- ノートパソコンの掃除ってどうすれば良いの?
- どのくらいの頻度で掃除するのが良いの?
- 掃除に必要な準備や道具って何かあるの?
ノートパソコンの掃除方法や必要な準備、道具やどのくらいの頻度で掃除すれば良いのか、また、ホコリを放置することで、パソコンのパフォーマンスが下がったり、ファンがうるさくなったりと悪影響もあるので、そのあたりも含めて徹底的に解説していきます。
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:ノートパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
また、デスクトップパソコンの掃除方法も解説しているので、持っている方は参考にして下さい。
目次
ノートパソコンの掃除について
ノートパソコンを掃除する前に、頻度やホコリが溜まったらどうなるかなど基本的なことを解説します。
- 半年~1年に1回の頻度がおすすめ!
- 掃除をしないとパフォーマンスの低下や騒音などの原因になる
- ホコリはキーボード, ファンや吸気口・排気口に溜まる
半年~1年に1回の頻度がおすすめ!
キーボードやタッチパッドは意外とホコリが溜まりやすいですし、すぐに目のつくところなので、週1など日常的にするべきです。
ホコリ以外にも、食べ物のカスが入っていたり、髪の毛が挟まっていたりと、よくよく見てみるとかなり汚いです。
ケンさん
また、パソコンのファンや内部の掃除は、少なくとも半年~1年に1回程度は必要ですね。
このくらい経過するとファンやキーボード、パソコン内部にはうっすらとホコリが積もっている頃合いかと思います。
ホコリの溜まり具合は、布製品が多いなどの部屋の環境やパソコンの使用時間(ファンが回転してホコリを吸い込むため)によっても変わってきますが、大体はこのくらいの頻度が良いですね。
掃除をしないとパフォーマンスの低下や騒音などの原因になる
掃除せずにホコリが溜まると次のようなことが起きるようになります。
- パフォーマンスの低下
- ファンの騒音
- ホコリにショートして火災【滅多にない】
パフォーマンスの低下
ホコリが溜まることで、エアフロー(パソコン内部の空気の流れ)が悪くなるので冷却性能が低下します。
冷却性能が悪くなることで、パソコン全体の処理性能の低下に繋がります。
パソコンのパーツの中でもCPUとGPUが発熱するのですが、パフォーマンスが高くなればなるほど温度が高くなります。
パソコン側で、CPUやGPUなどの温度を管理しており、危険な温度にならないようにパフォーマンスを調整する機能があります。
エアフローが悪くなることで冷却性能が落ち、通常より温度を上手く下げれないと、CPUやGPUの処理性能を一時的に落とすことで温度上昇を抑えるため、パフォーマンスが低下します。
ファンの騒音
パソコンは温度を管理する中で、パフォーマンスを下げて温度上昇を抑える以外にも、ファンの回転数を上げることで冷却性能を向上させてくれます。
ファンの回転数を上げるということは、ファンの音がうるさくなるので騒音の原因になります。
ホコリにショートして火災【滅多にない】
滅多にありませんが、10年など長期間掃除しておらずホコリがかなり溜まっていて、高負荷な環境でパソコンを使っていると、ショートしてホコリに引火して火事になったり、なりそうになったりすることがあるようです。
私は、20年以上PC、デスクトップPC・ノートPCの両方を使ってますし、デスクトップPCを高負荷な状態で、24時間365日付けっぱなしにしたことがありますが、火災はもちろん、故障もなかったので、きちんと清掃をマメにすれば起こらないと思います。
ケンさん
ホコリはキーボード, ファンや吸気口・排気口に溜まる
ホコリが溜まりやすい箇所としては次の通りです。
- キーボード
- ファン
- 吸気口・排気口
キーボードは、隙間が多いので、そこからホコリや髪の毛が入り込みます。
特に、ノートパソコンで動画を見ながら、ご飯やお菓子を食べている方であれば、食べ物のカスも意外と落ちるので、それがキーボードに入り込んだりします。
ケンさん
他にも、ファンや吸気口・排気口といった空気の流れが多いところにもホコリは溜まりやすいです。
基本的には、ホコリが空気と一緒に排気口から出ていきますが、一部はファンや吸気口・排気口に付着するので、それが長年溜まっていく感じですね。
