- デスクトップパソコンの掃除ってどうすれば良いの?
- どのくらいの頻度で掃除するのが良いの?
- 掃除に必要な準備や道具って何かあるの?
デスクトップパソコンの掃除方法や必要な準備、道具やどのくらいの頻度で掃除すれば良いのか、また、ホコリを放置することで、パソコンのパフォーマンスが下がったり、ファンがうるさくなったりと悪影響もあるので、そのあたりも含めて徹底的に解説していきます。
この記事では、なぜ、定期的にパソコンを掃除しないといけないのか、具体的にどういう風に掃除すれば良いのかが分かります。
長期間掃除しないとパフォーマンスの低下や最悪の場合、ショートや出火の原因となるので定期的な掃除は必須ですね。
それほど難しい作業ではないですし、掃除時間は大体30分~1時間程度なので、時間がある時にぜひ試してみて下さい。
デスクトップパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:デスクトップパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
また、ノートパソコンの掃除方法も解説しているので、持っている方は参考にして下さい。
目次
デスクトップパソコンの掃除について
デスクトップパソコンを掃除する前に、頻度やホコリが溜まったらどうなるかなど基本的なことを解説します。
- 半年~1年に1回の頻度がおすすめ!
- 掃除をしないとパフォーマンスの低下や騒音などの原因になる
- ホコリはキーボード, ファンや吸気口・排気口に溜まる
半年~1年に1回の頻度がおすすめ!
デスクトップパソコンを掃除すべき頻度は、大体半年~1年に1回程度が目安ですね。
デスクトップパソコンには、たくさんのファンがあったり、凸凹したUSBなどのポート類があったりとホコリが溜まりやすい部分が多いです。
ホコリの溜まり具合は、ホコリの原因となる布団やカーテンなどの布製品の多さ、パソコンの使用時間、空気が通る量(ファンの数や回転数)によって変わってきます。
そのため、具体的にピンポイントでこの間隔で掃除すべきとは言えないですが、このくらいの頻度が必要です。
しかし、このぐらいの間隔で掃除をしても、結構ホコリは溜まっているものなので、購入してから数年経ってるけど、一回も掃除していないというのは危険かもしれませんね。
デスクトップパソコンのフィルターやファンに軽くホコリが積もってきたら目安と考えましょう。
強化ガラスなどで内部が見えるパソコンであれば、内部のファンや基盤、ケースの底の溜まり具合も見るといいでしょう。
実際に私のデスクトップパソコンの状況を見て、掃除の目安の参考にして下さい。
多少ホコリがあって、「まぁ、このくらいならもう少し良いかな…」「まぁ、時間がある時に掃除しとくか…」ぐらいの感覚ですね。
かなりホコリが溜まっており、できるだけ早く掃除すべきなライン。
また、キーボードにも意外とホコリが溜まりやすいですし、髪の毛やその周りで食事などをするのであれば、食べカスなども入るので、想像以上に汚れています。
キーキャップを外したり、分解したりして隅々まで掃除するのは、同様に半年~1年に1回程度で良いと思いますが、ふき掃除をしたり、エアダスターで目立つゴミを取ったりと軽く掃除する分には、半月~1月に1回ぐらいしても良いんじゃないかなと思います。
掃除をしないとパフォーマンスの低下や騒音などの原因になる
デスクトップパソコン内部にホコリが溜まることで起きる不調や不具合は、次の通りです。
- パフォーマンスの低下
- ファンの騒音
- ホコリにショートして火災【滅多にない】
パフォーマンスの低下
ホコリが溜まることで、エアフロー(パソコン内部の空気の流れ)が悪くなるので冷却性能が低下します。
冷却性能が悪くなることで、パソコン全体の処理性能の低下に繋がります。
パソコンのパーツの中でもCPUとGPUが発熱するのですが、3Dゲームなどの高負荷時になればなるほど温度が高くなります。
パソコン側で、CPUやGPUなどの温度を管理しており、危険な温度にならないようにパフォーマンスの調整をする機能があります。
エアフローが悪くなることで冷却性能が落ちて温度を上手く下げれないと、CPUやGPUの処理性能を一時的に落とすことで温度上昇を抑えるため、パフォーマンスが低下します。
ファンの騒音
パソコンは温度を管理する中で、パフォーマンスを下げて温度上昇を抑える以外にも、ファンの回転数を上げることで冷却性能を向上させてくれます。
