- 自転車通勤・通学でノートパソコンを運びたいんだけど、カゴに入れて良いの?
- でこぼこ道でパソコンが振動しそうだけど大丈夫なの?
- ノートパソコンを時電車で運ぶのに最適な方法って何なの?
自転車通勤・通学でノートパソコンを運ぶ際には注意点があります。
もし間違えてしまうと、でこぼこ道などの振動や雨天時の雨水などが原因で、パソコンが故障したり、寿命を縮めてしまったりするケースがあります。
結論の最適な持ち運び方法を先に言うと、撥水性・クッション性の高いノートパソコンの持ち運びを前提としたリュックを使うことです。
≫ 関連記事:【Inateck 15.6インチリュック】高いクッション性と撥水加工付きのパソコンリュック
ケンさん
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:ノートパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
目次
自転車でのノートパソコンの持ち運びについて
自転車でノートパソコンを持ち運ぶ際は、パソコンへの振動や雨天時が気になるところです。
後程、自転車で運ぶ際の良い例・悪い例を解説しますが、その前に、ノートパソコンの基本的な特徴から解説します。
ノートパソコンは精密機器で振動・衝撃に弱い
ノートパソコンは、細かな部品がたくさん使われている精密機器なので、振動や衝撃にはとても弱い製品です。
道路の舗装状況にもよりますが、自転車を乗っている時の振動は激しく、ガタガタ、でこぼこな道を走った時の自転車の振動は、経験したことがあると思います。
持ち運ぶことを前提に設計されているので、ある程度の振動や衝撃には耐えられるように設計されています。
しかし、精密機器であることには変わりないので限度はあります。
自分のデスクから会議室に行くなど、ちょっとした席の移動などでノートパソコンを持ち運ぶ際の振動であれば問題ありませんが、自転車のカゴに入れて、振動が伝わるような持ち運び方をしていると問題です。
精密機器の中でもHDDは特に振動・衝撃に弱い
パソコンは精密機器なので振動や衝撃に弱いですが、その中でも特に弱いのがHDDです。
最近では、SSDが主流になっているので、HDDが使われているノートパソコンは少ないです。
そのため、HDD搭載の古めのパソコンを使っていたり、新しくても複数のストレージを搭載できるモデルで、オプションでHDDを追加する場合には注意が必要となります。
HDDは、ヘッダー(データを読み取る部分)、プラッタ(銀色の円盤部分)やヘッダーを動かすモーターなど可動部が多い構造となっています。
このように可動部が多いと振動・衝撃が加わることによって、
- ヘッダーがプラッタに接触して傷になったり
- モーターが正常に動作しなくなったり
するので故障に繋がりやすくなります。
HDDのヘッダーとプラッタの間は、わずか10ナノメートルの隙間しかありません。
ヘッダー・プラッター間 | 0.00001mm(10ナノメートル) |
---|---|
髪の毛の太さ | 0.08mm |
ホコリの大きさ | 0.01~0.02mm |
ほんとにごくわずかな隙間で、髪の毛やホコリの方が大きいほどです。
さらに、毎分7,200回転と高速で動作しているプラッタ上に、10ナノメールのごくわずかな隙間を保ってヘッダーが移動してデータを読み書きしている構造です。
ここに外部から振動・衝撃が加えられると、高速回転しているプラッタにヘッダーが接触し、キズを付けてしまうことは容易に想像できます。
1つキズが付いただけで、すぐにHDDが故障して使えなくなることは無いと思いますが、良くないことは確かです。
持ち運ぶ際は、電源OFF、スリープモードにしていると思うので、HDDは回転していませんし、ヘッダーもプラッタ上ではない待機場所に移動します。
とは言え、ノートPCを閉じていても急にスリープが解除され動き始めることがありますし、ヘッダーが上手く待機場所に行かない場合もあるかもしれません。
