- プログラミングのメリット・デメリットって何?
- プログラミングって何か作れるようになる意外に良いことあるの?
- デメリットってどう克服・対策すれば良いの?
プログラミングをするメリットには、プログラムで何かを効率化、自動化できる以外にも、物事を考えたり、仕事を進めたりする上で重要なスキルも身に付けることができます。
私は、プログラミングを学んで10年以上経ち、仕事でもプログラミングを使い、ブログ運営や様々なデータを分析したりと様々なことを効率化・自動化しています。
これだけでもプログラミングを学んだ意味は非常に大きいですが、それ以外にも論理的思考力・問題解決能力など思考や仕事で役立つスキルが身についたり、手に職を付けたりとプログラミング以外のところでも大きなメリットがありました。
一方で、プログラミングのデメリットが全くないわけではありません。
そもそも向き不向きがあったり、勉強方法を間違えれば挫折に繋がったりということがあるので、対策も含めつつ解説していきます。
他にもプログラミングを始める上で知っておくべきことを解説しているので、ぜひ参考にして下さい。
≫ 関連記事:プログラミング独学は何から始めれば良いのか手順を解説【独学歴約10年】
プログラミングを学ぶメリット【9選】
プログラミングを始める上で、今後の人生にどのように役立つか、選択肢が増えるかを知った上で始めることは、途中で挫折しないためにも重要です。
そのため、どういうメリットがあるか具体的に知っておきましょう。
事務処理などの単純作業を効率化・自動化することができる
会社や副業での事務処理などの単調な繰り返しの作業などをプログラミングで、効率化することができます。
人だと数時間かかる作業をプログラムを使うことで、数分で終わり、かつ、プログラム実行中に別の作業ができます。
究極の効率化と自動化と言っても良いでしょう。
プログラムを作る段階では、とても時間がかかりますが、完成させしてしまえば、今後その作業はずっと楽になります。
人が作業する場合:作業時間というランニングコストがずっと一定で発生
プログラムの場合:開発に時間がかかるためイニシャルコストはかかるが、ランニングコストがほぼゼロ
私が、プログラミングを覚えたのもこれが理由でした。
当時高校生だったので事務処理とか単調な繰り返しの作業とかは無かったのですが、このスキルは絶対にそういったことに役立ち、将来アドバンテージになるという確信があったのでプログラミングを始めました。
当時は、2chのまとめサイト(正確には、複数のまとめサイトのリンクを集めたサイト)を見まくっていたのですが、そのサイトのリンクが数分単位で更新されていることに気づきました。
人がやるにはとても無理な作業量で、きっと裏で何かプログラムが動いているのだろう…と気づきました。
これほどの作業量をプログラムを使えば、効率的、かつ、自動的にできることを知って、これだけの情報量を処理するスキルはきっと将来に役立つだろうと思ったわけです。
2chのまとめサイトで気づくというのは何だかなぁ…という感じですが、結果的にIT企業への就職にも繋がりましたし、今ではいくつかのプログラムを定期的に実行して、情報収集やデータ分析などをしており、非常に役立っていますね。
膨大なデータを計算・分析をして、改善点や今後の方針を決めることができる
プログラミングは過去の膨大なデータを分析して、その分析結果から、改善ポイントを洗い出したり、今後どういう方針で物事を進めていけば良いか方針を決めたりすることができます。
例えば、商品のマーケティングをするのであれば、過去の膨大な販売データ等を分析することで、どう改善すれば良いのか、どういう方針で販売していけば良いのかが見えてきます。
店舗では売れ行きが悪く、ネットでは売れ行きが良いことが分かれば、次に広告を打つ場所も変わってくるはずです。
このくらいであれば、エクセルでも分析することができますが、10万件以上という膨大なデータであったり、エクセルではやりづらい統計的な分析を行うのであれば、プログラミングを使って分析する方が良いです。
また、月1回など定期的に同じ分析をするのであれば、プログラミングで大部分の処理を自動化することで、かなりの効率化を図ることができます。
エクセルの場合だと、1回目で関数などを設定していてある程度効率化できると言っても、データに関しては毎回コピーし直す必要があるので少し手間がかかりますね。
自分のアイディアを形にできる
プログラミングを使って、何か自分のアイディアを形にすることができます。
今、この世の中に出ていないものを作って、何か便利になるものであったり、楽しいものであったり、世の中に価値を提供することができます。
Webサービス、3Dゲーム、スマホアプリ、AI、電子工作など形は様々ありますが、プログラミングを通じて自分のアイディアを形にできます。
3Dゲームであれば、3Dモデリングやデザイン、電子工作であれば、回路や電気周りの知識も必要なので単純にプログラミングだけではできませんが、それでも自分の作りたいものであれば、どんどん学んでいけると思います。
