
自作PCを初めてするけど、マザーボードってどう選べば良いの?
どのくらいの性能のものを選べば良いの?
選ぶ際の注意点って何かあるの?
という方に向けてマザーボードの選び方を解説していきます。
結論から先に言うと、マザーボードの拡張性に注目します。
・コスパ・拡張性重視「GIGABYTE H370 HD3 MB4343
・コスパ・拡張性重視「ASRock AMD Ryzen AM4 Steel Legend
※解説やその他のおすすめPCパーツについて
目次
マザーボードの選び方(重要ポイント:拡張性)
マザーボードを選ぶ際に重要なポイントは、「拡張性」です。
拡張性って何なんだ?と疑問に思われるかもしれません。
CPUやメモリの選び方では、コア数やクロック数、容量と明確な性能を重要なポイントとしてきたのですが、マザーボードの場合は、拡張性と言うあえて曖昧な言い方をしました。
選ぶ際の重要ポイント①:拡張性
拡張性とは、簡単に言うとどれだけのパーツを搭載できるかです。
メモリのスロット数、ストレージの搭載数、グラフィックボードなどを接続するPCI Expressのスロット数などのことです。
搭載数が多ければ多いほど、拡張性が高いということになります。
拡張性が高いと将来、ストレージを追加したり、メモリを増やしてスペックアップしたり、高いグラフィック性能を要求される3Dゲームなどをするためにグラフィックボードを増設したりなど、購入後もパソコンの性能を高めることができます。
そのため、選ぶ基準としては、自分がどれだけのパーツを搭載したいのかということになります。
拡張性を意識しなくていい場合
初めからパーツの構成は決まっていて将来的に変えることが無い、または、小型ケースにしたいのでケースに合わせて小さい(=拡張性が低い)マザーボードにする。と決めている方は、特に考える必要は無いと思います。
拡張性を意識する必要がある場合
一方で、今はお金が無いから最低限動作するパソコンを自作して、将来お金がたまってからグラフィックボードを増設したり、メモリを増設したいという方は、そのことも考えてスロット数などを決める必要があります。
また、パソコンの使用用途は決まっているものの将来的にはもっと色々なことをしたいという方は、使用用途によって必要なパーツが異なってきたり、必要な性能が異なってくるので、その時に柔軟にパーツ変更ができるように拡張性が高いマザーボードを選んだ方が良いです。
注意点
拡張性の高さは、マザーボードの物理的な大きさに繋がってくるので、PCケースの大きなものにしか搭載することができないため、パソコンのサイズが必然的に大きくなってきます。
そのため、スリムパソコンや省スペースパソコンなどの場合は、必然的に小型のマザーボードを搭載する必要がでてくるので、拡張性が低くパーツの増設には限りがあるでしょう。
仮にPCI Expressやストレージのコネクタが余っていても、PCケースが小さいので大型のグラフィックボードが入らない、ストレージも搭載するベイが無いため入らないということにもなりますので、あらかじめ将来的にどのくらい増設したいのかを考えておく必要があります。
マザーボードの性能について解説
マザーボードには規格があり、基盤のサイズが変わってきます。
サイズが小さくなればなるほど、搭載できるスロット数やコネクタに限りがあるので、拡張性が低くなります。
つまり、マザーボードの規格によって拡張性が変わってきます。
現在主流な規格には、「ATX」、「MicroATX」「Mini-ITX」があります。
マザーボードのサイズが大きい順に並べました。
ここで、各規格でどのくらい拡張性が違うのか、確認してみましょう。
下に、3つの規格のサンプル画像を用意しました。
倍率が違うのでサイズを比較するのは難しいですが、メモリスロット数やPCI Expressの比較にはなるかと思います。
ATXマザーボード
参考にしたマザーボード:ASUS TUF H370-PRO GAMING(Amazonで確認する)
多くの場合、メモリスロットは4スロット以上あります。
メモリを多く搭載すると言っても32GBぐらいになると思うので、8GBx4枚で十分にカバーできます。
16GBであれば、スロットは2つ余るので、将来的にメモリ不足を感じて増やそうかなという場合にも、メモリを追加することができます。
元々挿していたメモリも使うことができるので、無駄になりませんね。
PCI Expressのスロット数も豊富にあります。
PCI Express x16 が2スロットあるのでグラフィックボードを2枚搭載することができそうですね。
その他に、M.2スロットが2つ、SATAコネクタ数も6つと(右下に4つ、右側側面に2つ)十分でしょう。
このように、ATXは、スペースに余裕があるので、色々なスロットを十分な数搭載することができるので、拡張性が高いです。
MicroATXマザーボード
参考にしたマザーボード:ASUS H370M-PLUS(Amazonで確認する)
メモリスロットに関しては、2スロットから4スロットというマザーボードが多いです。
上の画像では、4スロットありMicroATXの中では拡張性が高いですね。
