- サイドパネルが強化ガラスやアクリルになってるメリット・デメリットって何?
- 強化ガラスで中のPCパーツを楽しみたい!
- 強化ガラス付きのパソコンってどこで買えるの?
多くBTOメーカーが、製造ラインやコスト削減の観点から量産型のPCケースを使っており、「ちょっと納得できないな…」というケースが多いと思います。
一部デザインの良いケースであったり、自作PCケースを使って組み立てているメーカーがありますが、20社近くあるPCメーカーから探すのは正直大変です。
また、自作PCユーザーに関しても、数あるPCケースメーカーの中から、強化ガラス付きのPCケースを見つけるのも難しいです。
そこで、『パソログ』を運営する上で、ほぼすべてのメーカーを見ている私が、強化ガラスのメリット・デメリットやケースを取り扱っているBTOメーカーを紹介します。
この記事を読むことで、メリット・デメリットの他にも強化ガラス付きケースを選べるBTOメーカーが大体わかります。
他にも、白ケースや金属筐体、LEDケースの観点からデザインを追求したい方はこちらを参考にして下さい。
≫ 関連記事:かっこいいデスクトップパソコン・メーカー紹介【ケースこだわり派必見】
また、初心者の方向けにデスクトップパソコンに関する知識(性能/用途/価格/デザイン性など)も幅広く解説しています。
≫ 関連記事:デスクトップパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
目次
強化ガラスの特徴やメリット・デメリットについて
強化ガラスの一番の魅力は、何と言ってもパソコンの内部を見ることができるということですね。
内部が見えることで、
- マザーボード、メモリやグラフィックボードなどのメカメカしい部分を楽しめる!
- LEDパーツで内部を光らせることで、よりおしゃれにすることができる!
などパソコンを見て楽しむことができます。
ケンさん
では、サイドパネルのクリア素材(強化ガラス/アクリル)の有無、また、強化ガラスとアクリルパネルのメリット・デメリットを解説します。
クリア素材(強化ガラス/アクリル)のメリット・デメリット
クリア素材の有無に関してのメリット・デメリットについては、主に次のようになります。
【メリット】
・内部のPCパーツを見て楽しめる。
・メカメカしい部分が見えるので、機械的な感じを楽しめる。
・パソコンのカッコ良さ、おしゃれさが増す。
・LEDパーツでイルミネーションを楽しめる。
・内部のホコリの溜まり具合が分かり、掃除のタイミングが分かりやすい。
・水冷式クーラーの場合、定期的に水漏れをチェックできる。
上の4つに関しては、デザイン的な部分ですね。
LEDパーツで光らせて中身を楽しみたい方は、『強化ガラス』×『LEDパーツ』のデザインで探す必要がありますが、LEDパソコンについてもまとめているので参考にしてみて下さい。
≫ 関連記事:LED搭載のパソコン/ゲーミングPCを紹介【デザイン重視派必見】
機能的な部分のメリットで言うと下の2つで、掃除のタイミングと水漏れチェックが楽という点ですね。
水漏れに関しては、CPUクーラーが水冷式の場合にのみ言えることですが、掃除に関しては、どのパソコンでも当てはまります。
パソコンを今まで一回も掃除したことが無いという方も少なくないと思いますが、少なくとも1年に1回ぐらい確認してホコリが溜まっていれば掃除しておいた方が良いです。
ホコリが溜まることで、
- 空気の流れが悪くなり冷却性能が低下して、パフォーマンスが低下
- 火災の原因
ということがあるので、定期的な掃除は必須です。
とは言え、デザイン的なメリットが大きいので、『カッコいいから強化ガラスにしたいんだよね』と思っている方は、強化ガラスにすべきですね。
【デメリット】
・おそらく耐久性が低い(普通に使う分には問題ないレベル)
※おそらくというのは、実際に壊れたことが無いので経験則というより、素材的な強度の観点から解説しているためです。
クリア素材でない場合は、スチールなどの金属製になっていることが多く、その素材に比べると耐久力は下がるかなと思います。
しかし、耐久力が低いといっても、アクリル素材、強化ガラス素材共に、普通に使っている分には何も問題ありません。
何か物が当たる、地震などで他の家具が当たるといった強い衝撃がある場合には、アクリル素材の場合は歪んだり、強化ガラスの場合は割れたりすると思います。
強化ガラスのメリット・デメリット(アクリルパネルとの比較)
クリア素材の有無についてのメリット・デメリットを解説しましたが、クリア素材の中には、『強化ガラス』と『アクリル素材』の2種類があります。
次は、強化ガラスとアクリルパネルを比較した際のメリット・デメリットを解説します。
※強化ガラスを中心に書いているので、逆の内容がアクリルパネルのメリット・デメリットとなります。
強化ガラスのメリット・デメリット
【メリット】
・透明度が高く内部が綺麗に見える。
・透明な範囲が広い。
・キズが付きにくい。
【デメリット】
・ガラスなので衝撃で割れやすい。
・ケースにもよるが数百円~数千円ほど高くなる。
透明度に関しては、強化ガラスの方が少し良いかなという印象ですね。
ですが、アクリル素材の場合は、キズが付きやすく、爪でちょっと引っ搔くとキズができてしまいます。
そのため、キズができる度、透明度や見た目が損なわれるので、綺麗に魅せたいのであれば強化ガラスの方が良いですね。
(左:強化ガラス素材、右:アクリル素材)
画像を見てもらえれば分かりますが、強化ガラスの場合は一面全体ということが多いですが、アクリル素材の場合は、一部だけというパターンが多いです。
アクリル素材は柔らかい素材で、一面にすると耐久力が著しく低下するので、周りはスチールなどの金属素材で強度を保っています。
そのため、パソコン内部を広く見渡したいという方も強化ガラスが良いですね。
“ガラス”ということで、
簡単に割れてしまうんじゃないの?
