バックアップの世代管理って何だ?
と疑問に思っている方向けに、世代管理と世代管理できるバックアップソフトについて解説します。
目次
バックアップの世代管理とは?
バックアップについて調べていると、「世代管理」という言葉がちょくちょく出てくると思います。
世代管理とは、最新のバックアップ時点からの復元だけでなく、過去に実行したバックアップからでも復元できるように管理することです。
ちょっとこれだけだと分かりにくいと思うので、もう少し詳しく解説します。
例えば、毎日、同じファイルを変更して、バックアップしたとします。
1日目…ファイル新規作成&書き込み後、バックアップ
2日目…ファイル更新後、バックアップ
3日目…ファイル更新後、バックアップ
4日目…ファイル更新後、バックアップ
5日目…ファイル更新後、バックアップ
という感じですね。
世代管理をして”いない”場合は、5日目の最新のファイルからしか復元することができません。
しかし、世代管理をして”いる”場合は、1日目のバックアップ時点で復元したり、3日目のバックアップ時点で復元したりと、過去のバックアップからも復元することができるという訳ですね。
世代管理のメリットとは?
では、バックアップを世代管理をすることで、好きなバックアップ時点からファイルを復元できることは分かって頂けたと思いますが、世代管理することでどういうメリットがあるのかを解説していきます。
メリットとしては、次の通りです。
- ファイル内の更新内容を取り消すことができる。
- 間違えてファイルを削除してしまった時に復元できる。
日々ファイルを更新していく中で、誤ったデータを書き込んで、それに気づかず保存してしまった場合などがケースとして考えられると思います。
加えて、誤ったデータが膨大で、手動で直すには厳しいという時には、世代管理でバックアップしたから復元した方が手っ取り早いですね。
また、誤ってファイルを削除した場合、最新のバックアップの方でも削除したことが反映され、ファイルが消えてしまうという場合(※)もあります。
加えて、世代管理されていない場合は、そのファイルを復元することができなくなってしまいます。
※これは、バックアップソフトや設定によります。
世代管理さえしておけば、1つ前や過去の時点からファイルの復元が可能となりますね。
バックアップの一番の目的は、”ストレージの故障時“に、データを復元できるということです。
これに対して、世代管理の目的は、”ファイルの操作ミス“に対して、復元できると言う側面が強いですね。
この機能によって、ストレージの故障時やユーザーによるファイル操作ミスと幅広くデータを守ってくれているという訳です。
世代管理ができるバックアップソフト「EaseUS Todo Backup Home」
バックアップの世代管理について解説してきましたが、実際に世代管理できるバックアップソフト「EaseUS Todo Backup Home」を紹介します。
EaseUS Todo Backup Homeでは、バックアップをイメージファイルとして保存するため、バックアップする度に、ファイル情報や変更した内容を1つのファイルにして保存しています。
実際にバックアップした時に生成されるイメージファイル
これが世代管理の役割を果たしており、バックアップソフトから好きなバックアップ時点で、ファイルを復元することができます。
実際の復元する際の画面がこちらです。
復元画面に「バージョン履歴」という項目があり、そこから過去にバックアップした情報が表示されます。
そこから復元したい時点の日付を選択することで、好きなバックアップ時点から復元することが可能です。
EaseUS Todo Backup Homeでは、他にも自動でバックアップしてくれる「スケジュール機能」やより安全にバックアップできるクラウドストレージへのバックアップもできるソフトです。
レビュー記事で詳しく解説しているので、バックアップを考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
まとめ:ファイルを変更しても遡って戻せて、いざという時に助かる機能
バックアップの世代管理について解説しました。
ストレージの故障時に備えてのバックアップも重要ですが、自分のファイル操作ミスのためのバックアップも重要です。
「そんなミスしないよ…」と思われるかもしれませんが、こういうことは全く予期しない時に起きるものです。
折角バックアップするのであれば、世代管理した上でバックアップしておいた方が、いざという時に助かります。
バックアップソフトは色々ありますが、EaseUS Todo Backup Homeは、直感的で操作性が高く、画面もシンプルで分かりやすい作りになっているので、おすすめです。