ファンは、ノートパソコン内部なので掃除するのが難しいですが、吸気口や排気口であれば、エアダスターなどで簡単に掃除できます。
ノートパソコンの掃除に必要な道具
ノートパソコンの掃除を始める前に必要な道具を紹介します。
絶対に必要でこれがないと掃除できない道具もありますし、あった方がいいレベルの道具もあるので、必要と思ったものを揃えておいてください。
道具リストは次の通りです。
- エアダスター:ホコリを飛ばす
- 掃除ブラシ:細かいところを掃除
- 掃除機:飛ばしたホコリの掃除
- クロス:モニタの掃除
- 無水エタノール(アルコール):手垢や汚れ取り
- スライム:キーボードの掃除
- ドライバー:分解する際に必要
エアダスター:ホコリを飛ばす
B005TH1HU6は、ホコリを吹き飛ばすための商品で、パソコンを掃除する際は必須と言っていいほど使いますね。私の場合は、1回のパソコン掃除で大体半分ぐらい使うので、複数台掃除する方は、それに合わせて必要な本数を用意しておいてください。
また、他にも、電動で充電すれば何回でも使えるエアダスターのようなものもありますが、空気圧や低くただ風邪を送っているだけで全然ホコリが飛ばなかったり、ファンがうるさかったりするので、今のところあまりおすすめではありません。
エアダスターと言えば、PC周辺機器でおなじみのエレコムなので、これがおすすめです。
ケンさん
掃除ブラシ:細かいところを掃除
キーボードやポート類、ファン、排気口・吸気口などのスキマを掃除するための掃除ブラシです。
柔らかめのブラシと固めのブラシの2本か両方が付いているタイプがおすすめですね。
柔らかめのブラシでさらっと全体のホコリを落として、それでも落ちないところを固めのブラシで重点的に掃除するイメージですね。
掃除機:飛ばしたホコリの掃除
パソコンの掃除をする際は、ベランダや自宅の駐車場などホコリが舞っても大丈夫なところでやるのがベストですが、それが無理で室内でやる方も多いと思います。
その場合は、室内にエアダスターで飛ばしたホコリが舞うことになり、最後に部屋掃除が必要なので一般的に使われる掃除機はあった方が良いです。
クロス:モニタの掃除
スマホや眼鏡を拭く時にも使われるクロスです。
ティッシュなどと比べると繊維も細かくモニタにも優しいので、モニタを掃除するなら専用のクロスで拭くのが良いですね。
乾いたティッシュや布だと指紋の油分などが取れづらいですが、クロスなら綺麗に拭くことができます。
無水エタノール(アルコール):手垢や汚れ取り
無水エタノールは、ノートパソコンの本体やキーボード・タッチパッドに付いた指紋の油分、手垢などの汚れを落とすのに使います。ただ、なくても落とせないことはないので、あった方が便利という感じです。
汚れが落ちにくいと息をハーとして拭いたり、湿らせた布で拭いたりしがちですが、精密機器なので水分はよくありません。
しかし、無水エタノールであれば、揮発性があるのでパソコンの掃除に適しています。
ケンさん
薄めて使ってしまうと揮発性が弱くなるので、布に軽く湿らせて使います。
スライム:キーボードの掃除
スライムのようにプルプルしたジェルクリーナーで、比較的新しいアイデア商品ですね。
ホコリなどをスライムに吸着させて掃除することができ、キーボードやテレビのリモコン、ゲーム機のコントローラーなどで使えます。
キーやボタンなどの凹凸に合わせて形を変えて、しっかりとホコリなどを吸着してくれるので、細かいすきまが多いキーボードでは便利ですね。
ただ、何度も使えると書いてある商品もありますが、ホコリを吸着させると単純に汚いスライムになるので使い捨てが基本になると思います。
また、水や洗剤で洗うのがNGだったり、きちんと封をして保管しておかないと乾燥して吸着力が落ちたりと面倒な部分も多いですね。
キーボードに関しては、私は、エアダスターと掃除ブラシで十分だと考えているので、そこまでおすすめするわけではないですが、こういう商品もありますという形で紹介しておきます。
ドライバー:分解する際に必要
ノートパソコンの内部を掃除する場合は、ネジを取って裏ブタを開ける必要があるのでドライバーが必要です。
ネジの大きさはノートパソコンやPCメーカー毎に違うので、ある程度色々なサイズに対応できるドライバーセットがあればおすすめ。
保証期間中にノートパソコンを分解すると保証対象外となってしまう場合がほとんどなので、その点は注意しましょう。