と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、簡単には割れないので、相当強い衝撃を与えない限り大丈夫です。
強化ガラスということで、4mmぐらいの厚めのガラスになっており、少しの衝撃は耐えれるので普通に使う分には何も問題はありません。
ですが、何か物が当たる、地震などで他の家具が当たるといった強い衝撃がある場合には、割れると思います。
その際にガラスが飛び散って心配と思う方は、飛散防止フィルムなどを上から貼るなどの対策をしておいた方が良いでしょう。
価格に関しては、同型でサイドパネルが『強化ガラスタイプ』と『スチールタイプ』の2種類を展開しているPCケースを調べると、300円ほどの違いでした。
※Cooler Master MasterBox CM694 TGで確認
ケースによって価格が全然違うので、強化ガラス分で数百円~数千円ほど高くなると考えておけば良いでしょう。
とは言え、スペックや機能部分による価格差の方が圧倒的に大きいので、大して気にしなくても良いレベルと思います。
まとめると、パソコン内部を”クリアに”、”綺麗に”、”広々と”覗きたいのであれば強化ガラスです一択かなと思います。
強化ガラスのBTOパソコン・メーカーの紹介
サイドパネルが強化ガラスのパソコンは、ごく少数ですが全くないわけではありません。
中には、自作PCケースを使って組み立てているメーカーもあるので、そういったメーカーでは選択肢が多くなりますね。
マウスコンピューターのゲーミングブランド『G-Tune』の最上位モデル
G-Tuneは、マウスコンピューターのゲーミングPCブランドで、4種類のケースデザインで展開されています。
その中で、一番大きいフルタワー型のケースが強化ガラスを採用したモデルとなっており、マウスコンピューターのオリジナルケースですね。
前面部分は、ダーククロム加工がされた強化ガラスをベースとして、縦方向に赤のアルミフレームがワンポイントで入っています。
電源ボタンやUSBなどは、アルミフレーム部分に集約されており、全体的にシンプルな作りです。
ケンさん
サイドパネルには、スモーク加工された強化ガラスが用いられており、パソコン内部も見ることができます。
また、ワンタッチでサイドパネルを取り外しできる機構が備わっているので、ちょっとした掃除やストレージの増設などに関しては、非常に取り扱いのし易いケースだと思います。
おしゃれなケースが多いBTOメーカー『ストーム』
ストームは、自作PC向けのPCケースを使って組み立てているBTOメーカーで、おしゃれなケースが多いです。
その中でも、いくつか強化ガラスを採用したケースがありますね。
アルミ製のケース、ホワイトやレッドなど珍しい色のケースも取り揃えらえていて、どれもおしゃれで高級感のある印象を受けます。
ケースの選択肢が約20種類と豊富なBTOメーカー『SEVEN』
SEVENは、BTOメーカーの中でもPCケースの選択肢が多いメーカーです。約20種類のケースの中で、大体10種類程度が強化ガラスを使ったケースとなっています。
デザインがおしゃれなもの、カッコいいもの、LEDで光るもの、白いケースなど色々な方面にバリエーションが豊かです。
SEVENは、コスパの高いメーカーですが、日替わり・週替わりセールをやっているので、さらにコスパが高くなるのでおすすめですね。
ケースの選択肢が約30種類と豊富なBTOメーカー『VSPEC』
VSPECは、BTOメーカーの中でもPCケースの選択肢が多いメーカーです。
ケースの選択肢自体は多いのですが、強化ガラス付きとなると数種類ぐらいですね。
スタンダードなスチール製のブラックケースやホワイトケースが中心。
サイコムのゲーミングPCブランド『G-Master』
G-Masterシリーズは、サイコムのゲーミングPCブランドで、ハイエンドなPCが多め。ほとんどのモデルで強化ガラス付きのケースが採用されています。
また、オプションでLEDストリップを付けることで、内部全体をLEDで光らせることができます。
HPのベビーユーザー向けゲーミングPCブランド『OMEN』シリーズ
