USBやHDDのデータを誤って削除してしまって困っている…
もし、削除してしまった時に備えておきたい
という方向けに、使いやすいインターフェースで簡単に復元できる復元ソフト『Recoverit
また、誤ってデータを削除してしまったという場合以外にも、
- ウィルス攻撃によるデータ損失の復元
- クラッシュによるデータ復元
など様々な原因によるデータ損失の復元に対応しているので、データ損失全般に使える便利な復元ソフトとなっています。
本記事は、Wondershare様からソフトウェアをご提供頂き作成しています。
目次
Recoverit
直感的な操作で、消えてしまったデータを簡単に復元できるのが最大の特徴ですね。
使い方については後ほど詳しく解説しますが、簡単に手順を言うと
- 復元したいドライブを選んで、スキャンする
- 復元したいデータを選んで、復元する
だけです。
基本的な復元操作であれば、マニュアルなど無しに直感的に操作できるので、かなり使い勝手の良いソフトとなっています。
他にも、たくさん紹介していきたい部分があるので、
- 機能面などの特徴
- 料金プラン
- 使い方と実際使った感じ
に分けてレビューしていきます。
先にプランについて軽く触れておくと、Recoverit
ですが無料版で
- どういったデータを復元できるのか
- 使い勝手はどうなのか
- 復元してほしいデータを実際に復元できるのか
などを購入前に確認することができるので、かなり親切ですね。
実際に買ってから、「目的のデータが復元できないじゃないか!」ということが無いので、安心して購入することができます。
Recoveritの特徴
Recoveritの特徴として、押したいのは主に次の4つです。
- データ形式に関わらず復元できる
- データの損失原因に関わらず復元できる
- 非常にシンプルで使いやすいインターフェース
- 復元前のプレビュー機能
特に、シンプルなインターフェースのおかげで簡単な操作で、サクッと使えるのが良いですね。
では、1つ1つ詳しく解説していきましょう。
データ形式に関わらず復元できる
対応しているデータ形式が豊富で、すべてのファイルを復元することができます。
データ形式によって、復元できる/復元できないとなってしまうと、使い勝手が悪いですが、その点、Recoverit
主要なデータ形式をあげておきます。
ドキュメント:xlsx, docx, pptx, pdf, htmlなど
画像ファイル:jpg, png, bmp, psd, tif, rawなど
動画ファイル:avi, mov, mp4, wmvなど
音声ファイル:m4a, mp3, wma, midi, ogg, accなど
電子メール :pst, dbx, emlxなど
その他のファイル:zipなどの全てのファイル
対応しているデータ形式が多いので、ここではタイプ別に主要なデータ形式を例にあげました。
データの損失原因に関わらず復元できる
データが消える原因については、状況によって様々です。
- ユーザーの操作ミスでデータを削除してしまった。
- 外付けのUSBメモリ内で削除してしまった。
- パーティションを誤って変な設定にしてしまった。
- システムがクラッシュしてしまった。
などなど
Recoverit
特に、ファイルの削除だけでなく、ゴミ箱、パーティション、システムクラッシュなどの復元も可能となっています。
非常にシンプルで使いやすいインターフェース
メニュー画面は、主に
- 内蔵ドライブ(HDD/SSDなど)
- 外付けデバイス(SDカード/USBメモリなど)
- ゴミ箱・デスクトップなど主要な場所
- クラッシュ時やビデオなど高度な復元
が表示されていますね。
間違ってデータを消してしまったという場合には、内蔵ドライブ、外付けデバイスなどを選択するだけなので簡単ですね。
スキャン画面は、基本的にフォルダ・ファイル一覧の画面となっており、復元することのできるファイルをスキャンしてくれます。
ここから復元したいファイルをプレビューしたり、復元させたりすることができます。
簡単に言うと
場所を選んで、ファイルを選んで『復元』を押すだけで基本的にオッケー
なので、使い勝手が非常にいいですね。
基本的に、データを消してしまった時って、結構焦ると思うんですよね。
私も何度かデータを消してしまったり、壊れてしまった経験がありますが、「あっ!やってしまった…どうしよう…」という感じで結構焦ります。
- そこまで重要なファイルではない
- 作ってすぐのファイルなので、新しく作っても手間がかからない
という場合には別ですが、本当に重要なデータが消えてしまった時は、すごく焦ってしまいますね。
そんな焦っている時に、
- 復元までに手順や操作が多かったり
- 分かりにくい操作画面のソフトだったり
すると、さらに焦ってしまい操作ミスしてしまうということもあるんですよね。
その点から言うとRecoverit
復元前のプレビュー機能
復元する前に、プレビュー機能でファイルを確認することができます。
ファイル名だけで復元したいファイルかどうかを判断するのは結構厳しい場合が多いと思います。
例えば、
- 連番になっている写真
- よく分からない名前のファイル
という場合だと、プレビュー機能で確認できるので非常にありがたいです。
「とりあえず復元してから、必要なファイルかどうか判断して、不要なファイルは消して…」とやっていると面倒ですからね(笑)
Recoveritの無料・有料の違い
Recoveritの料金プランについて解説します。
色々な種類のプランが用意されているので若干ややこしく感じますが、押さえておきたいのが、プラン毎の『機能』と『利用期間』です。
機能面について
機能面は、バージョンによって異なっており、
・Recoverit Free (無料)
⇒ スキャンとプレビューのみ
・Recoverit Pro (有料)
⇒ Free + データの復元
・Recoverit Ultimate (有料)
⇒ Pro + クラッシュしたパソコンからのデータ復元
・Recoverit Ultimate Plus (有料)