また、がっつり精密機器周りを扱うことになるので、その辺りを触るのが怖い方は、ノートパソコン内部の掃除はやめておいた方が良いです。
内部も掃除したい方は、とりあえず、家にあるドライバーで試してみて、サイズが合わなかったらドライバーセットを検討しましょう。
ノートパソコンの掃除に必要な事前準備
ノートパソコンの掃除を始める前に必要な事前準備は次の通りです。
- ノートパソコンの電源を切る
- データのバックアップを取る
- どこで掃除するか考える
ノートパソコンの電源を切る
掃除する前は、必ずノートパソコンの電源を切って電源ケーブルも外しておきましょう。
バッテリーを外せるタイプであれば、バッテリーも外しておきます。
また、電源を切る際は、シフトキー(Shift)を押しながらシャットダウン(完全シャットダウン)をしてください。
通常のシャットダウンであれば、電源を落としてもメモリに通電してデータを保持しているのですが、完全シャットダウンはそのようなことはありません。
データのバックアップを取る
外側を掃除するだけであれば相当ミスらない限りは大丈夫だと思いますが、できるだけバックアップも取っておきましょう。
最悪な場合、掃除が原因で故障することも考えられるので、データだけは守れるように準備が必要です。
特に、ノートパソコンの内部を掃除する方は、リスクが高くなるのでバックアップしておくことをおすすめします。
どこで掃除するか考える
掃除をする際は、ホコリが舞い散るので掃除する場所も考えましょう。
私は、家に広めのベランダがあるので、Amazonの紙の梱包材などを地面にひいて、ベランダにデスクトップPCを出して、そこで掃除したりしていました。
その他に、自宅の駐車場や玄関ドアの前など、できるのであれば外でやるのが望ましいですね。
しかし、事情によってはできないと思うので、そういう場合は部屋でやるしかないです。
その場合は、部屋にホコリが舞ってしまうので掃除機も準備しておきましょう。
ケンさん
ノートパソコンの掃除方法【分解しない】
では、実際にノートパソコンを掃除する手順や方法を解説します。
まずは、分解しない場合で掃除できる箇所をまとめていきます。
- キーボード・タッチパッドの掃除
- USBなどのポート類の掃除
- モニタの掃除
- 吸気口・排気口の掃除
- 外部・本体の清掃
キーボード・タッチパッドの掃除
まずは、エアダスターでキーボードのホコリなどを飛ばします。
キー周りのすきまにエアダスターを当てると中からホコリの塊などが出てきます。
その後、掃除ブラシで、エアダスターでは取れなかったホコリなどを取っていきます。
また、キー周りのすきまだけでなく、キーとキーの間もホコリが溜まるので、掃除しておきましょう。
最後に、キーボードとタッチパッドの指紋や汚れなどをふき取っていきます。
USBなどのポート類の掃除
ノートパソコンの左右には、USB、映像出力端子、電源コネクタなど様々なポートがありますが、そのポート内にホコリが溜まりやすいです。
このポート類は、基本的にエアダスターでホコリを吹き飛ばせはOKです。
もし、ホコリの塊が入り込んでいて、エアダスターで取れないのであれば、掃除ブラシなどで取り除きましょう。
ただ、強くやりすぎて端子を気づ付けてしまうといけないので、やさしくやりましょう。
モニタの掃除
モニタは、クロスなどで拭けばOKです。
特に、モニタの下側の縁部分が一番ホコリなどが溜まりやすいので重点的にすると良いですね。
吸気口・排気口の掃除
吸気口・排気口は、エアダスターでホコリを飛ばせばOKです。
ここは空気の通り道で、かなりホコリが溜まる場所な上、パソコンの処理性能にも関わる部分なので、しっかりと掃除しておきましょう。
外部・本体の清掃
最後に、ノートパソコンの本体を布やクロスで吹き上げればOKです。
無水エタノールがある方は、それを軽くつけて掃除してください。
ノートパソコンの掃除方法【分解する】
次に、ノートパソコンの内部を掃除する手順や方法を解説します。
- 内部のファンの掃除
- その他基板上の掃除
裏ブタの開け方
ノートパソコンの内部にアクセスするために、裏ブタを外す必要があります。
裏ブタは、ノートパソコンの裏側に何個かネジが付いているので、それをすべて外せばOKです。
無理のない力加減で外せることもありますが、ネジの他にツメが引っかかっていて少し力のいるタイプもあるので気を付けましょう。
本体と蓋のすきまにマイナスドライバーを挿し込みながらやると外しやすいです。
