- ゲームの動作環境を満たしているかどうか、スペックを確認したい!
- 購入予定のパソコンが今のパソコンよりスペックが高いのか確認したい!
- CPU, GPU, メモリなどの基本的なスペックだけでなく、クロック周波数や細かいところまで確認したい!
ゲームやその他のソフトウェアの動作環境や購入予定のパソコンが今のパソコンと比べてどの程度スペックが高くなるのか確認するために、パソコンのスペックを確認したい時があります。
基本的なスペックであれば、Windows標準の機能で調べることができますが、CPU, GPUの温度やパーツのメーカー、ストレージのデータ転送速度、健康状態などの細かいスペックを知りたい場合は、フリーソフトで調べる必要があります。
私は、本ブログでパソコンの実機レビューもしている関係で、スペックの調べ方も熟知しているので、画像付きで分かりやすく解説していきます。
目次
基本スペック(CPU, メモリ, GPU, ストレージ)の確認方法
パソコンの基本的なスペックであるOS, CPU, メモリ, GPU, ストレージの確認方法を解説します。
これらのスペックは、Windows 10の標準機能で確認することができるので、別途フリーソフトなどを入れて確認するといった面倒なことは不要です。
標準機能でのスペック確認方法は次の2つです。
- 『システム』で確認する方法
- 『タスクマネージャー』で確認する方法
それぞれ確認できる項目が違うので、基本スペックを網羅するためには、この2つを使います。
それぞれ確認できるスペックは次の通りです。
システム | タスクマネージャー | |
---|---|---|
OS | ○ | × |
CPU | ○ | ○ |
メモリ | ○ | ○ |
ストレージ | × | ○ |
GPU | × | ○ |
CPUやメモリは両方で確認することができますが、それ以外は片方でしか確認することができないので、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
ちなみに、システムとタスクマネージャーの開き方は次の通りです。
【システム】
- タスクバー左下の「スタート(Windowsマーク)」を右クリック
- システムの項目をクリック
【タスクマネージャー】
- タスクバー右下の時計や空き部分を右クリック
- タスクマネージャーの項目をクリック
- タスクマネージャーの[パフォーマンス]タブをクリック
基本的に、タスクマネージャーで確認した方が詳しい情報が記載されています。
CPUであれば、CPU名、クロック周波数だけでなく、コア数、論理プロセッサ数(スレッド数)なども確認することができます。
さらに、現状のCPUの使用率やメモリの使用量などリアルタイムで確認することができます。
では、一緒にシステムやタスクマネージャーを開きつつ確認していきましょう!
OS
現在搭載しているOSをシステムで確認することができます。
CPU(コア/スレッド数・クロック周波数)
(左:システム、右:タスクマネージャー)
CPUの型番、クロック周波数については、システムとタスクマネージャーの両方で確認できます。
ただ、タスクマネージャーの方が、コア数やスレッド数(論理プロセッサ数)など細かいことが分かります。
現在の速度や各スレッドの使用率などリアルタイムで表示しているので、パソコンが高負荷状況なのかどうかがひと目で分かります。
メモリ(容量)
(左:システム、右:タスクマネージャー)
メモリもシステム、タスクマネージャーの両方で確認できます。
システムでは容量だけですが、タスクマネージャーであれば、現在のメモリ使用率も確認することができます。
メモリの使用率が95%以上とかになっているのであれば、新しいアプリを立ち上げてもメモリが確保できず、動作がカクつく場合があるので、そういう時は不要なアプリを消しておきましょう。
GPU
GPUは、タスクマネージャーのみで確認でき、右上に型番が表示されています。
スクショを撮ったパソコンは、CPU内蔵GPUだったので、Intel UHDとなっています。
NVIDIAやAMDのグラフィックボードを搭載しているのであれば、もちろんその情報も表示されます。
CPU内蔵GPUも合わせて、複数のGPUがある場合は、左側のリストに複数の項目が表示されます。
また、GPUのメモリ使用率や温度、クロック周波数など詳細をリアルタイムに確認したい方は、こちらで解説しています。
≫ 関連記事:GPUのメモリの確認方法【2通り紹介】
ストレージ(容量、データの読み書き速度)
ストレージは、タスクマネージャーのみで確認でき、右上に型番が表示されています。
型番が省略されていますが、タスクマネージャーの画面サイズを変えれば全て表示されます。
ストレージには、SSD, HDDだけでなく、SDカード、USBメモリなども認識し、左側のリストに複数の項目が表示されます。
さらに詳細のスペックを確認する方法
Windows 10の標準機能では無く、フリーソフトを使うことで、より詳細にスペックの確認ができます。
ここで紹介するのは次の2つです。
Speccy :型番、メーカー、温度など詳細なスペック確認方法
CrystalDiskInfo:ストレージ情報や健康状態の確認方法
ケンさん
型番、メーカー、温度など詳細なスペック確認方法【Speccy】
Speccyは、様々なパーツの詳細な情報を確認できるフリーソフトで、Windowsの標準機能より格段に情報量が増えます。
大まかに確認できる情報は次の通りです。
- OS
- CPU
- メモリ
- マザーボード
- グラフィックボード
- ストレージ(SSD/HDD)
- 光学ドライブ
- オーディオ
- 周辺機器
- ネットワーク
各項目をクリックすると、詳細を確認することができます。
例えば、CPUであれば、名前、コア数やクロック周波数はもちろんのこと、
- コードネーム(ex:Kaby Lake-U/Y)
- ソケット形状(ex:Socket 1356 FCBGA, FCLGA1200)
- 製造プロセス(ex:14nm)
- ハイパースレッディングのサポート有無
- リアルタイムのクロック周波数
- リアルタイムの温度
など様々な情報を見ることができます。
GPUやストレージのメーカーも確認することができるので、事細かに調べたい方は「Speccy」ですね。
ストレージ情報や健康状態の確認方法【CrystalDiskInfo】
CrystalDiskInfoは、SSD, HDD, USB, SDカードなどのストレージ情報と健康状態を確認することができるフリーソフトです。
画像のように、SSDの型番、容量はもちろんのこと
- インターフェース
- 総読込量、総書込量
- 電源投入回数
- 使用時間
- 健康状態
なども確認することができます。
健康状態って何だ?