⇒ Ultimate + 再生不可、破損ビデオの復元
の4種類が用意されています。
詳しくは、公式サイト
料金面について
料金面は、バージョンと利用期間で異なってきます。
利用期間は基本的に
・永久ライセンス
・月間更新ライセンス
・年間更新ライセンス
の3種類です。
他にも、家庭用であったり、学生・教員向けもあったりします。
これに加えて、バージョン(機能)毎に料金が変わってくるという形です。
【安価】Pro < Ultimate < Ultimate Plus 【高価】
基本的に、永久ライセンスがお得になっているので、「今後も使いそうだな…」という場合には、永久ライセンスがおすすめですね。
上でも少し述べたように、無料版もあります。
しかし、無料版は、スキャンとプレビューだけで復元はできません。
実際に、復元するためには有料版に切り替えが必要になるので注意しましょう。
無料版は、ソフトの使い勝手、何ができるのか、復元してほしいデータを実際に復元できるのかを確認するためのものと考えましょう。
ちなみに、無料で復元できるフリーソフトも数多くあるようですが、個人的にはお勧めできません。
“大切なデータの復元作業を任せる“ことになるので、有料の方が安心感があると思っています。
開発者に利益があるのか(有料版)、利益が無いのか(無料版)でソフトウェアの質や精度などが段違いで変わってきますからね。
大切なデータの復元中に失敗して、永遠に復元できなくなりました…では困りますからね。(笑)
Recoveritの使い方
では、Recoverit
Recoveritを使って、誤ってデータを削除してしまった時を想定して、実際にデータを復元してみます。
解説としては、
- 検証用のデータの準備
- 復元データのスキャン
- 復元データのプレビュー
- 復元作業
で進めていきます。
検証用データの準備
まずは、使い方の説明用に、削除&復元するデータを準備します。
今回は、microSD内に「復元テストフォルダ」を作成して検証していきます。
ドキュメント、写真、動画など様々なタイプのデータを用意しました。
これらのデータを誤って消したとしましょう。
microSDカード内のデータ削除は、ゴミ箱に行くことなく”完全に削除“されるので、これで普通の操作で復元はできなくなりました。
復元データのスキャン
Recoverit今回は、microSDカードなので、”外付けデバイスのLocal Disk(E:)”というやつですね。
選択するとスキャンが開始されます。
スキャンはストレージの容量によって異なると思いますが、数分~数十分程度見ておいた方が良いでしょう。
※64GBのmicroSDで、10分程度でした。
「復元テストフォルダ」をダブルクリックすると、復元可能なファイルが表示されます。
用意したファイルは9つですが、
- 名前を変更する前のファイル
- Officeソフトで編集中に一時的に保存されるバックアップファイルのようなもの
も復元対象になっており、14つのファイルが表示されていますね。
また、復元したいファイルをリストから選ぶだけでなく、
- ファイルのタイプ毎に探す
- ファイル名で検索をする
といった検索方法もできるので、使い勝手が良いですね。
復元データのプレビュー
リストに出てきたファイルは、復元する前に、どんなファイルだったかを確認できるようにプレビュー機能が付いています。
ファイルをクリックした後の右側に出てくる「プレビュー」ボタンを押せば、ファイルの中身を見ることができます。
- どのように表示されるのか
- きちんと表示されるのか
が気になったので、色々なデータ形式のファイルをプレビューしてみました。
左から、テキストファイル(txt)、写真(jpeg)、動画(mov)です。
写真は、問題なく表示されています。
しかし、テキストファイルは、読み取っている文字コードが違うのか、文字化けして確認できない状態ですね。
また、動画などの30MBを超えるファイルはプレビューできないようです。
復元後は、テキストファイルや動画は、問題なく閲覧できます。
左から、エクセルファイル(xlsm)、ワードファイル(docx)、パワーポイントファイル(pptx)です。
Officeツールを使ってプレビューするのかと思ったら、こちらも、Recoverit
どれもきちんと表示されているので、どのファイルを復元するかを選択する分には問題ない精度。
復元作業
では、実際にデータを復元していきます。
復元したいファイルにチェックを入れて、「復元」ボタンを押します。
復元ファイルを保存する場所を選択する画面が出てきます。
復元場所は、失われたデータを保存していた場所以外の場所にする必要があります。
※今回は、デスクトップを選択しています。
復元処理は、それほど時間がかかりませんでした。
14つのファイルので1分も経っていないと思います。
完了すると「正常に復元しました」と表示されます。
「Recoverit 2020-01-16 at 11.19.46」フォルダが生成され、いくつか階層ができて、ファイルが格納されていますね。
復元した全てのファイルは、問題なく表示することができました。
まとめ:シンプルで使いやすい復元ソフト『Recoverit』
Recoverit
再度手順を簡単におさらいすると、次の2ステップだけです。
- 復元したいドライブを選んで、スキャンする
- 復元したいデータを選んで、復元する
さらに、シンプルで見やすい画面になっているので、使い勝手が良いというのが大きいですね。
分かりにくい画面だと操作するだけで疲れてしまいますから…(笑)
また特徴をおさらいすると
- データ形式に関わらず復元できる
- データの損失原因に関わらず復元できる
- 非常にシンプルで使いやすいインターフェース
- 復元前のプレビュー機能
という感じです。
基本的に有料版になってしまいますが、ひとまず無料版を使って、
- どういったデータを復元できるのか
- 使い勝手はどうなのか
- 復元してほしいデータを実際に復元できるのか
を確認してみるのがおすすめですね。