- 自作PCの組み立てに必要な道具って何?
- ドライバーってどんな奴でも良いの?何か機能が付いてる方が良い?
- 精密機器を触るから静電気対策が気になるけど、どうすれば良いの?
自作パソコンを組み立てるためには、PCパーツ以外にも、道具を揃えておく必要があります。
ドライバーや静電気対策グッズなどがありますが、初めて自作PCに挑戦する方は、何を揃えて良いのか、また、どういう基準で選べば良いのかが分からないと思います。
そこで、自作PC初心者の方向けに、自作PCの経験を元に何の道具が必要か解説していきます。
結論から先に言うと、次の3つです。
・プラスドライバー(3種)
・結束バンド
・静電気対策グッズ
▼ プラスドライバー(3種)
▼ 結束バンド
▼ 静電気対策グッズ
目次
自作PCの組み立てに必要な道具とは?
私は、自作PCを5台ぐらい組み立てていますが、どれも共通して必要な道具が3つあります。
・プラスドライバー(3種)
・結束バンド
・静電気対策グッズ
実際に組み立ててから、「あれが必要だな、これが必要だな…」と買い足していくとかなり時間がかかるので、事前に揃えておくことをおすすめします。
それほど数は多くないので、一式買っておくと組み立て作業がスムーズです。
では、具体的にどういったものが良いのか解説していきます。
プラスドライバー(3種)
まずは、色々なPCパーツをケース等にネジ留めするためのドライバーが必要です。
ドライバーはプラスドライバーでOKですが、用途に応じて3種類用意しておくのが良いです。
プラスドライバーは、主に次のPCパーツをネジ留めするために使います。
- ケースの蓋
- CPUクーラー
- マザーボード
- ストレージ(HDD/SSD)
- 電源ユニット
- 光学ドライブ
- グラフィックボードなどの拡張カード
PCケースの仕様によっては、ツールレス設計と言ってドライバーが無くても組み立てができるパーツがあります。
しかし、ツールレス設計と言っても一部のパーツだけなので、ドライバーが完全に不要なことはありません。
ドライバーを選ぶ基準として、一番おすすめしておきたいのは、先端が磁石になっているものです。
主に次の理由からです。
- ケース内が狭く、ネジを手で押さえながらドライバーを回すことが難しい。
- ケース内にネジを落とした時に取りやすい。
先端が磁石になっていないドライバーだと結構面倒です。
磁石付きで無い場合、ネジを持つために手で押さえておく必要がありますが、それをパーツで混雑していて、手狭になっているケース内で押さえておくのは難しいですね。
それに、手がパーツにガツガツあたるのも良くありません。
また、ネジをケース内に落としてしまった場合にも磁石付きは役立ちます。
ネジを落としてしまうと必ずと言っていいほど、指が入らない狭い場所か、基盤の上に落ちます。
そんな時、指で取るのは難しいので、やはり磁石付きのドライバーがおすすめです。
自作PCで必要なドライバーは、次の3種類です。
- 普通のプラスドライバー
- M.2 SSD用の小さめのプラスドライバー
- 込み入ったところ用の長めのプラスドライバー
状況によって不要な場合もありますが、その辺りも含めて解説していきます。
普通のプラスドライバー
極々一般的な、普通のドライバーです。
自作PCを組み立てる際に、絶対に必要になります。
自作PCで使われるネジの9割ぐらいは、このプラスドライバーでカバーすることができます。
ドライバーには、先端のネジ部分の大きさを示す規格があります。
1番(+1)、2番(+2)、3番(+3)…と言った形で表されますが、ここで言う普通のドライバーは、『1番』か『2番』です。
私がいつも使っているドライバーが1番のベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー No.220ですね。
長さも色々とありますが、このくらいの長さが一番持ちやすく扱いやすいですね。
ケンさん
M.2 SSD用の小さめのプラスドライバー
ストレージのM.2 SSDを搭載する場合、小さめの『0番』のプラスドライバーが必要です。
ストレージには次の3種類があります
- M.2 SSD
- SATA SSD
- HDD
この内、マザーボードに直接取り付けるタイプのM.2 SSDに関しては、小さいネジを使います。
他のストレージに関しては、普通のドライバーで大丈夫です。
自作PCで、唯一小さいネジを使うパーツですね。
私が使っているドライバーは、ベッセル(VESSEL) 精密ドライバー TD-51 +0です。
残念ながら磁石は付いていないのですが、中央のグリップを指で押さえながら、ドライバーを回すことができるので、小さくても安定してネジ留めができて便利です。
込み入ったところ用の長めのプラスドライバー
PCケース内は、自分の取り付けたパーツでゴチャゴチャな上、とても狭い状況になっているので、長めのプラスドライバーが必要です。
そのような状況で、手が入りにくい場所の奥に、ネジを留めないといけない時があります。
自作PCを組む際、マザーボードにCPU、CPUクーラー、メモリとある程度パーツを搭載した上で、マザーボードをケース内に収め、ネジ留めするのが一般的な流れです。
CPUクーラーを社外品などの背の高いものにすると、CPUクーラーが邪魔となって、普通のドライバーではネジ留めが難しい場合があります。
分かりやすく言うと、次のような場合ですね。
この左上部分に、マザーボードを固定するためのネジが付いています。
普通のドライバーとこの後紹介する長めのドライバーで比べると次のようになります。
普通のドライバーでもできなくはないですが、グリップ部分がケースの枠やファンに触れているので、ネジ留めはしづらいですね。
CPUクーラーは大きめですが、まだ余裕のある状態ですが、これ以上大きなものを搭載しようとするとグリップが邪魔になりますし、仮にグリップの無いドライバーだったとしても、持ちづらいのでネジは回しにくいでしょう。
ですが、長めのドライバであれば余裕ですね。
マザーボードを留めるネジ穴の場所は規格によって決まってますが、CPUクーラーやケースの形状によっては、マザーボードの左上のネジが留めにくいです。
また、水冷クーラーのラジエーターを搭載している場合やATX向けケースではなく、microATX向けなどのコンパクトなケースの場合、もっとパーツが詰め詰め状態になります。
パーツの構成によって、この長いドライバーを使わなくてもいいかもしれませんが、使った方がスムーズに進むこともあるので、用意しておいた方が良いでしょう。
私が使っているドライバーは、ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー +2×200 220です。
ケンさん
大は小を兼ねるということで、「長いドライバーがあれば、普通のドライバーは要らないんじゃない?」と思われます。
確かにその通りですが、長いドライバーも扱いづらい部分はあるので、自作PCのネジを全て長いドライバーでやるのはキツいですね。
結束バンド(配線まとめ用)
電源ケーブルやUSB 3.0のケーブル、ケースファンのケーブルなどを綺麗にまとめておくために、『結束バンド』を使います。
自作PCの配線は、簡単に思えますが、実際にやってみると意外と難しいです。
配線ってケーブル繋げるだけでしょ?