と気になると思いますが、これはストレージの故障状況を示したもので、これで大体の寿命が分かるので、バックアップの目安にすることができます。
CrystalDiskInfoでは、次の4つでストレージの健康状態を表示します。
- 青色の「正常」
- 黄色の「注意」
- 赤色の「異常」
- 不明
注意や異常になっているのであれば、すぐにバックアップをして、万が一の時に備えることを強くおすすめします。
ケンさん
また仕様上、この健康状態に関わらず、突然ストレージが故障する可能性もあるので、あくまで目安と捉えバックアップは定期的に行いましょう。
健康状態の判定基準については、CrystalDiskInfoの公式を参考にして下さい。
パソコンスペックの比較方法【ソフト動作環境・パソコン買替】
パソコンのスペックの確認方法については、分かって頂けたと思います。
スペックを確認したい理由として、主に次の2つかと思います。
・ゲームやソフトウェアの動作環境を満たしているか
・パソコン買い替え時に、今のものよりどの程度性能が高いのか知りたい
これを知るためには、基本スペックを把握した上で、動作環境や新しいパソコンと比較する必要があります。
ケンさん
パソコンの性能の大部分を決めるのが、CPU, メモリ, GPU, ストレージの4つのパーツです。
メモリ、ストレージに関しては、基本的に容量の問題なので、単純に高い、低いで比較することができます。
しかし、CPUとGPUに関しては、単純に比較することができません。
CPUの場合、「コア・スレッド数」と「クロック周波数」が性能を決める指標となりますが、これを他のCPUと比べても正確に性能差を測ることはできません。
CPUの型番で、Intel Core i5, i7などで大体どのグレードのものか分かりますが、動作環境のCPUに対してどの程度余裕があるのか、今持っているパソコンのCPUに対して、何倍性能が良いのかは分かりません。
そこで、具体的に数値で比較する方法として、ベンチマークスコアで比較する方法があります。
ベンチマークスコアを使うことで、CPUとGPUを数値として比較することができます。
ベンチマークスコアは色々なものがありますが、私がよく使っているのは『PassMark』です。
PassMarkでは、CPU, GPUのベンチマーク結果のスコアが一覧で確認することができます。
基本スペックの確認方法で、CPUとGPUの型番が分かっていると思うので、そこから自分のパソコンのスコアを調べることができます。
これとゲームやソフトウェアなどの動作環境や買い替えで検討しているパソコンのCPUやGPUの型番から比較することができます。
例えば、私が今使っているパソコン(Surface Pro 6)のCPUは、Intel Core i5 8250Uです。
新しくパソコンを検討するとして、同じシリーズのCore i5の最新を搭載したもの『Intel Core i5 10210U』で検討するとします。
PassMarkでスコアを調べると次のようになります。
Intel Core i5 8250U:6070
Intel Core i5 10210U:6461
結果として性能は、1.064倍
ということで、少しだけパワーアップするということが分かります。
GPUも同様に調べることができます。
これで、パソコンのスペックを大部分を決めるCPU・メモリ・GPU・ストレージ(SSD/HDD)を比較することができます。
まとめ:状況に応じてスペックの確認方法を使い分ける
パソコンのスペックの確認方法について、基本的なスペックから詳細なスペックの調べ方まで色々な方法を解説しました。
基本的には、システムとタスクマネージャーで大体把握することができます。
その他に、CPUやGPUの温度、各パーツのメーカー、ストレージの健康状態などより細かいことを知りたい場合は、別途フリーソフトを使う必要があります。
再度簡単にまとめると、
Windows 10の標準機能を使ってスペックを確認する方法
- システムで確認する方法
- タスクマネージャーで確認する方法
フリーソフトを使ってスペックを確認する方法
- Speccy(パーツ全般)
- CrystalDiskInfo(ストレージ)
スペックを調べる理由としては、次の2つがあると思います。
・ゲームやソフトウェアの動作環境を満たしているか
・パソコン買い替え時に、今のものよりどの程度性能が高いのか知りたい
その際に、メモリとストレージに関しては、単純な容量で比較することができます。
しかし、CPUやGPUは、スペックを確認しても単純に比較することが難しいので、ベンチマークサイトを使いましょう。
ベンチマークサイトを使うことで、数値として比較することができます。
私がよく使っているベンチマークサイトが『PassMark』で、CPUとGPUのベンチマークスコアを確認することができます。
この方法を知っておくことで、自分のパソコンでゲームやソフトウェアが使えるかどうか分かりますし、パソコン買い替え時の目安にすることができます。