- プログラミングを始めたいんだけど、もう年だし今から始めても遅いかな…
- 趣味でちょこっと便利になるツールを作りたい!
- フリーランスのプログラマーになって自由度の高い生活をしたい!
最近、プログラマーやSEなどのIT系の人材不足が言われる中で、プログラミングへの注目が集まっています。
また、プログラミングスクールも増えてきて、ネットなどで広告を見る機会も多いと思います。
何かをきっかけにプログラミングに興味を持ち「自分も勉強してみたいけど、ITって新しいイメージがあるから年齢がいってたら無理な気がする…」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか?
結論から先に言うと、
趣味などの場合は年齢は関係ないが、プログラマー・SEへの転職が目的なら若ければ若い方が良い。
ですが、勉強量やモチベーションなどで必ずしも年齢のせいで転職できないということは無い。
この記事では、プログラミング歴10年以上、元SEの私が、プログラマーの年齢について解説していきます。
目次
プログラミングを始める年齢について
プログラミングを始める年齢については、プログラミングを学ぶ理由・目的によって大きく変わります。
その理由・目的とは次の2つです。
- 趣味や自分の事務作業などを効率化したいような場合
- プログラマー・SEとして、異業種からIT企業へ転職したい場合
このどちらかで年齢との関係が大きく分かれます。
プログラミング自体は始める年齢に関係はない!
- 趣味で楽しんだり、面白いアプリを作りたい!
- 事務作業をVBA(※)などを使って毎日の同じ作業を効率化したい!
※Excelのマクロを自動化する際に使われるプログラミング言語
このような理由でプログラミングを始める場合は、年齢は全く関係ありません。
というのも、自分のペースで勉強することができますし、勉強しないといけない部分も限定的な場合が多いからです。
実際に、81歳でiPhoneのアプリを開発して、AppleCEOのティム・クックからは「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介された方もいらっしゃいます。
極端な例ではありますが、何かを始めるのに遅すぎることは無いですし、始めたいと思った時が人生で一番若い時なので、どんどんチャレンジすべきです。
未経験からIT企業に転職したい場合は関係あり!
現在IT企業とは別の業界で働いているが、プログラミングを勉強して、プログラマー・SEとしてIT企業に転職したい場合は、年齢は少なからず関係してきます。
「IT企業は何となく新しいイメージがあるので、年齢が髙めだとついて行けないのではないのか?」と思われるかもしれません。
ですが単純に「新しいイメージ=若い人のみ」という理由で、年齢が関係あるわけではありません。
IT業界は新しい技術がどんどん出てきて、その都度勉強していく必要があるので、体力面、知識や技術の吸収力や伸びしろなどの理由で基本的に若い方が有利となります。
とは言え、転職に関して若ければ若い方が良いというのは、専門的なスキルが必要な分野であれば、何もプログラマー・SEに限った話ではありません。
プログラマー・SEに転職する歳の注意点
趣味と転職で年齢の関係ある・なしを解説しましたが、ここからは年齢の関係ある転職の方にフォーカスして解説していきます。
プログラミングの勉強や転職をする上で、年齢に関係のある知っておくべき注意点は次の通りです。
- プログラマー・SEは若ければ若いほど有利
- プログラミングスクールにも年齢制限がある!?
- 未経験だとプログラマーはなれてもSEまでは厳しいかも
- プログラマー35歳定年説はあまり考えなくていい
プログラマー・SEは若ければ若いほど有利
プログラマー・SEは若ければ若いほど有利であることは事実です。
上でも解説したように、転職について若ければ若い方が良いというのは、専門的なスキルが必要な分野であれば、プログラマー・SEに限った話ではありません。
若い方が、体力や知識や技術の吸収力、伸びしろがあるので、仮に全く同じスキルを持っている若い人と年齢髙めな人がいれば、若い方が選ばれると思います。
全員に当てはまるわけでは無いですが、何となく若い方が新しいものを柔軟に受け入れ、勉強できるイメージがあると思います。
特に、ITの分野に関しては、どんどん新しい技術が出てくるので、所属している部署やプロジェクトで使う必要があれば、その都度学ぶ必要が出てきます。
ケンさん
そのため、年齢によって転職は難しくなるという事実はあります。
しかし、必ずしも年齢で門前払いされるかと言われれば、そういうわけではありません。
最近ではIT業界の人材不足がすごく、年々人材不足が激しくなっています。
経済産業省の発表によると、2020年時点で約30万人のIT人材が不足していると言われており、2030年では約79万人が不足すると言われています。
人材不足ということは、売り手市場(※)になるわけなので、しっかりスキルを身に付けていれば仕事はあります。
プログラミングスクールの卒業生のインタビューを見ると、30代後半や40代から学び始めて転職されている方もいるので、必ずしも「年齢が高い=門前払い」では無いということです。
プログラミングスクールにも年齢制限がある!?
