GIGABYTE AERO 15 OLEDは、約20万~50万(8モデル)と高めのノートPCですが、スペックが高く、広色域対応の15.6インチ4Kディスプレイを搭載しており、価格以上の価値を提供してくれるノートPCですね。
主に、ディスプレイに強いこだわりがあり、動画編集や写真、2D・3DCGなどの映り具合にこだわるクリエイティブなユーザーにおすすめの1台となっています。
では、そのGIGABYTE AERO 15 OLEDの魅力やスペックを実機で徹底的にレビューして行きます。
Kenさん
目次
GIGABYTE AERO 15 OLEDの特徴・注目ポイント
GIGABYTE AERO 15 OLEDの特徴や注目すべきポイントを簡単にまとめておきます。
- Samsung製の4K HDR有機ELパネル搭載
- 標準より広い色域を表現可能(Windows基準のsRGBより25%多くの色を表現できるDCI3P色域に対応)
- 世界初の3mm幅の極細ベゼル
- 高いコントラスト比で暗い部分もくっきり映る(VESA DisplayHDR 400 True Black基準)
- ブルーライトを60%少なくした目に優しいディスプレイ
- 1台ずつ、出荷前にパネルを厳しくチェックする徹底ぶり(色彩の権威X-Rite™ Pantone®と協力)
- Microsoft Azure AIによる世界初のAIノートPC。
※ディスプレイの項目で詳しく解説します。
他にもたくさん魅力はありますが、特に、ディスプレイのこだわりを強く感じる1台ですね。
動画編集や画像、写真、2D・3DCGなどの映像関係のクリエイティブな用途に最適なノートPCと言えるでしょう。
また、世界初のAIノートPCということで、CPUとGPUの電力モードをその時々で最適に動作するよう学習します。
これにより、
- 最適化されたゲーミングパフォーマンス
- 最短のメディア処理
を実現しています。
ケンさん
本製品は、メーカー様より貸与して頂き作成しています。
GIGABYTE AERO 15 OLEDのスペック
GIGABYTE AERO 15 OLEDのスペックは次の通りです。
製品名 | AERO 15 OLED |
---|---|
CPU | Intel Core i7-10875H (8コア/16スレッド, 2.3GHz Max5.1GHz) Intel Core i9-10980HK (8コア/16スレッド, 2.4GHz Max5.1GHz) |
GPU | RTX 2080 Super / RTX 2070 Super / RTX 2070 / RTX 2060 / GTX 1660Ti |
メモリ | 16GB / 32GB / 64GB |
ストレージ | 512GB / 1TB(M.2 PCIe SSD) |
サイズ | 356(W) x 250(D) x 20(H) mm |
質量 | 本体:2.2kg / 充電器:843g |
バッテリー | 94,240 mWh |
ディスプレイ | 15.6インチ 4K有機ELパネル 解像度:3,840×2,160 |
インターフェース | USB 3.2 Gen1 (Type-A) x3 Thunderbolt 3 (Type-C) x1 HDMI 2.0 x1 mini DP 1.4 x1 ヘッドフォン出力 / マイク入力 x1 SDカードリーダー x1 LAN ポート x1 |
生体認証 | 指紋認証 |
価格 | 約18万円~ |
本記事では、Core i7 / RTX 2070 SUPER MAX-Q / 16GB / 512GB(AERO 15 OLED XB-8JP51B0SP)の構成でレビューしています。
外観
本体は、アルミ合金を削り出し(CNC)を採用しており、スマートさと頑丈さの2つを兼ね備えています。
天板全てを同じデザインにするのではなく、下側の反射するライン部分とアルミ合金の金属感が特徴的で、高級感のある仕上がりになっていますね。
中央にある『AERO』のロゴは、LEDによって控えめに光ります。
ケンさん
光の反射具合が所々で違っており、デザインにもこだわっていることが分かりますね。
ヒンジ部分もしっかりしており、ディスプレイの開閉も楽々ですし、画面がぐらつくということも全くありません。
本体裏側を見ると、左右に2つのファンを搭載していることが分かります。