ファンの回転数を上げるということは、ファンの音がうるさくなるので騒音の原因になります。
ホコリにショートして火災【滅多にない】
滅多にありませんが、10年など長期間掃除しておらずホコリがかなり溜まっていて、高負荷な環境でパソコンを使っていると、ショートしてホコリに引火して火事になったり、なりそうになったりすることがあるようです。
私は、20年以上PC、デスクトップPC・ノートPCの両方を使ってますし、デスクトップPCを高負荷な状態で、24時間365日付けっぱなしにしたことがありますが、火災はもちろん、故障もなかったので、きちんと清掃をマメにすれば起こらないと思います。
ケンさん
ホコリはフィルター, ファンなどに溜まる
ホコリが溜まりやすい箇所としては次の通りです。
- PCケースのフィルター
- ファン(PCケース, CPU, GPU, 電源ユニット)
- マウス
- キーボード
ホコリは、PCケースファンやCPU, GPU, 電源ユニットなどのPCパーツに付いているファンなどの空気の流れがあるところに溜まりやすいです。
ケンさん
そして、ファンの手前にあるフィルターにも、ホコリが溜まりやすいです。
フィルターについては、PCケースによって搭載しているかどうかが変わりますが、フィルターをしていてもファンに全くホコリが溜まらないことはなく、少しマシになる程度なので掃除は必要ですね。
PCケースファンは、デスクトップパソコン内部なので、ケースのフタを開けて掃除するのがベストですが、開けるのが怖い方は外側からエアダスターをかけるだけでも違うのでやっておきましょう。
マウスは、ホイールやクリックの隙間にホコリや手垢などが溜まることがあります。
また、キーボードは隙間が多く、そこからホコリや髪の毛が入り込みますね。
特に、デスクトップパソコンで動画を見ながら、ご飯やお菓子を食べている方であれば、食べ物のカスも意外と落ちるので、それがキーボードに入り込んだりします。
ケンさん
デスクトップパソコンの掃除に必要な道具
デスクトップパソコンの掃除を始める前に必要な道具を紹介します。
絶対に必要でこれがないと掃除できない道具もありますし、あった方がいいレベルの道具もあるので、必要と思ったものを揃えておいてください。
道具リストは次の通りです。
- エアダスター:ホコリを飛ばす
- 掃除ブラシ:細かいところを掃除
- 綿棒や棒+ティッシュ:内部の細かいところを掃除
- 掃除機:飛ばしたホコリの掃除
- クロス:モニタの掃除
- 無水エタノール(アルコール):手垢や汚れ取り
- ドライバー:分解する際に必要
エアダスター:ホコリを飛ばす
エアダスターは、ホコリを吹き飛ばすための商品で、パソコンを掃除する際は必須と言っていいほど使いますね。私の場合は、1回のパソコン掃除で大体半分ぐらい使うので、複数台掃除する方は、それに合わせて必要な本数を用意しておいてください。
また、他にも、電動で充電すれば何回でも使えるエアダスターのようなものもありますが、空気圧や低くただ風を送っているだけで全然ホコリが飛ばなかったり、ファンがうるさかったりするので、今のところあまりおすすめではありません。
エアダスターと言えば、PC周辺機器でおなじみのエレコムなので、これがおすすめです。
ケンさん
掃除ブラシ:細かいところを掃除
キーボードやポート類、ファン、排気口・吸気口などのスキマを掃除するための掃除ブラシです。
柔らかめのブラシと固めのブラシの2本か両方が付いているタイプがおすすめですね。
柔らかめのブラシでさらっと全体のホコリを落として、それでも落ちないところを固めのブラシで重点的に掃除するイメージですね。
綿棒や棒+ティッシュ
デスクトップパソコンのフタを開けて内部を掃除する場合は、綿棒、または、棒や指にティッシュや布などを巻いたものが必要です。
エアダスターだけでは細かいホコリが残るので、それ以上綺麗に掃除したいとなるとどうしても擦って取ることになります。
掃除ブラシの形状によっては大丈夫ですが、ファンなどの奥まったところまで掃除したいので、細長い棒状のようなものが重宝しますね。
掃除機:飛ばしたホコリの掃除
デスクトップパソコンの掃除をする際は、ベランダや自宅の駐車場などホコリが舞っても大丈夫なところでやるのがベストですが、それが無理で室内でやる場合もあると思います。