OMENシリーズは、HPのヘビーユーザー向けゲーミングブランドで、ハイエンド(高性能)なCPU, GPUを搭載したパソコンを展開しています。グラフィックの良い重めの3Dゲームはもちろんのこと、4Kやグラフィック設定を高くしても快適にプレイできるレベルです。
また、水冷クーラーを搭載しているので、高負荷な状況でもCPUが高温にならず、パフォーマンスを最大限発揮してくれます。
ケース仕様は2パターン用意されており、サイドパネルが強化ガラスは共通です。
1つ目は前面が金属パネルのタイプ、2つ目は前面が強化ガラスのタイプです。
サイドだけでなく、前面も強化ガラスというのは珍しいですね。
デフォルトでは、LEDはホワイトで光っているので、ボディ全体のグレーとマッチして高級感がありますね。
また、メモリやCPUクーラー周りも光るようです。
強化ガラス搭載のおすすめPCケースメーカー【自作PCユーザー向け】
自作PCユーザー向けに、強化ガラス付きのPCケースを多く取り扱っているPCケースメーカーを紹介します。
PCケースメーカーも数が多く、簡単にまとめただけで40社近くになります。
その中から1つ1つ探すのは大変なので、いくつかピックアップして紹介します。
メーカーは次の通りです。
- Cooler Master
- CORSAIR
- Fractal Design
- InWin
- NZXT
- Phanteks
- RAIJINTEK
- Thermaltake
- MetallicGear
- COUGAR
10社取り上げましたが、これでも頑張って絞りました。(笑)
これでも結構数が多いですが、ギャラリーも用意したので、さくっと確認していきましょう。
また、BTOパソコンとして購入できるケースも一緒に紹介してきます。
ギャラリー以外にも、たくさん強化ガラスPCケースがあるので、ぜひメーカーページやAmazonなども合わせて調べてみて下さい。
Cooler Master
BTOでも取り扱いのあるケースで、簡単に仕様や特徴をまとめています。
CORSAIR
BTOでも取り扱いのあるケースで、簡単に仕様や特徴をまとめています。
Fractal Design
BTOでも取り扱いのあるケースで、簡単に仕様や特徴をまとめています。
InWin
BTOでも取り扱いのあるケースで、簡単に仕様や特徴をまとめています。
NZXT
BTOでも取り扱いのあるケースで、簡単に仕様や特徴をまとめています。
Phanteks
BTOでも取り扱いのあるケースで、簡単に仕様や特徴をまとめています。
RAIJINTEK
Thermaltake
BTOでも取り扱いのあるケースで、簡単に仕様や特徴をまとめています。
MetallicGear
BTOでも取り扱いのあるケースで、簡単に仕様や特徴をまとめています。
COUGAR
まとめ:デザインを重視したい方は、強化ガラスがおすすめ!
パソコンは、スペックを重視と考えるユーザーが圧倒的に多いです。
パソコンを販売しているメーカー側もその考えで、サイドパネルが強化ガラスになっているなどのデザインを重視したものは数が少ないのが一般的です。
しかし、それでも強化ガラスのパソコンが気になる!欲しい!という気持ちは良く分ります。
パソコンは何かを作業・処理するための道具なので、スペックはもちろん最重要ですが、使う上で作業のモチベーションなどを高めるためにカッコいいパソコンが欲しいとデザインにもこだわりたいという方も多いと思います。
デザインと言うと、LEDライティングであったり、アルミケースであったり色々ありますが、その中でもパソコン内部が見れる強化ガラスというのは、デザイン性を語る上で外せない要素ですね。
価格的にも特別高くなるということは無いので、気になる方はぜひ自分の気に入りデザインのパソコンを探してみて下さい。
他にも、白ケースや金属筐体、LEDケースの観点からデザインを追求したい方はこちらを参考にして下さい。
≫ 関連記事:かっこいいデスクトップパソコン・メーカー紹介【ケースこだわり派必見】
また、初心者の方向けにデスクトップパソコンに関する知識(性能/用途/価格/デザイン性など)も幅広く解説しています。
≫ 関連記事:デスクトップパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説