また、学生の方であれば、ゼロから何かを作るという経験は、今後の就職活動での面接や仕事を進める上で有利になるので、そういうことも見越してチャレンジするのも良いかもしれません。
論理的思考力・問題解決能力が身につく
プログラミングを学習することで、論理的思考力や問題解決能力を身に付けることができます。
論理的思考力
プログラムを1から作る場合、そのプログラムで最終的に何をしたいのかということに対して、どういう処理が必要か細分化して考える必要があります。
この能力は、プログラミングだけでなく、何か目標を達成したい時や仕事など様々なところで活かすことができます。
例えば、複数の画像に対して、右下にロゴマークを追加するプログラムを作りたいとします。
この機能を実現するためには、主に次のような処理が必要になります。
- 画像ファイル・ロゴマーク画像の読み込み
- ロゴマークを追加する位置の算出(画像サイズに対して右下から何%の位置など)
- 画像にロゴマークを追加
- 画像の出力
※複数の画像に対して行う場合は、2~4を繰り返す。
大雑把ですが、1つ1つの処理に細分化して、どういった処理が必要になるか洗い出します。
さらに、この時点で自分に不足している技術があるのであれば、ネットなどで調べたり、実際に使えるか試したりします。
このように最終的な目標に対して、必要なものを細分化して1つ1つ実現していく必要があります。
問題解決能力
プログラミングをして不具合が発生した時に、コードのどの部分が間違っているのかを分析して特定・修正する必要があります。
その際に、論理的に問題個所を突き詰めていく必要があるので、ここで身についた問題を解決するプロセスは、仕事などでも活かすことができます。
例えば、不具合の出かたによって「こういう時にこんな感じで不具合が出るということは、この辺りのコードが悪いのかな…」と目星をつけたりします。
さらに場所を特定するために、変数の中身を見て、計算、条件分岐(if文)や繰り返し(for文)などが意図通りに動いているかなどを確認します。
このように、プログラミングは何かを作るだけでは無く、仕事など様々な場面で活かすことのできる能力を身に付けることができます。
また近年、小学校でプログラミングが始まったのも、この辺りの能力を身に付けるためですね。
パソコンに詳しくなる
プログラミングを学ぶことで、プログラムに詳しくなるのは当然ですが、それ以外にもパソコンの操作であったり、不具合が起きた時の対処など、パソコン全般詳しくなります。
IT企業では、パソコンに詳しいことが当たり前なのですが、IT企業とは関係ない業種の友人に話を聞くと、ITに疎い方もやっぱり多いです。
ケンさん
そのため、ITじゃない企業に勤める場合にも、プログラミングをすることでパソコン全般が詳しくなるので、その知識は確実に役立ちます。
- 何か使っているソフトで不具合が起きても対処できる。
- ITに関して、色々とアドバイスできる。
IT企業を目指すのであれば、詳しい人ばかりなので重宝はされないですが、IT企業以外だと重宝されるかもしれないので、どこでその知識を使うかによって価値が変わってきます。
自分のスキルを身に付けることができる【これからの時代に必須】
近年、IT業界の需要が高まり、人材不足が言われている中で、プログラミングは需要の高いスキルの1つです。
ケンさん
数年前から終身雇用が崩れかかっており、利益が伸びている大企業でも、45歳程度をボーダーラインに希望退職を募るケースを見かけます。
良い方は悪いですが、企業側も何のスキルも持たない社員を雇い続ける余裕も無ければ、終身雇用として定年まで雇い続ける余裕が無くなってきたのでしょう。
※希望退職では優秀な社員が出ていくだけなので効果は薄いと思いますが…
現状、法律的に特定の労働者を解雇するのは難しいですが、この流れは年々増していき、将来的には、可能になるかもしれません。
そうなった時に、何かスキルを身に付けておかないと、会社に価値を提供することはできませんし、再就職することも難しい時代になります。
その時代に備えて、今から何かスキルを身に付けるために、プログラミングを始めるのは良いかもしれません。
IT企業、それ以外の業種に関わらず就職に強い
プログラミングを学習することで、IT企業のエンジニアやプログラマーとして就職できる可能性があるので、就職先の選択肢が広がるのはメリットですね。
最近は、IT企業の需要や成長率は高く、エンジニア不足という話をよく聞きます。
エンジニア不足と言っても一定のスキルが無いと採用はされませんが、就職活動側が有利な売り手市場なこともあるので、身に付けるスキルとしてはアリなんじゃないかなと思います。
また、IT企業以外の業種でもプログラミングの知識を活用できる場合もあります。
例えば、
- 自分の業務や部署内の範囲・規模感で業務の効率化をしたい場合
- IT企業へ効率化等のツールを発注する場合