プログラミングを学ぶ方法として、次の3つがあります。
- 書籍(独学)
- Web学習サイト(独学)
- プログラミングスクール
趣味や事務作業の効率化などの場合は、書籍やWeb学習サイトで勉強するのもありですが、IT企業への転職をする場合は、プログラミングスクールで勉強することを強くおすすめしています。(理由については後程解説します。)
しかし、プログラミングスクールに入る場合、年齢制限のあるスクールが”たまに”あります。
スクールでは、履歴書や面接対策、ポートフォリオ作成などの転職サポートが付いていることがほとんどです。
その上で、転職成功率を意識してかどうかは分からないですが、年齢的に難しそうな年齢以上の人は申し込めないようなスクールもあります。
ですが、プログラミングスクールを何十件と調べましたが、“たまに”年齢制限のあるスクールがあるぐらいなので、あまり気にすることはありません。
年齢制限なく、転職サポート付きのおすすめのプログラミングスクールも紹介しているので参考にしてみて下さい。
≫ 関連記事:【初心者向け】プログラミングのスクールの特徴とおすすめのスクール紹介
未経験だとプログラマーはなれてもSEまでは厳しいかも
未経験だとプログラマーにはなれても、システムエンジニア(SE)になるのは難しいかもしれません。
この業界に馴染みのない方は、プログラマーとSEがどう違うのか分からないと思うので、まずは簡単に解説します。
SE:プログラムの設計をする仕事のこと。
プログラマー:SEが作成した設計書に沿ってプログラムを書く仕事のこと。
システムを開発するためには、次のような工程があります。
要件定義 ⇒ 基本設計 ⇒ 詳細設計 ⇒ 製造(プログラミング) ⇒ 単体テスト ⇒ 結合テスト
SEが主に担当するのは、要件定義から詳細設計までです。
プロジェクトによっては厳密に分かれておらず、SEが製造やテストをする場合もありますが、一般的な定義としてはこのような感じになります。
この内、プログラマーは、SEが作成した設計書を見つつ、プログラミングをしていくことになります。
設計書を書く際に、プログラムの視点も必要なので、プログラマーを経てSEになるという流れが一般的です。
そのため、システムをどういう風に作るかを考える必要があるので、プログラマーよりSEの方が知識や技術が必要になってきます。
30代後半、40代などでプログラマーになると新卒などの若い人と比べると年齢が高いので、そこから知識や経験を積んでSEになるとなれば、もちろんその分遅くなります。
また、会社によっては若い人を優先的にSEに昇進させたいという方針を持っていることもあると思うので、その場合はSEになるのは厳しいかもしれません。
とは言え、正直本人の能力次第なので、転職と同じように必ずしも年齢が高いからと言って、SEになれないわけではありません。
プログラマー35歳定年説はあまり考えなくていい
最近ではあまり聞かないのですが、ちょっと前は「プログラマー(SE)の定年が35歳」という説をよく聞きました。
結論から言うと、全くそのようなことはありません。
私がIT企業に勤めていた時は、35歳以上のプログラマー・SEの人も普通にいましたし、35歳以上の人が転職してくることも普通にあったので、心配する必要はありませんね。
ケンさん
このような説が言われる理由としては、体力の衰え、学習能力の低下、スキルの伸びしろが無くなってくるなどがあります。
プログラミングに体力なんているの?と思われるかもしれませんが、オフィスワークではあるものの意外とハードな場合もあります。
エラーや不具合が出た時に、修正の目星がつかないとスケジュールが大きくずれますし、納品後に不具合が出るとなかなか大変ですね。
このような理由から、若い方が有利で、年齢の高い方は厳しくなってくるという理由から生まれた説だと思います。
ただ、実際に現場で働いた感覚で言うと、全くそのようなことはありませんでした。
現実として、年齢が高くなるにつれて体力の衰えや学習能力の低下などは感じるかもしれません。
しかし、それによって働けなくなり退職しないといけないのかと言われれば、そのようなことはないです。
結局のところ、本人の能力次第ということです。
未経験からIT企業への転職はプログラミングスクールで効率的な学習が必須!