4スロット搭載のものであれば十分ですが、2スロットの場合は、将来的に容量を多くしたいという場合も上限が低いので、その辺りも考えた上で選ぶ必要がありそうですね。
PCI Express x16 が2スロットあるので、こちらもグラフィックボードを2枚搭載することができます。
その他に、M.2スロットが2つ、SATAコネクタ数も6つと(右下に4つ、右側側面に2つ)十分でしょう。
メモリスロットが2スロット、PCI Express x16 が1スロット、M.2スロットも1つという場合も多いので、このマザーボードは、MicroATXの中ではかなり拡張性が高い方だと思います。
Mini-ITXマザーボード
参考にしたマザーボード:ASUS ROG STRIX H370-I GAMING(Amazonで確認する)
ATX, MicroATXと比べて、全体的にスロットなどの部品が凝縮されたような感じがしますね。
メモリスロットが2つ、PCI Express x16スロットが1つ、M.2スロットが1つとかなり数が少なくなっています。
その分、小さなPCケースにすることができるので、パソコンの設置場所のスペースに限りのある方は、拡張性を捨てて省スペース化を取ることもできます。
マザーボードを選ぶ際の注意点
マザーボードを選ぶ際の注意点について解説します。
上で解説したように推奨動作環境にある性能以下のものはダメという注意点もあるのですが、ここでは実際に自作PCを組み立てる際に、これだけは最低限クリアしておかないとパーツの形状等が合わず、組み立てや動作させることができませんよ。という注意点について解説します。
もし間違えてしまうと、パーツを買いなおす必要が出てくるので、よく確認しましょう。
マザーボードの場合は、次の3点です。
- マザーボードの規格がPCケースに対応しているか。
- PCケースにUSB3.0がある場合、USB3.0コネクタがマザーボードに搭載されているか。
- 出力端子と接続するモニタの入力端子が一致しているか。
では、順に解説していきます。
マザーボードの規格がPCケースに対応しているか。
PCケースにマザーボードを格納するわけなので、PCケース毎にどのマザーボードの規格が対応しているかが決まっています。
そのため、必ず、選んだマザーボードがPCケースに対応しているマザーボードかどうかを確認してください。
多くのPCケースの場合、ATXに対応していれば、それより小さいMicroATX, Mini-ITXは大体格納できるようになっています。
しかし、小さいケースにATXのマザーボードは物理的に入らないので、誤って選択した場合は、改めて買い直す必要がありますので注意が必要です。
PCケースにUSB3.0がある場合、USB3.0コネクタがマザーボードに搭載されているか。
PCケースにUSB3.0が搭載されている場合、PCケースからUSB3.0のケーブルがでていて、それをマザーボードのUSB3.0コネクタ(19pin)に接続して、使えるようになります。
そのため、マザーボードにUSB3.0のコネクタが付いているか確認しましょう。
今のマザーボードはほとんど付いていると思うのですが、私が自作PCをした時は、ケースにはUSB3.0があったものの、マザーボードに19pinコネクタが無く、結局使えないということがありました。
USB3.0コネクタの画像(赤枠)
出力端子と接続するモニタの入力端子が一致しているか。
最近のマザーボードは、色々な端子が付いているので大丈夫ですが、マザーボード側の映像出力端子とモニター側の映像入力端子が一致しているか確認しましょう。
新しくマザーボードもモニターも購入する場合は問題ないと思いますが、元々も持っているモニターを流用しようとしている場合、よく確認せずにマザーボードを購入すると端子が無かった。と言うことになりかねません。
また、CPUのソケット型やチップセット、メモリの規格なども確認する必要がありますが、それぞれのCPUの選び方、メモリの選び方で確認してください。
まとめ:マザーボードの選び方で重要なのは拡張性
マザーボードの選び方で重要なのは拡張性という話をしました。
自分がどれだけパーツを搭載したいのかという観点からマザーボードを選ぶと良いです。
とりあえず、最低限の構成の自作PCを組んでみたい、そして今後色々追加していきたいと思っている方、パソコンを使って動画編集や3Dゲーム、3DCGモデリングなど色々なことに挑戦していきたいという方は、拡張性の高いマザーボードがおすすめです。
特に拡張性はいらないという方、拡張性より省スペースなパソコンにしたいという方は、マザーボードを小さい規格のものにしても問題ないでしょう。
どうも、ケンさん(



・コスパ・拡張性重視「GIGABYTE H370 HD3 MB4343
・コスパ・拡張性重視「ASRock AMD Ryzen AM4 Steel Legend
・次、自作PCをするなら使ってみたいパーツ
を中心にまとめています。
自作PCが始めてで、どのメーカーが良いのか、どのPCパーツが良いのか迷っている方の参考になるかと思います。
コメントを残す