この2つで、熱を持ちやすいハイエンドなCPU, GPUを冷却しています。
ちなみに、「Fn + Esc」キーで、ファンの回転速度を最大にするという機能があるので、エンコード時やゲーム中など高負荷な状況がある場合には、役立ちそうですね。
とは言え、ファンを全開にするとさすがにファン音が気になるかなという印象でした。
カラーバリエーションは、ブラックとシルバーの2色となっています。
各使用用途の快適度
用途 | 快適度 | コメント |
---|---|---|
ウェブ閲覧 | ◎ | とても快適 |
ビジネス用途 (Office, メーラー等) | ◎ | とても快適 |
動画視聴 | ◎ | とても快適 |
ブログ執筆 | ◎ | とても快適 |
画像編集 | ◎ | とても快適 |
動画編集 | ◎ | Youtube向けのFHD動画で10分程度の編集であれば快適ですね。 ※4K動画編集は試していません。 |
ゲーム | ◎ | 重めの3Dゲームでも快適なので、色々なゲームをプレイ可能 |
プログラミング | ◎ | Visual Studioはとても快適に動作します。 |
本記事では、Core i7 / RTX 2070 SUPER MAX-Q / 16GB / 512GB(AERO 15 OLED XB-8JP51B0SP)の構成でレビューしています。
- CPU:Intel Core i7
- GPU:NVIDIA RTX 2070 Super
- メモリ:16GB
とハイスペックのことだけはあり、色々な用途で快適に動作しますね。
サイズ、重量
本体のサイズと重量は次の通りです。
サイズについて
幅356 x 高さ250 x 厚さ20 mm
世界初の3mmの極細ベゼルということで、この分幅と高さは、15.6インチノートPCの中では、小さいほうですね。
他のノートPCでは、+8~+10mmぐらいが標準。
厚さに関しても20mmと他のものと比べて薄いですね。
サイズは、画面サイズである程度決まってきて大体似たようなサイズ感になってきますが、GIGABYTE AERO 15 OLEDは、全体的に少しだけコンパクトです。
15.6インチノートPCの中でも、少しでもコンパクトが良いという方には良いですね。
重量について
本体 :2.2kg
充電器:843g
合計 :約3kg
公式ページのスペックには、~2kgとありましたが、実際に測ってみると2.2kgでもう少し重いですね。
とは言え、15.6インチのノートPCならこのくらいが標準的な重量と言えるでしょう。
このサイズ感で、GPUも搭載しているので、このくらいの重量にはなってきます。
レビューするにあたり、何度かリュックに入れて本体のみを持ち運んでみましたが、毎日持ち運んで使うというには、少し疲れるかなという印象です。)
- 自宅内での移動(リビング⇔自室)
- たまにはカフェや大学で作業したい
- 帰省するときにも作業したい
というように、短距離であったり、たまに持ち運んだりする分には良いかな。
ディスプレイ
ディスプレイは、15.6インチのSamsung製4K有機ELパネルを搭載しています。
解像度は4Kなので、3,840×2,160ですね。
デスクトップ画面もベンチマークの3DMARKの画面も非常に綺麗に映し出されています。
グレア(光沢)なディスプレイで、映像を綺麗に映し出してるという特徴があるので、そういった面でも動画視聴や映像制作関係の用途で使うのに最適ですね。
とは言え、グレアディスプレイは、映り込みも多少あるので、その点は理解した上で選んだ方が良いですね。
公式の仕様では、3mmとあったのですが、実際は約5.5mmともう少し太いです。
(公式とは計測方法が異なっている可能性があります。)
とは言え、約5.5mmでも極細の部類で、スマートな印象を受けますね。
ケンさん
ディスプレイの基本性能はこのような感じですが、一番伝えたいのが、Samsung製の4K HDR有機ELパネルの性能についてです。
DCI3Pの広色域
Windowsの標準では、sRGBが採用されていますが、DCI3Pということで、sRGBより25%多くの色を表現することができます。
※AMOLED:DCI3P, LCD:sRGBの色域
高いコントラスト比で明暗をくっきり表示
コントラスト比が通常のディスプレイより高く、暗い部分もよりくっきり映し出してくれます。