その場合は、室内にエアダスターで飛ばしたホコリが舞うことになるので、最後に部屋を綺麗にするために掃除式が必要です。
クロス:モニタの掃除
スマホや眼鏡を拭く時にも使われるクロスです。
ティッシュなどと比べると繊維も細かくモニタにも優しいので、モニタを掃除するなら専用のクロスで拭くのが良いですね。
乾いたティッシュや布だと指紋の油分などが取れづらいですが、クロスなら綺麗に拭くことができます。
無水エタノール(アルコール):手垢や汚れ取り
無水エタノールは、デスクトップパソコンの本体やマウス・キーボードなどに付いた指紋の油分、手垢などの汚れを落とすのに使います。ただ、なくても落とせないことはないので、あった方が便利という感じです。
汚れが落ちにくいと息をハーとして拭いたり、湿らせた布で拭いたりしがちですが、精密機器なので水分はよくありません。
しかし、無水エタノールであれば、揮発性があるのでパソコンの掃除に適しています。
ケンさん
薄めて使ってしまうと揮発性が弱くなるので、布に軽く湿らせて使います。
ドライバー:分解する際に必要
デスクトップパソコンの内部を掃除する場合は、ネジを取って裏ブタを開ける必要があるのでドライバーが必要です。
写真の左二つのような大きさのドライバーがあればOKで、一番右は、NVMe SSDなどの小さいネジ用ですが、掃除ではそこまで使いません。
保証期間中にデスクトップパソコンを分解すると保証対象外となってしまう場合がほとんどなので、その点は注意しましょう。
また、がっつり精密機器周りを扱うことになるので、その辺りを触るのが怖い方は、デスクトップパソコン内部の掃除はやめておいた方が良いです。
内部も掃除したい方は、一般的なドライバーのサイズなので、とりあえず家にあるドライバーで試してみて、サイズが合わなかったら購入を検討しましょう。
デスクトップパソコンの掃除に必要な事前準備
デスクトップパソコンの掃除を始める前に必要な事前準備は次の通りです。
- データのバックアップを取る
- デスクトップパソコンの電源を切ってケーブルを抜く
- 掃除場所を決める(ベランダなどの外がベスト)
データのバックアップを取る
掃除することで故障してしまう可能性もゼロでは無いので、重要なデータのバックアップは事前に取っておきましょう。
最悪な場合、掃除が原因で故障することも考えられるので、データだけは守れるように準備が必要です。
ケースのフタを開けずに外側だけ、マウスやキーボードだけを掃除するのであれば必要ないと思いますが、フタを開けて掃除する場合は念のため取っておいた方が良いです。
デスクトップパソコンの電源を切ってケーブルを抜く
掃除する前は、必ずデスクトップパソコンの電源を切って、電源ケーブルも外しておきましょう。
また、電源ケーブルを抜いても、電気を蓄えるコンデンサーという部品に一定時間電気が残っているので、5~10分程度は掃除せずに放置しておきましょう。
通常、数秒から数分程度で残っている電気はなくなるので、このくらい放置すれば十分です。
電気が残っている状態で掃除をしてしまうと、回路に触れて感電したり、エアダスターなどの可燃性ガスに引火したりするリスクもあるので、必ず時間をおいてください。
こんなことを書くと「掃除するの怖すぎないか…」と思われるかもしれませんが、普通に掃除していたら、回路やPCパーツに触れることはないので、まず感電はしません。
また、私は電源ケーブルを抜いてから、待たずにエアダスターで掃除したこともありますが、特に引火や故障はしたことがありません。
ケンさん
あくまで、そういう危険も可能性としてゼロではないですが、それが起きるかと言われれば、ほぼないと思っています。
ですが、より安全に掃除ができるように、感電や引火などの最悪のケースとケーブルを抜いてから数分は放置しておくという対策はしておきましょう。
掃除場所を決める(ベランダなどの外がベスト)
デスクトップパソコンを掃除する際、基本的にエアダスターを使うので、ホコリが舞い散るので、掃除する場所も考えておきましょう。
室内でするのであれば、パソコンを掃除した後に部屋も掃除することになります。
もし、それが嫌なのであれば、ベランダや駐車場、玄関ポーチなどの屋外がおすすめですね。
ホコリは風に乗ってどっかに行ってくれますし、床に残ったとしても少し掃き掃除をすれば終わりです。
私は、家にベランダがあるので、足が汚れないようにAmazonの梱包材などをひいて掃除します。