また、ノートパソコンによっては、ネジがなく外せないタイプもあるので、事前に確認しておきましょう。
内部のファンの掃除
ノートパソコンの内部で最もホコリが溜まる場所と言っても良いのが、CPUやGPUを冷却するためのファンです。
扇風機を1シーズン使うと羽にホコリが溜まるのはよく見かけると思いますが、それと同じです。
ファンの掃除については、エアダスターでホコリを吹き飛ばせばOKです。
細かいホコリが残ると思いますが、そこは掃除ブラシで取りましょう。
その他基板上の掃除
ノートパソコンの内部にはファンだけでなく、たくさんの基盤が並んでいます。
その基盤にもホコリは溜まるのですが、こちらもエアダスターでOKです。
ただし、基盤には電子回路などがあるので、エアダスターの先端が触れてしまったり、ホコリが多少残っているからと言って掃除ブラシを使ったりはしないように注意してください。
つまり、直接基盤に触れるような掃除はNGということです。
ケンさん
ノートパソコンを掃除する際の注意点
ノートパソコンを掃除する際の注意点を解説します。
水気のある布で拭くのはNG
ノートパソコンは精密機器で水気には弱いので、水を湿らした布などで拭くのはNGです。
ただ、水気がないとキーボードやモニタの指紋の汚れなどは落ちにくいのは確かです。
そういう場合は、無水エタノールを湿らせた布で拭くようにしましょう。
ケンさん
静電気に注意【特に分解時の掃除】
ノートパソコンは精密機器で静電気には弱いので、掃除前には自分の手を放電しておく必要があります。
分解しない範囲で掃除する場合であれば、普段ノートパソコンを使っている時と同じなので大丈夫ですが、内部を掃除する場合は静電気対策が必要です。
分解前に金属製のドアノブなどに触れて、手から電気を逃がすことで放電しておきましょう。
ケンさん
また、それでも気になる方は、静電気対策の手袋もあるので、それを付けて作業するのが良いでしょう。
その他ノートパソコンを掃除する際の知識
その他に、ノートパソコンを掃除する上で知っておいた方が良いことをまとめておきます。
業者に掃除を依頼するものアリ
ノートパソコンの掃除が面倒という方向けに、クリーニングしてくれるPCメーカーもあります。
外側ならともかく、内部も掃除したいとなると難しさや故障の不安を感じる方もいると思います。
しかし、パフォーマンスやファンの音にも影響するのであれば、内部もしっかり綺麗にしておきたいと考えるのは当然だと思います。
そういう綺麗に掃除したいけど、難しそうという方向けに、次のPCメーカーでクリーニングサービスもしています。
- ドスパラ:パソコン内部クリーニングサービス(税込4,000円)
- パソコン工房:パソコンクリーニングサービス(税込3,300円)
ケンさん
PCメーカーということで、PCのプロ集団が対応するので間違いないでしょう。
内部を清掃できないノートPCもある
ノートパソコンによっては、そもそもネジがなく、超強力な粘着テープのようなもので貼り合わされているタイプもあります。
超強力な粘着テープは素人には外すことはできないですし、仮に外せたとしても再度付けることができないので、掃除することはできません。
私は、Surface Proシリーズを使っていますが、まさにこのタイプでネジが全くありません。
主に、画面サイズの小さいモバイルノートPCやタブレットPCに多い印象ですが、内部まで掃除したい方は、事前にネジが付いているか確認しておきましょう。
まとめ:長く使い続けたいなら定期的な掃除をしよう!
ノートパソコンの掃除について、掃除に必要な準備や道具、掃除すべき場所と手順を解説しました。
掃除せずに使い続けていると、ホコリが溜まることによって、CPUやGPUのパフォーマンスが下がったり、冷却性能を上げるためにファンの回転数が上がることで騒音の原因になったりすることもあります。
こうならないためにも、少なくとも半年~1年に1回の頻度ぐらいで掃除をするのが良いでしょう。
しっかりと本来のパフォーマンスを出せる環境でないと、パーツの寿命が縮まることもあり得るので、長く使い続けるという意味でも定期的な掃除をおすすめします。
ノートパソコンの選び方(性能/用途/画面サイズ/価格/重量など)やよくある質問も解説しているので参考にして下さい。
≫ 関連記事:ノートパソコンの選び方・よくある疑問を徹底解説
また、デスクトップパソコンの掃除方法も解説しているので、持っている方は参考にして下さい。