(VESA DisplayHDR 400 True Black基準に認証)
誕生日の画像を見て分かるように、ロウソクの火やその光が当たっている女の子の顔が明るく表示され、左下の暗くなっている人も明るく綺麗に表示してくれています。
60%のブルーライトカットで目に優しい
通常のディスプレイより、目の疲れの原因でもあるブルーライトを大きくカットしてくれます。
目への負担を軽減できるので、長時間作業したいという方に良いですね。
出荷時の徹底したディスプレイチェック
AERO 15 OLEDでは、高性能なディスプレイの品質を確保するために、出荷時に1台ずつ厳格なディスプレイをチェックしています。
このチェックは、カラーマネジメントで世界を先駆する企業、エックスライト社、パントン社と協力のもとチェックされているので、非常に信頼度の高いものとなっています。
ケンさん
キーボード・タッチパッド
キーの配列は、特に癖もなく一般的なタイプですね。
打鍵感もしっかりとあり、押しやすいです。
キーピッチ :18.4mm
キーストローク:1.73mm
特に、入力しづらいというのは無く、丁度良い感じです。
タッチパッドの左上には、指紋認証リーダーが搭載されています。
何も考えずに左手の親指を登録して試しましたが、角度的に親指が辛いので、左手の人差し指か中指がベストですね。
カメラは、キーボードの上部に搭載されており、カメラカバーが付いています。
- 不意にカメラを起動させてしまって素早く隠したい!
- PCが乗っ取られ撮影されてしまうリスクを減らしたい!
という方にはこの仕組みは良いですね。
こういうのが無いと、付箋を貼って対策しないとダメですからね(笑)
また、キーにはLEDが搭載されているので、暗い場所での作業でもしっかりとキーを確認しつつ、文字入力をすることができます。
もちろん、OFFにすることもできます。
また、RGB Fusion 2.0 に対応しており、元々インストールされているソフトウェアから、色と光らせ方をカスタマイズすることができます。
単色で好きな色を光らせる程度であれば、良いかもしれませんね。
また、眩しすぎるという場合には、調整可能です。
ケンさん
インターフェース
インターフェース周りは次のようになっています。
【左側】
HDMI 2.0 x1
mini DP 1.4 x1
USB 3.2 Gen1 (Type-A) x1
ヘッドフォン出力 / マイク入力 x1
LAN ポート x1
LANポートも付いているので、大容量な動画ファイルなどをネット経由でやり取りするときも高速に行うことができます。
いつもは無線LAN接続にして、大容量ファイルの時だけ有線にするといった使い分けをしても良いかもしれませんね。
【右側】
USB 3.2 Gen1 (Type-A) x2
Thunderbolt 3 (Type-C) x1
SDカードリーダー x1
充電コネクタ
バッテリー・消費電力
バッテリー容量は、次の通りですね。
バッテリー容量:94,240mWh
今使っているSurface Pro 6の2倍以上なので、結構大容量なバッテリーを搭載されていることが分かります。
15.6インチのノートPCであれば、このくらいが標準なのか、それとも、ハイエンドなCPU, GPUということで電力消費が多くなることを見越して大容量バッテリーが搭載されているのかは分かりませんが、これだけあれば十分そうですね。
ケンさん
GIGABYTE AERO 15 OLEDのCPU・GPU・SSDのベンチマーク
GIGABYTE AERO 15 OLEDのベンチマークをいくつか計測したので、その結果を解説していきます。
本記事では、Core i7 / RTX 2070 SUPER MAX-Q / 16GB / 512GB(AERO 15 OLED XB-8JP51B0SP)の構成でレビューしています。
ストレージ性能(M.2 PCIe SSD)
ストレージの性能を見ていきましょう。
GIGABYTE AERO 15 OLEDでは、HDDより読み書き速度の速いSSDを採用しています。
さらに、SSDの中にもSATA, PCIeの2タイプがありますが、より速いPCIe SSDを採用。
※ベンチマークソフト「Crystal Disc Mark」にて、計測しています。
