
ノートパソコンのセキュリティには、大きく分けて
ウィルスバスターなどのソフトウェア面のセキュリティ
盗難防止ワイヤーなどのハードウェア面のセキュリティ
の2種類があります。
デスクトップパソコンにも共通して言えますね。
それぞれどういった役割があるのか解説していきます。
セキュリティって具体的に何をすればいいの?
と思っている方にも役立つかと思います。
また、
- 個人・私用のパソコンの場合
- ビジネスで使うパソコンの場合
に分けて、どのセキュリティをしておくべきなのかも解説します。
目次
ノートパソコンのセキュリティについて
パソコンを使う上で、万が一の損失を避けるために意識しておく必要があるのがセキュリティです。
万が一の損失とは、
というようなことが考えられます。
そんな万が一の状況から守るために、あるいは、被害を最小限にするために、
- ソフトウェア面のセキュリティ
- ハードウェア面のセキュリティ
はしっかりしておく必要があります。
とは言え、「セキュリティって言っても具体的に何をすれば良いんだよ!」と思う方も多いと思いますので、
具体的に、どういったセキュリティ対策があるのか
そのセキュリティ対策に何の効果があるのか
を解説していきます。
ソフトウェア面でのセキュリティ
ソフトウェア面でのセキュリティは、主に次の3つです。
- Windows Defenderなどのウィルス対策ソフト
- パスワード・生体認証(顔/指紋)などのセキュリティ
- ハードディスクパスワード
Windows Defenderなどのウィルス対策ソフト
まずはウィルス対策ソフトで、
- 悪意のあるWebページにアクセスした場合
- 通常のファイルに見せかけたウィルスファイルを開いてしまった場合
などにパソコンがウィルスに感染した際に、効果を発揮します。
ウィルス対策ソフトは、ウィルスに感染した場合に、ウィルスが悪さをする前に検知して、隔離、あるいは、削除してくれます。
ウィルスがする悪さというのは実に様々で、
- ファイルを勝手に削除される
- パソコンをバックグラウンドで操作される
- ファイルにロックを掛けられ閲覧できないようにされ、身代金を要求されるランサムウェア
などなど多種多様です。
有名なソフトであれば、
- ウィルスバスター
- ノートン
- マカフィー
- アヴァスト
など無料のものから有料のものまであります。
無料のものだと、右下に広告が出てきたりして邪魔くさいものが多いので、有料のものがおすすめですね。
また、Windows OSであれば、元々「Windows Defender」という標準のものが搭載されているので、上であげたソフトを別途入れていなくても、対策は一応されています。
とは言え、機能面は全然違うので、セキュリティソフトはあった方が安心ですね。
パスワード・生体認証(顔/指紋)などのセキュリティ
次に、パスワード、顔・指紋などの生体認証によるアカウントロックです。
これは、パソコンを立ち上げたり、スリープから復帰する際に、ユーザー確認のために行います。
パスワード、顔・指紋認証は、パソコンの紛失時などに、他の人に使われないようにし、パソコン内のデータを見られないようにします。
パソコン内に、個人情報や機密情報がある場合には、必須のセキュリティですので、必ず設定するようにしましょう。
会社で使っているパソコンは必須ですね。
個人で使っているパソコンでも、ノートパソコンのように、持ち運びや紛失のリスクのあるデバイスの場合も、設定を強くおすすめします。
ただ、このセキュリティは、Windowsのソフトウェア上の機能なので、パソコンからHDD/SSDなどのストレージを取り出し、他のパソコンに接続した場合はデータへのアクセスは”可能”なので、ここは弱点ですね。
ハードウェアレベル(物理的)で突破されるとWindowsのパスワード等のセキュリティでは、どうすることもできません。
この弱点の対策としては、次で説明する「ハードディスクパスワード」が有効です。
ハードディスクパスワード
ハードディスクパスワードとは、HDD/SSDなどのストレージにハードウェアレベルでパスワードを設定し、物理的に盗難されても中身を読み込めないようにするセキュリティのことです。
このパスワードは、盗まれたストレージを別のパソコンに接続されたとしても、盗んだ人はパスワードが分からない限り、中身を見ることができないようにしてくれます。
この機能はBIOSの機能なので、メーカーによってこの機能が搭載されているかが異なってきます。
簡単に持ち去ることのでき、機密情報を扱うケースの多い、法人向けモデルのノートパソコンに搭載されていることが多いですね。
ハードウェア面でのセキュリティ
ハードウェア面でのセキュリティは、主に次の1つです。
- ロック機構と盗難防止ワイヤー
による物理的なセキュリティ
ロック機構と盗難防止ワイヤーによる物理的なセキュリティ
パソコンには、窪みのようなロック機構が備わっているものがあり、そこに盗難防止ワイヤーを取り付けることで、盗難などを防ぐというセキュリティです。
例えば、レッツノートの場合は、赤枠のところに盗難防止ワイヤーを取り付けることができます。
(引用:Amazon)
盗難防止ワイヤー
主に、物理的なパソコン自体の盗難に効果を発揮するセキュリティです。
このロック機構は、主に、デスクトップパソコン、ノートパソコンに付いていますが、付いていないのも多いので、使いたい場合は購入前に確認しておきましょう!