食品系の会社に勤めている友人の話では、IT企業でも社内エンジニアでもない方に、外部の方を招いてプログラミング研修をする企業もあるようです。
これほど企業側は、ITエンジニア、プログラマー以外の社員にも、プログラミングをする価値があると考えています。
他の業種で働いている友人の話を聞くと、エクセルのマクロ等で効率化できそうな部分が多くあるので、自分の業務であったり、部署内で使うちょっとしたツールを作る分には良いんじゃないかなと思います。
ただ、会社全体の効率化のツールとなると、これはIT企業に外注して作る規模感の話になってきます。
とは言え、自分の業務をプログラムによって効率化しても、それを上司に言うか、こっそり使うかは考えた方が良いです。
少なくとも効率化した分をきちんと何かしらの形で評価してもらえるのであれば、アリですが、そうでない職場なら面倒なことが増えるだけなので、こっそり使いましょう。
また、ITとは全く関係ない企業で、効率化のためのツールをIT企業に発注する側になることも考えられます。
その際に、プログラミングについて何も知らないのと、知っているのとでは、IT企業側の開発のスムーズさが全然違います。
IT企業側のスムーズさなんて、こっちには関係ないし…
と思われるかもしれませんが、最終的には、
- 不具合対応で納期が延長したり
- 余計の費用が掛かったり
することで自社にも影響する場合があります。
また、進捗報告の会議などでは、IT企業側もITが分かる人、分からない人で説明の仕方を変えるので大丈夫ですが、やはり、プログラミングをことを分かった上で話せる方が、祖語が発生しにくいので、メリットは大きいです。
フリーランスで時間や場所に捉われない働き方も可能
プログラミングを覚えて、時間や場所に捉われない自由な働き方をしたい!
という魅力的な働き方も視野に入れることができます。
例えば、通常会社に出社するとなると、満員電車や長い通勤時間などがありますが、フリーランスになって在宅でもできる案件になれば、通勤が無くなるのでストレスをかなり減らすことができます。
通勤をどれだけストレスに感じているかにもよりますが、これが絶対に嫌という方は、すぐには難しいですがスキルを身に付けて将来的に在宅ワーク・フリーランスで仕事をするためにプログラミングを学ぶのはアリかなと思います。
とは言え、たまに自由な働き方ができる=そんなに仕事しなくてもOK、みたいに捉える人がいますが、決してそうでは無いのであしからず。
副業で月数万円の収入アップも可能
本業をしている方で、何か副業で月数万程度の収入アップを狙いたいと考える方は、最近すごく増えており、プログラミングが候補に上がることが多いです。
Web制作やWordpressの案件、ちょっとしたツール開発の案件などであれば、個人でも受けれるものがあります。
最初は実績がないと思うので、単価の低いところからスタートすることになりますが、スキルを高めていき単価を上げることもできます。
また、副業が本業と同じぐらい、あるいはそれ以上稼げるレベルになるのであれば、切り替えることもできるので、人生の選択肢が増えます。
ケンさん
プログラミングを学ぶデメリット【3選】
次に、プログラミングのデメリットを解説します。
ただ、デメリットを紹介するだけでなく、どのように対策をすれば良いのかも解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
挫折率が高い【目的が重要】
プログラミングの挫折率は、90%以上というデータがあるぐらい挫折する方は多いようです。
主に、次の理由から諦めたり、挫折に繋がったりするケースが多いです。
- エラーや不具合が解決できない
- エラーの連続で嫌になる
- 習得するまでに時間が掛かる
- 参考書が難しく思ったように進まない
私は10年以上プログラミングを独学で習得してきましたが、最初の一年は同じような理由で挫折しかけたことが何回もあります。
数週間や1,2カ月諦めて、またやる気が出て…ということを繰り返し何だかんだ続けていました。
私が続けることができたのは、”目的“があったからです。
他にも、勉強方法や行き詰った際の対策を知っておくことで、挫折率を下げることができます。
≫ 関連記事:【挫折率9割!?】プログラミングの挫折理由と失敗しない学習方法【独学歴約10年】
ただ、エラーの不具合や連続というのは、10年以上プログラミングを続けている今でもあります。
そのため「長くやれば全くエラーは出なくなるから、それまでの我慢だ!」という考えはしない方が良いです。
経験から色々目星は付けれるようになるので、エラーに行き詰まることは少なくなりますが、全く無くなるわけではありません。
向き不向きの適性が大きい【まずは無料で試す】
プログラミングは、人によって向き、不向きが大きい分野だと思います。
例えば、学生の時に自分や周りに「数学やると拒絶反応でるわ…」というレベルで数字を見ると何も考えられなくなるような人はいなかったでしょうか?
