- パソコンの寿命ってどのくらいなの?
- ノートPCのバッテリーの寿命って?
- 寿命になる前や後にやっておくべきことってある?
パソコンは5万~30万ととても高額な物なので、一体どれくらい使い続けることができるのか気になる所だと思います。
まず、パソコンの寿命について結論を先にまとめると次のようになります。
・パソコンの寿命は、一般的には3~5年と言われている。
・大体その通りだが、使用時間、負荷、個体差が大きく影響する。
・寿命を迎える兆候や症状を知っておくのが大切。
・最終的には、いつ寿命を迎えても慌てない準備をするのが大切。
やはり、色々な環境、個体差によって違ってくるので、明確に「パソコンの寿命は何年です!」とは言えません。
しかし、寿命が来そうなタイミングや何を準備しておかないといけないのかは分かるので、そこも解説していきます。
また、私はPC歴20年以上で、デスクトップPC・ノートPC合わせて6台ほど使ってきました。
1日12時間以上使う中で、ストレージの寿命が尽きたりといろいろな故障を経験してきたので、その経験も含めて、パソコンの寿命について解説していきます。
パソコンの寿命について
パソコンの寿命と一言で言っても、ハードウェア、ソフトウェア、スペック面など様々な観点での寿命があります。
また、パソコンの寿命に関して一般的な見解や寿命を迎える時に備えて何を準備すれば良いのかを解説していきます。
寿命については、デスクトップパソコンとノートパソコンで違いは、あまりないと考えているので、デスクトップパソコンを使っている方でも、ノートパソコンを使っている方でも参考になると思います。
ハードウェアの寿命:3年~10年
ハードウェアの寿命とは、CPUやグラボ、マザーボード、ストレージなどの物理的な装置の寿命を指しています。
大きく分けると約10種類ほどのPCパーツでパソコンが構成されていますが、そのどれかが故障することで、パソコン全体が起動しなくなります。
この寿命が一般的には、3~5年と言われていますが、私の経験的には、3~10年ぐらいかなと思います。
なぜ、こんなに幅が広いのかというと、色々な要素で変わってきますが、特に、使用時間で大きく変わるためです。
例えば、パソコンを仕事で使ったり、学校から帰ってきてから寝るまで触っていたりと1日8~12時間以上のヘビーユーザーであれば、3~5年ぐらい。
一方で、仕事から帰ってきてから1日2,3時間しか使わないユーザーであれば、5~10年ぐらいは持ちます。
ケンさん
ソフトウェアの寿命:10年
ソフトウェアの寿命とは、主にWindows OSなどのOSのサポート期限が切れることを指しています。
サポート期限が切れても、パソコンが使えなくなることはないので正確には寿命とは違いますが、セキュリティ面の観点から、一般的にはこのタイミングでパソコンを買い替えることが多いので寿命として解説しておきます。
まずは、Windowsのサポート期限についてまとめると、大体10年で延長サポートが切れます。
Windows OS | 発売日 | メインストリームのサポート期限 | 延長サポート期限 |
---|---|---|---|
Windows XP | 2001年10月25日 | 2009年4月14日 | 2014年4月8日 |
Windows Vista | 2007年1月30日 | 2012年4月10日 | 2017年4月11日 |
Windows 7 | 2009年10月22日 | 2020年1月14日 | 2023年1月14日 |
Windows 8 | 2012年10月26日 | 2018年1月9日 | 2023年1月10日 |
Windows 8.1 | 2013年10月17日 | 2023年1月10日 | 2023年1月10日 |
Windows 10 | 2015年7月29日 | 2025年10月14日 | 2025年10月14日 |
Windows 11 | 2021年10月5日 | 2026年10月5日 | 2031年10月5日 |
メインストリームは、主要な機能、セキュリティパッチ、バグ修正などのアップデートをサポートしていて、延長サポートは、セキュリティパッチや重要な修正プログラムといった限定的なサポートです。
この延長サポート期限が切れると、脆弱性やバグ修正もしてくれなくなるので、セキュリティが無防備になります。
サポート期限内で脆弱性が見つかった場合は、マイクロソフトが対応してWindows Updateで配布されることで、私たちが使っているパソコンは守られています。
しかし、延長サポートが切れると配布されなくなるので、脆弱性が見つかったら、その対策はされない上、悪い人はずっとその脆弱性を使うことができるので、ユーザーは期限切れのWindowsを使っている限り、その危険にさらされ続けることになります。
