バッテリーの消耗が激しくなって、長時間使えないな…

処理がちょっと重いなと思うことが増えてきたな…

という方には、買い替える価値があるかなと思います。

 




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