- ノートパソコンのタッチパッドってどう使うの?
- 覚えておいて損のない使い方ってあるの?
- タッチパッドの移動速度や有効・無効の設定ってどうするの?
ノートパソコンには当たり前に搭載されているタッチパッドですが、当たり前ゆえに説明書などでは詳しく説明されていない場合もあります。
何となく触ったらカーソルが動くな…クリックできるな…は分かると思いますが、それ以外にも色々な操作ができるので、この機会に全部試してみて、便利だなと思ったやつだけでも良いので、覚えてもらえればと思います。
カーソル移動やクリックなどのパソコンを使う上で必須となる基本操作、覚えておくことでより便利に使いこなせる操作、その他、タッチパッドに関する設定を解説していきます。
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
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ノートパソコンのタッチパッドについて
タッチパッドは、ノートパソコンのキーボードの下についてる平板状のセンサーのことで、マウスカーソルを操作するためのポインティングデバイスです。
マウスと同様に、クリック、ドラッグ、スクロールなどのパソコンの基本的な操作が可能となります。
メーカーによっては、トラックパッド、フラットポイント、スライドパッドなど様々な呼び方がありますが、タッチパッドと呼ばれることが一番多いですね。
タッチパッドの種類
画像のように平板状のセンサーのみが搭載されたタッチパッドが主流ですね。
タッチパッドの下半分は、強めに押すことでボタンとして使え、左下の方を押せば左クリック、右下の方を押せば右クリックとなります。
この他にもセンサーの上下部分に、別途、左クリック・右クリック用のボタンがついているタイプもあります。
クリックが別にあるからと言って、センサー部分を押し込むクリック操作ができなくなるわけではないようです。
押し込んでもクリックできますし、上下に付いているボタンでクリックすることもできます。
ケンさん
個人的には、センサー部分を押し込んでクリックすることに慣れているので、上下に別途ボタンがあっても使うことは無く、特に操作性が向上するわけではありませんでした。
むしろ、ボタンでクリックすると指を移動しないといけない分、正直、使いづらい、その分タッチパッドの上下を広げてくれ!と思いました。
ただ、ボタンを押した方がクリック感があってやりやすい方もいると思うので、そういう方にはボタン付きの方が良いかもしれませんね。
タッチパッドの基本的な使い方
タッチパッドの基本的な操作について解説します。
解説する項目は次の通りです。
- カーソルの移動
- 左クリック・ダブルクリック
- 右クリック
- ドラッグ&ドロップ
- ページスクロール(ページダウン・アップ)
- 拡大・縮小(ピンチ操作)
カーソルの移動
タッチパッドを指でスライドする
スライドスタ方向にカーソルを移動させることができます。
左クリック・ダブルクリック
クリックは、タッチパッド(どこでもいい)をタップするか、または、左下のボタンを押します。
ダブルクリックは、同様の場所を素早く二回押します。
クリックすることで、ファイルの選択や検索ボックスへのフォーカスができるようになります。
タッチパッドは、静電容量式のセンサーなので、押し込まずに軽くタップするだけで認識してくれます。
スマホのタップと同じですね。
右クリック
右クリックは、右下のボタン、または、指2本でタップします。
ドラッグ&ドロップ
ドラッグは、左ダブルクリックをしたまま(2回目のクリック時に指を離さない)、タッチパネル上を指でスライドします。
移動したいところまでカーソルを移動した後、指を離すことでドロップすることができます。
ページスクロール(ページダウン・アップ)
スクロールは、指2本でタッチパッド上を上下にスライドすることでできます。
マウスのホイールを回転させてスクロールする動作と同じです。
左右にスライドすることで、横スクロールもできるので、エクセルなどで横長のデータを参照する時に便利です。
拡大・縮小(ピンチ操作)
拡大・縮小は、指2本をタッチパネル上に置いて、指を離すことで拡大、近づけることで縮小することができます。
スマホの操作と同様で、ピンチ操作と言います。
Webページやエクセルで文字が見えづらい時や全体を見たい時、画像編集でピクセル単位の細かい編集をしたり、全体を見たい時に使います。
タッチパッドの覚えておくと便利な使い方
タッチパッドの基本的な操作でパソコンの操作はできますが、さらに覚えておくと便利な使い方もあるので紹介しておきます。
解説する項目は次の通りです。
- ウィンドウ一覧の表示
- デスクトップの表示
- アクティブウィンドウの切り替え
- 仮想デスクトップの切り替え
- Cortana(コルタナ)を開く
- アクションセンターを開く
ウィンドウ一覧の表示
タッチパネルに指3本を置いて、そのまま上にスライドするとウィンドウ一覧が表示されます。
そのまま、表示したいウィンドウを選択することで、ウィンドウを切り替えることができます。
デスクトップの表示
タッチパネルに指3本を置いて、そのまま下にスライドするとデスクトップを表示させることができます。
開いているウィンドウを全て最小化にする操作ですね。
デスクトップのアプリやファイルを使いたい時に便利ですね。
デスクトップを表示した後、ウィンドウの操作をする前に、指3本を上にスライド(ウィンドウ一覧の表示の操作)するとウィンドウが元に戻ります。
アクティブウィンドウの切り替え
タッチパネルに指3本を置いて、左右にスライドすることでウィンドウ一覧が表示されます。
その後もスライドすることで、どのウィンドウを選択するか決めることができるます。
表示したいウィンドウを選択したら指を離すことで、アクティブウィンドウを切り替えることができます。
キーボードで「Altキー + Tabキー」のショートカットキーで同じような操作ができます。
仮想デスクトップの切り替え
タッチパッドに指4本を置いて、左右にスライドすることで、仮想デスクトップを切り替えることができます。