つまり、サポート期限が切れるとセキュリティ的にマズいので新しいパソコンに乗り換えるわけです。
このタイミングで多くの方がパソコンを買い替えますし、実際に買い替えた方が安全なので、実質的に寿命と言えるでしょう。
スペック面での寿命:5年~10年
スペック(性能)面での寿命とは、パソコンの性能向上とそれに伴うOSやアプリの要求スペックの向上により、相対的に自分のパソコンのスペックが下がり、動作がカクついたり、重くなったりすることで、買い替えざる負えない状況になることです。
これが大体5~10年ぐらいのサイクルで来るのですが、用途や使用状況によっても変わってきます。
重い用途で最新のアプリケーションを高いパフォーマンスで使い続けたいのであれば、5年ぐらいで買い替えた方が良いですし、ネット検索や動画視聴、オフィスなどのビジネス向けなど軽めの用途であれば、5~最大で10年ぐらいは使えるかなと思います。
パソコンの性能は、毎年毎年すごいスピードで向上していきますが、それに合わせて、OSやアプリケーション、3Dゲームなどで要求される必要な性能も上がっていきます。
例えば、3Dゲームであれば、GPUの性能向上に伴って、新しいゲームのグラフィックが上がりますし、アップデート型のゲームであれば、大きなアップデートのタイミングで全体的にグラフィックがよくなる(=要求されるグラフィック性能が高くなる)こともあります。
また、Windowsも10から11にかけて、必要なメモリやストレージ容量が上がったりもしています。
5年あれば、CPUの性能は3.5倍向上し、GPUの性能は2倍向上しています。
パソコンの性能もアプリなどの要求スペックも全然違うので、新しいことを始める際に、なかなか性能が厳しい…ということも発生してきます。
これだけ上がっていれば、開発者も新しいゲームやアプリを制作する際に、あるいは、アップデートする際に、たくさん処理してでも役立つ機能や高精細なグラフィックにしようと考えるのが普通です。
そのため、パソコン自体の故障はなくても、周りの環境が変わることで、自分のパソコンでは対応できないケースもでてくるわけです。
使用時間・負荷・個体差で寿命が大きく左右
パソコンのハードウェアの寿命については、3~10年と幅広く説明しましたが、これは次の要素で大きく変わります。
- パソコンの使用時間
- パソコンへの負荷
- 個体差(=運)
特に、パソコンの使用時間が大きく、1日で短い時間しか使っていないのであれば長く持ちますし、長い時間使っているのであれば、それだけ早く寿命を迎えます。
また、パソコンへの負荷の程度でも変わってきます。
例えば、普段使い、ビジネス用途など軽めの用途であれば、処理にそれほど負荷がかからないので、PCパーツの経年劣化も少ないでしょう。
一方で、比較的負荷の高い3Dゲームであったり、CPUやGPU使用率が100%近くいくようなAI学習、仮想通貨のマイニングなどで使えば、それだけ寿命は短くなります。
後は、PCパーツによってもどこまで耐えられるかの個体差が大きいです。
同じモデルを同じタイミングで使い始めたストレージがありましたが、大体同じような使い方をしても3年ぐらいで壊れることもあれば、全然故障せずに使っているものもあります。
個体差を見極めてパソコンを買うことはできないので、こればっかりは運になってしまいます。
このように、使用時間やパソコンへの負荷だけでなく、個体差によってもパソコンの寿命は大きく変わりますね。
いつ寿命を迎えても慌てない準備が必要
ソフトウェアやスペック面での寿命は、パソコンが即座に使えなくなるということはありませんが、ハードウェアは、ある日突然寿命を迎え、パソコンを起動できなくなります。
さらに、ハードウェアの寿命は、個体差などの運要素もあるので、なかなか明確にいつ寿命になるかは言えません。
そのため、いつ寿命を迎えてもいいように、定期的に大切なデータをバックアップしたり、保証期間や修理の流れなどをチェックしたりして、実際に故障しても慌てないように準備しておきましょう。
パソコンの寿命を決めるPCパーツ
パソコンには様々なPCパーツが使われていますが、その中でも故障しやすいパーツ、故障しづらいパーツがあります。
そこで、1日8時間、20年以上, 計6台のパソコンを使ってきた私が経験なども含めて解説していきます。
ストレージ(SSD/HDD)の寿命
私が経験したパソコンの故障の中で、最も多かったのがストレージの故障で、今までにSSD, HDD合わせて、4,5台は壊れていると思います。
ストレージの寿命としては、平均して約2万時間ほどですが、個体差が大きいので、1万時間以内に壊れるものもあれば、3万時間まで動くものもあります。