しかし、事情によってはできない方もいらっしゃると思うので、そういう場合は部屋でやるしかないです。
その場合は、部屋にホコリが舞ってしまうので掃除機も準備しておきましょう。
ケンさん
デスクトップパソコンの掃除方法【分解しない】
では、実際にデスクトップパソコンを掃除する手順や方法を解説します。
まずは、分解しない場合で掃除できる箇所をまとめていきます。
- フィルターの掃除
- USBなどのポート類の掃除
- 外部・本体の清掃
- マウスの掃除
- キーボードの掃除
- モニタの掃除
フィルターの掃除
フィルターは、パソコン内部へのホコリの侵入を防ぐためのもので、主にファンの手前にあることが多いです。
- フロントのPCケースファン部分
- トップのPCケースファン部分
- 電源ユニットのファン部分
基本的にフィルターは、外側から簡単に取り外しできる構造になっているので、パソコンからフィルターを外して、ホコリを掃除機で吸ったり、ベランダなどではたいたりして掃除します。
フィルターの掃除に関しては、エアコンなどのフィルター掃除でいつもやっているような方法でOKです。
ケンさん
フィルターによって、ホコリを完全に防げるわけでは無いですが、あるのとないのとでは掃除の手間が変わりますね。
フィルターであれば、外側から簡単に外して掃除することができますが、ファンを掃除するとなると、ケースのフタを外してエアダスターなどで細かい部分を掃除しないといけないので手間がかかります。
そのため、フィルターがあることで、面倒なファンの掃除の頻度が少なくなり、フィルターをササっと掃除するだけで済むので、手間が少なくなります。
USBなどのポート類の掃除
フロントのポート類
リアのポート類
デスクトップパソコンには、USB、映像出力端子など様々なポートがありますが、そのポート内にホコリが溜まりやすいです。
このポート類の掃除は、エアダスターでホコリを吹き飛ばせはOKです。
このように結構ホコリが溜まってしまいます。
もし、ホコリの塊が入り込んでいて、エアダスターで取れないのであれば、掃除ブラシなどで取り除きましょう。
ただ、強くやりすぎて端子を気づ付けてしまうといけないので、やさしくやりましょう。
また、ポートによっては隙間があるので、パソコン内部にホコリを押し込んでしまうことになる可能性もあります。
しかし、これは分解せずに掃除する方法ではどうすることもできないので仕方ないです。
それよりも、ホコリのせいで接触不良やトラッキング火災(※)が起きるよりかはマシです。
※トラッキング火災とは、コンセントと電源プラグの隙間に溜まったホコリが湿気を吸収して電気を通しやすい状態となり、通電により発火すること
外部・本体の清掃
最後に、デスクトップパソコンの本体を布やクロスで吹き上げればOKです。
無水エタノールがある方は、それを軽くつけて掃除してください。
マウスの掃除
まずは、マウスのケーブルや電池を外し、通電しないようにしましょう。
バッテリー式の場合は、そのままでも大丈夫です。
マウスの掃除方法は、基本的に、掃除ブラシやティッシュでホコリを取って、ティッシュで指紋や手垢などの汚れをとっていきます。
主に、親指がくる位置やクリックの部分、裏面のゴム、マウスホイール、クリックの隙間に、ホコリや手垢などが溜まりやすいです。
汚れが落ちにくい場合は、ティッシュなどにエタノールを浸み込ませて拭きましょう。
マウスの光学センサーに汚れがついている場合は、ティッシュペーパーで軽く拭きます。
マウスホイールは、凹凸のないタイプであればホコリや汚れは少ないのですが、滑り止めのためか、凹凸のあるタイプだと結構汚れるので、重点的に掃除しておきましょう。
キーボードの掃除
まずは、マウスと同様にキーボードのケーブルや電池を外し、通電しないようにしましょう。
ゴミや塵が入り込んでいるので、キーボードを逆さまにしてゴミを落とします。
ゴミ箱の上などで、逆さまにしたキーボードを振ったり、叩いたりすると出てきます。
これで大きいゴミが大体取れるので、次に、エアダスターで飛ばしていきます。
キーなどのスキマに挿し込んで、奥にも空気が届くようにしてください。
キーの周りには、エアダスターでは飛ばないホコリなどが付着しているはずなので、それを掃除ブラシや綿棒などで綺麗にします。
最後に、表面などの皮脂汚れを取るために、ティッシュなどで拭きましょう。
モニタの掃除