画像左上の数値を見ると、読み込み速度が1秒間で2.2GBとかなり速いです。
OSやソフトウェアの起動、ゲームのロードなどストレスはありませんね。
CPU性能
CPUの処理性能を見ていきましょう。
CPUは、ハイエンドなIntel Core i7 10875Hを搭載しています。
8コア/16スレッド
クロック周波数:2.30GHz(最大5.1GHz)
※ベンチマークソフト「CINEBENCH R20」にて、計測しています。
スコアは、1857ポイントとなっており、ノートPCの部類では高いですね。
Web閲覧や動画視聴、Officeなど普段使いはもちろんのこと、ゲームや動画編集などスペックが必要な用途でも快適ですね。
GPU性能(ゲーム含む)
GPUのグラフィック性能を見ていきましょう。
GPUは、ハイエンドなNVIDIA GeForce RTX 2070 Super with Max-Qを搭載しています。
※ベンチマークソフト「3DMARK」にて、計測しています。
スコアは、7322ポイントとなっており、ノートPCの部類では高いですね。
その他ゲームのベンチマークを見てみましょう。
軽量な3Dゲーム:ドラゴンクエストX
【設定】
グラフィック設定:標準品質
解像度:1920 × 1080
表示方法:フルスクリーン
【結果】
すごく快適(スコア:22,514)
このスペックであれば、軽い3Dゲームは余裕ですね。
普通の3Dゲーム:FF14
【設定】
グラフィック設定:高品質
解像度:1920 × 1080
表示方法:ウィンドウモード
【結果】
非常に快適(スコア:14,316)
重めな3Dゲーム:FF15
【設定】
グラフィック設定:標準品質
解像度:1920 × 1080
表示方法:フルスクリーン
【結果】
とても快適(スコア:9,516)
重めの3Dゲームでも「とても快適」という結果なので、ほとんどのゲームをプレイできるかなと思います。
ベンチマーク中のゲーム画面もカクつくことなく快適に表示されていました。
グラフィック性能も高いので、3Dゲームや3DCGなども快適に動作しますね。
動画編集のエンコード性能
動画編集のエンコード時間を計測しました。
【検証動画】
動画時間:10分23秒
解像度 :FHD(1920 × 1080)
フレームレート:30fps
Youtube向け動画を想定し、素材動画に加え、テロップ、BGMなどを追加しています。
※動画編集ソフト「Filmora
エンコード時間の結果は次の通りです。
CPUのみ:7分00秒
GPUアクセラレーション:6分15秒
※Filmoraは、GPUアクセラレーションによるエンコードの性能があまり良くないので、少しだけの短縮となりました。
10分の動画が6, 7分でエンコードできるのは結構速いですね。
ケンさん
GIGABYTE AERO 15 OLEDの実機レビューまとめ
GIGABYTEの15.6インチの4Kディスプレイ搭載のハイエンドノートPC『AERO 15 OLED』を実機レビューしました。
- CPUは、Intel Core i7, i9、
- GPUは、GTX 1660Ti(ミドルレンジ)からRTX 2080 Super(ハイエンド)
までラインナップも豊富。
スペックの高さから普段使いは軽々動き、ゲームやクリエイティブな用途でも快適に動作します。
また、スペックだけでなく、ディスプレイにも強いこだわりを感じる1台となっていました。
再度、ディスプレイの特徴をまとめてみると
- Samsung製の4K HDR有機ELパネル搭載
- 標準より広い色域を表現可能(Windows基準のsRGBより25%多くの色を表現できるDCI3P色域に対応)
- 世界初の3mm幅の極細ベゼル
- 高いコントラスト比で暗い部分もくっきり映る(VESA DisplayHDR 400 True Black基準)
- ブルーライトを60%少なくした目に優しいディスプレイ
- 1台ずつ、出荷前にパネルを厳しくチェックする徹底ぶり(色彩の権威X-Rite™ Pantone®と協力)
と言うように、かなりこだわってることが分かると思います。
スペックだけでなく、ディスプレイの性能がかなり高いので、動画編集、写真、2D・3DCGなど映像関係のクリエイティブ用途として、おすすめのノートPCですね。
興味のある方は、ぜひ公式の製品ページなどでも確認してみて下さい。