私の場合は、パソコンの故障のほとんどが、ストレージの故障なので、「ハードウェアの寿命」≒「ストレージの寿命」と言ってもいいほどです。
標準的な構成であれば、SSD1台のパソコンが多いですが、私の場合は、デスクトップパソコン1台に3台ぐらい積んでいる上、データの読み書きなどを頻繁にして負荷をかけるようなこともしてきたので、それだけ故障する確率も上がります。
ちなみに、覚えている範囲で言うと、ストレージの大体の使用時間は次の通りです。
SSD:5年目で故障(使用時間:約3万時間)
HDD:3年半で故障(使用時間:約7,600時間)
当時の1日の使用時間やCrystalDiskInfoによるストレージの使用時間を参考にしています。
私は、たまにストレージの使用時間をチェックしたりするのですが、大体2万時間ぐらいになったら、そろそろ壊れるかもな…と考え始めます。
ただ、1日6時間ぐらいパソコンを使って1万時間もいかずに故障したものもあれば、一時期、データの読み書きも頻繁に行うプログラムを実行して、1日24時間を1年ぐらい続けるという酷な使い方もしたことがありますが、約3万時間も持ったので、やはり、個体差が大きいですね。
そのため、1,2年で故障することもあれば、8年ぐらい使っても動き続ける場合も十分にあります。
自分の友人で1日1,2時間ぐらいしかパソコンを使わない人がいますが、8年ぐらいは同じパソコンを故障なく使っていました。
パソコン内部のケーブル類の寿命
パソコン内部のマザーボードとHDDを繋ぐケーブルが破損していたため、ストレージが認識しなくなっていたこともあります。
ケーブルの先端の接続部分にあるプラスチック部品が割れて、ゆるゆるになっていたせいでケーブルが外れていたようです。
おそらく、パーツの増設や換装でケーブルを抜き差ししたり、掃除などをしたりして、内部をいじっていたので、そのせいかもしれません。
PCパーツの寿命とは少し違いますし、普通はパソコンの内部はあまりいじらいないと思うので、こういった場合もあるということだけ知ってもらえれたらと思います。
ノートPCのバッテリーの寿命
ノートパソコンは、バッテリーを使って動作するので、長年使い続けることで劣化が進み、バッテリー持ちが悪くなります。
ケンさん
1日8時間以上使っているのであれば、大体2,3年ほどでバッテリーの容量が5,6割程度になるぐらい劣化します。
しかし、バッテリーの持ちが悪くなるからと言って、すぐにパソコンが使えなくなることはありません。
ただ、外出先で使うことが多く、さらに、近くにコンセントがなく電源が取れない場合だと、バッテリーで動く時間が短くて全然作業できないので、買い替える必要がでてきます。
これがバッテリーによる実質的な寿命と言えるでしょう。
実際に、私が使っているSurface Pro 6の約4年間のバッテリー推移を記録しているので、参考になると思います。
≫ 関連記事:ノートPCのバッテリー容量・寿命の確認方法
マザーボードのコイン電池の寿命
マザーボードには、BIOSの設定などを保存するためのコイン電池があります。
BIOSとは、マザーボード上に保存されているプログラムで、パソコンを立ち上げる際に必要なものです。
そのため、このコイン電池が切れると、BIOSやWindows OSが動かなくなることがあります。
大体、3,4年ぐらいで切れると言われていますが、大体5~10年ぐらい持っている気がしますね。
マザーボード上にあるコイン電池を交換して、BIOSを再設定すると直りますが、原因が電池切れなのか、精密機器を色々弄って電池交換しないといけないことを考えると、パソコン初心者の方が対応するには、少しハードルは高いと思います。
その他のPCパーツの寿命
ストレージやバッテリーを中心に寿命について解説しましたが、CPU, CPUクーラー, GPU, 電源ユニットなどの他のPCパーツの寿命はどうでしょう。
私の経験としては、バッテリーが劣化したり、ケーブルが破損したりすることはありましたが、PCパーツとしては、ストレージ以外に故障したことはありませんでした。
どのパソコンも5年ぐらい、おそらく、2,3万時間は使っていると思いますが、ストレージ以外は故障していないので、少なくとも2,3万時間では寿命は来ないのかもしれませんね。
3万時間であれば、1日8時間使っても10年持つ計算なので、普通に使う分には何に問題もないと思います。
これほど長く持つのであれば、寿命を迎えて買い替えるというより、性能面やOSなどの寿命によって買い替えることになりそうですね。
とは言え、ネットなどを見ているとグラフィックボードが壊れたなど、たまに聞くので、これもまた使い方や個体差も大きいのだと思います。
パソコンの寿命の兆候・症状
パソコンの寿命が尽きる際の兆候や症状について解説します。