スライド時に指を止めることなく勢いをつけたまま離すのがコツで、スライドを止めて指を離してしまうと切り替わりません。
仮想デスクトップとは、Windows 10以降の機能で、複数のデスクトップ画面を切り替えることで作業領域を拡張できます。
起動しているアプリのウィンドウを含めたデスクトップ画面を切り替えて、新しいデスクトップ画面で作業することが可能です。
例えば、複数のタスクを同時並行で作業する際に、タスク毎に違うアプリをたくさん使っていると画面がごちゃごちゃになって、ウィンドウの切り替えが大変だったり、ややこしくなったりします。
そんな時に、仮想デスクトップでタスク別にデスクトップを切り替えることで、Aのタスクで使うアプリは1つ目のデスクトップ、Bのタスクで使うアプリは2つ目のデスクトップというように分けることができるので、作業しやすくなります。
Cortana(コルタナ)を開く
指3本でタッチパッドをタップすることで、コルタナを開きます。
コルタナは、Windows 10以降の機能で、Web検索やアプリの起動などの操作をアシスタントしてくれます。
コルタナを開くと検索ボックスにフォーカスされているので、そのまま、キーワードを入力してWeb検索することもできます。
既定のブラウザを起動して検索結果を表示してくれるので、検索がスムーズにできます。
アクションセンターを開く
指4本でタッチパッドをタップすることで、アクションセンターを開きます。
アクションセンターは、Windows10以降の機能で、色々な設定変更ができたり、通知をしてくれたりします。
画面の明るさ、ネットワーク、マルチディスプレイの設定変更や機内モード、位置情報、近距離共有機能などのON / OFFの切り替えもできます。
タッチパッドの設定
タッチパッドは、自分がより使いやすいようにするための設定が色々あるので解説していきます。
画像や設定手順は、Windows 10を元にしています。
解説する項目は次の通りです。
- タッチパッドの無効・有効
- カーソルの移動速度の変更
- スクロールを逆にする
- タッチパッドジェスチャのカスタマイズ方法
- 左・右クリックを逆にする
タッチパッドの無効・有効
タッチパッド機能の有効・無効を設定する方法です。
主に、マウス・キーボードでノートパソコンを操作している方で、キーボードを入力する際に、手がタッチパッドにあたって誤操作して邪魔という場合に、無効にしておくといいでしょう。
設定方法は次の通りです。
[スタート] ⇒ [設定] ⇒ [デバイス] ⇒ 左メニューの[タッチパッド]と進みます。上の方に、オン・オフの切り替えボタンがあるので、それを変更します。
もう一つの設定方法として、キーボードで「Fn + Fキー」で有効・無効を切り替えることもできます。
Fキーは、F1~F12のどれかですが、どのFキーかはメーカーやパソコンによって異なりますし、割り当てられていない場合もあります。
割り当てられている場合は、Fキーにタッチパッドを有効・無効にするマークがあります。
このマークもメーカーなどによって違うので、マニュアルなどで確認してみて下さい。
カーソルの移動速度の変更
タッチパッドでカーソル移動する際の速度を調整することができます。
設定方法は次の通りです。
タッチパッドの設定画面を開くところまでは上で解説した手順と同じです。
この設定は、マウスのカーソル移動の速度と別々の設定となります。
そのため、普段は移動速度を早く設定したマウスで操作して、細かい作業は移動速度を遅くしたタッチパッドで操作するという使い分けもできそうです。
スクロールを逆にする
初期設定では、上にスライドさせることで下にスクロールし、下にスライドすることで上にスクロールします。
操作とは逆方向に動くので操作しづらい方は、スクロール方向を逆にすることで、上にスライドさせると上にスクロールするようにできます。
設定方法は次の通りです。
タッチパッドの設定画面を開くところまでは上で解説した手順と同じです。
少し下に進むとスクロール方向を設定する項目が出てくるので、これを変更します。
ちなみに、この設定を変えても、マウスホイールで操作した時のスクロール方向に影響はありません。
タッチパッドジェスチャのカスタマイズ方法
3本指、4本指のタップ、上下左右へのスライドをした時の操作をカスタマイズすることができます。
設定方法は次の通りです。
タッチパッドの設定画面を開くところまでは上で解説した手順と同じです。
下に進むと3本指ジェスチャ、4本指ジェスチャの設定項目が出てきます。
3本指の左スライドは、○○操作のように1つ1つ細かく割り当てることはできません。
ある程度グループ化されたものを変更できる感じですね。
スワイプ操作では、次の4通りの設定ができます。
また、タップ操作では、次の5通りの設定ができます。
左・右クリックを逆にする
タッチパッドの下側には、物理的にクリックできるボタンが搭載されており、左下を押せば左クリック、右下を押せば右クリックとなりますが、この配置を逆にすることができます。
左利きの方であれば、もしかすると逆にした方が使い勝手が良くなるかもしれませんね。
設定方法は次の通りです。
[スタート] ⇒ [設定] ⇒ [デバイス] ⇒ 左メニューの[マウス]と進みます。“主に使用するボタン”を左から右に変更することで逆にすることができます。
ただし、マウスパッドのみの変更ではなく、マウスのクリックも逆になるので注意。
まとめ:タッチパッドの使い方を覚えると作業を効率に!
タッチパッドの基本的な操作から覚えておくと便利な操作、設定までを解説しました。
タッチパッドを使うか、マウスを使うかは人によってそれぞれだと思いますが、タッチパッドを使っている方であれば、今回紹介した操作をマスターすることで、より便利にノートパソコンを操作できるんじゃないかなと思います。
カーソルの移動速度やスクロール方向の設定は、タッチパッドとマウスで別々に設定することができるので、あえて別々の設定をして使い分けることでより便利になるかもしれませんね。
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
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