確かにその通りです。(笑)
ですが、綺麗にまとめようとすると、
- どこからケーブルを通すのが良いだろうか…
- ケーブルを曲げすぎるのは良くないから、こっちより、こっちから通そうか…
など色々考えることになるので、意外と難しかったりします。
いざ、良い感じに綺麗に配線しても、ケーブルがまとまっていないと汚く見えてしまいます。
そこで、ケーブルをまとめるために結束バンドを使います。
このように、ケーブルを綺麗にまとめることができます。
特に、サイドパネルが強化ガラスやアクリルパネルで透明になっているケースであれば、中が見えるので配線も意識しておきたいです。
せっかく、中が見えても配線でグチャグチャになっているとかっこよくないですから…(笑)
また、中身が見えないケースだからと言って、乱雑にしていいものでもありません。
配線を綺麗にして、結束バンドでまとめておくことで、今後のメンテナンス性が変わってきます。
掃除する時やパーツを増設する時など、何かしらケースを開けて作業する時に、ケーブルがまとまっていると作業しやすいです。
ケンさん
ケーブルをまとめた後は、結束バンドの余分な部分は切ってしまいましょう。
そうすることで、さらにスッキリとします。
色は、ブラックとホワイト(半透明)があるので、配線箇所やケーブルの色と合わせて目立たない色を選ぶと良いかなと思います。
本数が多いのですが、10~20本もあれば十分ですね。
静電気対策グッズ
精密機器を扱う上で、注意しなければいけないのが”静電気”で、その対策として静電気防止グッズを用意しておきましょう。
静電気が流れてしまうと電子回路が壊れてしまう可能性が高いので、作業時には注意が必要です。
静電気によっては、1つ数万円のパーツがダメになってしまった…となれば結構な痛手です。
特に、CPUやGPUともなれば、最善の注意は払っておきたいところです。
一応作業前に、周囲にある金属に触れることで、体に溜まっている静電気を放出する方法で対策できます。
しかし、もう1つ何かしら対策しておくことで、より安全に作業をすることができます。
特に、次の場合は必要ですね。
- 湿度が低く、静電気が発生しやすい冬場
- ドアノブなどの金属でよくバチッ!!っとなる方。
具体的な静電気対策として、『手袋タイプ』『シートタイプ』『バンドタイプ』の3つがあります。
静電気防止グッズ『手袋タイプ』
個人的には、手袋タイプが静電気対策として、一番確実かなと思います。
ケンさん
静電気だけでなく、精密機器を触る上で避けておきたい指の脂も防げます。
イボイボのついた滑り止め付きですが、CPUの取り付けなどの細かい作業がしづらいです。
どうしても作業しづらい部分だけは、外して作業するしかないですね。
静電気防止グッズ『シートタイプ』
シートに触れることで、静電気対策するタイプです。
どの程度効果はあるのかは分かりませんが、とりあえず静電気は発生していないですね。
レビューにもありますが、近くでシートを嗅ぐと臭いです(笑)
ケンさん
ですが、シートに触れるだけで良いので、楽なのは確かです。
バンドタイプは、次の理由から試していません。
- 手首にわざわざ巻き付けないといけない
- バンドから出ているアースをどこか金属部分に挟まないといけない
- 手首に何か装着してる感が個人的に嫌
ここに共感する方は、上の2つのどちらかにしておくべきだと思います。
まとめ:工具などは事前に持っておくとスムーズなので、ぜひ揃えておきましょう!
自作PCを始める上で、必要な道具を大きく分けて3つ紹介しました。
・プラスドライバー(3種)
・結束バンド
・静電気対策グッズ
どれも高くは無いので、事前に揃えて作業をスムーズに進めれるようにしておきましょう。
▼ プラスドライバー(3種)
▼ 結束バンド
▼ 静電気対策グッズ
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