- ストレージ:ファイルの読み書きでエラー
- ストレージ:CrystalDiskInfoの”注意”, “異常”通知
- HDD:カタカタと聞き慣れない音がする
いきなり寿命が尽きてパソコンが起動しなくなることもありますが、中には兆候のある場合もあるので、そのサインを見逃さないようにしましょう。
ストレージ:ファイルの読み書きでエラー
SSDやHDDが故障する少し前から、ファイルの読み書きでエラーが出る場合があります。
例えば、何かのファイルを開こうとした時に上手く開けなかったり、保存しようとした時に失敗したりします。
この症状が出てから、1,2週間後にストレージが故障したことがあるので、この症状が出た方は、早急にバックアップをしておいた方が良いですね。
アプリなどの一時的な不具合によって、ファイルが開けなかったり、保存できなかったりすることもあるので確実ではないですが、故障寸前の可能性もあります。
ただ、SSDはわりと何の前触れもなく壊れることも多いので、確実にこの症状が現れるわけではないので、「この症状が出たらデータをバックアップしておこうかな…」と考えるのはやめましょう。
ケンさん
ストレージ:CrystalDiskInfoの”注意”, “異常”通知
CrystalDiskInfoというフリーソフトを使うと次の情報を確認することができます。
- 健康状態
- ストレージの使用時間
ストレージには、SMARTという自己診断とモニタリングを行うための技術が搭載されています。
動作状況や信頼性を監視し、障害や故障の可能性を予測するための情報を提供してくれるのですが、この情報を元にストレージの健康状態を示してくれます。
このソフトでは、次のステータスでストレージの健康状態を教えてくれます。
- 青色:正常
- 黄色:注意
- 赤色:異常
どういう基準でこのステータスになるかは論文を参考に決められているようで、気になる方は公式ページを確認してください。
HDDの場合は、”注意”は故障率が高まっている状態、”異常”は何らかの障害が発生している可能性が高く、早急にデータをバックアップし、ディスクの交換が必要だそうです。
SSDの場合は、”注意”は残りの寿命が10%以下でバックアップや交換が必要、”異常”は寿命を迎えていて早急なバックアップと交換が必要だそうです。
経験上、”異常”はガチのマジで故障寸前のデッドラインで、どんな急を要する作業があったとしても、それを中断して、すぐに外部ストレージなどにデータをコピーしてバックアップをしましょう。
実際、私はこのソフトを定期的に確認していて、”注意”や”異常”になったことがあるのですが、”異常”がでると数週間以内には故障するので結構正確ですね。
HDD:カタカタと聞き慣れない音がする
HDDは、正常な状態でも、ディスクの回転音やヘッダー(データを読み取るための部品)などが動くので、耳を澄ますと動作音が聞こえます。
動作音の大きさなどは、HDDのメーカーやモデルによって若干の違いがあります。
しかし、故障する寸前には、”カタカタ”など通常の動作音とは違う音が聞こえる場合があります。
いつもと全然違う音が鳴ることもあれば、音が少し大きくなったりと微妙な違いな場合があるので、「ん?なんかいつもと音が違う?」と思ったら、外部ストレージなどにバックアップするのがいいですね。
パソコンの寿命周りの対策
パソコンの寿命が尽きる時に備えて、常日頃やっておくべき対策について解説します。
- ストレージの健康状態を確認「CrystalDiskInfo」
- データのバックアップは常日頃取っておく
- 保証の期間や内容をしっかりと把握しておく
- デスクトップPCならパーツ交換で対応可
ストレージの健康状態を確認「CrystalDiskInfo」
パソコンの寿命の兆候・症状でも説明したように、CrystalDiskInfoを使えば、ストレージの健康状態が分かります。
1月に1回ぐらい確認して、黄色マークの”注意”になった段階で、バックアップ、ストレージの交換などをしておいた方がいいでしょう。
ストレージの交換は、知識や技術が必要なので、最低でもバックアップは必須です。
その後、交換を頼めそうなPC修理屋やPCに強い知人などを探して、交換してもらうのがいいですね。
データのバックアップは常日頃取っておく
パソコンの故障は、経験上ストレージの故障が多いので、定期的にバックアップを取っておくのがおすすめです。
バックアップする方法や頻度、保存先は、データにもよるので何とも言えませんが、一番スタンダードなのは、外部ストレージに定期的にデータをコピーしておくことですね。
バックアップの頻度については、例えば、旅行に行った写真を保存しておきたい場合は、旅行に行く度にバックアップすればいいですが、毎日更新しているファイルであれば、毎日や1週間毎など頻繁にバックアップを取っておきたいですね。
