CPUとGPUって何が違うの?
という方に向けて、違いを解説します。
簡単に言うと処理する担当に違いがあります。
CPUはパソコン全体の処理を行い、GPUがある場合には、CPUで行っていた映像関係の処理をGPUに任せます。
結論を先に言うと
CPU:パソコン内全般の処理を行う
GPU:映像関係の処理を行う
GPU非搭載のパソコンの場合は、映像関係の処理もCPUで行う
GPUは搭載せずとも基本的に動作しますが、3Dゲームや3DCGなど映像処理に高い性能が要求されるような使用用途の場合は、GPUは必須です。
CPUとGPUの違いについて
パソコンを使うにあたり、必ず何かしらの処理をしています。
- Webや動画を見たり
- ブログを描いたり
- ゲームをしたり
- 動画編集をしたり
人それぞれ色々な用途でパソコンを使用すると思いますが、必ず、パソコン内では何かしらの”処理“が行われています。
それらの”処理“をするのが、CPUとGPUという訳です。
CPUは、Central Processing Unitの略で、中央演算処理装置と言い、
GPUは、Graphics Processing Unitの略で、グラフィック演算処理装置と言います。
この名前からも分かりますが、”Processing”とついているように、処理するためのPCパーツですね。
CPUとGPUの違いとしては、”中央“と”グラフィック“の部分ですが、それぞれどのような違いがあるか詳しく見ていきましょう。
CPUはパソコン全体の処理をする
CPUは、パソコン全体の処理を行うための装置で、基本的に、パソコン内の処理を全て担当しています。
例えば、Webページを見ようとした時に、
- ブラウザの立ち上げ(Google Chromeなど)
- 文字を入力して検索
- 検索結果を画面に反映
という手順を踏むことになりますが、これらを実行するために必要な処理をCPUが全て行っています。
この内、3番に関しては、検索結果をパソコンの画面に反映する際に、画面を更新する必要があるため、グラフィック処理が行われています。
CPUには、CPU内蔵グラフィックというグラフィック装置が搭載されているので、3番のグラフィック処理も行うことができます。
そのため、CPUは基本的に、全ての処理を行っています。
CPUによって、内蔵グラフィックが搭載 / 非搭載が分かれます。
内蔵グラフィックが非搭載の場合、GPUが無いと映像出力できないので自作PCをする方は、注意が必要です。
市販のパソコンの場合は、その辺りも考慮されているので心配は不要です。
CPUでグラフィック処理をしているのであれば、GPUは必要ないんじゃないの?
となる方も多いと思います。
では、
- GPUが何をするのか
- なぜ必要なのか
- どういうときに必要なのか
という部分について、次で解説していきます。
GPUは映像関連の処理をする
GPUは、グラフィック処理を行うための装置で、基本的に、グラフィック関連の処理を担当しています。
GPUは、パソコンを動作させる上では必須のパーツではありません。
そのため、GPUを搭載しなくてもパソコンを使うことができます。
CPUの部分でも述べましたが、CPU内蔵グラフィックによって、ある程度、映像関連の処理を行うことができるからです。
しかし、CPU内蔵グラフィックの処理性能は、GPUと比較して”かなり低い“ので、高いグラフィック性能が要求される使用用途の場合には、GPUが必須になってきます。
また、GPUを搭載することで、CPUが行っていたグラフィック関連の処理をGPUに任せることができるので、CPUの負担が減るというもの大きいですね。
ここで、CPU内蔵グラフィックとGPUの性能差を確認しておきましょう。
主要なグラフィックボードのスコア
(引用:PassMark)
Intel CPUで搭載されているCPU内蔵グラフィックは、「Intel UHD Graphics 630」「Intel UHD Graphics 620」です。
【スコア比較】
CPU内蔵グラフィック:1,000程度
GPU:10,000~17,000程度
大体、10倍から17倍もの性能差がありますね。
全然違いますよね。
CPU内蔵グラフィックは、Web閲覧やOfficeツールなどの処理の結果を表示させる程度の処理能力しかありません。
そのため、3Dゲームや3DCG・3Dモデリングなどの3D関係の処理をする際には、性能不足と言えます。
そういう用途を考えている方は、グラフィックボードを搭載することを”強く“おすすめします。
もし、グラフィック性能が不十分の場合は、
- 画面がカクカクしたり
- 最悪止まったり
してストレスが溜まるので、使用用途に応じて、CPU内蔵グラフィックで良いのか、GPUを搭載した方が良いのか判断しましょう。
では、どのような用途でGPUが必要なのか、必要でないのかが気になると思うので、その辺りを解説します。
【GPUが必要な用途】
・3Dゲーム
・3DCG・3Dモデリング
【GPUがあった方がいい用途、状況によっては必要な用途】
・2DCG
・動画編集(プレビューやエンコード時)
・AI学習(使うAIによる)
・デイトレード(複数枚の画面出力ができるため)
【GPUが不要な用途】
・Web閲覧
・ブログ執筆
・Youtubeなどの動画視聴
・プログラミング
ざっくり言うとこういう感じになります。
3Dゲームや3DCG・3Dモデリングをする場合は、必須と考えて良いでしょう。
3Dのグラフィック処理は、Web閲覧などの画面更新とは比較にならないほどの処理を行います。
キャラクターの動きや太陽などの光源があれば、プレイヤーや建物などの影を計算する必要があります。
また、プレイヤーや敵が何かスキルを使えば、そのエフェクトなどのグラフィック処理も必要になります。
このように段違いにグラフィック性能が必要になってくるので、GPUは必須ですね。
どのGPUが高性能なのか、コスパが良いのかについては、別の記事でまとめているので、どのGPUを搭載しようか検討中の方は参考になるかと思います。
≫ 関連記事:GPUの性能比較(仕様/スコア/価格/コスパ)表を作成してみた。【定期更新】
まとめ:CPUは処理全般、GPUは映像処理のみ
CPUとGPUの違いを解説しました。
簡単にまとめると
CPU:パソコン内全般の処理を行う
GPU:映像関係の処理を行う
GPU非搭載のパソコンの場合は、映像関係の処理もCPUで行う
でしたね。
基本的に、GPUが無くてもCPUに内蔵グラフィックが搭載されていれば、英上処理はできます。
しかし、内蔵グラフィックの性能は、GPUと比較すると”かなり低性能“なので、3Dゲームや3DCG・モデリングなどをする場合は、GPUを搭載することを”強く“おすすめします。
とは言え、どのGPUを搭載すればいいの?という方向けに、
- ある程度の性能とお得な価格で買えるコスパ重視
- とにかく高性能という感じでパフォーマンス重視
などの観点に分けて、GPUを紹介しているので参考にしてみて下さい。
自作PCをする方はもちろん、BTOパソコンで購入しようとしている方にも目安になると思います。
≫ 関連記事:GPUの性能比較(仕様/スコア/価格/コスパ)表を作成してみた。【定期更新】