初めて自作PCをする。
初めて社外品のCPUクーラーを使う。
という方向けに、CPUクーラーって対応しているかどうかはどうやって確認するの?ということを解説します。
結論を言うと、一番重要なのは、CPUクーラーの対応しているソケットとマザーボードのCPUソケットを確認することです。
目次
CPUクーラーとCPUソケットについて
CPUクーラーとは、CPUを冷却するためだけのクーラーです。
CPUは、高い演算能力を発揮するパーツであるため、発熱も大きくなってきます。
高負荷時には、70℃~80℃になることも。
ケースに搭載されているケースファンでは、とても冷却は間に合わないので、CPUを冷やすためだけの装置が付いているという感じですね。
CPUを購入すると多くの場合、CPUクーラーが付属しています。
これをメーカー純正のリテールクーラーと言います。
しかし、ハイパフォーマンスなCPUの場合や静音性や冷却性を高めたいという場合は、社外品のCPUクーラーを購入する必要があります。
その際、どのCPUクーラーであれば対応しているのか、あるいは、非対応なのかを絶対に確認する必要があります。
これを間違えてしまうと、CPUクーラーを取り付けることができないので使用できません。
その対応、非対応を確認するために必要な項目が2つあります。
- CPUクーラーの対応しているソケットとマザーボードのCPUソケット
- CPUクーラーのサイズ
順に解説します。
CPUクーラーの対応しているソケットとマザーボードのCPUソケットを確認する。
さて、CPUクーラーの対応・非対応の確認方法についてです。
最初の結論でも述べた通り、CPUクーラーの対応しているソケットとマザーボードのCPUソケットを確認します。
CPUクーラーには、空冷式と水冷式の2タイプがありますが、どちらも同様に確認が必要です。
水冷式の場合は、別にラジエーターを搭載できるケースかどうかを確認する必要があるので、別途後述します。
まずは、マザーボードのCPUソケットを確認しましょう。
例えば、ASUS TUF H370-PRO GAMING というマザーボードの場合、メーカーの製品ページを確認すると次のようになっています。
対応CPUの項目を見ると、Socket 1151とありますね。
他にもAmazonや価格.comなどで製品を検索しても「LGA1151」、「AM4」などのソケット形状が記載されています。
マザーボード側のCPUソケット形状がLGA1151なので、CPUクーラーもLGA1151に対応しているものを選ぶ必要があります。
マザーボードは1つのCPUソケットにしか対応していませんが、CPUクーラーの場合、複数のCPUソケットに対応しているのが一般的です。
「サイズ 虎徹 Mark II」というCPUクーラーを例に解説します。
メーカーの製品ページを確認すると、対応ソケットの記載があります。
対応ソケットの欄のIntelソケットに「1151」とありますね。
ここにマザーボードのソケットがあれば対応しているということになります。
CPUクーラーのサイズを確認する。
社外品のCPUクーラーは、高さのあるものが多いのでサイズの確認が必要です。
小さめのPCケースに、大きめのCPUクーラーを搭載する場合、サイズ的に入らない場合があります。
PCケースの仕様には、CPUクーラーの高さが何mmまで対応しています。というのを記載しています。
(記載していないPCケースもあるので注意が必要です。)
PCケース「CORSAIR Carbide Series 275Q」を例にすると、メーカーの製品ページに次のようにCPUクーラーに関する項目があります。
最大CPUクーラーの高さについて記載があり、このケースの場合、170mmまでのCPUクーラーであれば搭載できるようです。
簡易水冷式のCPUクーラーについて
水冷式のCPUクーラーの場合、確認する項目が増えてきます。
水冷式の場合、CPUの熱で温まった水を冷却するラジエーターという装置が付いています。
水冷式CPUクーラーのサンプル画像
ファンが2つ、3つ付いた部分がラジエーターですね。
水冷式の場合は、次の2つのことを確認する必要があります。
- 水冷式CPUクーラーをPCケースに搭載できるケースかどうか。(ラジエーターをPCケースに搭載できるかどうか。)
- ラジエーターのサイズが搭載可能なサイズかどうか。
PCケース「CORSAIR Carbide Series 275Q」を例にすると、メーカーの製品ページに次のようにラジエーターに関する項目があります。
この項目があれば、水冷式のCPUクーラーを搭載することができます。
ラジエーターのサイズについては、主に確認が必要なのはラジエーターの長さです。
上の画像のようにファンが2つ、3つで長さが大きく異なってきます。
PCケースの仕様から長さが360mmまでのラジエーターを使ったCPUクーラーに対応しているということが分かります。
CPUクーラーの仕様にサイズの記載があるので、そちらと照らし合わせて確認しましょう。
CPUクーラーのソケット確認をし損ねた失敗談
私は、過去にソケットの確認ミスで1回非対応のものを購入してしまった経験したことがあります。(笑)
店員さんと相談してパーツを決めていたのですが、他のことに気を取られ、CPUクーラーのソケットを確認し損ねました。
幸い、他の自作PCのCPUクーラーが偶然対応しており、交換する形で両方CPUクーラーを取り付けることができたので、新たに買い直す必要はありませんでした。
しかし、他に自作PCを持っていない場合は、そうは行かないので購入時に絶対に確認しましょう。
まとめ:CPUソケットの確認は必須です。
私のように失敗しないようにソケットの形状は必ず確認しましょう。
また、小さめのPCケースや水冷式のCPUクーラーを使う場合は、サイズの確認も忘れずに!