データが消えてしまうとバックアップ時点のファイルになってしまうため、写真など更新しないファイルであれば問題ないですが、毎日更新するファイルだとバックアップした時点から最新までの差分を自分で修正する手間が出てきます。
バックアップの頻度が高ければ高いほど、その手間が少なくなりますが、逆に、バックアップの手間が増えることになります。
そのため、データの更新頻度や手間を考えて、どのくらいの頻度でバックアップするか決めておきましょう。
オンラインストレージやRAID機能を使えば、ファイルを保存した瞬間に、サーバー上や別のストレージに保存することができるため、常に最新の情報をバックアップできるだけでなく、バックアップするための手間も必要ありません。
しかし、オンラインストレージは、数GB~10GB前後まで無料で使えるところが多いですが、それ以上だと有料になってしまいます。
また、RAID機能は、複数のストレージが必要な上、色々と設定もしないといけないので、少し難しいです。
ストレージの寿命は、1日の使用時間や負荷、個体差によって大きく変わってくるので「バックアップは面倒だから、ピンポイントで3年目からやろうかな…」というのはNGです。
故障のボリュームゾーンとしては、3~5年が多いようですが、1年で壊れることもあれば、5年以上持つことも十分あるので、いつ壊れてもデータを守れるように、データのバックアップはしっかり考えておきましょう。
ちなみに、パソコンの保証期間内の場合、故障の調査、工賃、パーツ代などの修理費は無料になるかもしれませんが、データも復元してくれるかと言われれば、そのようなことはないので注意が必要です。
ストレージ以外の故障であれば、データもそのまま戻ってくると思いますが、ストレージの故障の場合は、新しいものに交換することがほとんどなので、データは無くなります。
もし、データ復元をしたい場合は、別途、データ復元の専門業者に依頼する必要がありますが、数十万と高額なので、そうならないためにも大切なデータはバックアップを取っておきましょう。
保証の期間や内容をしっかりと把握しておく
パソコンが故障して起動しなくなった際に、PCメーカーや購入した家電量販店の保証があれば、無償で修理してくれるので、保証の期間や対象となる故障は、あらかじめよく確認しておきましょう。
PCメーカーの保証であれば、メーカーやパソコンにもよりますが、最低でも1年か3年は標準保証が付いているはずです。
期間内で対象となる故障であれば、パソコンをどこに送ればいいのか、梱包は自分で用意しないといけないのか、それともメーカーが送ってくれるのかなどの修理の手順を確認しておきましょう。
ケンさん
≫ 関連記事:パソコンの保証内容や期間を徹底比較!【保証重視の方必見】
デスクトップPCならパーツ交換で対応可
PCパーツが故障して動かなくなった時、デスクトップパソコンであれば、自分で交換することもできます。
ノートパソコンの場合は、自分でいじれる範囲がかなり限定されているので、その範囲の故障であれば対応できるかもしれませんが、ほとんど対応できないと思った方が良いです。
どのPCパーツが故障したか特定したり、適切な規格や性能の新しいPCパーツを選んだりとパソコンの専門的な知識は必要ですが、自分で対応できるようにしておけば、色々な不具合や故障にも対応できるので、何かと便利だったりします。
私は、初めてストレージが故障した際に、修理費が大体5,5000円もかかったので、この時に自分でも修理できるようにするために、自作PCに挑戦しました。
自作PCを経験しておけば、自分でパーツの交換もできるので、修理費はパーツ代だけで済みますし、修理中にパソコンが使えないということもないので、かなりメリットがありました。
そのため、故障した時に備えて、自分でもパーツ交換できるように知識を身に付けておくのもアリだと思います。
まとめ:パソコンの寿命は使用時間、負荷状況や個体差が大きく影響
パソコンの寿命について、ハードウェア、ソフトウェア、スペックの3つの観点から、そして、よく故障するパーツや故障前の兆候と対策を解説しました。
寿命についてもう一度まとめると次の通りです。
ハードウェアの寿命:3年~10年
ソフトウェアの寿命:10年
スペック面での寿命:5年
ハードウェアの寿命については、1日の使用時間やパーツへの負荷、個体差(運)によっても大きく左右するため、かなり幅が広いです。
また、ソフトウェアとスペック面の寿命は、過ぎたからと言って、パソコンがすぐに使えなくなるわけではないので、その点は安心して下さい。
ただし、セキュリティ面や作業の快適さが損なわれるので、パソコンの買い替えを検討するタイミングではありますね。