デュアルモニタを検討しているが、購入前にメリット・デメリットをしっかり確認しておきたい。
という方向けに、普段、シングルモニタ、デュアルモニタを両方使っている経験を元に解説していきます。
目次
デュアルモニタのメリット・デメリットの前に
私が普段使っているパソコン環境について少し話しておきます。
主に作業用のパソコンとして、デスクトップパソコンとタブレットパソコン(Surface Pro 6)を使用しています。
デスクトップパソコンの方は、上の画像の通り、21インチモニタと17インチモニタのデュアルモニタ構成です。
Surface Pro 6 は、外出先では、12.3インチのシングルモニタですが、自宅で使用する場合は、上の画像の左にある21インチモニタを使ってデュアルモニタ構成にしています。
配置としては、Surface Pro 6が手前のキーボードあたりに置くので、一般的な左右ではなく、上下に置くという感じです。
今回は、このデスクトップパソコンのデュアルモニタ構成とSurface Pro 6 のシングルモニタを元に解説していきます。
デュアルモニタの一番気になる生産性について
デュアルディスプレイで一番気になるところは、作業が速くなるのか?という部分だと思います。
結論から言うと、マイクロソフトによると作業にもよりますが大体9%~50%向上するようです。
デュアルモニタにすれば、感覚的に速くなっているなー。と感じてはいました。
しかし、最大で1.5倍の生産性をモニタを増やすだけで得られるというのは驚きですね。(笑)
作業の生産性、効率性について色々な研究論文と実体験を元に解説している記事があるので、そちらも参考にしてみてください。
生産性が上がるかどうかは、デュアルディスプレイで一番重要な部分だと思っているのですが、この記事では、生産性向上の他にもメリット・デメリットがあるのか見ていこうと思います。
デュアルモニタのメリット
先ほど紹介した生産性が上がるというメリットは、紹介した記事を参考して頂きたいので省きます。
作業領域が広くなり複数のアプリケーションを表示できる。
画面が2枚あることで、作業できるスペースが大きくなるので、その分アプリケーションを多く、広く表示することができます。
複数のアプリケーションを表示することができるので、次のような使い方ができるようになります。
・攻略サイトを表示しながら、ゲームを楽しむことができる。
・ブラウザで検索して情報収集しつつ、ブログの執筆や資料の作成などをすることができる。
・動画を楽しみつつ、作業することができる。
などなど使い方によって様々ですが、モニタを2つにして同時に表示できるのはありがたいものです。
モニタのメーカーや種類を同じにする。
モニタの種類が違う場合、画面の高さが異なってくるので、少し違和感を感じるかもしれません。
上の画像を見れば分かりますが、メーカーが違い、高さを調節できないタイプのモニタなので、左右のモニタで若干高さが違います。
両方のモニタで別々のアプリケーションを表示しているので気にはなりませんが、モニタをまたいで広く表示するという場合は気になりますね。
Excelでたまに横に長い資料を開くときがあるので、画面をまたいで表示する場合があるのですが、モニタを境にExcelの行の位置がズレて、結局どこを見ているか分からなくなってしまいます。(笑)
複数のアプリケーションを見る場合、アプリケーションの切り替え作業が不要になる。
画面が2つあることによって、上で述べたように、複数のアプリケーションを表示することができます。
これは1画面であれば、アプリケーションを切り替えるために、タスクバーにマウスを動かし、別のアプリケーションをクリックし表示して、マウスを移動する。という作業が不要になるということです。
これは一見地味に思えますが、作業を効率的に進めていく上で非常に役立ちますし、ストレスの軽減にも繋がります。
シングルモニタとデュアルモニタを比較してストレスや満足度を比較した研究では、ほとんどの人がデュアルモニタの方がストレスが低く、満足したという報告があったようです。
(この研究についても上で紹介した記事で取り上げていますので、気になる方は参考にしてみてください。)
作業内容にもよりますが、別の資料の数値や情報をブラウザ等で検索しつつ、資料を作り上げるような場合、この切り替え作業が頻繁に発生します。
切り替えの回数が多くなれば多くなるほど、全体の作業に対して、切り替え作業の割合が高くなってくるので、生産性が落ちることになります。
そういった作業が多い方は、デュアルモニタの方がおすすめです。
デュアルモニタのデメリット
では、デュアルモニタのデメリットも紹介しておきます。
モニタを置くためのスペースが必要。
当然ですがモニタが2枚に増えるので、それを置くためのスペースが必要になってきます。
そのため、デスクの横幅に余裕がないとデュアルモニタにするのは厳しいかもしれません。
デスクの横幅が狭くデスクの横が壁などで塞がれている場合は置けません。
しかし、横幅は狭いが壁などは無いという場合には、モニタアームを使用することで、デュアルモニタ構成にすることができることがあります。
通常は、最低でも各モニタの足の部分がデスクに乗らなければ、デュアルモニタにすることができません。
ですが、モニタアームを使うことで横幅が短いデスクでも、はみ出してデュアルモニタにすることが可能です。
一度、モニタアームを見てみるとどういったものなのかイメージが付くと思います。
モニタアームを取り付けるには、モニタの規格を確認する必要があるので注意が必要です。
モニタをもう1枚用意するためのお金がかかる。
デュアルモニタにするには、モニタをもう一枚用意する必要があるので、お金がかかります。
ですが、最近はモニタ自体安いのでコストパフォーマンスを考えれば、購入すべきだと思っています。
3Dゲームや4Kの動画編集の場合は、性能にこだわって高いモニタが必要になってくると思いますが、ビジネス用途であれば、映れば問題なしというレベルです。
21~23インチのワイドモニタがおすすめの画面サイズですが、この条件でAmazonを調べてみると、1万円~1万5000円ぐらいです。
最近は、モニタもかなり安くなっているので、手頃な値段でデュアルモニタ環境にできると思います。
しかし、それでもお金がかかるからなー。と気になる方は、コストパフォーマンスを考えてみてください。
初期投資として、この1万5000円を払うことで、生産性が9%~50%向上するとなれば、仮に9%だとしても約10日ぐらいで回収することができます。
特に、人件費などを意識しなければならない仕事の場面だと、シングルモニタとデュアルモニタの違いはかなり大きいものになると思います。
まとめ
いかかでしょうか?
過去にデュアルモニタを体験していると、シングルモニタでは不満に感じるかもしれません。
また、デュアルモニタを体験していない場合、デュアルモニタの良さ、シングルモニタの非効率さを比べることができないので、そんなに変わるのか?と疑問に思われるかもしれません。
はっきり言って、体験してみないと便利さは分からないので、物は試しで思い切ってデュアルモニタにしてみてはいかがでしょうか?