モニタのべセル下部分とモニターの隙間、裏側の映像出力ポートにホコリが溜まりやすいので、そこはエアダスターで掃除しましょう。
また、土台部分もホコリが溜まりやすいのでティッシュなどで取りましょう。
モニター部分は、クロスなどで拭けばOKです。
もし、皮脂汚れなどが取れない場合は、エタノールを湿らせて拭きましょう。
最後に、全体的に軽く拭いてあげればOKです。
デスクトップパソコンの掃除方法【分解する】
次に、デスクトップパソコンの内部を掃除する手順や方法を解説します。
- ケースのフタの開け方
- CPUクーラー・GPU・PCケースのファンの掃除
- 電源ユニットの掃除
- その他基板上の掃除
- PCケースの底を掃除
上から順番に進めていけばスムーズに掃除できると思います。
ケースのフタの開け方
デスクトップパソコンの内部を掃除するためには、まずは、フタを開ける必要があります。
基本的には、デスクトップパソコンの左右のパネルがネジ留めされているので、それを外せば開けることができます。
ネジは、パソコンの後側の左右に2つずつ、計4つで留められているので、それをプラスドライバーで外し、フタを後ろに少しスライドさせれば外れます。
デスクトップパソコンのリア側の4隅のネジを外します。
他にも色々なネジが付いていますが、PCケースファンや電源ユニットのネジなので間違えて外さないようにしましょう。
もし、外してしまうとパーツが内部に落ちるので、外部からでは直すことができません。
パネル全体をパソコンの後の方向にスライドすると少し動きます。
その後、手前に軽く引っ張ればパネルを外すことができます。
ただし、ネジ不要で開けれる機構になっていたり、強化ガラスの場合は、パソコンの裏側ではなくガラス自体についていたりするので、パソコンによって様々です。
分からない場合は、マニュアルに書かれているか、PCメーカーのホームページに書かれていないか探してみると良いでしょう。
CPUクーラー・GPU・PCケースのファンの掃除
CPUクーラーのファン
GPUのファン
PCケースのファン
CPUクーラーやGPUには、それらを冷却するためのファンが付いています。
また、パソコン内全体の空気の流れを良くするために、PCケース自体にも2,3個ほどファンが付いています。
数多くのファンが搭載されていますが、これらのファンにホコリが溜まりやすいです。
掃除方法としては、まずはエアダスターを使って、大きいホコリを吹き飛ばします。
その後、細かいホコリが残るはずなので、綿棒、または、棒や指にティッシュや布などを巻いたものでふき取ります。
この時、ファンが回転してしまうので、ファンの中央を指で押さえるなどして回らないようにすると掃除しやすいですね。
ファンの裏側は、なかなか掃除が難しいのでできる範囲で構いません。
少なくとも、エアダスターで大まかにホコリを取れていれば、冷却性能やパフォーマンスなどへの影響はないでしょう。
電源ユニットの掃除
電源ユニットにもファンが付いているので、ホコリが溜まりやすいパーツです。
また、電源ユニット内部には、コンデンサ、キャパシタなどの小さな部品が多数あり、かなり入り組んだ構造になっているので、その分ホコリが溜まりやすくなっています。
掃除方法は、ファンや内部の部品にエアダスターをかけて、ホコリを吹き飛ばすだけです。
エアダスターには、細いストローのようなものが付属しているので、その先端を電源ユニットに突っ込んで、内部からホコリを飛ばします。
ただ、電源ユニットの内部は細かい部品が多いので、無理な力をかけてしまうと破損してしまう可能性もあるので、ぐいぐい押し込んでいくようなことはNGです。
できるだけ、内部の部品には触れない程度のところまでに留めておきましょう。
その他基板上の掃除
エアダスター前
エアダスター後
デスクトップパソコンの内部には、マザーボードやグラフィックボードなどたくさんの基盤が並んでいますが、ここにもホコリが溜まります。
基盤の掃除も、エアダスターで軽く吹き飛ばすだけでOKです。
エアダスターをかけても、ホコリが薄っすら残り、完ぺきに綺麗にはなりません。
だからと言って、綿棒や布などでふき取ったり、掃除ブラシを使ったりなど基盤に触れるのはNGです。
写真を見れば分かりますが、かなり細かいチップが大量に並んでいるので、ふき取る際に、布の繊維が残ったり、無理な力がかかって破損してしまう恐れがあります。