IT企業への転職を目的にプログラミングを学ぶ場合は、スキル習得までの効率や挫折するリスクを減らすなどを考えるとプログラミングスクールで学ぶことを強くおすすめしています。
私は、高校生の頃から独学でプログラミングを学び、文系新卒からIT企業に就職したのですが、書籍やネットなどで独学した経験も交えつつ、プログラミングスクールに入る理由やメリットを解説していきます。
プログラミングスクールのメリット
プログラミングスクールに入ると次のようなメリットがあります。
- 質問できる環境があり挫折のリスクが下がる
- 体系的に基本的なことが学べる
- 効率的な学習ができる
- 場所や時間がある程度自由で自分のペースで勉強できる
- 就職・転職やフリーランス(独立)などのサポートが充実
- 返金保証を受けられる場合がある
プログラミングは、書籍やネットなどで独学することもできますが、IT企業への転職を目的にしている場合は、多少高額でも、できだけ効率的にスキルを習得し、挫折するリスクを減らすような勉強方法をした方が断然良いです。
IT企業への転職を考えているのであれば、状況としては次のどちらかになると思います。
- 退職した後、プログラミングの勉強に集中して転職活動をする。
- 働きつつ、仕事が終わってからプログラミングの勉強をして転職活動をする。
前者であれば、長引けば長引くほど無収入の期間が長くなり、貯金が減っていくことに対して非常に不安になります。
また、後者は、転職を考えるほど嫌な会社であれば、それこそ少しでも早く転職したいはずです。
どちらにせよ、効率的に勉強して、さっさと転職をしたい状況にあります。
その状況下で独学で勉強すると、途中で挫折するリスクがかなり高いです。
独学をする方の9割以上は挫折するというデータもあるほどです。
プログラミングでは、エラーや不具合に行き詰ることが多々ありますが、その場合に質問できる環境の有無がとても重要になってきます。
ネットで検索すれば解決することもありますが、全く解決策が出てこない場合もあります。
そういう時、スクールで質問できればすぐに次に進むことができますが、独学の場合は、自分で考えて解決するしかありません。
私の場合は、数日、1,2週間行き詰って勉強を放置することが当たり前でした。
当時、高校生、大学生だからこそ時間に余裕があって乗り切ることができましたが、転職のためであれば時間や貯金の減り具合などの不安から、きっと挫折すると思います。
また、独学だと自分のプログラミングレベルが今どの程度なのかを客観的に判断することが難しいです。
その状態で、転職活動しても上手くいかないので、スクールのサポートを受ける方が圧倒的に有利です。
スクールのカリキュラムは、転職することを前提に組まれていると言っても良いので、転職までに必要なスキルは身に付くようになっています。
さらに、履歴書や面接対策、ポートフォリオの作成もサポートしてくれるので、かなり大きいです。
重要なポイントのメリットのみを詳しく解説しましたが、より詳しく知りたい方は、こちらを参考にして下さい。
≫ 関連記事:【初心者向け】プログラミングのスクールの特徴とおすすめのスクール紹介
まとめ:年齢を理由に諦めるのはそもそも間違いです。
プログラミングを始めるのに年齢は関係があるのかという問題について解説しました。
趣味などの場合は年齢は関係ないが、プログラマー・SEへの転職が目的なら若ければ若い方が良い。
ですが、勉強量やモチベーションなどで必ずしも年齢のせいで転職できないということは無い。
という結論になります。
趣味や事務作業の効率化などは、自分のペースでプログラミングの勉強ができるので年齢は関係ありません。
高齢になってからスマホアプリを開発する方もいるぐらいなので、興味があればいつからでもチャレンジすることができます。
問題は、未経験からプログラマー・SEへの転職する場合ですね。
この場合は、若い方が、体力や知識や技術の吸収力、伸びしろがあるので、仮に全く同じスキルを持っている若い人と年齢髙めな人がいれば、若い方が選ばれると思います。
若い方が良いというのは、専門的なスキルが必要な分野であれば、プログラマー・SEに限った話ではありません。
そのため、事実として年齢によって転職は難しくなることはあり得ます。
ですが、必ずしも年齢で門前払いされるかと言われれば、そういうわけではありません。
ケンさん
転職を目的にプログラミングを勉強したい場合は、次のような理由からプログラミングスクールを強くおすすめします。
- 勉強の効率
- 挫折リスクを減らすことができる
- 客観的に自分のプログラミングレベルが分かる
- 転職サポート
≫ 関連記事:【初心者向け】プログラミングのスクールの特徴とおすすめのスクール紹介
コメントを残す