こういった理由からHDDは特に、構造的に振動や衝撃に弱いパーツなので、持ち運ぶ際には注意が必要です。
ケンさん
ノートパソコンは水に弱い
言わずもがなですが、ノートパソコンは機械なので水に弱いです。
相当運が良くない限り、基本的には水に濡れると一発アウトで故障します。
そのため、通勤・通学となるとほぼ毎日なわけなので、雨の日にあたることもあります。
その時に備えて、水に濡れないようにする対策も考えておく必要があります。
一般的なカバンだと、時間が経つにつれて徐々に水が浸み込んでくるので、それで故障する可能性もあります。
自転車でノートパソコンを持ち運ぶ方法
ノートパソコンは、振動や衝撃、水に弱い話をしましたが、「じゃあ、自転車で持ち運べないのか?」と言われれば、そういうわけではありません。
ダメなのは、”自転車の振動が伝わるような持ち運び方”であって、自転車の振動が伝わらないように運べば問題ありません。
私はここ1,2年は、ほぼ毎日自転車でノートパソコン(Surface Pro 6)を持ち運びしていますが、振動や水による故障はないので、私の真似をすれば大丈夫です。
【良い例】リュックなどに入れて振動が直接”伝わらない”運び方
一番安全で確実なのは、ノートパソコンを入れることを前提に設計されたリュックを使うことです。
自転車のカゴに入れると振動や衝撃が伝わってきますが、リュックであれば、自転車から直接振動は伝わってこず、自分の体が振動を受け止めてくれるので、ほとんどの振動や衝撃を軽減することができます。
振動の伝わる経路を書くと次にようになります。
カゴの場合:ガタガタな道路 ⇒ 自転車 ⇒ カバン ⇒ パソコン
背負う場合:ガタガタな道路 ⇒ 自転車 ⇒ 人 ⇒ リュック ⇒ パソコン
間に人が入ってクッションになってくれるので、振動が少なくなるのはイメージして頂けるかと思います。
【悪い例】自転車のカゴに入れて振動が直接伝わる運び方
良い例を解説したので、何となく分かると思いますが悪い例も解説しておきます。
まずは、自転車のカゴに入れる運び方です。
ノートパソコンを直接カゴに入れるのは論外ですが、カバンに入れていたとしてもカゴに入れるのは避けた方が良いでしょう。
カバンでクッション性があると言っても、自転車で走っている間、常に振動がありますし、でこぼこ道になればカバン飛び跳ねるほど強い衝撃になる場合もあります。
クッション性があると言っても限度はありますし、そもそも振動・衝撃を伝わらないようにした方が確実ですよね。
大切なのは、自転車の振動や衝撃を直接カバンに伝えないことなので、仮にリュックだとしても、紐が長すぎて自転車の荷台に乗っている状況はNGです。
通学・通勤時間が長く、他の荷物もあって背負い続けるのは疲れるからカゴに入れて運んでいる方は見直しが必要です。
疲れを最大限まで軽減してくれるリュック選びについても紹介します。
自転車でノートパソコンを持ち運ぶための最適なリュック紹介【約5年愛用】
リュックを使うことで、かなり振動や衝撃は軽減できますが、いくつか選ぶポイントがあります。
- リュックであること
- 背中に密着すること
- ノートパソコンの持ち運び前提であること
- 撥水性が高いこと
ポイント①:リュックであること
カバンはリュックタイプのものを選びましょう。
他にも、大きめのショルダーバッグやトートバッグなども候補にあがるかもしれませんが、おすすめはできません。
理由としては、片方の肩に重さがのしかかるので痛いし疲れるからです。
また、ショルダーバックやトートバッグの肩にかける紐は細く、クッション性の無いものが多いので、長時間の持ち運びはさらに痛いです。
そのため、リュックで両肩から背負えて重さを分散し、さらに肩の部分の幅が広く、クッション性のあるものにすることでほとんど疲れなくなります。
1点集中で荷物の重量を全て支えるのと2点に分散して支えるのとでは、重さの感じ方や長時間背負った際の疲労度が全然違います。
通勤、通学であればノートPC以外にも荷物があって、結構重くなっているはずなので、そこも考慮しておくと良いでしょう。
ケンさん
ポイント②:背中に密着すること