自作PCをする際、少々触ったり、雑に扱ったりしても壊れないぐらいの耐久力はあるのですが、ホコリを取るだけのために、基盤に触れるのはリスクが高いのでやめておきましょう。
ある程度ホコリが取れていれば、細かいホコリは残ってても大丈夫です。
それで、冷却性能やパフォーマンス、騒音に影響が出ることはないでしょう。
PCケースの底を掃除
最後は、PCケースの底を掃除します。
主に、エアダスターでホコリを吹き飛ばす形で掃除をするので、CPUやGPUなどのファン、電源ユニットや基盤の掃除をするとホコリがかなり舞ってしまいます。
その舞ったホコリが、ケースの底や隙間、溝などに溜まるので、最後はティッシュや布などでふき取りましょう。
エアダスターは可燃性のガスが使用されているので、掃除後30分ぐらい放置してガスが抜けるのを待ってから、ケースのフタを閉めて電源を入れるようにしましょう。
最悪の場合、電源を入れて回路に流れる電気からガスに引火という可能性も考えられるので、掃除直後に電源を入れるのはやめておきましょう。
エアダスターの注意事項にも、滞留ガスについて記載されているのでしっかり確認してください。
私はいつも、10分程度おいてから電源を入れていますが問題ありません。
念のためという感じの意味合いが強いので、ある程度放置すれば、必要以上に怖がることはないです。
これで、デスクトップパソコン内部の掃除は終わりですが、もし、部屋の中で掃除をしているのであれば、部屋の掃除も必要ですね。
ケンさん
デスクトップパソコンを掃除する際の注意点
デスクトップパソコンを掃除する際の注意点を解説します。
水気のある布で拭くのはNG
デスクトップパソコンは精密機器で水気には弱いので、水を湿らした布などで拭くのはNGです。
ただ、水気がないとキーボードやモニタの指紋の汚れなどは落ちにくいのは確かです。
そういう場合は、無水エタノールを湿らせた布で拭くようにしましょう。
ケンさん
静電気に注意【特に分解時の掃除】
デスクトップパソコンは精密機器で静電気には弱いので、掃除前には自分の手を放電しておく必要があります。
分解しない範囲で掃除する場合であれば、普段デスクトップパソコンを使っている時と同じなので大丈夫ですが、内部を掃除する場合は静電気対策が必要です。
分解前に金属製のドアノブなどに触れて、手から電気を逃がすことで放電しておきましょう。
ケンさん
また、それでも気になる方は、静電気対策の手袋もあるので、それを付けて作業するのが良いでしょう。
その他デスクトップパソコンを掃除する際の知識
その他に、デスクトップパソコンを掃除する上で知っておいた方が良いことをまとめておきます。
業者に掃除を依頼するものアリ
デスクトップパソコンの掃除が面倒という方向けに、クリーニングしてくれるPCメーカーもあります。
外側ならともかく、内部も掃除したいとなると難しさや故障の不安を感じる方もいると思います。
しかし、パフォーマンスやファンの音にも影響するのであれば、内部もしっかり綺麗にしておきたいと考えるのは当然だと思います。
そういう綺麗に掃除したいけど、難しそうという方向けに、次のPCメーカーでクリーニングサービスもしています。
- ドスパラ:パソコン内部クリーニングサービス(税込4,000円)
- パソコン工房:パソコンクリーニングサービス(税込3,300円)
ケンさん
PCメーカーということで、PCのプロ集団が対応するので間違いないでしょう。
まとめ:長く使い続けたいなら定期的な掃除をしよう!
デスクトップパソコンの掃除について、掃除に必要な準備や道具、掃除すべき場所と手順を解説しました。
掃除せずに使い続けていると、ホコリが溜まることによって、CPUやGPUのパフォーマンスが下がったり、冷却性能を上げるためにファンの回転数が上がることで騒音の原因になったりします。
こうならないためにも、少なくとも半年~1年に1回の頻度ぐらいで掃除をするのが良いでしょう。
しっかりと本来のパフォーマンスを出せる環境でないと、パーツの寿命が縮まることもあり得るので、長く使い続けるという意味でも定期的な掃除をおすすめします。
デスクトップパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:デスクトップパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
また、ノートパソコンの掃除方法も解説しているので、持っている方は参考にして下さい。