数学が苦手=プログラミングも不向きという意味では無く、恐らく、プログラミングでもこのぐらい分かれてくると思います。
私はたまたま適性があったので続けることができましたが、不向きなのに続けるのは厳しいです。
これから就職や転職のため、プログラミングを始めようとスクールを考えている方は、まずは、無料のWebの学習サイトや比較的安く収まる書籍などで向き・不向きを確認しておくことをおすすめします。
スクールに数万、数十万払ったにもかかわらず、適性が無く全然向かなかったとなると、お金が勿体ないですからね。
「これは自分に向いてそうだな!」と感じたら、Webの学習サイトや書籍を全部やる必要はなく、スクールに切り替えるのも全然アリです。
やはり、お金を払ってでも効率的な学習が必要であれば、スクールは強いですからね。
学習コストが高い【状況による】
プログラミングの学習コストがちょっと高いと思うので、そこがプログラミングを始めるハードルになる場合があります。
ここで言う学習コストは、”学習時間”、”学習費用”の2つですね。
ケンさん
プログラミングを学習する方法として、書籍、Web学習サイト、スクールの3つがあります。
この内、書籍と無料のWeb学習サイトの場合は、比較的安く学習できますが、”学習時間”のコストが高くなります。
一方で、スクールの場合は、10~50万と”学習費用”のコストはかかりますが、学習効率が高いので、比較的、学習時間は短くなります。
“学習時間”と”学習費用”のどちらのコストを払うのかを考えた方が良いです。
どちらを選ぶべきかの基準として次の通りです。
【小学生~大学生の学生】
時間はあるので、書籍や無料のWeb学習サイトで”学習時間”を払う方が良い。
その上で、高校生や大学生でバイトなどで稼ぎがあるのであれば、スクールを検討。
【転職ための社会人の方】
ある程度お金にも余裕があり、できるだけ早く習得して転職先を見つけるべきなので、スクールに行って”学習費用”を支払う方が良い
最近プログラミングスクールをよく見かけるようになりましたが、10~50万円と高額と感じる思います。
ですが、よく考えてみると
- 公立高校で年間約10万円
- 私立高校で年間約40万円
- 国立大学で年間約50万円
- 私立大学で年間約100万円
この辺りは基本的に両親に払ってもらっていると思うのでイメージが付きにくいと思いますが、元々何かを人から学ぶということは、このくらいの相場感でお金がかかってきます。
それがプログラミングスクールで、10~50万円で、将来就職に直結するスキルが身につくと考えれば安いんじゃないかなと思います。
これらを考えて、どういう形でコストを払うのか検討した上で、プログラミングを始めるかどうかを決めると良いと思います。
まとめ:色々良い悪いはあるが、やっぱり自分の思い通りにプログラムできた時はすごく楽しい!
デメリットで書いた通り、挫折率が高く、学習コストが高いのは事実です。
私も何回も挫折しかけたことがありましたが、その度に立ち上がって気づけば10年以上経ちました。
また、向き不向きも結構分かれる気がしているので、とりあえず、無料なものでちょっと試してみることが重要ですね。
ブログとかで人の話を聞くより、実際に自分で体験した方が確実ですし、今後どのようにプログラミングを使っていけば良いのか道も見えてくると思います。
メリットでも解説したように、IT企業に就職することだけがプログラミングを学ぶ理由ではありません。
使い方によっては、色々な場所でプログラミングで学んだスキルを発揮することができるので、何かしらの形であなたの人生にも役立つことでしょう。
当ブログでは、これからプログラミングを始めようと思っている方に向けて、プログラミングを約10年以上独学し、IT企業にも就職した経験を元に、プログラミングの勉強方法やそれをどう活かしていくかを解説しているので、ぜひ参考にして下さい。
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