Panasonicのレッツノートなどのビジネス向けパソコンの場合は、付いていることが多いですね。
一般的なセキュリティ対策
上で、色々なセキュリティ方法を解説しましたが、
これって全部やっといた方が良いの?
と疑問に思うでしょう。
セキュリティー上安全面を考慮するならば、「全部やっておいた方が良い!」という回答になるのですが、全部設定・準備するのは大変ですし、入力しないといけないパスワードが多くなると、パソコンが使いづらくなってしまいます。
そこで、一般的にはどこまで設定すればいいのか
- 個人で使用する場合
- ビジネスで使用する場合
に分けて解説していきます。
個人で使用する場合
個人で使用する場合は、次の2つが一般的ですね。
- Windows Defenderなどのウィルス対策ソフト
- パスワード・生体認証(顔/指紋)などのセキュリティ
Web閲覧、ダウンロードしたファイルを開いたり、実行したりする際のウィルス感染に備えて、ウィルス対策ソフトを入れておくというのが1つ目。
家族や他の人に、勝手にパソコンの中身を見られないようにするために、パスワードを掛けるというのが2つ目です。
ウィルス対策ソフトは、基本的に標準でWindows Defenderが搭載されています。
これに加えて、ウィルスバスターなどのウィルス対策ソフトの計2つを入れておきましょう。
個人で使用する場合は、ここまでで十分かなと考えています。
ビジネスで使用する場合
一方で、ビジネスで使用する場合には、少々異なってきます。
ビジネス用のパソコンの場合は、
- 取引先やお客の個人情報
- 会社の機密情報
など外部に漏れてはいけないデータを扱うことがほとんどだと思うので、個人で使う場合と比べ、より強固なセキュリティが必要と言えます。
私が、セキュリティをかなり意識したIT企業に勤めていた時は、次の3つを必ず行っていました。
- Windows Defenderなどのウィルス対策ソフト
- パスワード・生体認証(顔/指紋)などのセキュリティ
- ハードディスクパスワード
3番目のハードディスクパスワードは、紛失リスクの高いノートパソコンのみでした。
さらに、取引先の要望(※)があれば、
- ロック機構と盗難防止ワイヤーによる物理的なセキュリティ
も行っていたので、この場合は、上にあげた方法全てになります。
※ソフトウェア開発をする際、取引先がそのチーム内のセキュリティをより高くして開発してほしいという場合に、セキュリティに関して要望を出されるケースがあります。
とは言え、営業職やよく会議に出席するというようなデスクから離れる場合が多い方は、ノートパソコンまで盗難防止ワイヤーを付けていては仕事にならないので、そういった場合は不要ですね。
あくまで、運用上大きな不便さが無い限りという範囲で、どのセキュリティを導入するか考えましょう。
とは言え、ハードディスクパスワード、最低でもWindowsのパスワードは設定しておきましょう。
まとめ:セキュリティはそれぞれ効果が異なり、状況に応じて使い分けが大切!
セキュリティ毎に、何に役立つのか、どういった損失を防ぐことができるのかが異なってきます。
そのため、セキュリティをかける人が、実際にどういった場合に役立つのかしっかり把握しておきましょう。
もう一度おさらいすると、セキュリティには大きく分けて次の2つがあります。
ウィルスバスターなどのソフトウェア面のセキュリティ
盗難防止ワイヤーなどのハードウェア面のセキュリティ
ソフトウェア面でのセキュリティは、主に次の3つです。
- Windows Defenderなどのウィルス対策ソフト
- パスワード・生体認証(顔/指紋)などのセキュリティ
- ハードディスクパスワード
ハードウェア面でのセキュリティは、主に次の1つです。
- ロック機構と盗難防止ワイヤー
による物理的なセキュリティ
個人で使用する場合やビジネスで使用する場合などで、必要なセキュリティレベルは異なってくるので、用途に合わせてしっかり設定しておきましょう。
どうも、ケンさん(



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