リュックの中には、紐が長かったりすると背中に密着しない場合があります。
先ほども言った通り、紐が長いと自転車の荷台に乗せる形になるので、振動を和らげることができません。
また、荷台には乗っていなくても、振動や衝撃で揺れてしまうので良くありませんね。
でも密着するタイプだと夏場は背中に汗がびっしょりできついなー。と思われるかもしれません。
完全に無くなるというわけではないですが、背中がメッシュタイプで通気性の良いものがあるので、そちらを選ぶと良いでしょう。
ポイント③:ノートパソコンの持ち運び前提であること
リュックの中には、ノートパソコンを持ち運ぶことを前提に設計されたものがあります。
特徴としては次の通りです。
- 15.6インチ程度のノートPCを入れる専用のポケットがある。
- 専用のポケットは厚手でクッション性の高い素材になっている。
- マウスや細かい周辺機器を入れることができるポケットがある。
- 撥水性が高い
特に重要なのは、1,2つ目でして、ノートPCを振動や衝撃から保護するための専用のポケットがあるのは大きいですね。
ポイント④:撥水性が高いこと
場合によっては雨の日も自転車通勤・通学する必要が出てくるわけですが、雨に濡れないという点で撥水性も重要です。
撥水性が高いと雨を弾いてくれるので、雨がじわっーと浸み込んでくるのを防いでくれます。
撥水性があれば、普通の雨ぐらいであれば問題なしで、よほどの土砂降りでなければ大丈夫ですね。
中には、リュック自体の撥水性だけでなく、さらに上から被せる用のカバーが付いているものもあります。
それを使えば、土砂降りでも耐えれると思います。
自転車でノートパソコンを持ち運ぶ際に最適なリュック『Inateck 15.6インチリュック』
4点ほど、リュックを選ぶポイントを解説しましたが、その上で条件に合ったリュックを紹介しておきます。
『Inateck 15.6インチリュック』で、私が5年ぐらい愛用しているリュックです。
≫ 関連記事:【Inateck 15.6インチリュック】高いクッション性と撥水加工付きのパソコンリュック
カラーバリエーションが6色と豊富で、耐水性・撥水性が抜群なため、結構な大雨でも水は浸み込んできません。
心配な方は、雨天用のカバーも付いてくるので安心です。
また、ノートパソコン格納用のポケットがあり、最大15.6インチのノートパソコンを収納できます。
分厚いクッション性のある素材で保護されているので、振動も吸収してくれます。
まとめ:振動と雨水を徹底的に避けること!
ノートパソコンは持ち運びを前提に設計されているので、ある程度は振動や衝撃に耐えることができますが、限度はあります。
精密機器であることには変わりないので基本的に振動には弱いです。
また、振動だけでなく、水にも弱いので雨の日の対策もしっかり考える必要があります。
その対策を簡単にまとめると次の2つですね。
- クッション性、撥水性の高いリュックを使う。
- 自転車のカゴには入れない。
自転車のカゴにいれると自転車から直接振動が伝わるので、ノートパソコンにとって良くありません。
それを避けるために、自分自身をクッションとして挟むためにリュックにします。
さらに、ノートパソコンを持ち運ぶことを前提にしたリュックにすることで、さらに振動や衝撃を軽減してくれるようにしましょう。
また、雨の日でも耐えれるようする必要があります。
リュックの中に水が浸み込まないように撥水性の高いものを選び、さらに、大雨の日でも耐えれるようにカバーが付いているものがベストです。
いくら撥水性が高くても雨量が多かったり、長時間水に触れていると効果が薄れてきます。
また、チャックの隙間などから入る場合も考えられます。
ちょっと格好は悪いですが、カバーをかけることで、完全に守ることができるように準備しておきましょう。
ケンさん
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
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